喜代美と草々は我が子にどんな名前を付けたのか。
20170507追記
【創作落語「あの素晴らしき歳月に」】
2017年3月14日、徒然亭草若を演じた渡瀬恒彦さんが
お亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。
今一度、草若師匠に思いをはせ、
こんなことを思いました。
このドラマは、
徒然亭若狭が、
202x年に、創作落語「あの素晴らしき歳月に」(*1)を創り、
それを映像にしているのだ、と。
だから、私たちがまだ観ていない、
喜代美のおかあちゃんとしての奮戦や、
師匠の落語を受け継いで伝えることにまつわる物語があるのだと。
そう考えるようになったのは、
創作落語をせよ、とは、
草若師匠から弟子若狭への贈物であり、
そのことについては、
受け継いだものを次へ渡していくという、
この物語のテーマのひとつが
まだ、決着していないように思えるからです。
物語を締めくくる最後のナレーションは、
「また、いつの日か、お付き合いを願います」
( 草若「お前さん、どんな事言う落語家になんのかいね」
第103回 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010015190SA000/
第103回冒頭の師匠と弟子の対話、
このドラマでもっとも好きなシーンです。
温かくてせつなくて幸せな気持ちになる、
渡瀬恒彦さんと貫地谷しほりさんの名シーン。 )
( 西暦2107年、
落語は伝統芸能として綿々と続いていた。
「師匠、次は何の噺を教えていただけるのでしょうか」
「「ちりとてちん」や。大ネタやで」
「腐った豆腐の噺なら前に教わりました」
「そっちとちゃう、
昔は、今と違って女の噺家は珍しかった。
そやから、
女が語るのに向いた噺もなかった。
それで、
とある女落語家が創作したんや」
100年の一門ヒストリー・笑 ( 202204xx記 ) )
【まだ思い出になっていない】20190601追記
NHKの朝ドラ100作目をふまえたHPに、
貫地谷しほりさんのインタビューが掲載されました。
とても正直に吐露された心情に触れられる、
貴重で素敵なインタビューだと思いました。
( このページは署名記事ではありませんが、
同様の内容である、
ウィークリーステラ2019年6月14号の
インタビュー記事では、
取材・文/国友茜
となっています。 )
・「ちりとてちん」は、まだ「思い出」になっていません。
・私は「ちりとてちん」に当たってラッキーだった。
・そのままの「和田喜代美」として見てもらえるように、普段の私を見てほしくないと思っていました。
・続編や映画化の話もありましたけど、共演者のみなさんが「やりたい」とおっしゃる中、私だけ何年も返事をせずにいて。ファンの方には謝りたいです。本当にすみません!
・「ちりとてちん」を客観視できない自分がいるんです。
・未熟な自分を見ていられないんだと思います。
18歳から34歳までの16年間を、10か月の撮影期間で登りきるのがすごく大変で、「ああすればよかった」と思うことがたくさんあるんです。
・(物語最終盤の展開について)すぐには付いていけませんでした。喜代美がどんどん成長して、私だけ置いていかれたような気がして、当時はすごくつらかったです。ここまで一緒に成長してきたけど、ここから先は私ひとりで大人にならないといけないんだ……と思えて。
・自分が喜代美をやりきれたのか、やりきれていないのか、ちょっと分かりません。
・「朝ドラ」は本当に、“人の成長”を描いているドラマなんだなと感じました。
「思い出にならない」という思いは、
時間が解決してくれるようなものではないことが伝わりました。
「思い出になっていない」#ちりとてちん は、
— inatt (@inatt) June 1, 2019
おかあちゃんとなった喜代美が、
(ナレーションの上沼恵美子が、)
「思い出」を語る物語。
いつか、
貫地谷しほりさん自身が
おかあちゃんを演じるまで、
思い出になることはないのかも
しれませんね。https://t.co/5dEiStBNs4
思うに、
貫地谷しほりさんにとって、
和田喜代美という役を演じ終えて、
聞いたことがあるような、
「この役は私そのものだ」とか
「私のために創られた人物だ」とは
感じることができず、
最初は、
「台本を読みながら「これ、私?」と思うくらい」喜代美とは重なる部分が多いと思ったのに、(*6)
「和田喜代美」の成長を演じることができたのか自信がない、
役が勝手に成長して役者を置いてきぼりにしたと思わせられた、
という、
特別な経験をさせられたものなのですね。
「「朝ドラ」は“人の成長”を描いているドラマ」とは、
ときには、
演じる人も成長してみせねばならない、という、
朝ドラヒロインを務めた人だからこその、
重い感慨だなと思います。
そのような体験は、
時間薬がいつか思い出にしてくれるわけでもない。
素晴らしい作品が時に帯びるのかもしれない、
恐ろしさというものに
触れたように思いました。
渡瀬恒彦「お前さんどんな事言う女優になんのかいね」(*2)
20221021追記
今では名作と言われるようになった朝ドラのヒロインを立派に務め上げ、
以降、一線に立ち続けている俳優さんが、
15年経っても、
出世作と誰もが認める朝ドラ作品について問われれば、
「まだ思い出になっていない」
「作品を観返すことが長らくできなかった」
「ずっと落語が聞けなかった」
「小浜(ロケ地)に行くことが怖かった」
と言うのです。
つまり、15年経っても、
あの仕事は心の中では決着していないのだと
素直に吐露し続けている。
そんな作品の恐ろしさ、
それに対峙し続ける一流の俳優さんの凄み。
【幸福なドラマ体験】
「朝ドラロス」のような言葉は、
「あまちゃん」あたりからよく言われるようになったと思いますが、
個人的には、本作の「ロス」感は、半年近く続きました。
(「まいご3兄弟」の全国放送が2008年8月10日(日曜日))
Twitterがその頃に存在していたら、
タイムラインは本当に大変なことだったと思います。
それは「行き過ぎ」をも生むので、
なくてよかったとも思います・笑。
放送中も、本編終了後も、
本編以外にもいろいろな出来事で楽しませていただきました。
本当に幸せな視聴体験だったと思います。
・番宣に出演した俳優さんに、
共演者がFAXを送る、
ドッキリで突然現れる、
脚本家が手紙を寄せる。
・ニュースアナウンサーの受け
・スピンオフドラマの制作
・メモリアルブックの出版
・再放送時にホームページをまるごと復活させる
( 最終盤の展開から受ける、宙ぶらりん感も多いに影響しているかもしれません・笑
「あまちゃん」の終わり方にもその部分の共通点があるのかもしれません。
物語の終わりが悲劇的である大河ドラマ「平清盛」にも
そういうところがありますね。
一方、
素晴らしく綺麗に物語を畳んだ「カムカムエヴリバディ」では、
「ロス」が比較的少なかったと思います。 )
【総論】
2007年下半期のNHK連続テレビ小説。
いわゆる朝ドラで私が一番好きな作品です。
このドラマの内容は、
可笑しな人間が、一所懸命生きとる姿は、ほんまにおもろい。
その道中の陽気なこと!
テーマは、
砥いで出てくるのは塗り重ねたもんだけや。
悩んだことも落ち込んだことも
綺麗な模様になってでてくる。
という台詞に表れている。
物語展開においては、
登場人物のエピソードや因縁が、
きめ細かに配置され、
上方落語を本歌取りしながら、
物語が綴られていきます。
第1週目に小浜の人間模様が語られ、
これに草若一門の人間模様を塗り重ねて、
それらにまつわる伏線を回収していく、
ひとりとしておざなりな登場人物がいない、
素晴らしい脚本(藤本有紀)です。
朝ドラでは、長編で、登場人物が多いがゆえに、
あの人はあの後どうなったんや、
とか
あの人は物語の都合上(ヒロインの都合で)ああいうことをしたな、
とか
感じることがよくありますが、
この物語では、
主人公に限らず、
誰にも「ここはあなたが主役」というシーンがあり、
登場人物全員を
「どーんと人生のど真ん中を歩かせた」
類まれな脚本だと思います。
( 例外が「あわれの田中」、
嗚呼、彼も幸せになっていて欲しい・笑 )
塗箸、上方落語、親子や師弟の絆と伝統の継承、
そういう三題噺をこんなに上手に組み立て、
俳優さんたちの演技やら、
耳に残るテーマ音楽やら、
美術や照明など、
作り手の皆さんの素晴らしい仕事。
落語というのは、
話の中身をもう知っていても、
何度も聞いて楽しむものですよね。
この物語も、
何度観ても楽しめるドラマだと思います。
何度も何度も再放送していただきたいと思います。
【名前・名づけ】
このお話では、
名前(または名付け、親が子供に名を付ける)が
重要なテーマになっています。
人間、ひとりひとりで生きていっているように見えて、
自分の名前は自分で決めたのではない。
自分の名前を決めてくれた人とつながって生きている。
(また、時には、つけられた名前に苦しめられる、
A子、B子、小草若...)
最終週(第146回)に喜代美の名の由来が明かされますが、
それはこの長い長い噺のサゲのようなものと感じています。
さて、
喜代美と草々は、
自分の子供に、どんな名前を付けたのか。
(界隈では、「落子」と呼ばれていますが・笑)
一方、
居酒屋「寝床」に集う人たちは、
熊五郎、咲、磯七、菊江、
苗字がないのですが、
それは彼らが落語の世界の人たちということですね。
【草若邸のデザイン】
ほぼ最終形と変わらない26週分のあらすじがあらかじめ作られていたそうです。
13週に、どこの壁が壊れるか、最初から決まっていた・笑 (*3)
壁は最初から壊しやすいように作った・笑。
( どこの壁が壊れるか、最終的に草若の家がどうなるか、
あらかじめ決めていて、作りこみがなされている、
ちりとてちんの美術デザインは、
テレビ日本美術家協会が主催する「第35回伊藤熹朔賞」を受賞した。
https://www.jtvan.or.jp/award_2.php
協会賞/日本放送協会 大阪放送局・山内浩幹・深尾高行・小澤直行 )
そうなると、
最終週の展開を、いつどのようにヒロイン役の俳優に伝えたのか、
気になりますね。
【糸子さんなしでは始まらない】
何から何まで高いレベルのお仕事でできあがっているこの作品ですが、
特に和久井映見さんが素晴らしい。
喜代美を草若邸の離れに住まわせたのは、
草若を弟子の落語会に連れだしたのは、
若狭に創作落語をやらせようと草若に気付かせたのは、
草若が密かに抱える問題にひとりだけ気づいたのは、
糸子さん。
彼女は、
この物語最大のトリックスター(*)であるだけでなく、
喜代美の最も重要な台詞の説得力の根拠になっていないといけない、
とんでもなく重要で難しい役柄なのですが、
観ている人にそこまで思わせずに
一見、軽やかに、
役目を十二分に果たしています。
(おかあちゃんの面白さは正典おとうちゃんのつっこみあってこそ、
という部分もあります・笑。
さて、全体を通して、お父ちゃんは、何回つっこみをしたのか・笑 )
貫地谷しほりさんが朝ドラの母親役に特別な想いを抱いているのも当然のことだと思います。
(*) 小次郎さんとのふたりトリックスター体制・笑
【視聴率】
こんなによくできたドラマが、
何故、視聴率低かったんでしょう。
という私も、最初は観てませんでしたけど。(笑)
視聴率がどんだけあてにならないかという見本。
初回放送時、宣伝の方向性として、
今までの朝ドラと異なる、
後ろ向きでヘタレな主人公、
ということを訴えていましたが、
個人的に思うのは、宣伝戦略の失敗かと・笑
主人公だけでなく、
登場人物のほとんどが、人生のあらすじを拗らせていて・笑
( 正太郎・正典、草若・小草若の親子関係、
草々の長髪、
四草の崇徳院、
秀臣の伝統塗り箸への想い、
弟キャラ、小次郎、正平…
君らどんだけめんどくさいねん・笑 )
そのからみあいが
物語を盛り上げるのですが、
それをウリにしたドラマを観たいと思うかどうかは
別の問題・笑
( 内容に関係なく、これまでと同じような朝ドラ、
元気な主人公、個性的なお母さんとでも、
言っとけばよかったのではないでしょうか・笑)
登場人物が皆、
口に出していることと心で思っていることが一致しない、
素直じゃない人たちである一方、
主人公だけが、
必要以上と思えるほど、
まんま、ヘタレなのが・笑、
ちょっとうまくないな、と感じるところです。
主人公以外の人の名シーンがたくさんあって、
主人公がただの狂言回しに見えかねないところもあります。
( 総集編を観たときに、そういう感想を持ちました。 )
貫地谷しほりさんもそのあたり、
演じていて悩んだところがあるのではないでしょうか。
#ちりとてちん は放送前に「史上初のネガティブヒロイン」と番宣をやってたけど、こんな謎かけの番宣もやってたなあ。糸子・正典・小次郎で計9本。こんな和久井さんが見れるとはとビックリして、これは面白くなると期待が膨らんだ覚えが。#貫地谷しほり #和久井映見 #松重豊 #京本政樹 pic.twitter.com/MlQFgITzGb
— itmofnw (@itmofnw) March 31, 2019
私は、謎かけ番宣を観たとき、
ちょっとサムいな、と思って、
視聴意欲はそれほど高まらなかった、
という記憶があります・笑・謝。
私自身は、
2007年12月3日の「スタジオパークからこんにちは」に
和久井映見が出演し、
まだ全体の1/3、第9週が終ったところなのに
糸子さん名シーンベスト10をやっていて・笑、
( 総数2496票が集まり、
第31位(!)のシーンが紹介されて、
スタジオに笑いが起き、
ベスト10どころか30シーン以上面白いところがあったという話。
視聴率が上がらないことに
作り手の皆さんが苦慮していたとは思えない反響。 )
それがとても面白く、毎日観始めることになったのでした。
( また、スタジオパークといえば、
2008年2月25日の加藤虎ノ介出演回も
とても素敵な内容でした。
http://inatt.seesaa.net/article/398822191.html
藤本有紀さんというのは(どちらかというと地味めな)役者さんに、こんな手紙を書いてくれる脚本家さんなんだよ。全員がこの人のホンに夢中になり、心血注ぐ気持ちになるのが分かるだろう。 #ちりとてちん #カムカムエヴリバディ https://t.co/kGVn8sKgnV
— 玉川 薫 (@tamagawakaoru) July 29, 2020
)
・遠藤理史プロデューサーの述懐
(ちりとてちんは、)残念ながらヒットしなかったですが……。作っている僕らとしては、オンエアするその日までは「史上最高の朝ドラを作っている」と思っていたんですよ。「もう、これ以上のものはこれまで出たことがないはずだ」とスタッフ全員が思っていたはずです。で、ふたを開けてみると意外に数字(視聴率)は取れないし、それどころか下がっていく。「何が起きてるんだろう?」と思ったものの、原因は結局のところよくわからなかったですね。自分たちはあまりにも内側にいるので、「これがおもしろくないっていうことはないだろう」「もうちょっとどうしていいのかもわからない」という感じでした(笑)。
(引用元:「20%を割った『ひよっこ』が黒ひげを飛ばしてしまうのか?!常に「黒ひげ危機一発」の気分で挑むという朝ドラ舞台裏について、NHKドラマ部部長に聞いた【前編】
https://otocoto.jp/interview/hiyokko01/ )
【各週ごとの感想】
■第1週 「笑う門には福井来る」 (第1回〜第6回)
・オープニングが、綺麗で本当に素晴らしい。日本文化を感じます。
( NHKが朝ドラを全編ハイビジョンで制作したのは2002年からだそうですが、
当時の私にとっては視聴する環境のないデジタルBShiは、
不要不急なオーバースペックなものに感じていました。
−作り手も機材が大きくて大変だと聞いたことがある。
しかし、
2020年を過ぎても画面が精細と感じられ、
今後も長く作品を愉しめることになっているのは、
精細な画面作りが
照明や美術などの進歩も促す面なども含め、
NHKならではの
とても素晴らしいことだと感じています。20220926追記 )
( 本作は、ほとんどアバンタイトルのない、
オールドスタイルの朝ドラなんですが、
オープニングが本当に素晴らしく、
何百回も観ているのに、飽きることがなく、
オープニングを観ているあいだに、
物語世界に自分がはいりこんでいくように、
心が整っていくようなことを
今なお、感じます。 20230909追記 )
( 「ありがとう!ちりとてちん15周年大感謝祭!」の冒頭、
月曜日バージョンのクレジットのないオープニングが映し出されたとき、
それだけで涙したことを告白します。 20231002追記 )
・第1回で示される、
五木ひろしの「ふるさと」、
破れたスカートの端切れで作られた袋
(黒猫のきんちゃく・仰山ええことありますようにい)、
落語「愛宕山」、
初めて観たときは、どんなお話になるのか皆目見当がつかないのに、
( うわ、どんなふうに展開するんだろ、明日も絶対観よ、
という訴求力はそんなに強くない第1回ですよね・笑)
最終回まで観てからもう一度初回に戻ると、
驚くところがいくつもあると思います。
( 第1回の最初のカットから演出家(伊勢田雅也)の意図ありありです。)
なぜ主人公のスカートは破れるのか、
その端切れで作られるものは、
どういう役割を果たすのか、
脚本家から小道具担当さんまで、
意図が共有されていたであろう、
制作現場を想像して胸を熱くしたことがあります・笑。
・伝統工芸士認定昭和五十五年二月一日 和田正太郎 大正十一年六月十八日生
・毎回の最後に紹介される、ただいま修行中。
第1回が若狭塗箸職人で、
第151回(最終回)が落語家です。
・昭和43年10月6日 小浜市民会館
・物語全体のテーマと小浜の人間関係が、不足なく説明されています。
■第2週 「身から出た鯖」 (第7回〜第12回)
第7回で、主人公が
「私、徒然草だけは好きやから」と言っています。
また、喜代美の机の前にはセミの折り紙が飾ってあります。
火曜日に、五木ひろしのふるさとの良さを力説する糸子さんで笑い、土曜日に、 同じ曲で泣く。朝ドラとは、毎日観て楽しむもんですな。 #ちりとてちん
— inatt (@inatt) October 15, 2013
主人公が大阪へ旅だつまでが、
物語全体の前ふり、
第12回の最後にメインテーマが流れ始めた瞬間の、
母を侮辱し、父に殴られ、家を飛び出すという
重い展開が洗い流され、
「ああ、ここから本格的に物語が動き始めるんだ」
と感じさせる、
一種のカタルシスが凄いと思いました。
( 母娘は、次週しれっと会ってますけどもね・笑 )
第12回
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010015099SA000/index.html
■第3週 「エビチリも積もれば山となる」(第13回〜第18回)
あわれの田中(徳井優)は、あんなに強烈な印象を残すのに、
この物語では珍しい一度しか登場しない(後への伏線がない)人物です。
それはもったいないことだと思っていましたが、
あれは、喜代美に、
「もうやめましょ、人の炒める、エビのせわた取る人生」
と言わせるために派遣された天使か妖精だと思うことにしました・笑
( あるいは、
あわれの田中にとっては、
喜代美こそが、
「やめてしもたらええんや」と伝えるために
彼のために遣わされた天使だったとか。 )
( 「カムカムエヴリバディ」の
こわもての田中などを観ると、
やっぱり、あわれの田中は妖精だったんだなと思いました・笑 )
あわれの田中が登場する第17回は、
1シーンに9人もの演者が映っていながら、
それぞれの動きや台詞で、
何度も観ても飽きない面白さです。
芸達者な俳優さんたちの、まだ17回なのに息の合った演技を楽しめます。
第17回
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010015104SA000/
「私はここで暮らしていくんやなあ」(第18回)
誰しも、人生のどこかでそんなことを思った経験があると思うのです。
■母と娘の物語、また、ふるさとを離れる物語
第1週から第3週までの物語をあらためて振り返ると
母と娘の関係の描写がその中心に置かれていると感じます。
また、
第2週と第3週では、
生まれ育った場所を自分の意思で離れること、
慣れない初めての土地で自分の住処を定めること、
という多くの人が経験したような、
もしかしたら、ある人にとっては、
1日のうちに、
出発した朝と到着した夜に感じたかもしれない
ありふれたとも思える出来事を
だからこそ、
深く共感できる感慨を
2週間分、3時間分ものドラマで表現している。
■第4週 「小さな鯉のメロディ」(第19回〜第24回)
・朝ドラ主人公が恋に落ちたことを、辻占で示すシーンが、
とても鮮烈で、大好きです。
( 題名もちょっと趣があって好い )
■第6週 「蛙の子は帰る」 (第31回〜第36回)
・今週のテーマを提示する月曜日(第31回)
午後の散髪屋、鏡にしゃぼんで書いた4人の落語家の名前。
それをタオルで拭うとき、
喜代美の顔が泣いているかのように滲みます。
・磯七さんのお店に
「明治大正落語集」「日本落語全集」という本が
置いてありました。
そしてラジオで落語を聴きながら仕事する。
・ひとりでは何もできないことに苦悩する草々。
一人芸である落語を題材にしながら、
仲間(兄弟弟子)がいないと、
落語会もできず、師匠の芸を伝えていくことがかなわないことを
描いています。
・物語のなかで、最も重要な家電製品、
不器用なあなたの手となって働くハンドミキサー。
ローン組んででも買わねばなりません・笑
・この週と次の週のあらすじ
「草原さんは販売員さんで、
四草さんは中国料理屋さんやったけど、
草々さんが崇徳院に戻って来てもろたから、
落語会が寝床で赤穂浪士の討ち入りやの!」
それはともかく・笑、
・朝ドラは1日15分で週6日、1週分1時間30分
26週全151回で、37時間15分。
お勧めしても、なかなか通しで観ることは難しい。
とりあえず、この週だけでも観てもらうと、
このドラマの魅力が分かってもらえるのでしょうか。
このエピソードの下敷きとなっている「崇徳院」、
元々私も大好きな噺ですが、
この落語の物語内容に泣きの要素はありません。
しかし、
徒然亭草原役の桂吉弥さんが言ってましたが、
この週が放送されたあと、この噺を高座でやると、
うるうるしてるお客さんがいたとのこと。
「いやいやそういう噺とちゃいますねん」
それくらい感動的なエピソードになっています。
( でも、枝雀の崇徳院で、
主人公が歌を語りながら「えーん」って泣くところが
私は好きなのですが、
そこに含まれる「せつなさ」が
この週のエピソードの「泣き」と
接しているところがあると感じています。 )
草原が落語に戻るまでの心情は丁寧に語られていますが、
四草の場合は一気に落として(笑)ます。
このような重複のない展開も綺麗だと思います。
また、
草原が崇徳院の歌の「とぞ、思う」の解釈を
語るシーンが好きです。
そして、
草原と喜代美や草々との会話の背後での
草原の奥さん(原田緑-押元奈緒子)の演技が趣深いです。
九官鳥の平兵衛は、四草と暮らしているので、
四草の話す言葉を覚えて喋っているわけです。
この物語を何度も何度も観るうちに、
平兵衛が「逃げた!」と話すのを聞くだけで、
四草の師匠に対する気持ちを
痛いほど感じるようになってきました・笑
■第7週 「意地の上にも三年」(第37回〜第42回)
月曜日に今週のテーマを叫ぶ朝ドラヒロイン。「らくごかいー!」 #ちりとてちん
— inatt (@inatt) November 17, 2013
第37回が全体を通して、私が最も笑った回です。
そもそも、朝ドラというものは、
毎回の最後のカットがヒロインのアップで
終わることが多いですが、
一世一代のどや顔で終わり、
その次のカットにもオチがあるという・笑。
急に気づいたのですが、#ちりとてちん のサウンドトラックは
— inatt (@inatt) May 29, 2020
配信化されていないようですね。
残念なことです。
CDを買ったとき、
「寝床」が「ハミングバージョン」だったので、
大変ショックを覚えたことを思い出しました・笑
第39回、寝床のシーンで、
お囃子の音が背景に流れていますが、
天神さんの行事かなんかの関連があるのでしょうか。
(落語会は、1992年12月14日月曜日です。)
第42回の草若が再び高座にあがるシーンが、
朝ドラ100作 ファン感謝祭 第1部 思い出の名シーンランキングで第1位になった。
(このドラマの数々の名シーンに投票されたものを
これに集約したのではないかと勝手に思っています。)
#ちりとてちん 第42回のダイジェスト
— inatt (@inatt) March 30, 2019
「師匠が、父親が、聞いてやらんで誰が聞くんですか
