2020年04月26日

【映画】 時をかける少女 1983年



大林宣彦監督作品。

アイドル映画、プログラムピクチャーの枠を超えて、
多くの人の心に残った、
不思議な少し恐ろしい作品。

( また、ある人たちにとっては、「何これ、学芸会みたい」となる場合も・笑 )

ひとつ書いて置きたいのは、
公開時に、
エンドロールで原田知世が映画の場面から突然唄いだした途端、
場内が大爆笑になったことがあったと聞いたことがあります。
せっかくのラストシーンが台無しだと激怒した人もいたと
聞いたことがあります。

どこでも誰もがそうなった訳ではありませんが、
あまりにも予想外に感じた場合にその反応は分らないでもないです。

この物語は、救いのない収束の仕方をするので、
何よりも原田知世のためのアイドル映画として、
最低限の体裁または救いを求めて、
あのような工夫を凝らしたのでしょうか、
しかしながら、
本編が上質であるだけに、
素直に戸惑った人たちが多かったということです。


NHK少年ドラマシリーズでは、もう少し綺麗な終わり方でした。
たぶん、原作もそうだったと思いますが、
深町の記憶を失った和子が何故だか思い出せない懐かしさを
ラベンダーの匂いに感じるという描写で終わります。
私は、子供の頃、それを観て、
切ない気持ちになったことを今でも覚えています。
ジュブナイルとしてそれで十分、名作になっているのです。
それを、
そういうレベルのせつなさでは終わらせず、
和子、吾郎双方に残酷とも言える初恋を描写したうえで、
同時に、
アイドル主人公に多少拙くともかわいく主題歌を唄わせるところが、
案外恐ろしい、常に表現が過剰になる、
一般には認知されていない、大林監督らしさと言える。

時をかける少女(2010年・谷口正晃監督)のパンフレットで、
大林監督は、

「深町君への想いを胸に秘め、
 ゴロちゃんを忘れて空ろなこの世に彷徨い続ける和子」

「ぼくの映画では、ゴロちゃんがむしろ主人公でもある」

と言っています。





(*)
違う反応も勿論あったという覚書


私自身の話。(新宿ミラノ座と時をかける少女)
http://inatt.tokyo/article/455739288.html

また、私が初めてこの映画を観た後のこと、
( 西武百貨店八尾店の八尾西武ホールで観た。
  名前から想起するものより、
  チープな展示場のような場所、
  でも貴重な鑑賞体験をそこで得た。 )
それから、
このオープニングタイトルの曲が流れるといつも思い出す風景、
私にとって、印象深い思い出になっていて、
いつか書き残したいと思っていますが、
でも、日々記憶が薄らいできています。





20200425追記

2020年4月18日に、大林監督追悼として日本テレビで放映された際、
エンディングスタッフロールがカットされていたそうで、
当然のことながらそれに対する不満・批判が多く呟かれていました。
一方、その編集は大林監督自身であるとの話も目にしました。
作品がテレビ放映される際は、監督自ら再編集すると読んだことがありますので、
さもありなん。
監督は天国でにやにやしているに違いない。


20200804追記



yahooニュース 20200503

 『大林宣彦監督が本誌に明かしていた「15歳の原田知世」』からの引用

 https://news.yahoo.co.jp/articles/e65da57f71f8edac2b582c08ffe5249ac028c910

「映画の最後は、撮影現場で知世が、ミュージックビデオのように主題歌を歌っています。彼女の伸び伸びとした姿も、記録として残しておきたいと思ったんですね。

 僕は映画のなかで、知世を大正ロマンチシズムの世界に閉じ込めてしまっていた。だから、『カット!』のあと、『さぁ、ふだんの、いつもの知世に戻ろう!』と言って、撮っていったんです。

 地上波で最初に放送したとき、時間の関係もあって、この部分をカットしました。 すると、『監督がかわいそうだ』という投書が届いたそうです。いえいえ、僕がカットしましたよ。

