2022年05月14日

【映画】 シン・ウルトラマン 2022年 (書きかけ)



(書きかけです。
 どうせ、
 配信されて台詞が字幕にならないと、
 何喋ってるのか、全貌が掴めない・笑)

公開日の2022年5月13日に急に思い立ち、
金曜日深夜の回を観るために、歌舞伎町へ向かいました。
そんな行動に、
自分は「ウルトラマン」という作品に思い入れがあるんだな、と思いながら。


(本作だけでなく、初代ウルトラマンのネタバレもします)


【(初代)ウルトラマンが好きな理由】

本作を鑑賞後、
自分が「(初代)ウルトラマン」が好きな理由を
あらためて認識することになりました。

初代ウルトラマンでは、
科特隊は、
ウルトラマンの助けなしにゼットンを倒し、
科学の進歩を力の源に
人類を守ることが描かれました。

メフィラス星人は
子供との対話により地球侵略を諦めました。

そういう、
科学の進歩や人の善性の明るさに基づく物語が
好きだったのだと思いました。

また、
フジ隊員は、生々しさのないところがよき特徴なんだなと思いました。

( アンヌ隊員を知ったあと、
  物足りなく感じたことがあるのは秘密・笑 )

フジ隊員の巨大化シーンは、
本作のCG合成に負けない見応えがあったのだと思い返しました。

( 旧作でのフジ隊員の巨大化シーンを
  アンヌ隊員で作ったと想像し、
  本作での同シーンと
  それぞれ比較してみるとよい )

( また、大きさや角度が正確なリアルな描写だけでは
  わくわくしないところが特撮にはあると感じた )

( 両作品とも、巨大化の場所は、丸の内のほぼ同じ所であるようだ )


【山本耕史】

本作で一番見どころがありました。

独りで地球ごと詐欺にかけるみたいな・笑、
彼にしか演じられないものがある領域に達しているのだなと・笑。

他には、「ステキな金縛り」の段田譲治(小日向文世)を思い浮かべましたが、
そんな変わった配役は滅多にあるものでもない・笑。



・ 藤原頼長、三浦義村、土方歳三、石田三成、植木等
・田沼意次の頃の江戸で浪人もしていた(居眠り磐音
 全部、NHK・笑

 彼が演じてきた多彩な役どころの何か、どこか、共通点があるのかな?


【本作のディストピア感】

「空想特撮シリーズ」だが、
近未来的な技術描写はほとんどなく、
ノートパソコンやUSBメモリーで仕事をしていて、
旧態依然な技術装備であり、
VRゴーグルを用いた会議はギャグ扱い。

( Zoomなどで仕事をするのが当たり前になる前に作った脚本 )
  5年後10年後には非常に古臭く見えるのではないかと思います。

( 庵野氏も既にオールドタイプになっていて、
  宇宙人が地球人に
  宇宙の仕組みを秘密裏に伝える方法など、
  若い作り手が
  なるほど、と思うものを発明して欲しい )

( 問い合わせが殺到する際、
  霞ヶ関では今でも電話がなりひびくのかな、
  もう違うような気がする)

浅見弘子(長澤まさみ)の描き方は、
かつての作り手たちがあえて避けているところを
わざわざやった感がありました。
ストーリー上、
浅見の禍特対への配属は、
神永が子供を救出しに行った後であり、
ラストシーン以後、
彼女は神永に違和感を覚えるのではないかと思いました。

政府・政治家の描写は、
赤坂(竹野内豊)という記号が活躍しているところ、
残念だと思いました。

多世界宇宙マルチバースというものが
全然分かりませんが、
巨大な兵器をどこかに飛ばして、
他に迷惑はかからないのでしょうか?