「でもね、私、この名前貰たとき、そらもう、、、嬉しいてね
「こんな空気で出れるか
「喧しゅう言うてやってまいります、その道中の陽気なこと
(予定通りに小草若が愛宕山やってたら師匠復活してへん
で・笑)
正直に言うと、第42回を初めて観た時、
なぜ草若が落語をしようと思ったか、
あまり得心できませんでした。
この回を何度も観て、
なぜ、小草若の嗚咽しながらの落語に心打たれるのか、
考えているうちに、
草若は、ただ、息子のために、
落語をしようと席を立ったのだ、
と素朴な結論にたどり着きました。
この物語は難しい変わった心理でなく、
とても普通の誰にでもある家族への気持ちを描いています。
■第8週 「袖振り合うも師匠の縁」(第43回〜第48回)
月曜日に今週のテーマを呟く朝ドラヒロイン。
— inatt (@inatt) November 24, 2013
「私、落語家になる」
#ちりとてちん
朝ドラ #ちりとてちん の裏のテーマ「お母ちゃんを倒す」(嘘)
— inatt (@inatt) November 25, 2013
「大根おろし対決」の劇伴「ぶいぶい言わしてましたよあの頃は」
本編で2回くらいしか使われてないように思いますが、
サントラの中で一番沢山聴いた曲です・笑
先輩の弟子たちが、
どんな風に弟子入りを許されたかを
あらかじめお話しておくのが、
このドラマのお約束です。
第44回の、
「自分がこの人ぞと思う落語家にです」という台詞が、
短いのに、気持ちがこもっていて好きです。
■第14週 「瀬戸際の花嫁」 (第78回、第79回)
年末年始の関係でこの週は2回しかありません。
いきなりの花嫁衣裳で、
私は「これは夢落ちや」と思いました。
今まで沢山の妄想シーンがありましたし、
箸休め的なお話かと思ったのです。
あまりにも唐突ですから。
しかし、このいきなりな結婚そのものも、
後の展開に使われていくので、
なるほどなと、
あとで思いました。
また、
喜代美は、年季明け後の落語家としての始まりと、
草々の奥さんとしてのとしての始まりがほぼ同時なんですね。
( 喜代美、草々の結婚式は、1996年1月3日でした。 )
■第16週 「人のふり見て我が塗り直せ」
第90回
15分ワンシーン一発どり、一発OKの回。
カメラは5〜6台使っているのかしらん。
15分ワンシーンは、朝ドラの歴史でもいくつかあると思いますが、
登場人物の多さ(10人)では記録的かも。
(この回の演出はどなたでしょうか。
wikipediaでは、この週の担当は吉田努となっていますが、
貫地谷しほりのインタビューで
井上剛ディレクターが演出していると
思われる発言も見ました。)
http://matsushige.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_cdbc.html
■第17週 「子はタフガイ」
第94回
「このままやったら、いずれ草若の名前まで取られてしまいますよ」
(まいご3兄弟へ)
第97回
三味線がとても上手になっているのを、
高校の同窓生たちはすぐに気づくけど、
本人は当たり前になってて、
自覚してなかったりする。
加えて
親がなんで仲直りしたのか、
おもちゃの指輪も「ふるさと」の歌の思い出も、
娘は知らず、わからない。
しかしながら、
「人にライトをあてるいうのは素敵な仕事やな」
この物語の(自分の運命以外は)すべてが見えている、野口順子氏・笑
一方、
脈絡なくプロポーズする小次郎、
誰にも知られずぐれてしまう正平、
この物語の弟ポジション・笑
そして海辺で拾い物をするA子
ぶち込まれる情報の密度が濃い・笑
( 草々と若狭の婚姻届
青木一(はじめ)昭和38年8月1日生
和田喜代美 昭和48年12月31日生
大阪市北区北天満1−4−7 )
( いや、草々は1964年生まれではないのか・笑
ちりとてちん 草々と小草若が生まれた年の謎
https://togetter.com/li/617588
徒然亭四兄弟年表
http://xia.sub.jp/pic/chiri0.html )
■第18週 「思えば遠くへすったもんだ」 (第98回〜第103回)
この週は、
1999年の蜩の啼く頃、たった2日間のお話です。
(しかも月曜放送の第98回から土曜放送第103回冒頭まで同じ1日のお話)
物語の構成、俳優の演技などとても好いです。
ほんの一例ですが、
第102回のはっとするほど美しい草原のお辞儀。
また、夕暮れの照明が印象深いです。
饅頭怖いが題材の週の、
最後の最後、糸子さんが草若師匠に問いかける台詞、
忘れられません。
主人公でない、ひとりの登場人物の人生の終わりを、
この週から、3週にもわたって細やかに描くことの意味、
人が生き、死ぬとは、
その人にとって、
周りの人にとって、
どういうことなのか、
いろいろ考えさせられます。
師匠が語る4人の弟子の思い出、
何度も繰り返し説明される若狭の悩み話、
たった1日の間に、若狭は自分の悩みを
何回説明したのでしょう・笑。
なんども繰り返し観ていると、
この台詞もなんだかせつなく感じてくるのです。
当人は必死でも、若狭の言い方ではなんだかおかしみも感じてしまう。
周りはみんなやさしくそれぞれなりに手を差し伸べている。
それでも、最終的には、
自分であがいて、なんとかしていくしかない。
若狭の噺が受けない理由は、
最初に相談された草々が明確に述べており、
それは、
そもそも女性には古典落語は難しい、
という、恐ろしい宣告なんですが、
お話がすぐに草々自身の話に展開したので、
うやむやになっている。
女性が、
職業人や、あるプロフェッショナルになることを
描くのは、朝ドラのひとつのパターンですが、
そもそも向いてないことをやらせるという、
このお話の奥底の恐ろしさ
それでも、兄弟子たちは全部あわせると
素晴らしいアドバイスをしているようなのです。
・課題の山は高いのが当たり前(草々)
・自分の技量を磨き高めて超えるもの(四草)
・長い時間をかけなければ分からないことがある(草原)
・人に頼らず自分で立ち向かわねばならない
( 小草若「俺に訊いてどないすんねん」・笑 )
( 4つめはホントは
人それぞれに合ったものがある、です・笑。
「小草若には小草若に合うた落語のカタチがある」 )
第103回は、とても好きな回です。
兄弟子たちは登場せず、
草若と若狭の対話が2度あります。
若狭が兄弟子たちのアドバイスを師匠に説明するシーン、
若狭は(弟子たちは)ほんまに落語が好きなんやな、
と幸せそうな草若。
「あの子には、まだまだ、
教えてあげたいことが仰山あります」
と言っていたものの、
(自分はやらない)創作落語をせい、
と若狭に言い渡す草若。
若狭に、
師匠の落語を受け継いで伝えていきたいんです、
と言われたとき、
草若の表情の非常に短いカットが挟まれます。
弟子から師匠の落語を受け継ぎたいと言われ、
嬉しくないはずがない、
それでも、
弟子のもっともふさわしい進路を
師匠はきっぱりと言い渡したのでした。
第103回の若狭の落語は、
笑わせるシーンでありながらも、
その不自然さに若狭自身が
途中で噺を止めてしまう、
その落語がなぜ受けないのか、
なぜお客さんはひいてしまうのか、
視覚的に説明しているものになっています。
また、
師匠から弟子へ、
噺が受け継がれていくことを
描いたこの物語で、
どんな古典噺も、
最初に作った人がいる、
ということに思いがいたるエピソードでもあります。
「私は、師匠の落語を受け継いで、伝えていきたいんです」
創作落語ではそれができないと思う若狭
尊建から師匠のコピー・物まねと批判される草々
師匠の落語を受け継ぐこと、
伝統を継承し伝えていくこと、
その物語の底は、まだまだ深いところにあることを感じさせます。
ーーー
第98回
それほど親しいわけでもない同級生のところへ
兄が婿養子にいったというのは、A子にとって微妙なお話。
第99回
ちょっとくらい欠けててええんや、という師匠の教え
第102回
草若邸の黒電話のそばの壁に掛かっている状差しに寝床のお品書き。
出前用?
第103回
ただいま修行中!は、うなぎ料理人
関西の鰻は、腹を割く。
■第19週 「地獄の沙汰もネタ次第」(第104回〜第109回)
第104回
冒頭、草若の後ろの床の間の掛け軸、
吉田兼好『徒然草』冒頭
「つれづれなるままに…ものぐるほしけれ」が書かれているそうです。
草々(青木崇高)、柳眉(桂よね吉)、尊建(波岡一喜)の言い争い、
些細なシーンですが、
それぞれの落語観の違いや
若さからくる発展途上の気負いが表現されている。
柳眉の「な、な、なんですとー」が好きです。
( 「鼻毛、座れ」
「誰が鼻毛じゃ、出ててもええんじゃ」
映ってないけど、聞こえてくる台詞・笑 )
第105回
草原が、
「(落語は)究極の個人芸に見えて実は全く逆。聴く人がいて初めて落語になる」
といいます。
ひとり芸である落語を描いて、
仲間(兄弟弟子)の必要を描き、
さらに、観客の必要性まで説明しています。
人間、結局はひとりひとりで生きていくしかないにしても、
ひとりきりでは何もできないと考えさせられました。
■第20週 「立つ鳥あとを笑わす」 (第110回〜第116回)
草若師匠が四人の弟子へ地獄八景の稽古をつけ、
それを若狭が見守るシーンが大好きです。
私たちは、若狭の目を通して、
草若の稽古をつける様子を見ているような気持ちになり、
哀しくて、でも、幸せな気持ちになります。
若狭が自分にも教えてくれと駄々をこねますが、
若狭に突っ込みたくなります、
あんたは既にすごいもんを見てるやないの。
大草若が地獄八景を弟子に教えている、
その全体を見たのは、若狭だけなのですから。
草若の言うとおり、
いつか若狭が地獄八景をやるときは、
草原たち兄弟子からそれぞれ教わるのでしょうが、
草原たちも、自分がひとりでやるときは、
他の兄弟弟子たちと教えあうことになるはずです。
そういうふうに、徒然亭の伝統を、拡げ、伝えていくのは、
一門の絆によって成り立っているのだと、
実感させるエピソードです。
第111回の最初に病室の名札で、草若師匠の本名が分かります。
(草若の家の表札でも明らかにされていますが)
草若弟子の会は、2000年(平成12年)4月1日(土)、2022年は二十三回忌。
■終盤の物語展開
第20週の盛り上がりの山があまりにも高いので、
初放映時は、第21週以降、
視聴者として、どのように物語と向き合えばいいのか、
よくわからなくなったことを覚えています。
( ちなみに、
新選組!では、一度思いっきりコメディに振る、
直虎では、ダメ押しにもう一度槍で刺す、
カムカムエヴリバディでは、唐突にミュージカルになる、・笑
とかして、
脚本家がバランスをとろうとしてます・笑 )
この物語を繰り返し観るうちに、
草若師匠がいなくなってからのお話こそ、
この物語の本線なのだろう、
と思うようになりました。
気を付けることは、
喜代美の話、
A子の話、
正平の話、
子草若の話、
残った伏線すべて
が全部並行して語られ、
なおかつ、お互いがからみあっているところです・笑
■第22週 「聞かぬは一生の箸(はし)」
第125回
B子がA子を傷つけることもある、とB子が気づく。
( 誰かが知らぬうちに誰かを、
草々が子草若を、
正典が秀臣を )
■第23週 「終わりよければ滑ってよし」
第130回
喜代美が正平の気持ちに気づく。
徒然亭小草々(つれづれてい・こそ・うそ)
寝床には、?(はてな)の茶わん蒸しというメニューがあります。
( 各回で確認できる、他の寝床メニュー
虎の子ポン酢
嫁のヤキモチ(150円)
咲咲サラダ
さつま芋のなんば煮(250円)
ひら天と青ネギの煮物(250円)
など )
■第24週 「蛇の道はヘビー」
「それがしんどい、それがおもろい」
■第25週 「大草若の小さな家」
第145回、
A子(和田清海/佐藤めぐみ)の箸作り。
主人公との対比として配置された人物の、
人生の転機が、
青空落語会という主筋の重要な出来事と並列して、
丁寧に、描かれます。
脇筋であるがゆえに、
総集編ではカットされてしまうこのシーンこそが、
朝ドラという長編ドラマの醍醐味だと思います。
とても好きなシーンです。
■最終週 「笑う一門には福来る」 (第146回〜第151回)
ひぐらし亭入口の提灯、天狗芸能の隣が磯七でした。
磯七さんは、少し特別な登場人物で、
落語を聞くお客さんを代表していると思うのです。
だから、初回に観たときに、ちょっと感激しました。
( 実際は、提灯は左から、
小浜観光協会、魚屋食堂、OKTV、若狭塗箸製作所、
天狗芸能、磯七、菊江仏壇店、おとくやん、寝床
で、関係者全部入りです・笑
菊枝仏壇店って店名おかしいやん・笑 )
順ちゃんのおとうさんは寄席でも鉢巻きをしていました。
ということは、小浜から大阪へ移動するあいだ、
ずっとはちまきをしてたに違いない・笑。
もちろん、
喜代美の結婚式に乱入した時も
娘の結婚を許した時も、
鉢巻してました。
「鯖街道は男道」笑
最終週の松重さんには、眉間に皺がほとんどない・笑
【朝ドラ受けの起源】
2008年3月28日、第150回の放送直後、
森本健成アナウンサーがニュース冒頭で
「明日の最終回もお楽しみに」と発言したというのは、
有名な話ですが、私はそれを見ていません。
朝の放送でなく、12時45分からの放送を録画して見ていたので。
でも、13時のニュースを担当していた登坂(とさか)淳一アナウンサーも、
あんた、たった今、ドラマ見てたでしょ、
と思わせるような表情をよくしていたことを、
記しておきます。
そして、どうもそれは、
観ている人の気持ちのつながりを意識した、
プロの技らしいと考えています。
どこかしら、このドラマに相応しいエピソードです。
今のNHKではニュース番組で直前・直後のドラマやバラエティ番組に触れることなど珍しくなくなってるけど、当時は画期的だったし、NHK的には衝撃だったことがかすかに入っている「おお〜ッ!」というスタッフたちの声で感じられるなあ。<RT#ちりとてちん #貫地谷しほり #森本健成 #朝ドラ100 pic.twitter.com/q9lYN8S2JX
— itmofnw (@itmofnw) March 30, 2019
ドラマがあまりにも素晴らしいとき、
— inatt (@inatt) May 8, 2020
CMのないNHKでは、
それをほったらかして、
すぐさま先を進めることが躊躇われる、
そんなとき「受け」が生まれるのでしょうか。#ちりとてちん では、
お昼の再放送の後のニュースの
登坂淳一アナウンサーの表情や間にも
「受け」を感じていました。 https://t.co/dJoRF5B6Rt
(森本アナの受けについて)
#ちりとてちん 本放送時、この第108回放送直後の8時30分のニュース画面に切り替わってから森本アナが第一声を発するまで3秒21。ちりとてちん明けのニュースで森本アナが担当した114回のうち、最長の「タメ」でした。(週刊文春2008年5月22日号「ホリイのずんずん調査」より)
— えすぞう (@eszo_zamurai) February 13, 2014
第108回は、小梅(江波杏子)が残されるもののことを語り、
草若が「生きるのが怖くなくなった」回。
「立派な弟子が5人も居るんやでえ」
【最終回】
最終回は、多くのシーンが
今までのシーンの引用となっており、
そのことを強調するような、演技や演出、音楽であれば、
もっと印象が変わるかなと思うところがあります。
例えば、四草が、
いきなり迷い込んできた子供に、
なんのためらいもなく、
「やってみ」というのは、
若狭の弟子入りを許されたシーンや、
これまでの草若と四草との関わりを思い出させます。
ここは、劇伴が別のものになったり、
回想がインサートされるだけで、
雰囲気が変わるはずです。
この物語は、本当は、
延々と終わりなく続くことのできる構造を持っているけれど、
それをいったん打ち切るための、
最終回としての、演出・演技・音楽になっていると思いました。
この物語は、全体が主人公の回想形式であり、
そのことが物語の雰囲気構築の重要なポイントになっている、
作り手がそのように強く意識していると思うのですが、
メインテーマ曲の題名は、
「The Wonder Years 〜あの素晴らしき歳月(としつき)に〜」であり、
スピンアウトドラマ「まいご3兄弟」も回想形式です。
これは、かなり意図的なものだと思います。
はっきりとは判りませんが、
たとえば、物語全体が、
あの素晴らしき歳月に、という、喜代美の語る創作落語であるかのような。
最終回のナレーションで、
「私がおかあちゃんになって20年近こうたった」
というので、
喜代美は、50歳を超えたころ、
202x年から過去を振り返っているように
想像されます。
この設定は、どのような考えで、決められたのか、
それがわかるときは、くるのでしょうか?
続編は、2020年を過ぎてから、
たとえば、平成の終わりを振り返るようなかたちで、
作られるのかもしれませんね・笑。
どなたかの文章で、
ナレーションを、50歳を超えた喜代美として、
上沼恵美子が担当しているのは、
将来、喜代美が落語家に復帰することを暗示している、
という意見を読みました。(*4)
私は、考えもしていなかったので、大変吃驚したのですが、
暗示しているかはともかく、
そのような可能性も含めて、
いつか続編が作られることを楽しみにしています。
貫地谷しほりが、
一度続編製作を断っているという話もどこかで読んだ(*5)ように記憶しています。
また、
2015年11月に放送された、「大阪発朝ドラコンサート」でのインタビューで、
「(当時使っていた扇子を見るだけでうるうるするほど)
まだ思い出になっていない」
と語っていたのが印象的でした。
すぐに続編が作られなくとも、
たとえば40歳代の貫地谷しほりの演じる喜代美も大変期待できるので、
気長に待っています・笑
または、喜代美の娘が主人公で、喜代美がおかあちゃんを演じる、
ちりとてちんUとか。
20240818追記
最終回は、2007年春ということなので、
「落子」は、2020年コロナのときでも、まだ、中学生。
それに気づいたとき、
勝手ながら、私の中の「落子」が、
より具体的にイメージできるようになったのでした。
( 作者の頭の中には、
喜代美の娘の名前は既にあると、
私は確信しています・笑 )
( そして、
コロナ禍の徒然亭、
中学時代をコロナで過ごした「落子」、
そして、
過去のことを語ろうとする、若狭。 )
20140405追記
ちりとてちんの2回目の再放送が終わりました。
新たな気づきもあって、
朝ドラは、半年かけて観ることに意味があると思いました。
また、何年後かに、再放送してほしいですね。
そのときの自分が新たに何を感じるのか楽しみです。
【朝ドラ100名シーン1位】
20190331追記
20190329(金)に放送された、
「朝ドラ100作! 全部見せますスペシャル〜歴代ヒロインがチコちゃんに叱られる!?〜」
の番組内で発表された あなたの<イチオシ朝ドラ>投票のランキング では、
8位(9,267票)でした。
予想してたよりは下で、少しもやっとしたのですが・笑、
翌日の、朝ドラ100作 ファン感謝祭 第1部 思い出の名シーンランキングでは、
第42回の草若師匠のシーンが第1位になり、大満足しました・笑。
(平清盛でもいつかこんなことがあれば好いのですが・笑)
番組で得た新情報としては、
貫地谷しほりが、
大阪弁の落語を覚えるのが大変で、
台本を見ている余裕がないくらいやらないといけなかったと
述懐していましたが、
チコちゃんが、
「ただでさえ、押して(定刻より遅れて)くるしね」と
暴露してました。
本人は、「そうでしたっけ?」と
とぼけていました・笑
(チコちゃん「めちゃめちゃおしてたやん」)
朝ドラヒロインのマイナス情報の暴露は珍しいですね・笑
#ちりとてちん が、#朝ドラ100 名シーン1位!
— inatt (@inatt) March 30, 2019
あの場面の素晴らしさは、
これまでの物語の積み重ねがあってこそと思うのです。
和田家・徒然亭一門の物語の象徴、
草若の愛宕山が、
主な登場人物皆が集まった場で復活する。
毎日観るテレビ、朝ドラに相応しいと納得です。https://t.co/4SZVPmFzqK
「ちりとてちん」は朝ドラ第77作目
77作目やから「瀬を早み」なん?と言い出す娘。
— エリー (@Zura_elizabeth) March 30, 2019
なんの事かわからずキョトンな私に崇徳院は歌番号77番と教えてくれた。
「え〜そんな事あんの?いや、あの脚本家さんやから…ないとは言いきれへん!」
放送開始から12年後、こんな形で回収される伏線があったとは…#朝ドラ100#ちりとてちん
・ちりとてちん外伝 まいご3兄弟の感想
http://inatt.seesaa.net/article/398822247.html
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■ちりとてちんメモリアルブック 2008年 8/25号について
NHKステラの臨時増刊(2008年7月発売)
ドラマちりとてちんが、
作った人たち
その周辺の人たち
観た人たちにとって、
特別なものであることを
形にした素晴らしいお仕事。
( ちょっと大袈裟なもの言いになりますが、
いくら無理と言われても、
どんなにしんどくても、
やり遂げたほうがよいことがあるという
少し羨ましくもある実例 )
正式名称は「メモリアル」ブックですが、
「ファン」ブックと呼ばれることも多い。
折に触れて、ぱらぱらとめくり、
「ここにこんなこと書いてあった」と気づくことが何年たってもあります。
このドラマが
放送時に稀有な熱や色を帯び、多くの人の記憶に残ったことが、
この書籍により、形になって残された。
この、厚くはないが、情報がみっちり詰め込まれたムックから、
作り手や演者や周辺の人たちのお仕事の量を想像するとき、
ドラマを作る現場には膨大な仕事の積み重ねがあり、
ちょっと、1日15分やそこら、本編を1回観ただけで、
偉そうなことを断言するのは、
どうかと思うというようなことも考えさせられる。
また、
この中で、取材日誌などで披露されている、
このムックの編集者の実体験エピソードだけでも、
ドラマ的な面白さがあり、
このムックを原作本にして、
TV局の広報誌の一記者が、
ひとつの長編ドラマの制作に密着し、
ドラマ制作者や、俳優たちと交流し、
そのドラマそのものに深くのめり込み、
前例のないムック発売にまでたどりつく、
ドラマ制作の裏側を描いた、
1本のドラマを作ることができるだろうと妄想します。
( どんなにかそのドラマが好きだとして、
「放送が終わったドラマの本を作ってどうすんねん」
と言われて、
あなたはなんと答えるか )
( 最後のシーンは、
ドラマが終了して、10年以上のちに、
その記者が、ヒロインを演じた俳優に再びインタビューすることになる )
20190718追記
ファンブックが作られたときの話
https://www.nhk-sc.or.jp/saiyou/message/2014/message04.html
(上記URLからの引用)
・ステラはNHKの番組広報誌なので、放送が終わった番組の別冊を出すという前例はありませんでした。
・売れる保障〔ママ〕もなく、何度も「難しい」と諭されましたが、私自身は作品の魅力を信じていましたし、ドラマファンの方の要望に応えたくて、何とか企画を通してもらいました。
・諸先輩方、番組スタッフ・出演者の皆さんの協力で本が完成したときの感動は、今も胸に鮮やかです。
ウィークリーステラ2019年6月14日号の
— inatt (@inatt) July 17, 2019
貫地谷しほりさんの
インタビュー記事を読みました。
取材/文 国友茜
と記してあって、
ちょっと感動しました。#ちりとてちん
ちりとてちんメモリアルブック 2008年 8/25号 [雑誌]

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ちりとてちん 完全版 DVD-BOX III 落語の魂 百まで
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(*6) メモリアルブックp20 第1週インタビュー(2007年10/5号)
「私はお芝居の恩師から「ないものは出ない」と、ずっと言われてきたんです。」
「そのキャラクターは私自身が持っているものなんですよね。」
「自分の中でリアルに感じられないと、お芝居が浮いてしまうというか。」
和田正典の鋭い眼光と共に即座に繰り出される突っ込みだけを集めたサイト
http://www.masanori-tsukkomi.com/
ロケ地ガイド
http://loca.ash.jp/show/2007/a2007_chiri.htm
(*1)オープニングテーマの曲名
【サウンドトラック】
曲はもちろんのこと、曲名も趣を感じます。
「きよみのきは「きぼう」のき」
「きよみのきは「きっと何か悪いことが」のき」
「きよみの「き」は「きっといいことが」の「き」」
「幸せになりたい」
「幸せになりたい、のに」
「幸せになりたい、だけなのに。」
「ひとりじゃないよ」
「ひとりじゃないよ、ひとりじゃなかったよ」
サントラは配信化されておらず、CDを入手するしかない状態が残念です。
( 曲のタイトルは遠藤理史プロデューサーがつけたらしい )
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=3308&cd=ESCL000003027
こちらでは、視聴が可能です。
しかし、CDDBの、
29. 寝床ハミングヴァージョン
30. 扉を叩く勇気が欲しいのです
の曲名が入れ替わっている場合がありますのでご注意。
(CDのライナーノーツからの引用)
メインテーマが固まるまでに何曲も作ったことが語られています。
メインテーマのソリストは最初トランペットをイメージしていたが、
(Forward to the Wonder Years 〜あの素晴らしき歳月に〜)
演出の勝田夏子氏からの「女の子の視点は外さないでください」
という意見もあり、ピアノに。
「松下さんのピアノは、竹を割ったような〜実にまっすぐで、瑞々しい演奏」(佐橋俊彦)
(他の曲のピアノは別のピアニストで「しっとりとした演奏」
クレジットでは小形眞子(おがたしんこ)
http://pia.nist.jp/nist/profile_j.html )
4つのメロディーの柱
・1. The Wonder Years 〜あの素晴らしき歳月(としつき)に〜
・18. きよみのきは「きぼう」のき
(「脚本の藤本さんにお会いして、この作品が女の子の身近な物語、「エーコとビーコの物語」だというお話を伺って」)
メインテーマのあと、「家族」を表現する曲を2つ、まず作った
・11. ひとりじゃないよ
・14. 母の笑顔は朝日のように
(*2)2008年のスタジオパークでの渡瀬恒彦のコメント
2007年のスタパ。『え〜〜貫地谷お疲れさん。頑張ったね。今度どこで逢えるのか楽しみにしてます。あんまりすぐには逢いたくないね。ちょっと時間かけてから逢いたいと思います』って徒然亭草若を演じた渡瀬さん(;ᴗ;)#ちりとてちん pic.twitter.com/hjBq0Idsoq
— 🐾erina (@fk8368) April 1, 2019
(*3)以下のページからの情報
(遠藤理史チーフプロデューサーのNHK放送博物館愛宕山ホールでの講演会内容)
http://blog.livedoor.jp/p_s_y/archives/51770206.html
http://ushi3.blog22.fc2.com/blog-entry-785.html
(*4)連続テレビ小説読本というムックのなかの情報。
(*5) *4と同じ。
連続テレビ小説読本 (洋泉社MOOK)
貫地谷 しほり 国仲 涼子 北林 早苗 渡辺 えり 川崎 亜沙美 桂 吉弥 森田 直幸 岡田 惠和 山本 むつみ 長沖 渉 清水 有生 町山 智浩 宮沢 章夫 ANI プチ 鹿島 木俣 冬 山内 マリコ 寺坂 直毅 やまだ ないと






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【その他呟き】
#ごごナマ に貫地谷しほりさん出演、
— inatt (@inatt) July 14, 2020
「(自粛期間は)調理器具が増えました。
フードプロセッサー買ったりとか。」
大根おろしを山ほど作れますね・笑 #ちりとてちん
「小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです。」と語る #ちりとてちん 作者が朝ドラで3世代リレーを描くということは、「伏線」「象徴」「引用」「超ロングパス」が山盛りであること間違いなし。#カムカムエヴリバディ https://t.co/BzRPuMerBT
— inatt (@inatt) July 28, 2020
#ちりとてちん で伝説の借金取り「あわれの田中」だった徳井優さんが、 #カムカム では借金取り「こわもての田中」にーー! 藤本さん、そういうとこ大好き!!https://t.co/4NZ4OvHc8C
— 二塁 (@atohz_chiri) April 20, 2021
#桂吉弥のZoomミーティング
— inatt (@inatt) June 2, 2021
とても楽しかったです。
ありがとうございました。#ちりとてちん の徒然亭一門は、
今でも仲が良くて、
10年以上前の撮影時の出来事が
各々に深く刻まれていて、
濃密で熱い情報をたくさん聞くことができました。
「九官鳥のギャラは高い」 https://t.co/XhRHn0QNPa
Zoom四兄弟(号泣)
— えすぞう (@eszo_zamurai) June 2, 2021
YouTubeライブやけどね・笑
その後も開かれている、一門配信、
・師匠は、小草若とひとつの布団に入るシーンを気持ち悪いと嫌がった。
とか、だんだん思い出話のレア度が高まっているように思います。
もうすぐ、
「ほんまはあのとき、しーちゃんは〜」というのも出てくるかも。
20220730記
【30日午前11:00】
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) July 29, 2022
こころ癒やす歴史のまち
福井・小浜へようこそ!
2024年春、北陸新幹線の開通により、がぜん注目を集める福井県。その南西部にある小浜市は、歴史のロマンにあふれる美しいまち。こころ癒やすその魅力をお伝えします。
[BSプレミアム]
貫地谷しほりさんが15年ぶりに小浜を訪れ、桂吉弥さんと町を歩く。
秀臣も正典も遊んだらしい三丁町。
ナレーションは和久井映見さん。
「すごい、頑張りすぎちゃったので、なんか(落語も)怖くて聴けなかったりとか、なんか思い出になってなさすぎて。なので、今日、またここに来れたっていうのは、まあ新たなスタートなのかな」
「ドラマを見るのも、ずっと見れなかったです、10年ぐらい」
ドラマを見返すことができるようになるのに10年かかり、
15年たってロケ地を再訪することができたと。
吉弥さんの「ちりとてちん」を聴いて涙ぐむ貫地谷さん。
( 事前には「ちりとてちん」だとは聞いていなかったらしい )
( 北陸新幹線が2024年福井開業とのこと、それまでには「ちりとてちん」の再放送もあるのでは。 )
20220910記(繁昌亭訪問)
「貫地谷しほり“怖くて行けなかった”『ちりとてちん』舞台再訪に反響「感動して鳥肌」「泣きそう」」
https://www.oricon.co.jp/news/2248618/full/
「怖くて行けなかった場所」で吉弥さんは「崇徳院」をかけた。
貫地谷しほりちゃん囲んでの徒然亭インスタライブ。
— 桂吉弥 (@kichiya) December 9, 2022
「ちりとてちん」以来の兄妹集まれた!
青木も一緒に揃ってお祝いしたかったけど。ほんま嬉しかったなぁ。
なんやしーちゃんの顔見たら涙でてきたし#誕生日お祝い #ほんまは12月12日 #青木はまた今度な https://t.co/0IhbJ0YQUU pic.twitter.com/UMfbWQa35u
ついに、吉弥さんのインスタライブに貫地谷さんが参加。
ただ、作品に関連する撮影時の思い出話などは一切なし。
長ーい目でこれからも楽しみにしています。
・「16年ぶりに、朝ドラ以来、このBKのスタジオに来た」20230302
🔎#歴史探偵 × #ドラマ10大奥🌸
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) March 2, 2023
コラボスペシャルを見逃してしまった方は、NHKプラスで!https://t.co/e8ZYkwZgrs#貫地谷しほり さんがNHK大阪のスタジオに来たのは #ちりとてちん 以来、なんと16年ぶりだったそうです!
