2008年04月05日

20080405 【TV】 あの人に会いたい 棋士 升田幸三 (1918〜1991) NHK映像ファイル#170 ( プロ棋士と将棋ソフト )

 
新手一生とか、
一生創作とか、
自分で考え出し作り出さんといかんですね、
と、言っている人が、

勝負の人生をひとことにして
 人生はこれだというのは何ですか
という質問に、

人生というのは話し合いだと思う
将棋の指したり指されたり、
これは話し合いですね、
話し合いがないいうことは
人生から外れとるんじゃないですかね

と、言っているのが大変興味深いことでした。


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(20101127追記)

少し話が逸れますが、

ヒカルの碁を読んで、気づいたのは、
「神の一手」にたどり着くのに、
ひとりではできない、ということになっていること。

不思議なことに、
天才が千年浮世を漂っても神の一手に近づくことはなく、
もうひとりの天才と、
お互い本気で立ち向かうことでないと、
生まれないらしいのです。

(20130317)

このことから、
将棋も碁も、
人間が行うものであり、
人間はどのように生きるものなのかを
将棋や碁という人間が行うゲームもまた、
それを示すものなのではと
考えるようになりました。


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20161013追記

2013年4月に三浦八段がソフトに負け、電王戦でプロ棋士が負け越し、
 ( 20141025 【TV】 ETV特集 棋士VS将棋ソフト 激闘5番勝負
    http://inatt.seesaa.net/article/407918725.html )
ソフトの弱点をついて棋士が勝ったり、
 ( 20150321 将棋電王戦FINAL 第2局 永瀬拓矢 六段 vs Selene
    http://inatt.seesaa.net/article/416024523.html
   20150411 将棋電王戦FINAL 第5局 阿久津主税 八段 vs AWAKE
    http://inatt.seesaa.net/article/417210096.html )
していましたが、

2016年10月12日、
 日本将棋連盟は12日、15日に開幕する第29期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)で、
挑戦者の三浦弘行九段(42)が出場しないことになったと発表した。
対局中、スマートフォンなどに搭載の将棋ソフトを使って不正をした疑いもあるとして、
説明を求めたという。
連盟は、期日までに休場届が出されなかったため、12月31日まで公式戦の出場停止処分とした。

との報道がありました。


「神の一手」を目指し対局している横から、
コンピュータソフトが、
その手は評価が低いよ、とか、
もっといい手があるよ、とか、
口を出し、
そのソフトを誰でも簡単にダウンロードして使用できる時代になりました。
 http://hiraokatakuya.github.io/apery/#sec-1

私の価値観は、幾度も揺さぶられ、何周もさせられています・笑。

 ( 20170517 「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?【一橋大学准教授・久保明教氏インタビュー】
    http://news.denfaminicogamer.jp/interview/kubo_ai )

それでも、
升田幸三が今を生きていたら、
「人生というのは話し合いだと思う」
という考えは変わらないのではないか、
ということを思いました。



20200710追記
将棋と人間より強くなった将棋ソフトの関係は、
まだまだ続いています。





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