ゼットンは、おそらく宇宙にただひとつではないし、
ゾフィーは、もともとの任務が未達成となっている。

メフィラスは、ゾフィー(ゾーフィ?)の目的を察して、手を引いた。
(と私は理解しました)
ゾフィーが帰ったと知ったら、
ベータボックスを持って戻ってくるだろう。

人類の未来は、お先真っ暗、という物語であったように思いました。

(作り手が自覚的に
 現実をそのように感じて制作している、
 ということを意識する必要のある作品ではないでしょうか
 また、ウルトラマンは、
 結果的に、地球に災厄をもたらした存在となっている)


金城哲夫氏に本作の感想を聞いてみたい】






・文明人ウルトラマン、未開人地球人類



なるほどと思いました。
作り手は、人間や世の中でなく、
ウルトラマンに心を寄せている、のか?





・ウルトラマンは「まれびと」であるという考え方
 
 ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダー、同じようにヒーローでいて、根っこはそれぞれ意味が違うようですね。






・ウルトラマン 「故郷は地球」 イデ隊員から教わったこと

  http://inatt.tokyo/article/483086938.html 


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2021年03月01日

【映画】 シン・ゴジラ 2016年



20210301追記

個人的には、
これから、国難という言葉が使われるようなことがおきる都度、
( 地震、疫病、戦争...)
この映画のことをふりかえることになるような気がしています。

時が長く経つと、
この映画を観ても、
「ただの絵空事の怪獣映画じゃん」
と思えるようになるのだろうか。








20160820記
 
映画館でシン・ゴジラを観て、
初めての感覚を得ました。

作り手たちは、2011年の震災の出来事をふまえて、
この映画を作っているし、
観る私も、震災の経験を経たからこその何かを
この映画から感じている、
という確かな感覚です。

明治維新のお話しも、
日露戦争や太平洋戦争の物語も、
自分にとっては、
歴史上の事実でしかなく、

(1954年の)ゴジラは、何々を表したものだ、
と言われても、
そうだとしても、
それはリクツでのこと、
と思っていました。

子供のころから、
ゴジラやウルトラマンや仮面ライダーを
楽しんできたけれど、
ウルトラマンは何々のシンボル、
とか思ったことがないし、
意味のないことだと今でも思います。

でも、この映画は、
今の日本や、
これまでの私が生きて見てきたことの、
何かを表している、と感じました。

10年前に、
固まったゴジラが屹立する東京丸の内街の絵面をみても、
何も感じとることはなかったと思う。

でも、今は、
毎日働いている街にゴジラが立っている映像が、
現実に無意識下に感じていることに繋がっている何かを
思い出させる。

( それは、物語の中の人たちでなく、
  この物語を観ている私たちに向けてのもの。
  この物語のなかでは、しばらくのあいだ、
  千代田区や港区は人の住めない街になった。
  おそらくは皇居も。
  現実の世界でそれが起こったら、
  また別の想いも現れるだろう。 )

映画のなかに、
同時代の人だから感じ取れるものが
含まれることがあるのだと身をもって体験しました。

例えば、
1967年の映画、日本のいちばん長い日には、
私には判らないが、
1945年8月15日を経験した人に感じ取れるものが
含まれているかもしれず、
2015年の映画、日本のいちばん長い日には、
もうそのような成分はない、
というような観点の存在に気づいた体験でした。

( 海外の人が、この映画にどんな感想を持つのかとても興味がある。
  また、日本人でもこの物語を空想ものとしか感じられない人と、
  この物語にあらわれる要素こそが今の現実だと感じる人がいることを
  興味深く感じています。 )  

だからこそではありますが、
この映画の冷静な評価が固まるには、
長い時間がかかるような気がします。

( ゴジラやウルトラマンで育った作り手が製作した、
  怪獣特撮映画としての、単純、冷静な評価。

  丸の内のどのビルが壊されたか、
  というブログを読みました。
    シン・ゴジラと東京駅周辺の質量兵器群
     http://yosha-ki.hateblo.jp/entry/2016/08/19/130640
  この映画にふさわしい論評だと思う。 )

