NHKの番組。70年代の歌謡曲のお話でした。
大変面白かったですが、
特に、吃驚したのは、
松村邦洋、森口博子が話している後ろで、
ROLLYが、特別出演で、
男の子女の子、あなたに夢中、
ロックンロール・ウィドウ、また逢う日まで、を
歌っていました。
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070804追記
この番組に出演していた、
阿久悠さんがお亡くなりになりました。
( これが最後のテレビ出演だそうです )
歌謡曲の鑑賞の仕方を説明する半田氏を更に解説する役割でした。
半田氏が、「ヘッドフォンで聴く」と言ったので、
「これは、阿久悠怒るぞ」と思ったら、
案の定「それは認めない」と言いました。
でも、半田氏のあまりに真摯なマニアぶりに、
最後には、「ここまでやるなら認める」って言ってました。
その素直さが印象的でした。
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更に細かく記録しておきたいと思います。
半田健人の解説を、
阿久悠が解説し、内藤啓史アナウンサーが実況します。
半「(ピンクレディのライナーノートを示しながら、)
ライナーノートで誰が作詞、作曲したか確認しながら、
ヘッドフォンで聴かないとだめ。
阿「(ヘッドフォンと聞いて、口がへの字になる)
ヘッドホンはダメです。
歌謡曲は他の人とどう共有して聴けるかということが、
一番大きいことなんですよ。
これは、(ヘッドフォンで聴くことは、)
(自分の腕を指して)今、私が苦しんでますけど、
音の点滴ですよ。
(半田氏がピンクレディのサウスポーの編曲を細かく解説する)
阿「(笑)これはすごいお客ですよ、
ここまで聴いてもらえるんなら、
都倉俊一、泣いて喜ぶでしょう。(笑)
半「楽器の数だけ、聴き所があります
阿「いや、すごいですよ、
すごいすごい、やるな小僧って感じですよ。
うん、気に入った。(笑顔)
内「最初に戻りますが、
ヘッドフォンで聴くのも悪くないと思いません?
阿「うん、あの、あの聴きかたならね。
こういう分析ならね、
これは科学者の聴き方ですから。
最初にダメだといったのは取り消します。(笑)
(半田氏がジョニーへの伝言をもとに歌謡曲の歌詞を解説する)
半「歌謡曲の歌詞の魅力は、具体化しつつも、決めすぎていない、
例えば、ジョニーへの伝言って書いてありますけど、
ジョニーって誰やねん、ということですよ。
阿「(苦笑)
半「でもですね、これが名前がなければ、
あの人が来たなら伝えてよ、では、ちょっと弱い」
阿「(ちょっと下を向く、同意したのだと思います。)
半「場所についても、お酒のついでに話してよ、ということは、
お洒落なバーなんでしょうけど、
お酒を飲む場所なんだけど、
バーか居酒屋か、聴く人の自由、具体的には聴く人に委ねている。
( 最近のJ-POPと歌謡曲の歌詞との違いを説明する半田氏 )
( 半田氏の意見に完全同意して自分の意見を述べる阿久悠)
阿「ブログと映画の違いくらい違うと思いますね。
誰かが喜んでくれるといいな、
誰かが興奮してくれるといいな、
誰かが美しくなってくれるといいな、
というような願いを込めながらひとつの世界を創る、
というのが歌謡曲であって、
そうじゃなくて、
俺はこんな気持ちで悩んでいるから、俺の気持ちを分れよ、
というのが、ブログですから、
これの違いだろうと思います。
( ブログで例えるあたり、
死の直前まで現役で、
世の動きを把握していたことが伺えます。 )
半「要するに、聴く人しだいなんですよ、歌謡曲っていうのは。
歌謡曲っていうものを面白く思える自分がいたら、
この先、人生を楽しんでいける、いい目安になるんと違うかな」
阿「これ(=半田氏)、ほんとに23ですか、(笑)
というのが、僕の感想ですね。
いやいや、その通りです。
( 楽しそうでした )」
半田氏は番組を観て、嬉しかったのではないでしょうか。
阿久悠にとっても、
きっと楽しい出演だったのではないでしょうか。(合掌)
阿久悠が最後に出会った“同士”
https://news.yahoo.co.jp/byline/tvnosukima/20170827-00074525/
posted by inatt at 04:12|
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