20210810にNHKで放送された番組。
なんにせよ、誰かが何かをバスターする、「バスターズ」と名乗るものには、
うさん臭さを感じる。
しかし、こうやって可視化されると、本当に『情報戦』の真っただ中だということがよくわかりますね。
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) August 10, 2021
多分、青い方にどこかに、私も入っているんでしょう。
今後も遊軍として、コロナ禍が終わるまで個人でデマと戦いたいと思いますので、
何卒よろしくお願いいたします。 #フェイクバスターズ pic.twitter.com/fT4v13qNWQ
我々青のワン・ツーですよ。
— 手を洗う救急医Taka(木下喬弘) (@mph_for_doctors) August 10, 2021
「自分が「青(誤った情報を否定する側)」だ」
「私が「バスターズ」だ」
と思いこむことの恐ろしさを示していた番組だったと思うのですけれど。(怖)
( 何が真実か、という論点は別として。
正直、
「俺の言う事は正しい」ということばかり主張する、
それを主張することが目的化して、
本来の職業上の使命を二の次にしてやしないかと思わせる、
専門家を自負する、
医者、医学者たちにウンザリもしているのです。
20240111追記
青か赤かの話に入りたがる。
「学校のグラウンドにヘリおろせるだろ!」って言ってもねぇ・・・(輪島中学校) pic.twitter.com/L7mvN7LU7q
— EARLの医学ツイート (@EARL_med_tw) January 10, 2024
)
番組内容には、すごく示唆を受けたところがあった。
かなり深刻な、解決できない問題の指摘があったと思う。
・不安は、ほっとくとどんどん膨らんでいってしまう性質がある
なのに、
・あいまいさ、不安とつきあい続けていくことが必要
・不安を情報で埋めない
・「この情報を信じたら不安が解消できる」は危険
不安は生まれる、膨らむ、解消はできない、ということこそが、
この番組で指摘されたことだと思う。
( また、
いったんは正しいと検証されたことが、
のちにひっくりかえることもあるから
恐ろしい )
感染症についての不安の問題は、まだ生易しいレッスンだったのではないか。
いつか、
「〇〇が火をつけているぞ」
「〇〇が毒を入れているぞ」
「〇〇が殺しにくるぞ」
という、情報が押し寄せてきたときに、どう対処できるのか、
真剣に考えておかなければならないと思った。
真の科学者なら、正しく対処できるのか。
そんなことはないと思う。
何もヒント・情報がないなかで、瞬時に正しい判断が必要となる場面が、
いつかやってくるのだ。
(
自称バスターズたちは、安易にそれらにいっちょかみすることの
覚悟を持っているのか
)
Twitterという恐ろしい装置について。
番組内で、
不安の解消の仕方として、
・書き出して、目に見える状態にして、落ち着いて考える
・大事な人に不安を口に出して話してみる
と提案されていましたが、
Twitterは、
個人の内面にに浮かんだことをとりあえず外にぽっと吐き出す、
へえ、と共感したことをとりあえずリツイートして拡散する、
という、提案されていたことと一見似ていることができ、
個人の不安をとりあえず解消しているようにみせて、
実は、
集団の不安を際限なく膨らませていっている、
ナウシカに出てくる粘菌みたいな、
人々の不安を際限なく育てるようなことができる装置だ、
みたいなことを思いました。