私も、
今はこの映画を何度も繰り返しみたいというよりは、
まずは、いったん、文字で、
映画のなかの台詞を全部確認したいですね・笑。


ーーーーーーーーーーーーーー

20160905追記

2回目をIMAXで観ました。大変楽しめましたが、
この映画は、大画面でなくとも、家の小さなテレビで観ても、
同じく楽しめそうに感じました。

今感じていること。

・女性限定鑑賞会議が大盛況だったこと。
 そういう層が確かにいることを、
 現在のマーケティングを考えるうえでよく覚えておきたい・笑
   http://togetter.com/li/1016036

・この映画がアニメやオールCGで作成されたとしたら、
 片桐はいりのひとことだけの台詞や
 尾頭ヒロミの最後の微笑は、
 あんなに印象深いものになるだろうか、
 一方、
 カヨコ・アン・パタースンは、アニメなら、
 惣流・アスカ・ラングレーのような、
 もっと人気の高い人物になったはず・笑
 つまり、この映画は、
 アニメ的なものと、実写映画的なものとが、
 微妙に混合してできていると感じました。
 この映画が楽しめない人は、その成分のどれかがダメなのでしょう。

・あと、恐ろしい仮定としては、
 首都圏で大規模直下型地震が発生した後、
 この映画を観たときの感想。
 どういう風に感じるのかな。


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2021年02月28日

【映画】 海辺の映画館ーキネマの玉手箱 2020年



“ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ――”

−大林宣彦監督人生最後のレトリック





大林宣彦監督は、
この映画に自分を塗り込めて、
自分の想いが永遠に伝えられるようにしたのだ。
まるで、羽臼屋敷のおばちゃまのように。





未来を変えることができるのは、
映画だけということではないはず。

あえて「映画」に拘っているのは、
世の中の行く末だけでなく、
「映画」の未来にも
悲観的な予測を持っていることの裏返し。

また、
自分の「想い」が消えてしまうという恐れを心のうちに持っていたのでは。


私は、
「物語の命は永遠」
だと監督の映画から教わったことを
いつまでも忘れずにいたい。





呟きの記録


















大林宣彦監督作品の感想
 http://inatt.tokyo/article/462052806.html


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2021年02月03日

【映画】 裏窓 Rear Window 1954年 (書きかけ)



20210203記

BSプレミアムで放送されていたので、
久しぶりに観ました。

https://www.imdb.com/title/tt0047396/

私にとって、一番最初のヒッチコックで、
40年近く昔、名画座で観ました。

この作品が、初ヒッチなんて、
素敵な巡り合わせですが、

そのとき、私は、
「すごくよくできた火曜サスペンス劇場みたいだ」
という感想を持ったのをよく覚えています。

未熟な自分が恥ずかしい、ヒッチコックに謝れ・笑

・説明台詞など一切ない、映像で語る
・登場した瞬間に素晴らしいグレースケリー
  美しく、賢く、健気で、勇敢。(煙草も嗜む)
・若いセレブの無邪気な行いに、ふっと笑う大人なジェフ
・"Perfect"と言われて、哀しい表情になるリザ





今回観ていて、
三谷幸喜がリメイクして、
登場人物が三谷作品常連俳優たちだったら、
とても面白そうだと思いました。

その物語では、
緊急事態宣言で、
皆、ステイホームしてるんだな・笑

ヒッチコックに謝れ・再

しかし、懲りずに、
どんどん書き込んでいく欄をつくろうと思ったのが、
このエントリーの目的です・笑

James Stewart(役所広司、中井貴一、大泉洋)L.B. 'Jeff' Jefferies
Grace Kelly(鈴木京香、綾瀬はるか)Lisa Carol Fremont
Wendell Corey(佐藤浩市、山本耕史)Det. Lt. Thomas J. Doyle(警部補)
Thelma Ritter(戸田恵子、長野里美)Stella(家政婦)
Raymond Burr(小日向文世、相島一之)Lars Thorwald(貴金属のセールスマン)
Judith Evelyn(堀内敬子、宮澤エマ) Miss Lonelyhearts
Ross Bagdasarian(小林隆、伊藤俊人)Songwriter(作曲家)
Georgine Darcy(小池栄子、宮澤エマ)Miss Torso(ダンサー)
Sara Berner(峯村リエ)Woman on Fire Escape
Frank Cady(浅野和之)Man on Fire Escape
Jesslyn Fax( ) Miss Hearing Aid
Rand Harper(香取慎吾)Newlywed
Irene Winston(竹内結子、八木亜希子)Mrs. Emma Thorwald
Havis Davenport( )Newlywed
Alfred Hitchcock(三谷幸喜)Songwriter's Clock-Winder (uncredited)


