2014年09月16日

20140913 【ドラマ】 日曜劇場「おやじの背中」 第十話『北別府さん、どうぞ』


 
三谷幸喜脚本。

小林隆さんの代表作がひとつ増えましたね。

( キャストがなかなか贅沢ですが、
  「国民の映画」出演者が多いですね。
  http://inatt.seesaa.net/article/398822432.html )  

三谷脚本で、
病院を舞台に、患者が偶々、医者の白衣を手にすれば、
何が始まるのか、もう判っているのですけど、

( この三谷作品のお約束を踏まえていないと、
  THE有頂天ホテルの役所広司の嘘などもそうですが、
  結構いたいたしくて見てられない気持ちになる。
  http://inatt.seesaa.net/article/398821632.html )

前半は、コメディとしては、少しもたもたしてる気がして、
三谷氏自身の舞台演出や映画監督なら、
どこか違ってくるのではないかなどと
考えながら観ていたのですが、

最後の10分は笑って笑って泣きました。
お話の顛末はすべて予想どおりでしたが、
それは、伏線の置き方など、
脚本がよくできているからで、
とても気持ちの好い、
読後感が残りました。

もともとは、北別府さんは、市村正親さんが演じる予定だったそうで、
その場合は、
もっと、売れない役者の業のようなものが滲みでている
演技を見ることができたかもしれません。

吉田羊さんが呟く、
「お父さん、かっこよかったね」
という台詞には、
お父さんとして、に加えて、
役者として、かっこいい、
の意味が含まれていると思います。

( 大変失礼ながら、小林さんは、
  役者の役でありながら、
  役者の感じがあんまりしない・謝
  市村さんを想定しているので、
  本業が役者なのであり、
  小林さんのために書かれた場合は、
  また別の職業が用意されたのではないでしょうか。)

が、
いずれにせよ、何度も観返したくなるような逸品だと思いました。
 

amazonビデオ 
おやじの背中【TBSオンデマンド】, Ep. 10 "第十話 「北別府さん、どうぞ」作:三谷幸喜"
Amazon インスタント・ビデオ ~ 土井裕泰
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20240217追記

TBSの三谷幸喜ドラマは、そんなに多くないと思いますが、

( 演出 土井裕泰・のぶひろ )

エンディングのクレジットロールの

出演者がカーテンコールのように登場、

音楽 ( Come Fly With Me / Frank Sinatra ) 、

クレジットのフォント(カクカクした感じ)が

他の三谷脚本ドラマ、三谷監督映画と共通のテイストなのが、

興味深い。



三谷幸喜監督映画における歌
 http://inatt.tokyo/article/498030580.html





posted by inatt at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想など・三谷幸喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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