2020年09月08日

【演劇】 12人の優しい日本人



20200505の12人の優しい日本人を読む会を観た。

この物語が終わったときに、
なぜか微かに胸に残るわだかまり、

私たちの普段している「話し合い」とはなんだろうか、
という思いかもしれない。

法でなく、事実でなく、理屈でなく、
「2号は自分の今の状況からムキになっているにすぎない」
と、
(2号も含めて)全員一致した思いに落ち着いた。

有罪、無罪に関係なく、
陪審員たちは、自分たちの「話し合い」に満足して帰っていった。

登場人物たちは、
いつもの三谷幸喜の物語と同じく、
癖があるけど、
どこか現実にもある行動・発言をしているが、
しかし、
事は判決という
人の生き死にの問題なので、
笑って済ませられないところが、
この作品の特徴のひとつだと思う。

それにしても、
若き日の、
相島一之さんや西村雅彦さんたちの舞台を観てみたかった。
成熟した今の相島さんたちには、
もっと別の素晴らしい役があると感じたので、
なおのこと。





20200907

BSプレミアムで映画版が放送されました。






20061213記

DVDで観ました。(2005.12.28パルコ劇場版)

最初は、やる気なしでも、
だんだんと、
皆がそれぞれなりに、
一所懸命になっていくところが、
印象深いと思うのですが、

最終的にカタルシスに欠ける展開であったのが、
個人的には不満でした。

かなり難しい、演者と演者の連携が必要な、
脚本だと思いました。

でも、
特典映像で、千秋楽のカーテンコールの映像などを見ますと、
その場の感激が伝わってきますので、
現場で見ると楽しいんだろうなあと思います。

(特典DVD)
浴衣事件の映像が。(笑)
三谷さんはこういう遊び、悪戯のために、
舞台の仕事をやっているのでは?




https://ja.wikipedia.org/wiki/12%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%84%AA%E3%81%97%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA
十二人の優しい日本人
posted by inatt at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想など・三谷幸喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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