 エンドロールの映像は、知世のために作ってあげたシーンで、映画館で観てもらうためのもの。『テレビの前の人に観せるものか!』という思いで切りました(笑)」

 大林監督は、「不思議な至福の映画だった」と振り返った。

(2013年7月29日のインタビュー)




覚書

・「ひとが、現実よりも、〜」と掲げる冒頭、映写機が回るような効果音、
これからあなたが観るものは「映画」ですよ、と。

・物語の最後は、1994年4月16日(土曜日)、
居ない孫のものを平成6年になっても買い続けていたのですね。






20080103追記

youtubeでNHK少年ドラマシリーズでの最後を再見することができました。
便利な世の中になったものです。

( 一時、NHKオンデマンドで一部を観ることができました。(20130323)
  連続ドラマ タイム・トラベラー 筒井康隆「時をかける少女」より 最終回「タイム・エネルギーの謎」 )

https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC

しかし、他にも経験がありますが、
子供の頃感動したものを今の自分の目で見て、
さほどのものとは感じないということを確認する、
という作業になってしまうことが往々にしてあります。  

昔の認識、
昔の認識の記憶、
今現在確認ができる認識、
いったいどれが正しいものなのでしょうか。

( この映画のテーマのひとつと同じ感慨を持ちます )


ーーーーーーーーー

  
アニメ版 2006年の感想はこちら
 http://inatt.seesaa.net/article/398821963.html
2010年版の感想はこちら 
 http://inatt.seesaa.net/article/398822364.html
新宿ミラノ座の閉鎖(2014) 荒野の七人と時をかける少女
 http://inatt.seesaa.net/article/455739288.html




( 20060810初稿 )
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2020年04月24日

【音楽】 東京の屋根の下 1948年

 
この曲のことを思い出したのは、
新型コロナで東京の街から人がいなくなった情景を
目の当たりにしたせいでしょうか。

この曲は昔の曲ですけれども、
一青窈のカバーで知りました。



曲はもちろん、歌詞が好いのですが、

東京の屋根の下に住む
若い僕等は しあわせもの
日比谷は 恋のプロムナード
上野は 花のアベック

終戦からそれほど時が経っていない1948年に
そんな風だったのかしらんといぶかしく思ったのですが、
見た目は、ずいぶん賑やかになっていたようです。



https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%81%AE%E4%B8%8B


でも、まだ、見た目だけの部分もあったのだと思います。

なんにも なくてもよい
口笛吹いて ゆこうよ
希望の街 憧れの都
二人の夢の 東京

また、いつか、
1947年の黒澤明の映画「素晴らしき日曜日」を観ようと思いました。


20200424記




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【TVゲーム】 FINAL FANTASY VII REMAKE をやらない理由(わけ) (私とRPGゲーム) ( 書きかけ )



20200424記
 
私は、ファイナルファンタジー7 何々の海外の反応関連の動画を観るのが好きで、
いつも、ちょっとした感動を味わうのですが、

初めて観た映像なのに、
皆、すぐに判るんですよね、
ミッドガルだ!
と。

そして、
自分とは異なる言語を話す人たちが、
なぜ自分の知っている単語を口走りながら、
自分と同じところで同じように感動しているのだろう、
なぜそれを自分は分かるのだろう。
字幕がなくても、ちゃんと分かる。
とても不思議な、稀有な体験です。


これらの動画に出てくる人たちとの共通点は、
ただひとつ、
同じTVゲームをしたことがあるということだけ・笑


FF7は、雰囲気づくりがよくできていて、
( 背景・美術・演出(カメラワーク)が好い )
ミッドガルの閉そく感(空がない街)
ミッドガルから出たときの平原の広さ、
コレル山の夕陽、
とか、
皆の頭のなかにイメージがいつまでも残っているのですね。








