2021年06月06日

【ドラマ】 獄門島 2016年 長谷川博己金田一



僕はただ、訳(わけ)が欲しかったんです。今日(こんにち)を生きる訳が。





20170504記
 
NHKBSで放送された、
長谷川博己金田一の獄門島 を観ました。
( 初回放送は、20161119 )
これまでの映像化作品とは異なる風味の新鮮な金田一でした。


次は、悪魔が来りて笛を吹くなのでしょうか。


心配なのは、
この作品の金田一の心が救われるような物語の原作を
横溝正史は用意していないこと・哀


それはある意味当然で、
横溝正史は戦後、
このドラマの金田一が思っていたことと同じ思いを
胸に抱えているかもしれない読者に向かって、
執筆していたわけで、

金田一自身に、
物語の暗さを漂白するための、
日本の現実から浮いた属性を
あえて持たせていたと思います。(*)

風采はあがらないが、
なぜか憎めず、
他人の物語に入り込み、
どろどろとした因縁にまみれた事件に関わっても
自身は染まらない。

その物語とキャラクターは、
昭和30年代に現実味を失い、
昭和50年代に絵空事として復活し、

今、別の、鬱な背景や属性を必要としているなら、
それはとても興味深いことです。

  


(*)
本陣殺人事件で語られる、
金田一はアメリカから戻ってきたという設定も、
意味のあることなのかも。

作者は、最後の事件が終わったあと、  
金田一をもう一度アメリカに返した。




20210605に再放送されたものを観ました。

長谷川金田一は、今のところ、これ一作のみですが、

それでよいのかもと思いました。








私は本作で
世を拗ねて、職業私立探偵にはならなかった金田一を感じたのですが、
脚本家は、
戦後の世情にどっぷりつかっていった、
金田一を想定していたようです。









市川・石坂金田一の映画獄門島の感想
 http://inatt.tokyo/article/398821915.html


posted by inatt at 04:04| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・NHK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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