2005年05月29日

【ドラマ】新選組! 第33回「友の死」と第34回「寺田屋大騒動」

 
2004年の大河ドラマ「新選組!」において、
もっとも反響が大きかったと言われている「友の死」と、
その次の回で、あまりのドタバタコメディぶりに、腹を抱えて笑いながらも、
「大河ドラマでここまでやって問題にならないのかしらん、
 大丈夫なの?、 三谷幸喜さん」
 みたいな余計な心配までしてしまう「寺田屋大騒動」

「友の死」では、大事な仲間であるはずの山南敬助を
理不尽とも思わせる状況で切腹させる。
「友の死」に直面して子供のように泣く近藤と土方に感動しながらも、
理性的・知識的な面で試衛館メンバーを支えていた山南をこんな形で失って、
「これから、新選組は、この物語は、どこへ向かっていくのだろう」と、
視聴者も、行方の見えない不安を感じないではいられません。

その不安を1週間抱えて迎えた第34回「寺田屋大騒動」は、
最初の数分こそ、
藤堂平助による山南についての回想と感慨が語られますが、
その後は、
スラプスティックな演技が続く「近藤勇のお妾さん騒動」になり、
最後は、
「大事な友達を失くしたあの人(近藤)を支えてください」と
締めくくられます。

俳優さんたちは、
この、時代劇であることを一瞬忘れたようなどたばた劇を演じながらも、
視聴者と同じく、
「これから、このドラマに対してどのように向かっていけばいいのか」
というような、不安や頼りなさを内面に持ちながら、
この回に取り組んでいたのではないかと私は思いました。

表面のどたばた劇の裏面にあるその気持ちは、
視聴者の想いと奇しくも重なり、
「寺田屋大騒動」は、単なるコメディとはいえない、
演じる人、観る人、双方にとっての名作になったのではないでしょうか。

また、
「友の死」と「寺田屋大騒動」は、組み合わせてひとつの話だと、
三谷さんも語ってましたが、

『大変悲しい、大事な人の死の話』と、
過剰な宴(お通夜)を経て、
「いいお葬式だったね。(明日からまた日常に戻ろう)」と言えるような、
ある種の清清しさを伴なう、
『大事な人を「送る儀式」の話』だったかのような思いを持ちました。

(新撰組)

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堺雅人「カベムシしかできません」
 http://inatt.seesaa.net/article/398822384.html 
  
  
posted by inatt at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想など・三谷幸喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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