2021年04月01日

プロジェクトXの作り方


 
ある男が、...
「頭を抱えていた」
「〜が相次いだ」
「突然、〜が襲った」
「壮絶な戦いが繰り広げられていた」
そして、
「その時、〜が動いた」
「同じ思いを持つ男がいた」
「君しかいない」
「立ち上がった男たちがいた」
「壮絶に戦った男たちがいた」
「挑戦の物語」
「名もなき男たちの壮大なドラマがあった」

「〜に打って出た」
「長い闘いの始まりだった」
「いくつもの試練が待ち受けていた」

「圧倒された」
「息を呑んだ」
「皆、打ちのめされた」
「困難を極めた」
「神経を擦り減らしていった」

「徹底的に調べた」
「〜する作戦に出た。しかし、」
「リーダーの××、立ちつくした」
「そのとき、○○が、名乗り出た」
「命運を〇〇に預けた」
「秘策に逆転を賭けた」
「最後の望みを賭けた」
「一か八かの賭けだった」
「すがる思いで」
「一心不乱に取り組んだ」

「〜が応援にかけつけた」
「総力戦になった」
「メンバーは焦った」
「そのときだった」
「とんでもないことを言った」
「最後の勝負にでた」
「一か八か、その方法に賭けた」
「奇跡が起こった」


そして、

「笑顔があった」

「○○さん、よくやりましたね!」


出演    国井雅比古アナウンサー
ナレーター 田口トモロヲ

・自分で書いておきながら、何故か、目頭が熱くなる私。

 「そのときだった」とか「笑顔があった」とか
 この番組で「発明」されたように思う言い回しが、
 誰の手によるものなのか興味深い。
  
・ナレーターは余人に代えることができません。

・内容がなんであれ、事を為すために、同じく大事なことがあるというか。

(初稿 20070216)





NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」は、

2000年3月28日放送から2005年12月28日放送まで196本。

2021年3月よりリストア(デジタル・リマスター処理)のアンコール放送。

( Wikipedia 放送一覧 )


■(第1回)巨大台風から日本を守れ 富士山頂・男たちは命をかけた

冒頭番組の説明

国井アナ「戦後の日本人は、英知を結集するといいますか、
     集団の力、チームワークを生かすプロジェクトを作りましてですね、
     さまざまな事柄に挑戦してまいりました。

久保純子アナ「そのプロジェクトを陰で一生懸命支えてきてくれた人たち、
       無名の人たちがこの番組の主人公なんです。

20代の大成建設の現場監督が、逃げ出そうとする作業員を
「男は一生に一度でよいから子孫に自慢できるような仕事をすべきである」
と説得する。
(後に作られた「富士山頂気象レーダー工事従事者氏名」板は、
 三菱電機社長名)

いろんな立場、経歴の人たちの思いが重なりあっている

コメンテーターとして、松坂慶子と見城徹が出演しているが、
事実と当事者の述懐だけで十分で、
第三者の解説・感想など不要であることがよくわかる。


■(043)えりも岬に春を呼べ 〜砂漠を森に・北の家族の半世紀〜

創作物以上にいろんな要素を含んだ物語

人間は自然を壊すことも創ることもできるが、人間ひとりの一生分の努力が必要


■(119)醤油 アメリカ市場を開拓せよ

秋谷満寿(あきやまんじゅ)
横塚保(よこつかたもつ)
GHQ経済科学局アップルトン
火香(ひが)
「お客に買ってくれと言うな。買いたいと思ってもらえ」
「日本は外貨を稼ぐ以外に国をよくする方法はありません」





( プロジェクトX〜挑戦者たち〜の放送一覧 Wikipedia  )

この番組の意義はなんだったか。たくさんの知らなかったことを教えてもらったが。

この番組をたくさん観たら、日本は活気を取り戻すか、成功プロジェクトを新たに生み出すか

プロジェクトの当事者にも整理・説明できないこと
 新田次郎(富士山レーダー)
  「なんとも非常に熱っぽいひとつの一団ができあがっちゃったわけです、
   それで、あの仕事ができあがった。
   今考えてみてもわかんないですね、
   どうしてあの素晴らしい仕事があの短期間でできたか。

「名もなき人」を従来の偉人とおなじようにヒロイックに彩り描くことの是非

「命をかけた」「友の死を越えて」という表現

当時の映像、あとから作った映像が、区別なく混在して示される

プロジェクトの無茶は、プロジェクトの成功によって、問題なしとなるのか、どうか。


全作で、女性が主人公の話がいくつあったか把握していないが、
その結果は意図したものだったか、どうか。

( 2005年5月24日放送 命の離島へ・母たちの果てなき戦い・公衆衛生看護婦 )


( YouTubeをプロジェクトXで検索 )


posted by inatt at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ・感想など・TV・NHK総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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