淀川キリスト教病院、金曜日の午後、
病院食の調理師がホスピス緩和ケア病棟へ。
管理栄養士とともに病室を回り希望を訊く。
土曜日の夕食は本人が食べたいものを
なんでも提供するリクエスト食。
2人の調理師がこれに専念する。
作っている途中で、欠食になることがある。
「切ないこともようけあるんですけど」
凝って美しく盛り付けられたサンマのお造り、
お子様ランチ、
鍋焼きうどん、すき焼き、ビーフカツ、
たこ焼き...
リンゴ飴だって作ったことがある。
14人におよそ30品を作った。
病棟の入口で膳が下げられるのを待つ。
看護婦さんたちがそれぞれの状況を伝える、
「完食です、めずらしく」
「きれいに完食で。よろこんでました」
調理師の顔がほころぶ。
お造りが見た目にはほとんで手付かずで戻ってきた。
「ふだんの3倍くらい召し上がって頂けたみたいです」
「来週もちょっと減らし目でお刺身頼むかなって」
ほっとしながらも唇を少し嚙み、
複雑な表情の調理師。
リクエストされた料理の名前を打ち込んでいると、
胸に何かこみ上げてくるものを感じました。
お造り、
すき焼き、
ビーフカツ、
鍋焼きうどん、
たこ焼き、
リンゴ飴…

![[iTunes]](https://blog.seesaa.jp/img/affiliate/badge_itunes-sm.png)
ドラマ「ライオンのおやつ」の感想
http://inatt.tokyo/article/482266864.html
ラベル:#サラメシ