でも、ファイナルファンタジー7リメイクは、やらないと思っています。

とても誘惑にかられていますが、大丈夫、PS4を買わなければ・笑

2020年4月24日時点で、プレイし終わった感想や、
YouTubeに上げられたコンテンツを観ていますが、
ゲームとしての評価も高いようですね。

でもやらない・笑。


私がファミコンとかでRPGなどTVゲームをやるようになったのは、社会人になってからです。
実家は、ファミコンのような高価なおもちゃを買う風習?がありませんでした。
社会人になって数年経ち、少しお金も余裕ができて、大人買いの一種ですね。

最初は、ドラゴンクエストというものを一度やってみたくて、
同じ独身寮にいる会社の2年下の後輩から、
ファミコンとドラクエ3を借りました。

ドラクエ3は、1をやっておかないといけないので・笑
その面白さを十二分に堪能したとは言えず、

本格的にはまったのは、
ドラクエ4の
章立てになっていて、登場人物が変わっていく展開に
面白みを感じてからです。

それ以降は、
コーエーの信長やバイオハザードなど、
アクションは苦手でやらないのですが、
多くのタイトルを遊んできました。

各タイトルの発売日を調べていけば、
いつ、私が、そのゲームを楽しんでいたか、
リストを作ることができる。

1992年(平成4年) 12月  ファイナルファンタジーV
1995年(平成7年) 3月  クロノ・トリガー
1996年(平成8年) バイオハザード (PS)
1997年(平成9年) 1月  ファイナルファンタジー7 ( PS )
1999年(平成11年)12月 シェンムー ( ドリームキャスト)
2001年(平成13年)7月  ファイナルファンタジー10 ( PS2 )
2003年(平成15年)3月 ファイナルファンタジー10-2 ( PS2 )

TVゲームから遠ざかったのは、

(書きかけ)




20210311記

「FFVII リメイク インターグレード(FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE)

やりませんよ…






ゲーム音楽の記憶
 http://inatt.tokyo/article/479417809.html









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2020年04月19日

20191128 【TV】 クローズアップ現代 「大林宣彦監督 生きる覚悟」

 
2020年4月19日にNHKで放送された、
「大林宣彦監督をしのんで」という番組で、
2019年11月28日に放送されたクローズアップ現代を観ました。


表現で過去は変えられないが、
未来を変える力はあるんじゃないか。
変えてごらんよ、
変えてみせようよ、
人間である俺たちを、
な、
それが生きてるってことだよ


ーーーーーーーー

【大林宣彦監督映画の感想】
http://inatt.tokyo/article/462052806.html



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2020年04月11日

大林宣彦監督追悼

 
「人の命には 限りがあるが、物語の命は永遠だろう」


2020年4月10日に大林宣彦監督がお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。

キネマ旬報4月下旬号では、最新作が巻頭特集とか。

大林監督が、尾道三部作のあと、ものすごく精力的に映画を創っていたころ、
私はキネマ旬報を定期購読していました。
そのころは、
メジャーでもなく、マイナーでもなく、
「異端」の扱いだったと思います・笑

メジャーとは、たとえばスピルバーグ。
マイナーとは、たとえば相米慎二。

「監督はあえて語る気がないことをたくさん抱えている」
と書いたことがあるのですが、

それらの想いを監督の口から直接聞き、知ることはできなくなりました。

あとは、
自分で、時間をかけて、長く考えてみたいと思います。

ありがとうございました。

Yes, I thank you.




「Yes, I thank you」は映画ハウスのエンドロールで流れる曲

Time passes on and I'm older
Sometimes I knew it passes me by
Looking for someone I could talk to,
Someone to answer all the whys

My heart has cried, but I'm stronger now
I guess my life was meant to roam
People come and go. yet alone I feel
What is this lifetime going to show?

In a garden
Filled with a million flowers.
My spirit flew, swept away
By all its power
Continue on, someone said to me,
And I thank you,
Yes I thank you


【大林宣彦監督映画の感想】
http://inatt.tokyo/article/462052806.html









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