2015年10月25日

【ドラマ】 あさが来た 2015年



2015年度下期の朝ドラ、
 
8時から8時16分まで録画して、朝ドラ受けも含めて楽しみました。


・なぜかほっこりする

・アバンタイトルの最後に、
 主題歌のイントロが重なって流れるのが雰囲気が好い。

・主題歌「365日の紙飛行機」の最初の、
 「朝の空を見上げて」というところのメロディは、
 60年代後半か70年代前半のフォークに
 既にあるような、前に聞いたことのあるような感じなのだけれど、
 ドラマのなかで、主題歌が始まると
 なぜだか、どこかしら、うるっとくるところがあるのが不思議。

・冷静に考えれば、そんなアホなという展開も多いが、
 気にならないし、世間の評判も悪くない。
 ちょんまげドラマであることも重要かも。
 現代ドラマなら、いろいろつっこまれていると思う。

  銀行OLとか銀行オーナーの息子の嫁が、
  不良債権先にすわりこんで、一晩泊り込み、
  一部返済を勝ち取るとか。

・幼少のあさと五代がぶつかり、
 あさのたもとに拳銃がはいるくだりは、
 無理やりで不自然な出会いだと思いましたが、
 後に、五代が拳銃をあさに渡すので、
 そういうことにしたのかと思いましたが、
 なるほどそういう伏線だったのか、
 と思うか、
 なんてご都合主義か、
 と言われるか、
 その境界線は何で決まるのか、
 不思議なものです。

・女実業家が、炭鉱の支配人と相撲をとって、
 炭鉱夫たちの心を掴みました、って、
 あらすじを作って、採用されるものだろうか・笑。
 毎週素直に楽しんでいるのですが、
 なぜ素直に楽しめているのかまだ自分で説明できません・笑。

・でも、大河ドラマで同じことをやったら、
 やっぱり叩かれると思う・笑。
 朝ドラだから大丈夫。
 結構世の中、めんどくさい・笑
 ( ナレーションも、
   ちかえもんならプライドが許さない、陳腐な言い回しがあえて必要・笑 )

・音楽がこまかくつけられているが、
 「ここは、ふざけてますよ、笑うとこですよ」
 というシーンや台詞では、それがわかる音楽がついている。

・第19週「みかんの季節」第111回での、眉山家家族会議は、
 よくある、子供が家を出たい話でありながら、
 今までの、菊、惣兵衛、はつの物語と、
 きちんとつながっていて、見応えがありました。
 そして、あさの千代に対する考えの変化にもつながるという、
 ドラマの構造のうまさに感心しました。

・あさの洋装がミノムシみたいと言われている描写があって、
 はつが「小鳥さんにつつかれないように」とケープを渡す。
 このようなさりげない伏線回収がつながるところが
 観ていて心地よい。

・工藤徳右衛門と工藤サカエ親子は、
 名前がテロップに出て、今後特別な役割があるのか、
 と思っていましたが、
 閻魔紙にのせる4人目として作られたキャラクターかな?
 などと思いました。

 最終的には、サカエは、
 社会で働くことを希望し、
 銀行員となり、
 一度は家庭に入るものの、
 子育てが一段落したら、
 大学で学ぶことを望むという、
 女性の生き方のひとつのパターンを示すひとりでした。

・3月に入り、物語の最終盤となるなか、
 女子大学、生命保険、千代の結婚、はつの一家の動向など、
 話がとっちらかっている、という感想も目にしましたが、
 私は毎日視聴を楽しめています。
 思わぬところで思い出させられる「ともちゃん」話のような、
 過去エピソードの活用、
 千代や宜の新鮮な演技、
 長く物語を観てきたがゆえの、
 よのの最期におけるかのの表情への共感など、
 物語を楽しむ要素が豊富に詰め込まれているところから
 きていると思います。

・長編ドラマという観点で、
 ちりとてちんが、朝ドラのなかで一番好きなのですが、
 毎日観ているときは、
 草若師匠の死以降、物語の終着が見えないもどかしさを感じていたことを思い出しました。
 対して、あさが来たは、毎日観て楽しむという朝ドラ本来の意義において、
 とてもよくできていると感じています。
 また、
 物語の背景やシチュエーションは様々でも、
 朝ドラは結局のところ、
 夫婦や親子など家族のつながりを描くもの、
 という感想を持ちました。

・脚本の大森美香の作品は、ニコニコ日記が好きです。
   http://inatt.seesaa.net/article/398821536.html
 典型的な怖いお姑の菊を描いて、
 「本当はそんな悪い人ではないかもしれない」
 と思わせられるのは、この作者ならではだと思う。 


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20190923追記
たまたま見つけた、
キーパーソンの言葉でひもとく、吉岡里帆の歩んだ道のり【連続テレビ小説『あさが来た』脚本家・大森美香】
という記事が好かったです。

・『あさが来た』のヒロインオーディションの最終選考で、吉岡里帆が台本をひと言ひと言噛み締めるように読んでいて印象に残った。
・ヒロインのあさの娘、千代の友達・田村宜(のぶ)役に決まったとき、彼女にアテて宜を書き換えることにした。
・そのときに思いついたのがメガネキャラ。宜のモデルとなった井上秀さんはかけてないし、監督はメガネで光が反射して顔が見えなくなることを心配していたが、次第にそれが宜の個性になっていった。
・最終話で、海外留学から帰国した宜が洋装で現れるが、洋装は最もさせたかったこと。
・女学生として登場した彼女が海外に出て、立派になって戻ってくる。新しい日本女性の象徴でもある宜の姿をしっかりと見せたかった。
・吉岡さんのお芝居も見事でした。最初に見たときの緊張でいっぱいだった頃の姿は、そこにはもうなかった。

https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20180716_106603/


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過去のツイート




 





 









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