2020年08月10日

【映画】花筐/HANAGATAMI 2017年



・大林宣彦監督作品

・忘れないように、最初に書いておくこと

 主人公は17歳・笑。

・昔を懐かしむ話ではない

 「取り返しのつかぬ思いに、胸が、張り裂ける」
 なぜか。
 「お飛び、お飛び、さあ僕よ、飛べるか、否か、さあ、お飛び、お飛び」
 「さあ、君は飛べるか、僕は...」

・千人針をぬい続けたあきねの行方を語らない。
 
「戦争中の日本庶民の暮らしは戦争の記憶とともに遠く忘れ去られた」
 そこが「この世界の片隅に」などとの立ち位置の違い。

・美那の手紙は誰へ向けたものか





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2020年07月22日

【映画】 雨に唄えば 1952年




この映画が好きになって、
内容に詳しくなっていった後で、
この映画で使われていて好きになった曲を
調べたり、音源を探したりしながら、
この作品は、
50年代に、
懐かしい30年代を描いているということを理解したけど、

30年代も50年代も
自分の知らない時代のことで、
その方向性の雰囲気は、
今の私には感じ取ることができない。

ただ、
そんなこと関係なしにいつ観ても面白い。


https://www.imdb.com/title/tt0045152/



この映画の中でいつまでも、
ジーンケリー(Gene Kelly)
ドナルドオコーナー(Donald O'Connor)
デビーレイノルズ(Debbie Reynolds)等の
歌やダンスが輝いている。

”Make ‘em Laugh”は、
私にとって、
ミュージカル映画で最も笑い、最も感動したシーンだ。
思いっきり笑ったのに、
凄すぎてなぜか同時に胸の奥が熱くなってくるような経験をした。

この映画制作時のいろんなエピソードを目にするけれども、
楽しかったとか、ほのぼのしたお話が全然ない・笑

誇張でなく、全身全霊をこめて創られるエンターテインメントが、
何十年ものあいだ、何億もの人を楽しませた。



デビーレイノルズは、
ミュージカル映画史上屈指の名シーンGood Morningの撮影が、
人生で一番つらかったことのひとつと述懐したらしい。

Make 'Em Laughの迫力も、
ジーンケリーのパワハラを
オコーナーが燃料にしたのかもしれない・笑





そして、これを観る。
デビーレイノルズは、
楽しんでいるのか、心の中で辛いのか、
でも、
スクリーンの中ではやはり輝いている、
と私は思う。

I Love Melvin (1953)
https://www.imdb.com/title/tt0045899/





1980年代の半ばに、
ジーンケリーや
ヒッチコックの
リバイバル上映があって、
その時に映画館での映画鑑賞の愉しさを覚えた。
いつかその頃のことも記録しておきたい。

生まれて初めて池袋に行ったのは、
文芸座に行くためで、
そこで雨に唄えばの
サウンドトラックレコードを
みつけて買ってとても嬉しかった。

Overture - Singing in the Rain - The MGM Studio Orchestra
[iTunes]Overture - Singing in the Rain - The MGM Studio Orchestra

デビーレイノルズが歌う雨に唄えばの曲名は、"Singin' in the Rain (In a-Flat)"


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2020年06月21日

【映画】 さびしんぼう 1985年







この映画で語りたいことのひとつはラストシーンです。

どんなシーンかという説明を端折って、
最後のモノローグを全部引用させてください。

「さて、そして時がたち、いつか僕は大人である。

 親父殿にそっくりの、
 何を考えているのかわからない無表情さも身についた。
 毎日お経を読んで過ごす僕の傍らには、
 なぜだか百合子さんにそっくりのひとりの女性が、
 もうひとつの横顔を見せて座っている。
 そんな日があるとすれば、
 そこには必ずや、あの甘美な別れの曲のメロディが
 今もまた流れているに違いない。

 そんな光景を皆さんはなんとお考えになるだろうか。

 親愛なるフレデリックショパンさんよ、
 あなたがあの痛ましくも輝かしい19世紀の青春に、
 命を賭けて燃やした情熱の炎は、
 その肉体が滅んでしまった遠い今となってもなおさらに、
 僕らの感情を激しくゆさぶらないではいない

 思えばこれこそが、
 あなたが永遠に願った、
 真実の恋の勝利というものではなかっただろうか。

 さびしんぼうよ、いつまでも。
 おおい、さびしんぼう。」



「そんな光景」を自分はなんと考えるのか。
「思えばこれこそが」の「これ」とは何なのか。

観るたびにそんなことなどに思いを馳せます。




20070101記

DVDでエンディングロールを変更していると聞いたので、
興味が涌き、観なおしました。
(オリジナルも観ることができます。)

要は、エンディングロールの富田靖子の唄を止めているわけですが、
両方観た感想は、
どちらでも気にはなりませんでした。

私がこの映画を公開時に観たときも、
「時をかける少女」を観た後ですから、
富田靖子が歌いだしても驚きはしませんでした。

なぜ富田靖子の歌をはずすのか、

あえて理由を探すと、
1.いかにもの80年代アレンジが気にいらない
2.別れの曲につけた詞が本編と関係ないので気にいらない
3.最後に富田靖子が「さびしんぼう」と連呼するのが嫌。

ということでしょうか。
でも、そうなら、ホントは、
大林監督は、時をかける少女のエンディングロールも
変えたいと思っているのかな、ということが知りたい。

または、とりわけ、さびしんぼうに思いいれがあって、
多かれ少なかれビジネス上の柵に関係する部分を
排除したかったのでしょうか。

しかし、どんな芸術作品にも、そういう部分があるわけで、
作って公開して、その、あとからあとから、
変えたいところを変えていたらキリがないと思いますけど。
潔くあきらめるのが男らしいような気もしますし、
この作品に大林宣彦監督が特別な想いがあるということかも
しれません。




20200517追記

「今夜、ロマンス劇場で」を観て、
今さらに気づいたのですが、
#さびしんぼう が
白と茶色の服であることには
必然性があるのだと気づきました・笑。

赤や青やピンクを身につけていたらおかしい。




20200620追記

またも、今さらの気づきですが、
冒頭の「別れの曲」が、
プロが上等なピアノで音響の良いところで芸術的に演奏したようなものではないことに
気づいてちょっと感動しました。

BS12トゥエルビで放送されたエンディングは公開時と同じものでした。
Amazon Prime Videoも同じく富田靖子が歌うものでした。
DVDのエンディングは、
DVD制作時に大林宣彦監督が望んでそのようにしたということですね。



 
サウンドトラックは、高額なプレミアムがついていますが、
Amazonでは各曲30秒ほど視聴ができますので、
十分に雰囲気を味わうことができます・笑



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2020年05月21日

【映画】 今夜、ロマンス劇場で 2018年

  
「気安く触るなといったはずだ」



20200516にフジテレビで放映されたものを観ました。
ファンタジーとして、大変楽しめました。

話の内容にいろいろ無理があると感じてしまう人もいるかもしれません、

本当は、すべてが牧野の創造、頭の中の出来事なのかも、

ともふと思いましたが、
そうであっても、だからこそ、ファンタジーは、せつなく、温かい。


いろんな映画のオマージュが含まれている。
・ローマの休日
・蒲田行進曲
・さびしんぼう
・タイタニック
エトセトラ

そういう要素だけでなく、
綾瀬はるかが持つ個性にもとづく演技・演出などにより、
作品独自の魅力を備えることができていると思った。

例えば、
最後の、
相手の頬をつねり、
目を瞑り、
顎を突き出す、
ところ、
アン王女(オードリー・ヘプバーン)とも
ローズ(ケイト・ウィンスレット)とも異なる、
ありきたりでない、愛らしい仕草でした。

( 逆に、牧野の人物造形に、
  ジョー・ブラッドレー( グレゴリー・ペック)や
  ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)のような魅惑が欠けているような。
  彼が勝手にモテる感じなどが。 )
  






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2020年04月26日

【映画】 時をかける少女 1983年



大林宣彦監督作品。

アイドル映画、プログラムピクチャーの枠を超えて、
多くの人の心に残った、
不思議な少し恐ろしい作品。

( また、ある人たちにとっては、「何これ、学芸会みたい」となる場合も・笑 )

ひとつ書いて置きたいのは、
公開時に、
エンドロールで原田知世が映画の場面から突然唄いだした途端、
場内が大爆笑になったことがあったと聞いたことがあります。
せっかくのラストシーンが台無しだと激怒した人もいたと
聞いたことがあります。

どこでも誰もがそうなった訳ではありませんが、
あまりにも予想外に感じた場合にその反応は分らないでもないです。

この物語は、救いのない収束の仕方をするので、
何よりも原田知世のためのアイドル映画として、
最低限の体裁または救いを求めて、
あのような工夫を凝らしたのでしょうか、
しかしながら、
本編が上質であるだけに、
素直に戸惑った人たちが多かったということです。


NHK少年ドラマシリーズでは、もう少し綺麗な終わり方でした。
たぶん、原作もそうだったと思いますが、
深町の記憶を失った和子が何故だか思い出せない懐かしさを
ラベンダーの匂いに感じるという描写で終わります。
私は、子供の頃、それを観て、
切ない気持ちになったことを今でも覚えています。
ジュブナイルとしてそれで十分、名作になっているのです。
それを、
そういうレベルのせつなさでは終わらせず、
和子、吾郎双方に残酷とも言える初恋を描写したうえで、
同時に、
アイドル主人公に多少拙くともかわいく主題歌を唄わせるところが、
案外恐ろしい、常に表現が過剰になる、
一般には認知されていない、大林監督らしさと言える。

時をかける少女(2010年・谷口正晃監督)のパンフレットで、
大林監督は、

「深町君への想いを胸に秘め、
 ゴロちゃんを忘れて空ろなこの世に彷徨い続ける和子」

「ぼくの映画では、ゴロちゃんがむしろ主人公でもある」

と言っています。





(*)
違う反応も勿論あったという覚書


私自身の話。(新宿ミラノ座と時をかける少女)
http://inatt.tokyo/article/455739288.html

また、私が初めてこの映画を観た後のこと、
それから、
このオープニングタイトルの曲が流れるといつも思い出す風景、
私にとって、印象深い思い出になっていて、
いつか書き残したいと思っていますが、
でも、日々記憶が薄らいできています。





20200425追記

2020年4月18日に、大林監督追悼として日本テレビで放映された際、
エンディングスタッフロールがカットされていたそうで、
当然のことながらそれに対する不満・批判が多く呟かれていました。
一方、その編集は大林監督自身であるとの話も目にしました。
作品がテレビ放映される際は、監督自ら再編集すると読んだことがありますので、
さもありなん。
監督は天国でにやにやしているに違いない。


20200804追記



yahooニュース 20200503

 『大林宣彦監督が本誌に明かしていた「15歳の原田知世」』からの引用

 https://news.yahoo.co.jp/articles/e65da57f71f8edac2b582c08ffe5249ac028c910

「映画の最後は、撮影現場で知世が、ミュージックビデオのように主題歌を歌っています。彼女の伸び伸びとした姿も、記録として残しておきたいと思ったんですね。

 僕は映画のなかで、知世を大正ロマンチシズムの世界に閉じ込めてしまっていた。だから、『カット!』のあと、『さぁ、ふだんの、いつもの知世に戻ろう!』と言って、撮っていったんです。

 地上波で最初に放送したとき、時間の関係もあって、この部分をカットしました。 すると、『監督がかわいそうだ』という投書が届いたそうです。いえいえ、僕がカットしましたよ。

 エンドロールの映像は、知世のために作ってあげたシーンで、映画館で観てもらうためのもの。『テレビの前の人に観せるものか!』という思いで切りました(笑)」

 大林監督は、「不思議な至福の映画だった」と振り返った。

(2013年7月29日のインタビュー)




覚書

・「ひとが、現実よりも、〜」と掲げる冒頭、映写機が回るような効果音、
これからあなたが観るものは「映画」ですよ、と。

・物語の最後は、1994年4月16日(土曜日)、
居ない孫のものを平成6年になっても買い続けていたのですね。






20080103追記

youtubeでNHK少年ドラマシリーズでの最後を再見することができました。
便利な世の中になったものです。

( 一時、NHKオンデマンドで一部を観ることができました。(20130323)
  連続ドラマ タイム・トラベラー 筒井康隆「時をかける少女」より 最終回「タイム・エネルギーの謎」 )

https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC

しかし、他にも経験がありますが、
子供の頃感動したものを今の自分の目で見て、
さほどのものとは感じないということを確認する、
という作業になってしまうことが往々にしてあります。  

昔の認識、
昔の認識の記憶、
今現在確認ができる認識、
いったいどれが正しいものなのでしょうか。

( この映画のテーマのひとつと同じ感慨を持ちます )


ーーーーーーーーー

  
アニメ版 2006年の感想はこちら
 http://inatt.seesaa.net/article/398821963.html
2010年版の感想はこちら 
 http://inatt.seesaa.net/article/398822364.html
新宿ミラノ座の閉鎖(2014) 荒野の七人と時をかける少女
 http://inatt.seesaa.net/article/455739288.html




( 20060810初稿 )
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2020年04月11日

大林宣彦監督追悼

 
「人の命には 限りがあるが、物語の命は永遠だろう」


2020年4月10日に大林宣彦監督がお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。

キネマ旬報4月下旬号では、最新作が巻頭特集とか。

大林監督が、尾道三部作のあと、ものすごく精力的に映画を創っていたころ、
私はキネマ旬報を定期購読していました。
そのころは、
メジャーでもなく、マイナーでもなく、
「異端」の扱いだったと思います・笑

メジャーとは、たとえばスピルバーグ。
マイナーとは、たとえば相米慎二。

「監督はあえて語る気がないことをたくさん抱えている」
と書いたことがあるのですが、
もうそれを監督の口から聞くことはできなくなりました。

あとは、
自分で、時間をかけて、長く考えてみたいと思います。

ありがとうございました。





「Yes, I thank you」は映画ハウスのエンドロールで流れる曲

Time passes on and I'm older
Sometimes I knew it passes me by
Looking for someone I could talk to,
Someone to answer all the whys

My heart has cried, but I'm stronger now
I guess my life was meant to roam
People come and go. yet alone I feel
What is this lifetime going to show?

In a garden
Filled with a million flowers.
My spirit flew, swept away
By all its power
Continue on, someone said to me,
And I thank you,
Yes I thank you


【大林宣彦監督映画の感想】
http://inatt.tokyo/article/462052806.html



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2019年06月30日

映画「八甲田山」のテーマ曲


 
映画「八甲田山」のテーマ曲に、
私はひとつの想い出があって、
それを書き残しておきたいと前から思っているのですが、

それとは別に、

20190628に観た、
Eテレのらららクラシックで、

木村大作がこのようなことを 話していました。

木村大作が芥川也寸志に、
「なんか、これ、元があるんですか」と訊いたら、
「いや〜、月の沙漠ですよ」
「雪の平原も、砂と雪の違いだけで、そういうことでしょう」
「だからね、月の砂漠を頭に入れて作りました」
と言ったと。


( 隣に座っていた池辺晋一郎は、
  余計なことは言わなくても、
  という表情をしていたか、どうか。 )


このエントリーは、その覚書です。




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2017年12月23日

新宿ミラノ座の閉鎖(2014) 「荒野の七人」と「時をかける少女」

  
  
facebookの過去のこの日機能で2014年12月23日のことを思い出した。

新宿ミラノ座が閉鎖される際、12月20日から31日まで、
「新宿ミラノ座より愛をこめて」という名作上映会がおこなわれました。
ミラノ座タイムテーブルキャプチャ.JPG
その上映会で、荒野の七人を観ました。
子供のころ、この映画をテレビの洋画劇場で何度か観ました。
今では、
ワンコインでDVDを買うことができるかもしれない作品です。
でも、
映画館の大画面で観てみたいと、
新宿へ出かけたのです。

荒野の七人の上映が終わったとき、
観客は熱く長い拍手を
映像の写っていないスクリーンに向かって送りました。
その拍手は、
作品に向けてか、映画館に向けてか、
映画でそんな経験は初めてでした。

