2024年09月15日

19930515 【サッカー】 ヴェルディ川崎対横浜マリノス



「これが世界に羽ばたく第一歩に、私たち期待しているんですけども」
「はい、これはもう絶対になりますね。世界のトップクラスに行くことは間違いないと確信しております」




1993年5月15日に生中継された、Jリーグ開幕試合。

NHKで20240901にノーカット放送されたもので
30年ぶりに観た。

自分が子供の頃は、
野球やラグビーに比べればサッカーの試合観戦はあまり興味を感じなかった。
90分テレビで試合を観て、点数が入るのは1回か2回、
0回のときだってある!
(2020年代の言葉で言えば、「タイパが悪い」・笑)

それでも、1993年(平成5年)、盛んに宣伝がなされて、
ゴールデンタイムに生中継でテレビ放送されたJリーグ開幕試合を観た。

ハーフタイムに、
NHK秋山浩志アナウンサーが川淵三郎チェアマンにインタビュー、

「さあ、これが、世界に羽ばたくね、第一歩に、私たち期待しているんですけども、どうでしょう」
「はい、これはもう絶対になりますね。選手がこれだけ頑張ってくれてれば、私はもう、何年か先にはね、世界のトップクラスに行くことは間違いない、というふうに、確信しております」

・ボランチという言葉は出ない。山本浩アナウンサーが「ダブルワイパー」とかディフェンシブハーフの説明をして「日本では森保という選手が代表でこのポジションをしています」


その時代の、何かバブルの色をまとった出来事のひとつかもしれない。
そのゲーム鑑賞で、子どもの頃のイメージが覆されたわけではないが、
ここが、単なるバブルの出来事には収まらず、
そのあとの沢山の物語の出発点のひとつとなり、
それをリアルタイムでテレビ鑑賞していたことは、
個人的に感慨深い思い出のひとつ。



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2023年04月01日

【テレビ】 タモリ倶楽部 FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE


 
タモリ倶楽部って、毎週毎週、題材が面白くって、
よくもみつけてくるなあ、と感心しています。

一番好きなバラエティ番組はタモリクラブ、って
口にしちゃうと、
この番組は下ネタも多いし、
人によっては、
問題発言ということか、
ちょっと引かれることがある。
でも、本気でそう言ってます・笑。

ゲストが告知とか一切しないのも、
今となっては少数派。


( たとえば、ブラタモリでは、
  
  最後に、
  「タモリさん、〇〇はいかがでしたか?」
  と必ず聞かれて、

  タモリはお行儀のよい回答をして番組を締める。

  タモリ倶楽部ではそういうことを一切しない )


20230331追記



番組終了が発表されて、
昔の映像をいくつか目にしましたが、

私の場合、
毒気がかなり薄れた最近の番組の雰囲気が
自分に合っていたのだと感じました・笑





■20220722放送 TCT(トライアングル・カスタネット・タンバリン)



■20220701放送 レキシとメイクのアフロ恋物語

爆笑、ほのぼの、スタッフへの愛を感じました。

( 手紙は、また白紙? )


■202200520放送 スクリーントーンが製造されて70周年





■202200506放送 歌舞伎町のホームラン女王


歌舞伎町のホームラン女王のフォームを元千葉ロッテ初芝清氏が解説・指導する。

ビビる大木「タモリさん、この番組変わりましたね」

タモリ「変わったね、全然変わったね」

爆笑。


「でも、試合がないんだよ」って、いじられていましたが、

だからいいんだよ、って、思いました。


( ドキュメント72時間 episode13 大阪心斎橋のホームランキング

    http://inatt.tokyo/article/398821778.html )



■20220422放送 マイマップ

「こんなところにピコリーノMAP」

 自分たちの商品への愛というか、何かぐっときた。





■20220128放送 りそめぐ

 http://shiteguri.web.fc2.com/asaruiji.htm

 想像するに、かつて、
 通帳に支店名を漢字で印字することに、
 思い入れを持っていた、
 あさひ銀行のシステム部門の人がいたはずで、
 そういう人にも思いをはせました。


■20210731放送 インディーズ冷食

東欧モルドバの料理の冷凍食品を
モルドバ出身の母娘が
「うまい」「(再現率)150%」と大喜びなのを観て、こちらがうるっときた・笑。

( カベルネ・ソーヴィニョンの葉の酢漬けで巻いたサルマーレ )

その一方、タモリも、出演した外国人も、褒める、セブンイレブンの冷凍チャーハン・笑。


■20210724放送 ローカル芸人グランプリ

グランプリ、ぎぼっくすの奥さん

「一番、心が芸人なんだな、あの人が」


■20210710放送 灯台

とても好かった。

フリーペーパー「灯台どうだい?」
 https://toudaifreepaper.jimdofree.com/

海上保安庁「灯台ONEタップビュー」
 https://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/onetapview/index.html


■20210521放送 テトラポッドビンゴ

テトラポッドが日本に本格導入されて60周年)

テトラポッドは、登録商標。総称は「消波ブロック

「消波ブロック」はメーカーは15社以上、
製品は100種類以上あり、その一つが「テトラポッド」

消波ブロック業界のパイオニアにして最大手、株式会社不動テトラ

不動テトラの前身、「日本テトラポッド」が1961年にテトラポッドを国内に本格導入
テトラポッドは1949年にフランスで誕生

aikoのボーイフレンドではテトラポット

Google earth使って、テトラの種類でbingoって、
予算を使わないで面白い工夫で、感心します。

( 出演者のうち、芸能人はマスクをしていなくて、
  不動テトラの方はマスクをしていた。
  なんらかの決めがあるみたいだな。
  事前にPCR検査を済ませているか否かとか?)


■20210409放送 小鼓とヴィブラスラップ(キハーダ)

めっちゃ笑ったけど、

楽器の正しい使い方を真面目に説明していて、

伝統的な部分もきちんと押さえてあるところが好い。

小鼓方幸流(こつづみがたこうりゅう)大村華由先生、

ちょっとキャラ入れてますよね・笑



■20211022放送 書店のブックカバー


私は、書店で本を買うことがとても少なくなっていますが、

( それでも、通りかかると、
  目的もなく、本を眺めながら通り抜けするのは好きです )


子供の頃、父親が読む本にかけられていた、

旭屋書店のブックカバーに、

文化的なかっこよさを感じていたことを思い出しました。






■20160603放送 メンマの由来

メンマ(麺麻・麺碼)とは、麺にのせる麻竹(まちくという竹の種類)を
乳酸発酵させたものだから、
日本の輸入元だった丸松物産社長松村秋水氏が名付けた、

という説が紹介されてました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%9E
  
 
  
■20170915放送 地下鉄路線図(都営版)

2000年に都営大江戸線開業の際に大幅にリニューアルされた路線図
これはフリーデザイナー大西幹治さんがてがけた。
・大江戸線を楕円に
・駅名を白枠に入れる
・枠で乗換可能を表現
・丸の内線の赤色は、イギリスの煙草ベンソンアンドヘッジスの缶の色
・東西線の水色は、たばこのハイライトのブルー
・新宿駅の真ん中に点線が入っているのは、
 大江戸線と丸ノ内線が乗換できないことを示している
地下鉄路線図都営201704.JPG



■20170929放送 船底塗料

船の底が赤いのは、
塗られている船底塗料の色。

船底塗料の目的は、
フジツボなどの付着防止。

赤いのは、
生き物を寄せ付けないよう、
主成分に亜酸化銅が含まれているから。


■20180921放送

クリーニング屋さんに〇〇舎という名前が多いのは、
明治40年に日本で初めてドライクリーニングを導入、
全国に展開した最大手の白洋舎に倣っているから。
白洋舎は、創業者五十嵐健治が、
明治39年操業時に会社組織でなかったので、
社でなく、小屋の意味の舎をつけた。

ところが、白洋舎の「しゃ」は、
正式には、
白洋で旧字体を用いている。
ドライクリーニングとは、石油などが原料の有機溶剤を使用した洗濯方法


■20181116放送

空耳アワー

在庫8万枚 を誇る、
1981年創業、神保町のCDレンタルショップ「ジャニス本店」が2018年11月に閉店とのこと。
音源確認のために、25年以上毎回80枚~100枚を借り続けていた。


■20200515放送

中学入試に出る、鉄道問題に挑戦。

開成中学校、2005年の入試問題。

上野御徒町駅で大江戸線に乗るときに、
都庁前駅に行くためには、1番線、2番線どちらに乗るか。(三択)

答え どちらに乗ってもよい。

このような首都圏に住んでいない小学生には無理筋と思われる出題は、
腕試しで受け、合格しても入学手続きをしない、
例えば関西の子供を落とすためのご当地問題であると、
森上教育研究所の早川明夫先生が解説していました。

なるほど。


■20200710放送 みうらじゅんの絶対くるブーム

法枠工(のりわくこう)をワッフルと言い張るみうら。
( 法面・のりめん=斜面 )

「あおのりのせたりするからワッフルというんですか?」
というみうらのボケに、
「そういうことですね」
とのっかる堀本興行(和歌山県)の社長・笑
「社長はやっぱりワッフルとか好きですね」に、
「ワッフル好きが嵩じてのりわくですね」
あくまでものっかっていく社長・笑。

https://www.google.com/search?q=%E6%B3%95%E6%9E%A0%E5%B7%A5&sxsrf=ALeKk00i4eIiWUmorN-fGKIqhjZvlqg9Dw:1594419368211&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwimq8KA28PqAhUjw4sBHVHmCV0Q_AUoAXoECAwQAw&biw=960&bih=936


■20201009放送 異業種テイクアウトカレー相談室





■コロナのせいで、冒頭の挨拶が変わってしまいました。


「毎度おなじみ、最近流浪していない、タモリ俱楽部でございます」(20201023)

「毎度おなじみ、普通の番組、タモリ俱楽部でございます」(20201113)

「毎度おなじみ、テレ朝ばっかりでやってる普通の番組です」(20201120)

「毎度おなじみ、ここんとこ流浪しない、タモリ俱楽部でございます」(20210115)

「毎度おなじみ、不要不急の番組、タモリ俱楽部でございます」(20210730)

「毎度おなじみ、流浪の番組、タモリ倶楽部でございます」に戻っていることに気づいた。(20220304)

「毎度おなじみ、流浪したりしなかったりする、タモリ俱楽部でございます」(20220318)



■20210115放送 オンライン鉄道旅行大試乗会

タイ・メークロン線のメークロン市場

ロシア・シベリア鉄道・ウラジオストク

とても楽しめた。

今までと同じことができなくても面白いことはいくらでもあるんだな。






・20240512



1年経つだけで、〜は遠くになりにけり...





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2022年08月08日

【将棋】 永瀬拓矢「 2万時間あればかなり良いところまで行く」



20200112記

20200112放送のNHK・将棋フォーカスでの永瀬拓矢2冠へのインタビュー


どれくらい勉強すればトップになれる?という質問に、


「2万時間あればかなり良いところまで行く」
「6年間毎日10時間をやれば、まあ、
ある程度いいところまでいくんじゃないか」

1日10時間で、年間3000時間、
6年くらいで、2万時間は大概いく、
とのこと・笑

1日10時間で、年間3600時間と言ってないから、
有難いことに、
週1日休むことは認めているようだ・笑
いや、
週1日は対局で勉強できないだけで、
365日全部将棋なのかも・怖

この回答で分かることは、
自分がどれくらいの時間を割き、
どれくらい成果があったか、
自己評価して、把握している、ということ。

「最近、まあ具体的な数字で、分かってきたんですけど、
歳を重ねるにつれて」

漠然とした努力は努力でないのかも・笑


一番意識している棋士は、藤井聡太。

「まあ、大きなことは言えませんけども、
まあ、そうですね、
藤井聡太さんが今後必ず台頭してくると思うんですけど、
その藤井聡太さんと良い勝負をしたい。
藤井聡太さん、別格中の別格なので、
将棋を教われば、こちらが得ることばかりなんですね。
彼は絶対止まってくれませんので、
こちらも一生懸命走り続けなければいけない、
それはとても刺激になることではあるので、
それをプラスの材料に変えて
一生懸命走っていきたいなと思っています。」

タイトル2冠保持者が、
当の藤井氏と毎月研究会をしていて、
実際に頻繁に将棋を指している相手のことを
別格中の別格と評価していることも
相当な驚きですが、

この話で一番恐ろしいのは、
自分よりも、10歳年下の人を別格ととらえて
(精進の)刺激にすると言っており、
(67歳くらいまでやってみたいゲームを我慢するといっているので)
あと40年くらい今の努力を継続する気満々なんですね・笑

人間、努力しなければ始まらないと思いました。





20210919追記

■実は年間5000時間、1日13時間

( いいところまで行くには年間3000時間、自分は藤井さんレベルにいくために5000時間? )

【羽生善治×永瀬拓矢】将棋研究2.0 第71期王将リーグ特集

  https://news.livedoor.com/article/detail/20882289/

黒沢(怜生六段)先生が解説時に永瀬先生は将棋の勉強を年間5000時間、それを20年間されていると話しておりました。計算すると1日13時間を超えるぐらいになります。さすがに盛ってるかなと思ったんですけど、永瀬先生なら本当かも…と信じてしまうのですが、実際のところどうなんでしょうか?
羽生 13時間…!
永瀬 計算してみましょうか? 1日13時間いっているか、ですよね。ちょっと時間もらえれば…。
羽生 本当に考えている(笑)。
永瀬 体感としては若干足りていない気もするんです。……(計算中)。
羽生 寝てる時間とご飯食べる時間ありますよね!? 司法試験とかを受ける人でもさすがにそこまで勉強しているかわからないですよね。
永瀬 13時間まではいってないかもしれません…。ただ、藤井さんはそれにかなり近いと思います。すごい方なので…。
羽生 逆に丸一日全く将棋のことを考えない日ってありますか? 駒に触れなくても頭の中で考えることはできると思うんですけど、今日は丸一日将棋のことを考えなかったなーという日って今までありましたか?
永瀬 睡眠時間を除いて丸一日というのは今までは…。3時間くらいはありそうなんですけど…。
羽生 出かけなければいけないとか用事があるとか、そういう日もありますよね。
永瀬 そういう日もありますが、そういう環境に数年なっていないような気もします。移動日とかもできるだけ朝練を入れるようにしているんですけど、そういう日は10時間にも及ばないような気もします。

コピペご容赦。

・丸一日将棋のことを全く考えない日はない。

・13時間まではいってない。藤井聡太はかなり13時間に近い(はずだと考える)。


■「続けられることを続けていく」(20210923)


「基本的に「やろう」と思ってやると、反動が出ます。ダイエットだとリバウンドという言い方をしますけど。(努力しなくなる)リバウンドがあると思うので、背伸びをして頑張ろうとするんじゃなく、ありきたりですけど続けられることを続けていく、徐々に増やしていくという感じです。一時の効果は反動を生むだけなので、自分にとってプラスだと思えることを積み上げていくことが大事なんだと思います。目に見える課題は手を入れた方がいいですが、それ以外は地道にやっていくしかないですね。本当に競技人生は長いので、一時しか続かない勉強法は自分にとってよくないと思います。」

https://times.abema.tv/articles/-/10000868


■「銅色の旗を掲げたい」(20220610)

「才能」「努力」「頑張る」「できる/できない」



永瀬拓矢王座、僕が掲げる旗は銅色 「少数派の子どもたちのために」

 (有料記事)https://digital.asahi.com/articles/ASQ695TL0Q67UCVL03D.html


多数/少数ではなく、誰にも「しかできない」「ならできる」が各々あるのだと思いました。
 そして、それに向かって、一日一日「継続」すること

 「かべむししかできません






20200624追記

20200623の第61期王位戦挑戦者決定戦で、藤井七段と対局し、
敗れた後のインタビューで、
(普段から指していて、実力は知っているが、)
指してみて、こちらが力負けしてしまったような気がします。
と発言しており、

・真剣勝負して初めて感じること
・もの凄い努力をしている人が力負けと語ること

など、二冠タイトルホルダーが飾らず語ったことが印象的でした。

この結果、
藤井聡太七段は、
棋聖戦と王位戦、挑戦者を決定する対局で
永瀬二冠に続けて勝利したことから、
ふたつのタイトル戦に同時に登場することが
大きく報道されましたが、
永瀬二冠も叡王戦を戦っている最中であり、
これに勝っていれば、
2つないし3つのタイトル戦に
同時に登場する可能性もあったわけで、
その成績が素晴らしいことは
間違いないのですが。

( あと、余計なお世話ですが、
  少し肥満気味に見えましたので、
  心技体あわせての観点から、
  身体の調整もされたら、
  もっと素晴らしいのではと愚考しました。 )







20210813記

第34期竜王戦の挑戦者決定三番勝負第1局に破れた永瀬王座は、

「チャンスがなかったような気がする」と評価して、
次局まで「精いっぱい準備」すると話した。

口だけの「精いっぱい」ではないでしょうし、

その取り組み姿勢を少なくとも肌感覚で知っているはずの、
藤井二冠も精進を怠らないでしょう。

両者とも凄いことです。


( 「力負けしてしまった」(2020年6月)
   と
  「チャンスがなかったような気がする」(2021年8月)
   とでは
  相手との距離は、近くなったのか、遠くなったのか。 )  






新語誕生「二千日手」

( Abemaの中継のコメント欄で自然発生していました )



いろんな解釈を目にしました。

20220603記

第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第一局で、2回の千日手で1日3局。

『勝利した永瀬拓矢王座(29)は
「1日に3局指すのはかなりレアなことだが、藤井五冠に1日でとことん教えていただいた。〜」』

なんか怖い・笑。

(「友達なくすよ」ってやつだが、気にしてないと思う・笑)

それよりも、将棋勝負に関する「持久力・体力」がすごいのだと思う。


20220808記

将棋・藤井聡太五冠との棋聖戦、永瀬拓矢王座が振り返る(日経記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD295A10Z20C22A7000000/

驚くところがいくつもあった。

まず、主催でないタイトル戦についての内容になっていること。

( 憶測だが、
  主催の王座戦に向けたインタビューから、
  棋聖戦に関するところを記事にしたのでは? )

・さすがの藤井聡太氏もカメラのある感想戦では
研究のすべてを口にすることはない。

・藤井氏との練習将棋をしないと実力が落ちると分析している。

・タイトル挑戦者が1勝が目標でした、次は2勝したいと吐露してしまっている。

( タイトル戦では藤井氏に勝ち越せると思えない、
  今回、(だけでなく次も)勝てると思えてなかったと言っている。
  主催紙では、記事にするのをためらう発言では?
  日経もそれを慮り記事にすべきでなかったのでは? )

発言の真意は、

今回の経験をふまえ、
次回藤井氏と対戦するときは、
普段に増して、
体調崩す手前まで自分を追い詰めて準備する、

自分の実力を最大限伸ばし、自分より強い人間に真剣に立ち向かう、

一歩、一歩、今認識している実力差を詰めていく、

ということだと思うのですが。

・「私は「藤井さん」と呼ぶ いちばん努力家のあなたへ」

20230602の朝日デジタルの記事

https://digital.asahi.com/articles/ASR61251DR5YUCVL043.html

飾らず、考えや心情を表現した言葉に触れられる感動的な記事。

「偉くなると言ってしまう言葉というものがあります」
「「才能」と「器」があると思うんです。才能が水のような資源だとした時、器が見合っていないとあふれてしまうんです。あふれると人は変わってしまう。」

藤井氏と他の誰かを比べて気づいたことなのだろう。

「藤井さんは棋界において1番か2番の努力をしていると思っている」

まさか、自分自身が3番という認識ではあるまい・笑

藤井氏より多くの努力をしようと頑張り続けているということ。

しばらく永瀬氏自身が努力をゆるめることはなさそうだ・笑


しかし、
自分が格上なら、「羽生さん」「藤井君」と呼んでいいのかというと
それは違うような気もする。

この人が、体験や周りを見たものから感じたことを取り込み続け、
さらに成熟したとき、どのような発言をするのか、
大変興味がある。













四段の頃



六段の頃






■諸々









「息子は負けた棋士の姿から静かに学んだのだということが母親の私にはわかりました」













■20240926 永瀬拓矢32歳、70分超の電話取材で本音を思わず口に…「藤井さんを人間として見てはいけないんです」

https://news.line.me/list/oa-numberweb/xtfmr9w4qbui/66oc77qzug0r

「時間がたつとどうしても和服が着崩れするんですけど、ここをこうすれば絶対に脱げることはない、と和服の構造がわかるようになったんです。でも私はそれを残念だなと思ったんですよ」

「やっぱり藤井さんみたいな超一流になるには、将棋だけに没頭していた頃に戻らなきゃいけない。なんというか、その頃って漆黒の世界にいたような感じなんです。でも自分はその後、人間らしくなったというか、彩のある世界を知りました。知った後でまた元の世界に戻れるのかどうか」










ラベル:#将棋
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2022年06月04日

20060723 【TV】 題名のない音楽会21 ボレロの謎 ( 20220604 ボレロと輪廻転生 )( 20220707 ボレロと生命力 )


 
ラベル(Ravel)がボレロ(Boléro)を作るときに駆使した、
オーケストレーション(管弦楽法)の妙を、
羽田健太郎が解説し、演奏を聞きました。

とても刺激的で感動しました。

(岩村力・東京交響楽団)


・最初から最後まで1つのクレッシェンド

・2つのメロディ

・変わらぬテンポで同じリズムの繰り返し
 ( 2小節×169回、楽譜指定(72)どおりなら14分10秒 )

・徐々に増えていく演奏楽器
 真ん中で一度だけ、トロンボーンのところで、
 演奏楽器が減る

・不得意な音域(*)で演奏する楽器と
 得意な音域で演奏する楽器が交互に使われる
  (*)フルートの最低音、ファゴットの最高音

・ユニゾンとハーモニーの交互の繰り返し

・劇的な転調により駆け上がり、一気に終わる
  




ボレロは同じことの繰り返しなのに飽きないのはなぜですか?





題名のない音楽会

20220604放送「楽器は役者!熱くドラマチックなオーケストラの音楽会 後編」op.2763

小林研一郎

「「ボレロ」って、それぞれの楽器が自分の人生を語り尽くしていくと思うのです、輪廻転生(りんねてんしょう)っていうか」
「一瞬、太陽がその全てを遮って、ぶぁっと射すところ(*)があるんですね、その瞬間にボレロが全く違う世界に浮上するのです」

(テロップでは
  「「ボレロ」は、それぞれの楽器が自分の人生を語り尽くし、次へ繋ぐ「輪廻転生」」
  「曲の終盤、太陽が射し、喜びにあふれた輝かしい世界に一変する」 )

( 「生まれ変わって」はいないかも、とひとりつっこみ )


(*)転調するところ

東京フィルハーモニー交響楽団とのボレロの演奏

( 観客4人!(石丸幹二、水谷豊、檀れい、武内絵美アナ)で聴く )

( 演奏者の名前がテロップで紹介されるのが好かったです
  カメラワークも今回の趣旨に沿った、
  通常とはちょっと違う、個々の演奏者のアップが多いもの。
  ミキシングも映像にあわせ調整されていると思いました。 )

以下、小林氏の解説テロップ

「スネアドラムが最後まで同じリズムを刻み続けます。輪廻転生のはじまりです。」

「最初にメロディを奏でるのがフルート。楽器1人ずつが人生を語り、次へ繋いでいきます。」

「オーボエ・ダモーレは「愛のオーボエ」という意味。優しく甘い、愛をささやくような音色の楽器です。」

「サクソフォンは、オーケストラに編成されることが珍しい楽器です。」

「本来、ソプラニーノサクソフォンのパートですが、現代ではソプラノサクソフォンでの演奏が一般的です。」

「トロンボーンのソロは3000m上空を綱渡りするような命がけの高難度の演奏です!」

「太陽が射し、喜びにあふれた輝かしい「天国」へと一変しました。」



( 個々の楽器や奏者に光をあてる趣旨と感じていたので、
  マエストロはひとり陶酔しすぎでは、とも思いました・失礼 )

( 楽器ひとつひとつが人生と捉えるなら、
  特にといえば、
  小太鼓、トロンボーン、シンバル、大太鼓、銅鑼に思いがいきます。

  最初から最後まで同じフレーズを同じテンポで叩き続ける小太鼓

  途中でひとり、楽器の特性から得意といえないフレーズをあえて奏でるトロンボーン、

  最後の最後だけ出番があるシンバルたち。

  最後、シンバルなど打楽器奏者を映して欲しかった )



「輪廻転生」という言葉に、

映画「愛と哀しみのボレロ」を思い出しました。

https://www.imdb.com/title/tt0083260/



les uns et les autres で動画検索 )





20220707 クラシックTV 「安藤美姫とボレロ!」

「生命力」と「官能」をキーワードにしていました。



出だしの小太鼓は響き線の場所をはずして叩く
(上部を使っているのは見ていましたが、理由を知りました)

リズムパターンの最後の6連符のところ、
メロディの譜割とはあわず、
そのぶつかりから生命力、エネルギーが生まれ、
躍動感が生まれる

エネルギーがそこかしこで生まれてくる



エモーショナルな心の動きが生じる理屈の説明が興味ぶかい

(ラベルは理屈で聴衆の感情を動かすものを作っているように思える)


楽器の種類と数が次第に増えていくことを示した大きなパネルが用意されていたのですが、

あまり使われず、残念でした。

「ピッコロとホルンとチェレスタの変なハーモニー(パイプオルガンの倍音)」

「演奏者は官能とか考えていない」

( ジョルジュ・ドンもそうなのか、興味深い。赤い円卓の上の"メロディ"も何かに踊らされているのかもしれない )






ボレロを解説したテレビ番組としては、

NHKの「名曲探偵アマデウス」名曲探偵ファイル No.001 ボレロ 謎の高校生失踪事件

も、とても好かったです。(2008年放送)

( 失踪するのは小太鼓担当・笑 )

https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010557_00000


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2021年08月24日

20081116 第30回東京国際女子マラソン



今まで観たマラソン競技で最も心に残っているもの。
最後の東京国際女子マラソン。

テレビ中継内容の覚書

画面左上のテロップは

「輝ける30年の歴史
 「東京」最後の女王は?」

となっている。

レースは最初から渋井陽子選手が先頭を切る

(32:20)
増田明美)第2グループを走っている尾崎さんなんですけども、10キロ地点で所属する第一生命の本社前を通るので、そのときまでは先頭グループにいたいということだったけど、今ちょうど50mくらいですか、離されましたね

(1:47:00)
画面のテロップは、

「渋井陽子が快走
 大会新記録なるか⁉」

(1:50:52 32.6km)
尾崎好美選手がマーラ・ヤマウチ選手と並び、4番手で「がんばれ!尾崎選手!」横断幕の前を走る


(1:53:14 33.6km)
(中継アナ)(渋井選手は)ばーんと飛び出して、どーんとスパートかけて、ゴールしそうな、そんな気配になってきましたよ

(1:55:50)
(中継アナ)(第4回大会(1982年11月14日)でアフリカの女性が初めて完走したことが話題になったことを紹介)

(1:58:06 35km)
渋井選手が35キロを先頭で通過。
(5キロのスプリットは17’44”で落ちてきた)
(2位の加納由理選手は40秒遅れで通過)

(2:05:23)
(中継アナ)この坂道をどう乗り切るかですね
高橋尚子)(東京のコースは)3回走りましたが、毎回、この坂の印象が違うんですね、絶壁に見えたり、岡のように簡単に登れたり。 


(2:05:55)
画面のテロップが
「「東京」最後の女王へ
 熾烈な優勝争い」に変わる

(2:06:05)
あと5キロのポイントを渋井選手が先頭で通過

(2:06:39)
渋井選手と加納選手の距離は100mほど

(2:08:45)
尾崎選手が加納選手を抜き、2番手に

(2:09:18)
(高橋尚子)渋井さんが後ろをね、気づいているかですよね、誰か教えてあげてほしいな...

(2:09:18)
(増田明美)(尾崎選手が)勢いがありますね、だけど、今回は渋井さんに勝たせてあげたい、という気持ちも湧いてきますね…
(高橋尚子)自分の、前の大会(2003年大会の失速)を思い出すようで、なんか、すごく苦しくなります…

(2:10:50 38.44km)
尾崎選手が渋井選手を抜き、先頭に。

(2:11:34)
(中継アナ)それにしても、増田さん、最後の坂道は、大会の最後の最後まで、何かいろんなドラマを作ってくれますね。
(増田明美)残酷ですね、この坂が。30回の最後なので、やっぱり大スターの渋井さんが勝つにふさわしいのかなと思って見てたんですけども、そんなに甘くなかったですね。

(2:12:38)
渋井選手が加納選手に抜かれ3番手に。

(2:15:22 39.76km)
(高橋尚子)(尾崎選手は)軽やかに(坂を)上がってきましたね。

画面のテロップは
「2012年ロンドン五輪へ
 ニューヒロインが快走

(2:20:45)
(中継バイクアナ)日本の渋井、4位に転落です

(2:23:30)
尾崎選手がゴールイン

(2:25:51)
渋井選手が4位でゴール。
直後、優勝インタビューが始まる。
インタビュアーは第1回の優勝インタビューも担当した宮嶋泰子アナウンサー。

(宮嶋アナ)3位に上がってきたのが35キロ過ぎ
(尾崎選手)ちょうど(第一生命)本社の前を通ったぐらいにすごい応援がたくさんいたので、そこで自然と体が前に進んだ感じで。

山下佐知子第一生命監督は、東京女子国際マラソンでの佐々木七恵さんに憧れてマラソンの世界に入った。)

(インタビューと同じ頃、トラックから降り建物内に入っていく加納選手・渋井選手)

(増田明美、高橋尚子がトラックに降りてきてコメント)
(増田明美)最後の30回大会で、女性の監督としてのパイオニアの山下佐知子さんの教え子が勝ったというのもなんかふさわしい幕の閉じ方だなと思いました。また、尾崎さんの切れのあるシャープな走りを高橋さんといっしょに見とれるように見てました。

大会関係者に連れられていた尾崎選手を、宮嶋アナが手を引いて増田・高橋のところに連れて行き、握手させる。談笑する3人。





私は、当日、日比谷公園辺りで、
渋井選手や尾崎選手が
大きなストライドで文字通り飛ぶように走り去るのを間近で見ていた。
それはまた別の話。




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2021年07月18日

20200812 【TV】 徹子の部屋 平野レミ



「ねえ、逝っちゃった、逝っちゃった、逝っちゃった、死んじゃった」


最初に映ったときから、
平野レミさんは、唇をへの字にして、哀しげな顔をしている。

カメラを向けられれば、
ドキュメンタリーに登場する素人でも、
普段とは違う顔付き、話しぶりになるものだ。

こんな本気の悲しい表情をテレビで素直に出せる人。

黒柳徹子も鼻を啜っている。

二人の息子が立派に育ち、それぞれ家庭を持ち、孫もいて、
世の中の一般からみれば十二分に幸せと思える人が、

「心の支えが、なんか、ふと考えると誰もいなくて」
「黒柳さんはどうしてます、心の支え」
と、
誰あろう、「トットひとり」という著作もある、
黒柳徹子に尋ねる無邪気。


ふっ、と笑って、
「仕方がないわね」
と黒柳徹子が答える。

誰もいなくなってしまっても、仕方がないのだ、
というのが、黒柳徹子の答えだと思う。

それでも平野レミのために言ってあげたことは、

「一生涯愛してもらったっていう、つもりで生きていけばいいじゃない

「心の中で、
 私は和田さんに愛してもらったし、愛しましたっていうのがあれば、
 生きていかれるんじゃない。

「そんな色んなこといらないじゃない


(あなたは十分に幸せなのよ、と言いたかったのか、どうか)






平野レミを相手に、
決められた時間内に番組をまとめられるのは、
黒柳徹子と後藤繁榮(しげよし)アナウンサーだけ・笑





・和田誠が黒柳徹子に平野レミのことを「これから嫁になるかもしれない人」と言った件

これからも、黒柳徹子と平野レミは、
機会があればこのエピソードを語り、
和田誠はもう反論ができないから、笑
このことは、歴史の事実として定着するだろう。

和田誠に代わり、追悼記事からの引用を残しておきます。

「追悼・和田誠さん 妻の平野レミさんとは1週間で結婚、紹介したのは久米宏さんだった」
  https://dot.asahi.com/wa/2019101100103.html
  (内容は、週刊朝日2014年4月18日号からの採録)

久米宏が平野レミと一緒に番組をやっていたので、
和田誠が紹介するよう頼んだら、
久米宏「やめときなさい
知り合いのディレクターは「紹介してもいいけど、責任持ちませんよ

(記事表題では、久米宏が紹介したとしているが、
 記事内では、知り合いのディレクターが紹介したとも読める。
 過去の事実とは曖昧なものだ・笑)


平野「和田さんさ、最初のご飯のときTBSで私のこと待っていて、そのとき通りかかった黒柳(徹子)さんに「これから嫁になるかもしれない人が来るんだ」って言ったって。
和田「それは、黒柳さんのつくり話。
平野「そうなの?
和田「黒柳さんと会ったことは確かなんだ。「何してんの?」って言うから、「ちょっとデートがある」とは言ったと思う。でもそこからはあの人の幻想というか。

黒柳徹子が、
「私、運命のふたりが最初に出会う直前に居合わせたんだわ、素敵」
と思ったことが、「幻想」につながったのなら、
それも、さもありなん・笑。

( 実際、会って10日で結婚しているのだから、
  そう思っても無理もないところ )

歴史には「通説」と「異説」が存在するのです・笑





20220328 徹子の部屋 平野レミ&和田明日香

やはりこの話になりました。

徹子「「これから嫁来るんだよ」って言うから、
   「たぶん嫁だと思う」って言うから、」

レミ「「これから嫁になる人が来るんだよ」って言ったんですってね」

会って10日で結婚して、

徹子「だって、和田さんちに行ったら、もういるの(笑)」

珍しく人を指さす徹子さん。



( 嫁の失言は判別できる平野レミ・笑 )