貫地谷しほりさんが「歴史探偵」でいちばん気になったコトは・・・👇 pic.twitter.com/xt7qmfgrgo
本編の話題とは関係ないのでカットされている部分を
1本の動画にわざわざ編集し公開しているのも異例な感がありますが、
この動画を繰り返し観ている自分は
「ちりとてちん」が好きなんだなとあらためて感じました・笑
( 歴史探偵って渡邊アナや近田アナが東京に出張してると思ってた・笑 )
( 一応、書き留めておきますが・笑、
長編物語の途中で一度は心折れた主人公が
一歩一歩立ち直っていく、プロセスのように、
・続編や映画化の話に自分だけ何年も返事をせずにいた
・インタビューのたびに「まだ思い出になっていない」と繰り返す
・久しく観返していない出演作を観てみる
・15年ぶりにロケ地を訪問
・怖くていけなかった落語寄席を訪れる
・前から共演者がやっていたインスタライブに参加
・16年ぶりにBKの撮影スタジオに足を踏み入れる
・小浜で開催される15周年記念トークショーに出演
・「いいことも悪いこともたくさん思い出される」
・「喜代美は、今、どうしているんでしょうねえ」(イマココ 20230916)
と歩みを進めており、
その先にあるかもしれない出来事に勝手に期待してしまいます・笑 )
・20230628 NHK ニュースLIVE!ゆう5時 The Crossroad 〜人生の分岐点〜
貫地谷しほりさんのインタビュー、
朝ドラ「ちりとてちん」に出演したことが
私の人生の分岐点と語る。
女優に専心するために大学を辞めたあと掴んだ朝ドラヒロイン。
「思い出になっていない」「〜が怖かった」というような
ネガティブな発言が含まれていなかったのが
個人的には印象的でした。
■「ありがとう!ちりとてちん15周年大感謝祭!」(令和5年9月16日 小浜市文化会館 )
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— NHK福井 (@nhk_fukui) July 27, 2023
📢 「ありがとう!ちりとてちん
15周年大感謝祭!」
開催決定!
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2007年の連続テレビ小説
「ちりとてん」の放送から15周年を記念し、イベントを開催!
✅9/16(土)トークショー
「おかえりなさい!ちりとてん」
⏱️ 観覧締切 8/30(水)
👇お申し込みはこちらhttps://t.co/fzK5XP6k4i pic.twitter.com/Ae51JJP7GW
NHK福井放送局が凄く力を入れている・笑
・20230906 イベントの落選がメールで通知されたそう。
落選のツイートの数からかなりの応募数だった模様。
漢五郎「はじゅれやがな」(第116回)
または、
小次郎叔父さん「子の千三百六十五番、当たらんもんやの」
熊五郎「当たっとるで、小次郎さん」
小次郎叔父さん「そう言うとるやないか...えっ」(第137回)
「ね列の千三百六十五番、当たらんもんやの」
— inatt (@inatt) September 7, 2023
「小次郎はん、それはNHK福井放送局からの入場整理券では」
「よっしゃ、これを売って五木ひろしを」
「売買禁止って書いてあるど」
「いかなる場合も再発行いたしませんって無くしたらどねしよ」
「土曜日にお仕事入りませんよーにぃ」
#ちりとてちん
#ちりとてちん15周年大感謝祭
— inatt (@inatt) September 17, 2023
貫地谷しほりさんが徒然亭の紋を背に
見台を前に正座して客席を見渡したとき、
思わず、「喜代美は、
今、どうしているんでしょうねえ(大意)」
と呟いたことが、大変印象的で、
俳優さんなんだなあと思いました。#ちりとてちん
茂山氏(と遠藤氏)は、事前に貫地谷氏に知らせず、高座に座らせるつもりだったのか、どうか。
#ちりとてちん15周年大感謝祭
— inatt (@inatt) September 17, 2023
徒然亭の紋の入った見台は、
この日を、どこでもない小浜の地で、
15年待っていたと考えるとアツいが、
見台が物思うわけもなく、
これも茂山宗彦さんの言う、
「芸は人をつないでいく(大意)」
が為したことなのかもと考えた。#ちりとてちん
・小浜の町についてから、
iPhoneでサントラを聞きながら町歩きしたいと考えたが、
iPhoneの中には、
「ぶいぶい言わしてましたよあの頃は(別名大根おろし対決)」しかなく、
断念した。
準備が足りんかった・笑
・場内で流れるドラマシーンは、
編集の都合か、権利の関係か、劇伴がないものだった。
放送になると劇伴が含まれるような気がするので覚書。
劇伴がないと、
こちらが劇伴にひっぱられて感じ取れていない演技のニュアンスを
感じ取ることができるような、
劇伴が埋めている間を演技の間として感じ取れることができるような、
新鮮な味わいがあった。
・作品のあるシーンが写されると、
筋金入りのファンばかりの観客は
何の場面か直ちに分かった反応を示すのだが、
長く作品を観返すことができなかったと明言している貫地谷氏も、
画面を観てすぐ、何のシーンかわかったというリアクションをしており、
しかも、何度も同じシーンを観たから分かる観客とは異なる、
何のシーンか瞬間的に理解するような反応だった。
とくに小浜から出るときの電車のシーンは、
何かそのシーンに対する個人的な感慨があるのか、
こちらには判別できない複雑な表情を瞬間見たように思えた。
( ファンは、「来た!これこれ」と反応するが、
貫地谷氏は、「うっ、これか...」と反射的に反応したように
私には思えた。 )
・松重氏に本気で殴ってくれと頼んで断られたというエピソードは、
誰にでも理解できるわかりやすい話しやすいものなので、
「おしん」で何回も聞いた撮影時エピソードのように、
これからも繰り返し開陳されるのだろう。
・カラオケ大会の「ふるさと」歌唱シーンで、
エキストラの方が、
和久井映見さんがレコードも出したことがあるわりには歌がうまくない、
と言ったというエピソードを
タケダ氏が披露したので、
遠藤氏が、(少し慌ててフォローとして)
シーンの詳細を知らされていないのに、
和久井映見さんの歌にわけもわからず感動した、
と言っていたエキストラの方がいたと語った。
こういうことではないかと思う。
当初、おかあちゃんの歌は口パクでやる段取りだったという。
和久井映見さんがそれに強く反対し、
実際に歌ったと。
和久井映見さんは、素人の糸子おかあちゃんが娘に向けて歌う演技をした。
それを素人くさい歌と感じたエキストラの方と、
何か気持ちのこもった歌と感じたエキストラの方と、
両方がいらっしゃったということではないだろうか。
「『あの時よりは少し大人になったから分かることが増えてきたけど、あの時しか分からなかったこともあ』った」
と思うって素敵な振り返りだと思う。
『ちりとてちん15周年トークショー』が地上波全国放送が決定🕺💕
— 茂山宗彦(モトヒコ) (@happyismoppy) March 26, 2024
4/5(金)午前1:21〜2:04
*4/4(木)深夜
NHKプラスあり
🌐海外放送もあります
NHKワールドプレミアム(在外邦人向け、日本語チャンネル)🌐
日本時間4/12(金)
24:30〜編成予定
是非見て下さいませ🙇#ちりとてちん#貫地谷しほり pic.twitter.com/aojbHrVXqT
単なるイベント収録番組にとどまっていない、
家の子、茂山宗彦氏が主役の、
思い出の地への旅番組になっていたと思います。
・茂山宗彦氏の指輪をとって箸を受け取る演技の説明がNHKの映像に記録された
・40年鯖をさばき続けて、変形した指
・自らの演技を見つめる貫地谷氏の表情がワイプに。
( 現場ではシーンの上映と同時に両方を観ることはできない・笑 )