2006年03月22日

20060322 【TV】 タイガー&ドラゴン #05 「厩火事」の回 再放送 「麹町の猿」

  
以前、

まりもが不治の病であることを
まるおは漫才の途中で気がついたという前提で
この回の感想を書きました。

いつか、

まるおはそれに気づかなかったという前提で、
感想を書いてみたいと思っています。

その両方を書くと、この物語の、
「唐土(もろこし)の孔子」「麹町の猿」が
揃うように思っています。

どっちが正解ということではないと思いますし、
どちらともとれるように物語を作っているところが、
私がこの回が好きな理由のひとつでもあります。

ーーーーー

とても大事なところで、
「このあと、10:50からは〜」ってテロップが
出てしまってました。
自分たちのコンテンツに愛情ない行為でとても残念です。

ーーーーー

20060819追記

整理いたしますと、

まりもは、虎児に対して、まず、

1.まりもが病気であると嘘をついて、
 まるおが心配するところを見たい。

ということを依頼し、
次に、それを取り消して、

2.まりもが病気であっても、
 芸に集中して、まりもをどつく、まるおが見たい。

と依頼を変更しました。

1.の依頼を達成するために、
竜二は、まりもが不治の病であることをまるおに告げてあります。

まるおは、いったん、まりもが不治の病であると信じますが、
当のまりもにそれが嘘だと言われて、
最終的には、彼女をどつき、
「お前が死んでは酒が飲めない」と嘯きます。

結果として、虎児は、2.の依頼を達成したのです。
少なくとも虎児は、そのように理解し、高座で語りました。

それから、
登場人物・視聴者全員を驚かせる形で、
まりもが死んだことが示されます。
まりもは本当に不治の病だったのです。
まるおは、霊前で「かんにんにん」と手をあわせます。

以上が物語の筋であり、
クドカンの脚本を読みますと、
特に台詞以上の説明はありませんので、
まるおが舞台の途中でまりもが本当に不治の病だと
気づいたと思わせる記述はありません。

従って、
まるおは舞台では、まりもが病であることに気づかず、
まりもが死んでから、真実を知り、彼女の遺志をふまえ、
ひとりになっても、
笑いしかない人生を突き進むと思い定めたのです。


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....でも、そうすると、
2.の依頼は、表面的にしか達成されていないように思えませんか?
だって、まるおは、いつもどおり、まりもをどついただけなのですから。

また、
どん兵衛師匠の「舞台で最後に分かり合えた」という台詞も、
事実と異なることにならないでしょうか。

こういう結末で、まりもは、満足していたのでしょうか。

まりもは、自分の病にまるおが気づくか否かに関係なく、
笑いしかない人生を歩むまるおを確信して、
満足したのかもしれません。


ーーーーーー

一方、まるおが舞台でまりもの病に気づいたという明確な証拠は、
何もありません。
脚本に何も書いてないのですから、
舞台でのまるおの表情から、彼は気づいたと解釈するしかないのです。
なんて不確かな話でしょうか。

ーーーーーー

結局のところ、

「お前が死んだら酒が飲めない」と、
どんな気持ちで、表情で、まりおがまりもに語ったのかが、
(代わりに虎児が語ってしまったため、)私たちに分からないので、
まりおが「唐土(もろこし)の孔子」だったのか、
「麹町の猿」だったのか、
永遠の謎となりました。

これぞまさしく「厩火事」。

そして、まりおもそんなことはどうでもよくなっているかもしれません。

「どうせ、笑うことと笑かすことしか必要ない人生なんや」

「そんなことより、俺の話を、聞け!」
  
  
1度目の感想 「唐土(もろこし)の孔子」
 
3度目の感想
  
 
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Excerpt: ●今回の見所  2度見ましょう。  2度目は、初めの、只の、どつき漫才を見ながら、  もう泣いてしまいました。(笑) ′番笑えるところは、一番泣けるところ(泣笑) ●古田新太サンの演技が ホント有無..
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