レミ「私と(施設に)入りましょうよ、一緒に」

徹子「イヤ(苦笑しながら、首を小刻みにふり、)レミちゃんとは入らない」





■20240923 徹子の部屋

同じ話を擦りすぎではないかと思って観始めたが、

( 本出版の番宣? )

「でも、あなた、そういうふうに話できるようになって、よかったじゃない」

時間薬なんだな。



歳をとると誰でも耳が衰えるのだから、
黒柳徹子に言われてしまうのは、相当声が大きかったのだろうが、
平野レミ自身の耳が衰えていて、
昔から大きな声がさらに大きくなっているのかも、
と余計な話だが、思った。





ラベル:#黒柳徹子
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2021年03月07日

人間はどうやって、大地が球面と認識し、それを信じることができるのか。20210120 【テレビ】 英雄たちの選択 「“中高年の星” 伊能忠敬 知られざる前半生の決断」



NHKの番組。

番組の最初のほうで、今まで自分が自覚できていなかった疑問に、あっと気づいたのです。

測量は大地が球面であることが前提となっている?

人間はどうやって、地球が丸いと認識し、それを信じることができるのか。

地球儀を見た織田信長は。
伊能忠敬は。
そして、自分は・笑。

私は信じることができない・笑
だって大地の反対側の人はどうやって立っているのか?

このことが腹に落ちないままでは番組の続きを観る気になれなくなってしまいました。


・地球平面説という神話 ( wikipedia )

「中世初期には既に、元々古代ギリシア人たちが示した球体説をほとんど全ての学者が支持していた。教養人たちの間では14世紀までに地球平面説が完全に死滅した。」

・地球平面説  ( wikipedia )

「日本には、16世紀後半まで地球という概念が存在しなかった。宣教師フランシスコ・ザビエルはその報告において、日本人が地球が球体であったという事を知らなかったと報告している。その後マテオ・リッチの坤輿万国全図が伝わり、南蛮図屏風などで円形の地球が描かれるようになった。
「林羅山は、儒教的な秩序論により、この説に反対していた。」
「江戸幕府天文方の渋川春海は、地球球体説を含む西洋の天文学知識を取り入れていた。」
「本居宣長は「その説がよければ取り入れてしかるべし」として、儒学者や仏教者を批判している」
「2018年にアメリカで8215人のアメリカ人を対象に“地球の形をどう考えているか”という調査を行った結果、55歳以上では94%が「地球は丸いと信じている」と回答したが、18〜24歳のミレニアル世代は34%が地球が丸いことに疑問を抱いており、4%が「地球は平らだ」と答えていた。」

・地球球体説 ( wikipedia )

「日本人学者に大地が球形であることが知られるようになったのは、中国人学者・游子六の書いた『天経或問』(1675刊)を読むようになって、この中の西洋の天文学の知識に納得してからである。1700年代に入ると日本人学者による西洋天文学の解説書が出版されるようになり「大地が球形であること」が日本人学者の間に知られるようになった。」


・渋川春海(1639-1715)  ( wikipedia )

「改暦の際に「地方時」の存在を主張したように、彼は中国や西洋では地球が球体であるという考えがあることを知っており、地球儀をはじめ、天球儀・渾天儀・百刻環(赤道型日時計)などの天文機器を作成している。」

・世界平面論者

権力者や強力な組織に対する不信感?
自分自身や自分が所属する集団に対する肯定的な見方を維持したいという欲望?
人々は安心感と信頼感を求めている。力は知識から生まれる。





伊能忠敬 延享2年1月11日(1745年2月11日) - 文化15年4月13日(1818年5月17日))(Wikipedia)

伊能はいつ大地が球面であることを学んだのだろう。名主のうちに理解したのなら、同じ頃、測量に長ける名主で同じような知識の人は他にも多くいたのかもしれない。

・1795年、伊能忠敬50歳は、暦局(れききょく)の高橋至時(よしとき)31歳の弟子に。
・1800年、伊能忠敬55歳、蝦夷地測量出発。「南北一度の里数を窮めんと欲す」


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2021年02月22日

【TV】 球辞苑 ( 文化として定着しているスポーツ )


  
NHKBS1の番組。
プロ野球を題材に、こんな狭い話題でと思いながら、1時間楽しめる。

私は、プロ野球や高校野球を観ながら育った世代ですが、
実は、今は、試合の中継にチャンネルをあわせないし、
スポーツニュースですら観ていません。

だから、最近登場してきた新鋭の選手を全然知らないのですが、
それでも、取り上げられる内容は、とても面白く感じるのです。

子どもの頃から、見聞きしてきた、
試合観戦、スポーツニュース、マンガ・アニメの物語の蓄積により
この番組の内容を面白く感じる素養を
知らず知らずに身につけているようなのです。

そういう視聴者がたくさんいることを前提に、
前に、ディープピープルという30分番組をNHKでやっていましたが、
実は、テーマをプロ野球限定にしても、1時間番組をいくつでも作ることができるのでした。


そして、選手にインタビューするにしても、
王貞治には、
ホームランの打ち方じゃなく、
一塁守備について尋ねにいく・笑。


かつて、なでしこジャパンの宮間あや選手が、女子サッカー人気について、
「これをブームではなく文化になっていけるように」と語った(*)が、
日本では、まさしく、野球は文化になっている、
ということをこの番組で感じます。

( ひとつのスポーツがその国の文化のひとつと感じられるまでに、
  1917年生まれの沢村栄治から1994年生まれの大谷翔平まで、
  とてつもなく長い年月が必要であるようです。 )


あと、

プロ野球選手自身がこの番組をよく観ているという話がよく出ますが、
本物のプロが自ら観たいと思う番組っていうのは、
この番組が他の類を見ないものであることを示しています。

世の中に星の数ほどの、ノウハウものやプロの技紹介ものがあろうとも、
1時間やそこらの番組で、
本物のプロがなるほどという内容が含まれるものはないと思います。
最高級の料理人が、テレビの料理番組で、なるほどと感心するなんて、変ですよね。

どんなジャンルであれ、本当のプロならそうだと思います。

誰しも、自分がとても詳しく知ることについて、
あらためてテレビ番組から教わることなどめったにないと思いませんか。

最もマスな対象に向け制作するテレビ番組の特性ともいえます。

ところが、この番組は、
プロがなるほどを思わせるものを内容としているし、
一般の視聴者もそれを観て、内容を理解し、楽しむことができる、
稀有なものとなっています。

番組の制作者の素晴らしさと
日本において野球というスポーツがいかに社会に浸透しているかを思います。

もちろん、
10年後20年後に、
世の中の人の野球というスポーツへの理解度が変わってしまう、
ということもあると思います。





(*)「応援したくなる文化に 宮間あや」
    日本経済新聞電子版 20191008

 若い頃から今に至るまで、
 宮間選手が女子サッカーと文化について
 長く考えてきたことが語られています。

 素晴らしい文章で、
 多くの人の目に触れてほしいと思っています。

 ( 日本サッカーの坂の上の雲
    http://inatt.tokyo/article/463339262.html )





20220312放送「打撃投手」

ベイスターズや巨人でバッティングピッチャーをしていた
白井正勝氏の話が

たいへんに深みを感じる興味深いものでした。


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2020年11月29日

20201108 【TV】 映画で未来を変えようよ〜大林宣彦から4人の監督へのメッセージ〜



心に残った発言

犬童一心
原発事故というものが人災だとすると
戦争も人が起こしているので、
ものすごくとんでもないことが
人のせいで起きたのに、
でも、そのことに対して
人が、何もこう、責任を持たないみたいな。

塚本晋也
お客さんが喜ぶためとか
お客さんの涙を誘うためとか
お客さんの、なんかこう、ヒロイズムなどその他、
ヒロイズムはもってのほかですけど、
たとえそれが涙であっても
そういう何かカタルシスを喚起するためぐらいのある目的で
戦争映画作っちゃいかんと。

大林宣彦
カタルシスだけは絶対に描かないと、
これが実はね、戦争映画を作ることの、
一番大事な点なんです。
どんな反戦映画、
戦争は嫌だということを描いてもね、
カタルシスというのはそのことを体験することで
どっか気持ちよくなるという、
映画というものの怖いところであって。

ーー

これらの発言に当てはまるものとして、
思い浮かぶのは、
朝ドラ「エール」です。




目を引いたのは、

撮影時の映像で、

大林監督がオッケーを出したあと
大林恭子氏があとからダメを指摘し、
監督がそれを受け入れた場面。
そのようなところが映像になっているのは、
初めて観ました。


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2017年08月26日

20170813 【TV】 小田和正 100年インタビュー完全版〜時は待ってくれない〜


 
20170320にBSプレミアムで初回放送された、
100年インタビュー 時は待ってくれない「アーティスト 小田和正」
の完全版と銘打った3時間の番組。

ひとりの人のインタビュー/過去映像で
3時間というのも破格なのではと思いました。

小田和正(の事務所?)自身が権利を持っていると思われる映像はじめ、
いろいろな素材がたくさん使われていて、
この番組はNHKが威信にかけて100年保存すると思うので、
・ヤマハライトミュージックコンテストでのジ・オフコースの音
・生まれ来る子供たちのための演奏時に使われた映像
・1980年のライブ映像
・1981年の武道館ライブ映像
・2本の映画
・青木功のキャディをしている姿
などのほんの一部ですが、
100年後も残ることが確かになったわけです。


母親が歌う唱歌、
実家の店のある商店街で流れていた歌謡曲、
野球部の練習中に守備位置で歌う。その場所で風を感じて聴こえたもの。
学校の帰り道に、鈴木康博とビートルズをハモって歌った。
などの、子供のころに触れていた音楽のエピソードが
学校の講堂やグラウンドなどの実際の風景もあいまって
印象深かったです。

歌詞に「風」が多いというのは、本人も認めているところですが、
その原風景のひとつが、
野球部の練習をしていた、学校のグラウンドにある、
ということを映像で示していました。




そのほか、覚書しておきたい、エピソードや言葉。

清水仁がシャウトする歌い方をアドバイスした

俺と同じ感覚を持っている人と繋がりたい

ああ、これで俺は(音楽を)やめるんだなと思ったのね
ヤスがいなくなって音楽ができるっていうイメージがなかったからね
これで終わりだ
武道館の10日間で終わっていくんだ

(オフコースの再結成・再結集について)
やんないほうがいいですよ
そんな時間が残ってない
やるなら、上にいかないと意味ない

楽したものは、信用できない

(音楽は国境を)基本的には越えないよね
その基本的じゃない何かが加味されたときに越えてく
ああ、なんかつながったなというとき、
遥かに越えていくね




・2023年8月のコンサートでのMC



高校一年生のとき、
隣にいた同級生と、
偶々ビートルズをハモったら、
( 何の曲?どっちがポールでどっちがジョン?
  その曲名については、
  小田和正自身も確かな記憶がないようなので、
  鈴木康博が証言するようなことがない限り、
  永遠の謎になるのかもしれない。)
とてもうまくハモることができて、
ふたりともに、ミュージシャンになった。
70歳を超えて、
ふたりともに現役である。



posted by inatt at 12:43| Comment(0) | 感想など・TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする