2007年03月10日

20070310 【TV】 あの人に会いたい 作家 開高健 (1930〜1989) NHK映像ファイル#046


 
家族のことは考えますか?という質問に、
「頭に出てくることは多いです、しょっちゅうです」
とは言いながら、
「たいへん悩みますが、やっぱり行っちゃうということがあります」
「ボードレールのことばで言えば
『ここ以外のところならどこへでも行きたい』、この心境です」

「危機と遊び、男が熱中出来るのは、この二つ」
「危機と遊びが、男を男にするんじゃないでしょうか」

「なぜ山に登るんだ、
『山がそこにあるからだ』ということになっていますがね、
 こりゃ、はぐらかしの答えとしては世界最高の答えですな、
 つまり、
 なぜ山に登るんだと、聞くことが無益である、
 ということを語っているんじゃないんですか」

( ぬるま湯な自分を反省 )

( 山がそこにあるからだ、という話の、
  今まで見聞きした解釈のうち、
  最も簡潔で納得できるもので、
  これをメモしときたいと思いました。 )


「見えざる危機は自分の心ですね。
 外から来る危機っていうのはあります、
 大地震が来るとか、あるいはなんかすごいインフレが来るとか、
 いろいろありますけども、
 外側から来る危機に対しては
 人間は割合に抵抗の術を知っているんですが、
 自分の心に生じてくる危機に対しては
 手のつけようがないですね、なかなか。
 これが最大の問題です」

ベトナムでの過酷な経験も含めて、
危機と遊びが男を男にする、と言った男が、
自分の心に生じてくる危機に対しては、
手のつけようがないと言う。

最近、だんだんと、前よりも、
そういう話が身近に分るようになってきた。

(wiki)


posted by inatt at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想など・TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック