2021年06月16日

【ドラマ】 大豆田とわ子と三人の元夫 2021年



毎回、1時間ずっと飽きることなく、

たくさん、あははと笑いながら観ているドラマ、

なんですけど、

洒落ていることには
洒落ていること以外の何があるんだろう、

とも思う。

また、
松たか子が、鋼鉄の丸太みたいに、
強い人を演じて成立しているお話。


(「松たか子さんにこんな役を書いてみたい。〜職業は歯科医でしょうか。松さんが歯医者って怖いですね。何の躊躇もなく黙々と削りそうで」(坂元裕二))


大豆田とわ子のような人は世の中にいないと思うし、

誰にも、いつまでもちやほやしてくれる三人の元夫は存在しない。

( 代わりに、とわ子にマウンティングしてくる、門谷(谷中敦)や西園寺は、現実にもたくさん居る )

( 小鳥遊さんはどうか?彼に幸は訪れるのか? )

でも、

この物語を観た人が何か前向きに幸せな気持ちになれるなら、

それが素敵なドラマというものなのかもしれない。

ただ、

表面的な気持ちよさに浸るだけでは、

よろしくないような気もしている。


このドラマが、
コロナ禍の最中、
2021年6月の2021年東京オリンピック開催の前月に放送され、
一部に熱い支持を得たことは、
何か不思議なような、
関係あるようなないような。

10年後にこのドラマがどのようにみえるのか興味深い。





いわゆるトレンディドラマ
私は1クール全話観たことがほとんどない。

それらが制作、放送されたころ、
私は、
それらが放送されている時間に家に帰ったことがなかった。

リゲインとかタフマンの時代だ)

たまに断片を目にしても、

このドラマの登場人物たちは、

外目にスマートな仕事ぶりで、
とても家賃の高そうな小綺麗な住処に棲んでいるのが、

自分の生活感からはとても遠くに感じられ、
現実感がなかった。

そして、一番理解できなかったのは、
男女がくっつくにしても、分かれるにしても、
納得感を持てなかったこと。
くっつくことになってるからくっつく、
別れることになってるから別れる、
みたいに思えた。

予定調和を見せられても、
心に得るものがない。
白雪姫でもシンデレラでも、
結婚してからあとが、
ドラマなのではないのか。


「大豆田とわ子と三人の元夫」では、当初、それと同じ気配を感じた。

・コロナのない世界
・本人の意識はどうあれ、仕事では成功
・都心にあんなお洒落なお店を開店するには資金がどれだけ必要か
・大豆田とわ子の家のリビングは何平米なんだろう。
 ダイニングリビングに加えて
 少なくとも、とわ子と唄の部屋があって、家全体は何平米なんだ。
 ( 彼らの生活圏は渋谷区内だ。 )
・視聴者の大多数は、
 2年間、毎日お客さんに挨拶しても、反応もされず、顔も覚えてもらえず、
 田舎に帰ることになった小谷翼(石橋菜津美)側だと思うけど、
 彼女の人生は、ドラマ内において、
 渋谷のビジネスホテルに常泊することができる慎森のエピソードとして、
 消費・消化されてしまったように思える。


こんなことをドラマでいちいち言うのは不毛だとも分かっていますけれども。


ただ、このドラマは、

そういうお洒落をかなり極上に料理することができていると思う。

複数の元夫との関係を予定調和でなくお話を綺麗にまとめた。

母親の不倫さえ、お洒落に処理できてしまっている。


このドラマの脚本家の意図はどこにあるのだろう。

■各回の感想

#3



#4

田中八作と棉来かごめの首を傾げる仕草、
脚本か、演出か、演者の考えか、
松田龍平と市川実日子は納得か。
ただ、それっぽいだけで、本当は意味がないような印象でした。

#5



#7



#8



前の3人の夫たちとも、
こんな風に訳の分かんない感じに距離が詰まって行ったんだろう、
と思いながら観てた。


#9



大豆田とわ子と田中八作は、ともに
綿来かごめとぴったりと合うピースの形をしている点で、
運命的に近しいが、
お互い同士は、つながりあう形ではない。


#10

人間って、長い時間がかかるかもしれないけど、成長する

・お土産っていります?と言ってた人がおそろいのシャツをお土産にする
・壊れた網戸をいつの間にかひとりで直せるようになる
・自転車だって、お父さんが教えてくれなくても、必要があれば自分でできるようになるのだろう

ーー

私の好きは、
その人が笑っててくれること、
笑っててくれたら、
あとはもう何でもいい、
そういう感じ。

って言ってたけど、
とわ子自身は、
仕事とかごめと唄以外のことで、
人のために動くようなことは
ほとんどない・笑






それはともかく、伊藤沙莉のナレーションという発明。









なるほどと思う。
「一人で生きること、苦しみながらも仕事して生きていくこと、他者を許して責任を引き受けて大人であること」
と、言われると私は、おしんを思い出す。



「怪談めいた非現実感」を私も感じた。







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