20210708追記

朝ドラ「おちょやん」で栗子さんに魅せられて、

Miss Lonelyhearts に宮澤エマを追加・笑













The abyss gazes also into you.


posted by inatt at 19:13| Comment(0) | 感想など・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月09日

【映画】 転校生 1982年



大林宣彦監督作品

■鉄橋を渡る小林聡美
 
夏、というと、
この映画の映像を思い浮かべることがあります。
( 正確には、6/10から1ヶ月余りのようなのですが。 )

ラストシーンはもちろんですが、

忘れられないのが、

自転車を漕いで鉄橋を渡る小林聡美。

なんであんなに躍動的に見えるのだろう。

20201014・尾道・鉄橋・4MP・IMG_2239.jpg
(20201014撮影)

この映画は、

一美になった一夫や
一夫になった一美の話というよりは、

斉藤一美と、
斉藤一夫が乗り移った一美と、
一夫に乗り移るという経験をした後、元に戻った一美を、

一所懸命、活き活きと演じる小林聡美のひと夏の映画なのかもしれません。

「血が通った」芝居とか言いますけど、
血が通った「小林聡美」を写し取ったので、
鉄橋を渡る躍動感が生まれたのでしょうか。

そんな彼女を自らの分身である一夫が8ミリに撮り、
一夫ごと、まるごと映画の中に閉じ込めて、
少年大林が呟く、「さよなら、おれ。」


■自由で幸福な映画作り

wikipediaの、

『大林千茱萸は、つまり完全に「プロの映画屋による自主映画」と述べている。「金銭面での苦労はあったが心に不自由なことは何ひとつなかった。むしろ自由で幸福な映画作りは永遠にフィルムに焼き付いていると信じられるし、その幸福感が観る者の心にも触れるのだろうと思う」と話している。』

という言葉がこの映画をよく説明していると思います。


今は気になる画や音のノイズを最新の技術でとりのぞくことも可能でしょうが、
そういうことをすると何か大事なものも無くなってしまうのでしょうね。


■同じ映画を今日観るのと明日見るのとでは、見え方が変わってくる

この映画を
10代、20代、30代、40代と繰り返し観て、
感じることが少しずつ変わっていったことを実感しました。

それは映画が変わったのではなく、
自分が人生を経て変わっていっているということ。

その内容を人に上手に説明することは自分にはできないけれど、
とりみきの「もうひとつの転校生」を読んだり、
2007年版「長野転校生」を観たりすると、

自分以外も、
これを作った監督本人でさえ、
それぞれに、
同じことを体験しているのではないかと思いました。


「映画は同じ作品を何度も繰り返して見てほしいと思う。というのも、同じ映画を今日観るのと明日見るのとでは、見え方が変わってくるからだ。」
「キネマの玉手箱」(p173)


■さよなら、オレ

この映画を観る度に、
「さよなら、オレ」という台詞の意味について、考えるのですが、


原作の「おれがあいつであいつがおれで(山中恒)」の
旺文社文庫の大林監督の解説文に、
とても直截的に分かりやすく説明されていました。

すると今度は、
リメイク作品に、「さよなら あなた」と題名をつけたことが、
今更に、気になってきました・笑

(初稿20060808)




 
・音楽
 
 冒頭 トロイメライ




エンドタイトルには、品番 TA-5017-8 とクレジットされている。

「たまたまうちに「家庭で聴くクラシック名曲全集」というLPレコードがありまして、僕が高校時代によく聴いていたんです。ああ、このレコード1枚でいこうと思い、しかも調べてみたら版権がもうない。1曲だけ「アンダンテ・カンタービレ」が著作権が残っていた。あれはカルテットの曲ですからそれだけ5万円で撮り直して、音楽費5万円で終わった。」(「大林宣彦、全自作を語る」p151)


( 1曲だけ版権があるというのもよくわからないが、

  朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏のようなので、

  オーケストラでなく、弦楽カルテットでやりたかった、

  ということなのかもしれない)






大林宣彦監督作品の感想
 http://inatt.tokyo/article/462052806.html





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2020年11月01日

【映画】 転校生-さよなら あなた- 2007年


 
人は 誰も、――
生きて その物語を残す。

人の命には 限りがあるが、
物語の命は永遠だろう。

未来の子供たちよ、――
今も元気で暮らしていますか?……


この映画の最後に示された言葉は、
大林宣彦監督が、
ハウスやさびしんぼうのラストで語ったことと
同じことをを示しているが、
ひとつ違うのは、
監督自身が未来へ語りかける形となっていること。





【映画】 ハウス HOUSE 1977年

http://inatt.seesaa.net/article/398821810.html

たとえ肉体が滅んでも、
人はいつまでも誰かの心の中に
その人への想いとともに生き続けている。

だから、
愛の物語が
いつまでも語り継がれていかなければならない。
愛する人の命を永久に生きながらえさせるために。

永久の命、
失われることのない人の想い、
たったひとつの約束、
それが愛。


ーーーーー


【映画】 さびしんぼう 1985年

http://inatt.seesaa.net/article/398821762.html

親愛なるフレデリックショパンさんよ、
あなたがあの痛ましくも輝かしい19世紀の青春に、
命を賭けて燃やした情熱の炎は、
その肉体が滅んでしまった遠い今となってもなおさらに、
僕らの感情を激しくゆさぶらないではいない

思えばこれこそが、
あなたが永遠に願った、
真実の恋の勝利というものではなかっただろうか。

さびしんぼうよ、いつまでも。
おおい、さびしんぼう。


ーーーーーーーーーーーー

「人は死んでしまうが、死なない人もいるのだ。」

http://inatt.seesaa.net/article/398821971.html

ーーーーーーーーーーーー

「稲尾君は逝ってしまったが、私の暮らしのなかでは登板し続けている」

http://inatt.seesaa.net/article/398822156.html





さらに、

この映画では、今までと違う視点も加わってきていると思う。
 

一夫は「さよなら、お前」と言ったが、それは、
前作の似た台詞と同じなのか違うのか。

そして、
「さよなら あなた」とは、誰が誰に語っているのか。 



「さよならあなた
 もう会えないから
 今日から隣で
 思い出したら微笑んで

 私の隣で微笑んで」 (「さよならの歌」寺尾紗穂)


・「さよならの歌」の歌詞は、

 この世に残った人からこの世を去った人への言葉だと思うが、
 本作の最後では一美が私たちに向かって歌う。

 この世の人とこの世を去った人の視点がいったりきたり混じりあったり、

 大林映画らしい、混沌とした語り口。


・この作品は、この世を去った人からの視点がこれまでより強調されているところが、

 これまでと違ってきているように思う。

 その意味で、本作は、単なるリメイクではなく、

 同じ筋立てで、別のことを示そうとした別作品としてもいいくらいに

 思うようになった。







大林宣彦監督転校生の感想

http://inatt.seesaa.net/article/398821627.html
  
  
  
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2020年08月10日

【映画】 花筐/HANAGATAMI 2017年



・大林宣彦監督作品

・忘れないように、最初に書いておくこと

 主人公は17歳・笑。

・昔を懐かしむ話ではない

 「取り返しのつかぬ思いに、胸が、張り裂ける」
 なぜか。
 「お飛び、お飛び、さあ僕よ、飛べるか、否か、さあ、お飛び、お飛び」
 「さあ、君は飛べるか、僕は...」

・千人針をぬい続けたあきねの行方を語らない。
 
「戦争中の日本庶民の暮らしは戦争の記憶とともに遠く忘れ去られた」
 そこが「この世界の片隅に」などとの立ち位置の違い。

・美那の手紙は誰へ向けたものか





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2020年07月22日

【映画】 雨に唄えば 1952年




この映画が好きになって、
内容に詳しくなっていった後で、
この映画で使われていて好きになった曲を
調べたり、音源を探したりしながら、
この作品は、
50年代に、
懐かしい30年代を描いているということを理解したけど、

30年代も50年代も
自分の知らない時代のことで、
その方向性の雰囲気は、
今の私には感じ取ることができない。

ただ、
そんなこと関係なしにいつ観ても面白い。


https://www.imdb.com/title/tt0045152/



この映画の中でいつまでも、
ジーンケリー(Gene Kelly)
ドナルドオコーナー(Donald O'Connor)
デビーレイノルズ(Debbie Reynolds)等の
歌やダンスが輝いている。

”Make ‘em Laugh”は、
私にとって、
ミュージカル映画で最も笑い、最も感動したシーンだ。
思いっきり笑ったのに、
凄すぎてなぜか同時に胸の奥が熱くなってくるような経験をした。

この映画制作時のいろんなエピソードを目にするけれども、
楽しかったとか、ほのぼのしたお話が全然ない・笑

誇張でなく、全身全霊をこめて創られるエンターテインメントが、
何十年ものあいだ、何億もの人を楽しませた。



デビーレイノルズは、
ミュージカル映画史上屈指の名シーンGood Morningの撮影が、
人生で一番つらかったことのひとつと述懐したらしい。

Make 'Em Laughの迫力も、
ジーンケリーのパワハラを
オコーナーが燃料にしたのかもしれない・笑





そして、これを観る。
デビーレイノルズは、
楽しんでいるのか、心の中で辛いのか、
でも、
スクリーンの中ではやはり輝いている、
と私は思う。

I Love Melvin (1953)
https://www.imdb.com/title/tt0045899/





1980年代の半ばに、
ジーンケリーや
ヒッチコックの
リバイバル上映があって、
その時に映画館での映画鑑賞の愉しさを覚えた。
いつかその頃のことも記録しておきたい。

生まれて初めて池袋に行ったのは、
文芸座に行くためで、
そこで雨に唄えばの
サウンドトラックレコードを
みつけて買ってとても嬉しかった。

Overture - Singing in the Rain - The MGM Studio Orchestra
[iTunes]Overture - Singing in the Rain - The MGM Studio Orchestra

デビーレイノルズが歌う雨に唄えばの曲名は、"Singin' in the Rain (In a-Flat)"


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2020年06月21日

【映画】 さびしんぼう 1985年







この映画で語りたいことのひとつはラストシーンです。

どんなシーンかという説明を端折って、
最後のモノローグを全部引用させてください。

「さて、そして時がたち、いつか僕は大人である。

 親父殿にそっくりの、
 何を考えているのかわからない無表情さも身についた。
 毎日お経を読んで過ごす僕の傍らには、
 なぜだか百合子さんにそっくりのひとりの女性が、
 もうひとつの横顔を見せて座っている。
 そんな日があるとすれば、
 そこには必ずや、あの甘美な別れの曲のメロディが
 今もまた流れているに違いない。

 そんな光景を皆さんはなんとお考えになるだろうか。

 親愛なるフレデリックショパンさんよ、
 あなたがあの痛ましくも輝かしい19世紀の青春に、
 命を賭けて燃やした情熱の炎は、
 その肉体が滅んでしまった遠い今となってもなおさらに、
 僕らの感情を激しくゆさぶらないではいない

 思えばこれこそが、
 あなたが永遠に願った、
 真実の恋の勝利というものではなかっただろうか。

 さびしんぼうよ、いつまでも。
 おおい、さびしんぼう。」



「そんな光景」を自分はなんと考えるのか。
「思えばこれこそが」の「これ」とは何なのか。

観るたびにそんなことなどに思いを馳せます。




20070101記

DVDでエンディングロールを変更していると聞いたので、
興味が涌き、観なおしました。
(オリジナルも観ることができます。)

要は、エンディングロールの富田靖子の唄を止めているわけですが、
両方観た感想は、
どちらでも気にはなりませんでした。

私がこの映画を公開時に観たときも、
「時をかける少女」を観た後ですから、
富田靖子が歌いだしても驚きはしませんでした。

なぜ富田靖子の歌をはずすのか、

あえて理由を探すと、
1.いかにもの80年代アレンジが気にいらない
2.別れの曲につけた詞が本編と関係ないので気にいらない
3.最後に富田靖子が「さびしんぼう」と連呼するのが嫌。

ということでしょうか。
でも、そうなら、ホントは、
大林監督は、時をかける少女のエンディングロールも
変えたいと思っているのかな、ということが知りたい。

または、とりわけ、さびしんぼうに思いいれがあって、
多かれ少なかれビジネス上の柵に関係する部分を
排除したかったのでしょうか。

しかし、どんな芸術作品にも、そういう部分があるわけで、
作って公開して、その、あとからあとから、
変えたいところを変えていたらキリがないと思いますけど。
潔くあきらめるのが男らしいような気もしますし、
この作品に大林宣彦監督が特別な想いがあるということかも
しれません。




20200517追記

今夜、ロマンス劇場で」を観て、
今さらに気づいたのですが、
#さびしんぼう が
白と茶色の服であることには
必然性があるのだと気づきました・笑。

赤や青やピンクを身につけていたらおかしい。




20200620追記

またも、今さらの気づきですが、
冒頭の「別れの曲」が、
プロが上等なピアノで音響の良いところで芸術的に演奏したようなものではないことに
気づいてちょっと感動しました。

BS12トゥエルビで放送されたエンディングは公開時と同じものでした。
Amazon Prime Videoも同じく富田靖子が歌うものでした。
DVDのエンディングは、
DVD制作時に大林宣彦監督が望んでそのようにしたということですね。





20220413追記

wowowで視聴。

・黄色みの冬の午後の陽射し

 ( 公開時の記憶より橙色が強いような気もする )

・商店街の福引係をやってたら、謹慎してるとはいえないのでは。






 
サウンドトラックは、高額なプレミアムがついていることがありますが、

https://www.hmv.co.jp/artist_Soundtrack_000000000000041/item_%E3%81%95%E3%81%B3%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%BC%E3%81%86-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9_208192

こちらで一部を視聴できました。



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2020年05月21日

【映画】 今夜、ロマンス劇場で 2018年

  
「気安く触るなといったはずだ」



20200516にフジテレビで放映されたものを観ました。
ファンタジーとして、大変楽しめました。

話の内容にいろいろ無理があると感じてしまう人もいるかもしれません、

本当は、すべてが牧野の創造、頭の中の出来事なのかも、

ともふと思いましたが、
そうであっても、だからこそ、ファンタジーは、せつなく、温かい。


いろんな映画のオマージュが含まれている。
・ローマの休日
・蒲田行進曲
・さびしんぼう
・タイタニック
エトセトラ

そういう要素だけでなく、
綾瀬はるかが持つ個性にもとづく演技・演出などにより、
作品独自の魅力を備えることができていると思った。

例えば、
最後の、
相手の頬をつねり、
目を瞑り、
顎を突き出す、
ところ、
アン王女(オードリー・ヘプバーン)とも
ローズ(ケイト・ウィンスレット)とも異なる、
ありきたりでない、愛らしい仕草でした。


( 逆に、牧野の人物造形に、
  ジョー・ブラッドレー( グレゴリー・ペック)や
  ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)のような魅惑が欠けているような。
  彼らはちょっとワルな要素を持っている。

  牧野は、勝手にモテててる感じがしてしまう。 )
  







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