上映会のラインアップには、
アラビアのロレンスなど大画面向きの作品に加え、
角川映画もいくつか入っていて、
時をかける少女が上演予定でした。

この作品では、最後、
原田知世が画面の奥からこちらに向かって走ってきて、
カーテンコールの拍手を受けるのです。

だから、
今、ミラノ座にこの映像が流れたとき、
何が起きるのか、
2014年12月23日の15時上映の回に
時をかける少女を観るために
ふたたびミラノ座に行きました。

この上映会では、
各上映の前に劇場支配人が
作品の説明をしました。


本日の上映作品につきまして簡単にご紹介させていただきます。
1983年7月16日に公開されたこの作品は
筒井康隆のジュブナイルを原作としたSF青春映画で
大林宣彦監督の尾道三部作の2作目に挙げられます。
作中で歌われる桃栗三年柿八年の歌は
大林監督が作曲したオリジナルのものだそうです。
それを知ったうえで歌を聴くと
より味わい深く感じられるかもしれません。
ちなみに本日は
当館のロビーにもラベンダーの香りをほどこしていたのですが、
お気づきいただけましたでしょうか。
(館内軽いどよめき)
ご鑑賞後、
知らない場所や知らない年にタイムリープしていたとしても
当劇場は責任を負いかねますので
あらかじめご了承ください(観客・拍手)
それではまもなくでございます。
最後までごゆっくりご鑑賞くださいませ。
本日はご来場まことにありがとうございました。(観客・拍手)



この挨拶だけで出かけた甲斐があったと思いました。

さて、
時のかける少女のラスト、
観客の拍手はありませんでした。

自分が率先して拍手していたら、
他の人も拍手しただろうか。
今、少し後悔しています。

ーーーー

公開時に拍手が起こった例


ーーーーーーーーーーーー

時をかける少女 (1983年) の感想
 http://inatt.seesaa.net/article/398821629.html
時をかける少女 (2006年) の感想
 http://inatt.seesaa.net/article/398821963.html
時をかける少女 (2010年) の感想
 http://inatt.seesaa.net/article/398822364.html

荒野の七人<特別編> [DVD]

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2017年04月08日

【映画】 転校生-さよなら あなた- 2007年

 
20190317追記


一夫は「さよなら、お前」と言ったが、それは、
前作の似た台詞と同じなのか違うのか。

そして、
「さよなら あなた」とは、誰が誰に語っているのか。 





 
人は 誰も、――
生きて その物語を残す。

人の命には 限りがあるが、
物語の命は永遠だろう。

未来の子供たちよ、――
今も元気で暮らしていますか?……


この映画の最後に示された言葉は、
大林宣彦監督が、
ハウスやさびしんぼうのラストで語ったことと
同じことをを示しているが、
ひとつ違うのは、
監督自身が未来へ語りかける形となっていること。





「さよならの歌」寺尾紗穂

さよならあなた
もう会えないから
今日から隣で
思い出したら微笑んで

私の隣で微笑んで





【映画】 ハウス HOUSE 1977年

http://inatt.seesaa.net/article/398821810.html

たとえ肉体が滅んでも、
人はいつまでも誰かの心の中に
その人への想いとともに生き続けている。

だから、
愛の物語が
いつまでも語り継がれていかなければならない。
愛する人の命を永久に生きながらえさせるために。

永久の命、
失われることのない人の想い、
たったひとつの約束、
それが愛。


ーーーーー


【映画】 さびしんぼう 1985年

http://inatt.seesaa.net/article/398821762.html

親愛なるフレデリックショパンさんよ、
あなたがあの痛ましくも輝かしい19世紀の青春に、
命を賭けて燃やした情熱の炎は、
その肉体が滅んでしまった遠い今となってもなおさらに、
僕らの感情を激しくゆさぶらないではいない

思えばこれこそが、
あなたが永遠に願った、
真実の恋の勝利というものではなかっただろうか。

さびしんぼうよ、いつまでも。
おおい、さびしんぼう。


ーーーーーーーーーーーー

「人は死んでしまうが、死なない人もいるのだ。」

http://inatt.seesaa.net/article/398821971.html

ーーーーーーーーーーーー

「稲尾君は逝ってしまったが、私の暮らしのなかでは登板し続けている」

http://inatt.seesaa.net/article/398822156.html

ーーーーーーーーーーー

大林宣彦監督転校生の感想

http://inatt.seesaa.net/article/398821627.html
  
  
  
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2016年08月20日

【映画】 シン・ゴジラ 2016年

 
映画館でシン・ゴジラを観て、
初めての感覚を得ました。

作り手たちは、2011年の震災の出来事をふまえて、
この映画を作っているし、
観る私も、震災の経験を経たからこその何かを
この映画から感じている、
という確かな感覚です。

明治維新のお話しも、
日露戦争や太平洋戦争の物語も、
自分にとっては、
歴史上の事実でしかなく、

(1954年の)ゴジラは、何々を表したものだ、
と言われても、
そうだとしても、
それはリクツでのこと、
と思っていました。

子供のころから、
ゴジラやウルトラマンや仮面ライダーを
楽しんできたけれど、
ウルトラマンは何々のシンボル、
とか思ったことがないし、
意味のないことだと今でも思います。

でも、この映画は、
今の日本や、
これまでの私が生きて見てきたことの、
何かを表している、と感じました。

10年前に、
固まったゴジラが屹立する東京丸の内街の絵面をみても、
何も感じとることはなかったと思う。

でも、今は、
毎日働いている街にゴジラが立っている映像が、
現実に無意識下に感じていることに繋がっている何かを
思い出させる。

( それは、物語の中の人たちでなく、
  この物語を観ている私たちに向けてのもの。
  この物語のなかでは、しばらくのあいだ、
  千代田区や港区は人の住めない街になった。
  おそらくは皇居も。
  現実の世界でそれが起こったら、
  また別の想いも現れるだろう。 )

映画のなかに、
同時代の人だから感じ取れるものが
含まれることがあるのだと身をもって体験しました。

例えば、
1967年の映画、日本のいちばん長い日には、
私には判らないが、
1945年8月15日を経験した人に感じ取れるものが
含まれているかもしれず、
2015年の映画、日本のいちばん長い日には、
もうそのような成分はない、
というような観点の存在に気づいた体験でした。

( 海外の人が、この映画にどんな感想を持つのかとても興味がある。
  また、日本人でもこの物語を空想ものとしか感じられない人と、
  この物語にあらわれる要素こそが今の現実だと感じる人がいることを
  興味深く感じています。 )  

だからこそではありますが、
この映画の冷静な評価が固まるには、
長い時間がかかるような気がします。

( ゴジラやウルトラマンで育った作り手が製作した、
  怪獣特撮映画としての、単純、冷静な評価。

  丸の内のどのビルが壊されたか、
  というブログを読みました。
    シン・ゴジラと東京駅周辺の質量兵器群
     http://yosha-ki.hateblo.jp/entry/2016/08/19/130640
  この映画にふさわしい論評だと思う。 )

私も、
今はこの映画を何度も繰り返しみたいというよりは、
まずは、いったん、文字で、
映画のなかの台詞を全部確認したいですね・笑。


ーーーーーーーーーーーーーー

20160905追記

2回目をIMAXで観ました。大変楽しめましたが、
この映画は、大画面でなくとも、家の小さなテレビで観ても、
同じく楽しめそうに感じました。

今感じていること。

・女性限定鑑賞会議が大盛況だったこと。
 そういう層が確かにいることを、
 現在のマーケティングを考えるうえでよく覚えておきたい・笑
   http://togetter.com/li/1016036

・この映画がアニメやオールCGで作成されたとしたら、
 片桐はいりのひとことだけの台詞や
 尾頭ヒロミの最後の微笑は、
 あんなに印象深いものになるだろうか、
 一方、
 カヨコ・アン・パタースンは、アニメなら、
 惣流・アスカ・ラングレーのような、
 もっと人気の高い人物になったはず・笑
 つまり、この映画は、
 アニメ的なものと、実写映画的なものとが、
 微妙に混合してできていると感じました。
 この映画が楽しめない人は、その成分のどれかがダメなのでしょう。

・あと、恐ろしい仮定としては、
 首都圏で大規模直下型地震が発生した後、
 この映画を観たときの感想。
 どういう風に感じるのかな。


ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ
カラー、東宝

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posted by inatt at 20:39| Comment(0) | 感想など・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする