2022年09月17日

【ドラマ】 芋たこなんきん 2006年



ひとりやったら、笑われへん。そやろ?


「チ〜!」






朝ドラ史上、最も早口なヒロイン・笑


( 歳をとってから、速度が落ちる演技にも感嘆 )





2006年度下半期の朝ドラ

2022年の再放送を観ました。


長編ドラマである朝ドラでは
途中中だるみを感じることもままあるのですが、

ヒロインの撮影期間に制約がありながら、
全151回、
毎週毎週楽しめた傑作でした。





◇第6週 「思いやる心」

この週にいくつの「思いやる心」が描かれたか。
常に多層的に出来事が走っていくのが好いです。

本作の週の題名は、脚本(長川千佳子)検討から決められているのか、
大変興味深いです。


■第35回



ヌイさん(西岡慶子)のところに2度訪問する。

1度目のとき、徳永の目線で、ふたつの位牌、ひとつの遺影、「サクラ式ドロップス」が写る
2度目は、町子の視線で、小さいほうの位牌の全体が写る。

「ちいちゃい時な、空襲で、家も写真も全部灰になってしまいましてん」

( 言わずもがなですが、家・写真以外に灰になったちいちゃいもの )

( 「おちょやん」以来、位牌の戒名をしっかり観るようになった。 )



◇第7週 「おくりもの!?」

■第38回

「大阪は よいところなり 橋の雨」
「法善寺 芝居のような 雪が降り」

( 岸本水府 )


■第42回

石のおくりもの、
「ふふふ、あの子らしいわ」

「午後になったら空港取りにきはんねんけどあと2割なんとか頑張らなあかんねんけどねえ、わたしいまできるかどうか心配で胸どきどきどきどきしてんねんどないしよ健次郎さん」(80文字)


矢木沢さんは、
分かってて、日曜日に顔を出したのか、どうか。


■第47回



■第48回

予想もしなかった人からの「おおきに」やった。


( 治療費の前に時計を。
  隆とのやりとりを他の家族は見ていないし、
  時計のことを知った母の様子などは
  視聴者が頭の中で想像するのも良きこと。)


( 「ニコニコ日記」第27回(2003年放送)を思い出しました。 
    http://inatt.tokyo/article/398821536.html )


■第57回

束脩(そくしゅう)とは、入学・入門の際に弟子・生徒が師匠に対して納めた金銭や飲食物のこと


■第59回

いつ死ぬかわからない、
象、ライオンの写真を撮った、
ほんまのとこ、小説家になりたかった少年。


◇第11週 「おとうちゃん」

■第61回

町子は戦争中の少女時代の体験を昭和42年12月に執筆している。



■第65回

登場人物の著作物の内容を、
視聴者が2週間かけてまるまる体験済みという仕掛けが素晴らしいと
思いました。


■第69回

きずつない【気術無】  気苦労だ。 気づまりだ。 また、心苦しい。 恐縮だ。


■第72回

いくつかの朝ドラから、
ぬか床の重要性を学ぶ私・笑

アムールのママ(三島ゆり子)も、
しっかり物語に交わってくるところが好い。

一方、
家族の外から来て語る人の必要性(ツネさん・石井トミコ

最後まで、自分のことを、なんていうかな、
うん、せんば。
しなければいけないことは、せんば、うん、
まあ、終わるんなら終わるで、ちゃんと整理ばして、
で、伝えることはちゃんと伝えて、
そうせんば、
この歳まで生きてきた値打ちがないもんね
うん、こん人に教えてもらったわけよ

利子はちゃんと置いていけるんやね、こっちの世界に

( なんばさつま、薩摩芋の難波煮、葱と一緒に煮るのが難波煮?、難波葱 )


■第77回

昭和43年の正月
(楽天乙女の執筆、出版を考慮すると矛盾も感じますが)


■第78回

素晴らしいお正月エピソード。

「猥褻」「痴呆」をもってきたので、

一休宗純の「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
が頭をよぎりもしましたが、

本回は、そういうことでなく、
大阪の
人の距離が近い、
生命力の強い生活が描かれたのかなと思いました。


■第79回

やむを得ず、残念なことですが、ヌイさんなし。

( でも、ヌイさんのお正月に思いを馳せました )


■第81回

めちゃめちゃワロタ。

「〇〇のチャンピオン」って大阪らしい言い方?

アオフ ヴィーザーゼーエン、ウィーンの言葉でねえ、どういう意味だろうねえ」


■第84回

法名 釋浄喜

私があなたに惚れたのは
ちょうど十九の春でした
今さら離縁と言うならば
もとの十九にしておくれ

もとの十九にするならば
庭の枯木を見てごらん
枯木に花が咲いたなら
十九にするのもやすけれど

十九の春


喜八郎じいちゃんの長男の昭一への想いが明らかになると、
今までのふたりの描写、
喜八郎の、病院の金を勝手に使うところ、
昭一の、金にだらしなくカッコつけなところなどが、
ふたりが確かに親子であると思われて、
(「面倒見がようて、おおらかで、気前がようて、面白うて」)
そんなことも含めて、何か、温かい感情が込み上げた。


■第85回

「奄美想いて」という週の題名が、

月曜日は月曜日のお話なりに、
土曜日は週のお話のすべてをふまえて、

物語の趣を語っていることに感嘆します。


このような題名をつけることは意外に難しく、

物語の導入、または、物語の決着、
どちらかに偏った表現にならざるをえないことが多く、

この朝ドラの週題名のつけかたはとても秀逸です。


■第86回

1970年の春

同じドラマのなかで描かれたので、
軍国少女になることと、
反戦運動や反戦フォークに夢中になることは、
違うことか同じことか、どうか、などと思った。

ふたつのテーブルを並べていた茶の間がテーブルひとつになっている。


■第88回

万博に何度も出掛けている感じ、
相応に豊かな家庭だと思う。

    

■第91回

「千春ちゃんはきっと、他の子よりちょっと、はよう大人にならなあかんかったんやろね」
「誰にでもね、そんな時期は必ずくるの。そやから、焦らんでええのんよ」

町子にとって「そんな時期」はいつだったのかに思いをはせる。


今週の健次郎、
「あかん」とはっきり言う。相手の意見は聞いていない。
学校から呼び出されても、本人の責任といい、出かけない。
由利子が広島へ行くか否か、本人に任せ、自らはたこ芳へ。


■第99回

純子さん「うお〜っ」


■第101回



◇第19週 「カーテンコール」

水曜日くらいから、「カーテンコール」とはどういうことやろ、と心配になってきた・笑。


■第108回

弱っていることを決して見せない畑山さん(平泉成)かっこいいですね。


◇第20週 「ここに花咲く」

先週と同じく、水曜日にどうやら今週の材料が出揃って、「ここに花咲く」とはどういうことやろと思いを馳せる。


■第113回

3号輸液とは


■第115回
 
 観る人を幸せな気持ちにさせる土曜日。

 おばちゃん、私、才能あるやろか。

 ごはん食べんのも忘れるぐらい、
 由利子ちゃん、夢中になってたんやね。
 よかったね。あんた、ええもん見つけたんやね。


( Twitterで、
  前週、笑楽亭米春の病状を町子と共有しない筋書きを評価し、
  前回、健次郎が飲酒状態で治療しない描写を褒めても、
  今回、患者の個人情報を町子に漏らしたことについては
  誰も非難しないのが印象的だった。
  再放送時、同時期に放送されていたちむどんどんは、
  大小さまざまなことについて指摘を受けていたので、
  対照的なことだった。 )


■第116回

こんなん野暮ったい
でも、世の中こんなに進んでもマスクだけは相変わらず野暮ったいですね
医療器具におしゃれはいりません
(亜紀ちゃんの自意識表出の描写ですけど)

石橋蓮司が醸し出すうさん臭さ・笑


■第119回

うさん臭さは私の先入観でした・反省・笑


■第120回

「あっちもこっちも、私の人生です」


■第129回


町子と健次郎の会話のスピードが変わっているところ、
俳優さんの演技に感心しました。


■第132回

「ねばならぬ」は、ヤボやで。

藤山直美さんの表情の演技が好かった。
アップで映る映像作品ならではの希少価値があったと思いますが。

由利子役の邑野みあさんの演技も放送時二十歳そこそこで、高校生から既婚のキャリアウーマンまで自然に演じていて素晴らしいと思いました。


■第136回


( カメラ Rolleicord ローライコード )


■第137回

( ごえんさん 戒名・法名から徳永家は浄土真宗のようだと思いました )


■第143回

アムールのママ(三島ゆり子)、久しぶりの登場、かっこいい・笑



■第150回

いささかは、苦労したとは言いたいが、
苦労が聞いたら、怒りよるやろ

かわいそに
僕はあんたの味方やで


( 75調の台詞、後者(事実)を描写するにあたり、
  あらかじめ前者の75調の台詞を置いておくのが、
  脚本の妙だと思います。 )





■アイビーお洒落なカモカのおっちゃん

・裏地がチェックの紺のジャンパー(スウィングトップジャケット)(第35回)



・膝立て



・仏像破損の真実を知ったとき、両膝を抱える(第95回)



■呟きの覚書







『田辺聖子 十八歳の日の記録』より#1
https://bunshun.jp/articles/-/50158

















・再放送されてこそ、2022年の視聴者の感覚で再評価される。幸せな巡り合わせ。

 ( 再放送が始まった頃、
   Wikipediaには、最後の3・4週分のあらすじの記載がなかった )

「1~2週間でプロットが3〜4個同時に走る構成については、実は海外ドラマからも多くを学んだという。
「『ER 緊急救命室』や『ザ・ホワイトハウス』などのドラマが好きで、当時、注目しながら観ていました。アメリカのドラマは、すでに20年以上前から主人公ひとりだけを追いかけていくのではなく、群像劇のスタイルが確立していて、尾中さんと『アーロン-ソーキンのドラマ、面白くて刺激になる』『ヒロインだけ追いかけるのはもう古くなってきている……』という話をしていて。それもあって『芋たこなんきん』では、今週のメインのプロットはこれ、サブはこれとこれ、4つ目は軽くサラッと笑いもとって、解決させて、という構成を意識的にやっていました。」

・作り手が、朝ドラの伝統的な作り方でなく、
 当時のアメリカ三大ネットワーク制作の主力ドラマに影響を受けているというのは
 興味深いことで、
 それが、2022年の朝ドラ視聴者層にも評価されるようになったということか。

 2006年当時、私個人は確かに、
 朝ドラよりもERザ・ホワイトハウス(脚本はアーロンソーキン)を
 熱心に観ていたことを思い出しました。

 ( 複数の話が並行して走るといえば、
   私の一番古い記憶は、
   「ありがとう(1970年)・石井ふく子・平岩弓枝」・笑
   なので、ホームドラマのひとつのパターンだと思っていたので、
   大好きなザ・ホワイトハウスが繋がっているとは思いませんでした。 )

( 尾中美紀子 )































・写真技師浦田役、にわつとむさんのブログ
 「今になってわかること」
   https://clue-tegakari.com/archives/20526



posted by inatt at 08:16| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・NHK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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