2018年12月23日
20181208 【TV】 NHKスペシャル「ロストフの14秒 日本vs.ベルギー 知られざる物語」 / なでしこ岩清水梓選手のレッドカード
故意のファウルは日本人らしくない
望ましい結果が得られなくても、それが日本人なのだ
数々の証言、解説のあとで、
ロストフの14秒が実況音声だけで示されると、
そこで起こったことが鮮明にイメージできた。
本田が蹴る、
クルトワ出ました、
さあカウンター、スピードがあがる、
デブルイネのスピードがあがる、
デブルイネについていきたい、
あーフリーの選手がひとりいる、
長友がそこについている、
ルカク、スルーして、シュートー!
鳥海貴樹アナウンサーの実況も素晴らしいものであったことを実感。
( NHK、日本対ベルギー戦前に実況を“勝利を呼ぶ男”鳥海アナに変更していた
https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180704-OHT1T50089.html )
・2点リードした後の戦術修正を指示できなかった西野朗監督
・試合の流れを変えた長谷部誠のパスミス
・ポーランド戦最後の時間稼ぎのパス回しの影響
・研究されていた本田のキックコース
・カウンターに走り出したデブルイネに気づいていたクルトワ
・切り替えが遅れた吉田麻也
・意図した緩急で山口蛍をかわしたデブルイネのドリブル
・山口は足元に飛び込んでファウルするしかないというイビチャオシム
だが、
「故意のファウルは日本人らしくない」
「望ましい結果が得られなくても、それが日本人なのだ」
・仲間が戻ってくることを信じてマークを切り替えた長友
・ルカクを追い、シュートコースを塞いだ長谷部
「いちばん大事な場所にいてくれるというのは長谷部さんだったからこそ」
・スルーに反応して伸ばした長谷部の右足はボールに微かに触れた
・シャドリに向けたスライディングが届かなかった昌子源が見たロストフの空
・酒井宏樹「現場で残した後悔は現場で解決したい」
オシムが言うファウルで思い出しました。
2011年女子ワールドカップ決勝での
なでしこ岩清水梓選手がレッドカードを受けたスライディング。
あれは澤のゴールに引けを取らない伝説のプレーですね。
( 岩清水選手の証言
「レッドカードは想定していませんでした。
しかし、スピードもあり、シュート技術も高い選手ので、
ペナルティーエリアに入られたら確実に得点される。
だから、ペナルティーエリアに入る前に、
確実に止めなければならないと思っていました。
その為、ボールに対し深〜〜いタックルを行い、
ボールに触れず、相手を倒したので
レッドカードになりました」
http://blog.tiasusana.ciao.jp/?eid=1112427 )
20210325追記
「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)があったら、2011年ワールドカップ(W杯)優勝はなかっただろう。体格も力も劣る私たちはファウルすれすれで奮闘し、足をあざだらけにしてスマートとは言えぬプレーを重ねたゆえに、相手のシュートがボール1個分だけポストをかすめる際どい幸運に恵まれもした。」
( 20190430 日経新聞電子版 スポートピア 人間くささこそ醍醐味 宮間あや)
この述懐は、
先の岩清水選手の証言と共通する部分もあると思われる。
しかし、2011年ワールドカップのなでしこは、
1991年に始まった女子W杯の歴史上はじめて、優勝チームでフェアプレー賞も受賞したチームであり、
ファウルや警告(イエローカード)、退場の数が少なく、
クリーンにプレーしたチームと認められている。
20221202追記
カタールW杯スペイン戦での、三笘のスライディング、
1ミリ違えば歴史が変わったボールの位置を判定したのは、
VARだった。
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