2011年05月05日
20110505 【新聞】 日経新聞春秋 マレーシアの菊と東北大震災
日本経済新聞1面のコラム、春秋がとても好かった。
切り花の菊の輸入が3月に急増し、過去最高の記録だという。
それは、大震災によるもの。
たくさんの命が失われ、その何倍もの菊の花が消費されていく。
マレーシアの大型ハウスで、バングラディシュなどからの出稼ぎの人が働き、
栽培された菊が日本へ輸出されている。
「彼らは自分たちが育てた花が何に使われているかを知っているに違いない。」
「南洋から日本へと連なる太い貿易の道がある。
見知らぬ人々の鎮魂の思いをのせた品々が運ばれてくる。
悲劇のさなかでも、国境をまたぐ経済は淡々と周り続ける。」
経済とはそういうことなのだ、と気づかされました。
経済はただの数字ではなく、
感情を持った生きた人間が動かしているもの、
そして、
ひとりひとりは実感できなくとも、
確かに世界中が連環して繋がっている。
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