2023年02月03日

三谷幸喜監督映画における歌 ( 書きかけ )



三谷幸喜監督映画に登場する歌をまとめるエントリーを作ることにしました。

監督第一作からずっと一貫した趣味嗜好が提示されています。

この項がとても役に立つ、映画・挿入歌が

いつか、三谷幸喜監督によって作られる気がしてる。(20230203初稿)


ラヂオの時間 1997年

・no problem (堀ノ内修司(布施明))

 「千本のっこが笑っていれば それで僕は満足だ」

 ( no problem Welcome back で動画検索 )



THE 有頂天ホテル THE WOW-CHOTEN HOTEL 2006年

・If My Friends Could See Me Now ( YOU )

If My Friends Could See Me Now! - YOU
[iTunes]If My Friends Could See Me Now! - YOU




スイート・チャリティー(Sweet Charity)

・大晦日に想う(堀内敬子)

部屋に置かれた指輪を松たか子がはめてしまうシーンで
堀内敬子が唄っている。

エンドクレジットでこの曲が、
紅白歌合戦の最後の蛍の光のように流れ、

( アメリカ人のクリスマスにおける
  素晴らしき哉、人生!の蛍の光のように、 )

この映画が
日本人が毎年大晦日の夜に観るものになることを
三谷幸喜は目論んでいた、のかもしれない・笑。

( あるいは、エンドクレジットで
  登場人物が順番にこの曲を歌うとか。
  それは、
  「連続人形活劇 新・三銃士」で、
  エンディング「一人じゃない(作詞 Koki Mitani )」の話。 )

大晦日に想う - 堀内敬子
[iTunes]大晦日に想う - 堀内敬子


日曜劇場「おやじの背中」 第十話『北別府さん、どうぞ』 2014年
(脚本作品)

Come Fly With Me / Frank Sinatra




ギャラクシー街道 2015年

・The End of the Universe/宇宙の果てまで

すごくいい曲だと思います。( 宇宙の果てまでで動画検索 )

The End of the Universe/宇宙の果てまで - ズズ
[iTunes]The End of the Universe/宇宙の果てまで - ズズ



記憶にございません! 2019年

本編に入ってない歌をわざわざ制作して中井貴一に唄わせるのはどういう意味か・笑

・クレージーキャッツオマージュがやりたくて本編に関係なくてもどさくさにまぎれてやっておく・笑
 または
・とにかく、映画では必ず挿入歌を入れるつもりなのだが、話に入れることができなかった。

「「この曲は、実は映画とはまったく関係ありません。劇中にも出て来ません。僕の映画は、いつもはどちらかというと音楽に溢れているのですが、今作はやや少なめ。劇中音楽を集めてみたら、意外にサントラを作るには尺が足りないことがわかって、何か足そうということになり、急きょ作ったのがこの『まったく記憶にございません』です」」

 https://www.cinemacafe.net/article/2019/08/28/63203.html




実は三谷さんの気合の抜いた合いの手(谷敬オマージュ?)がよく聞こえるカラオケ版が好い・笑




■ スオミの話をしよう 2024年



この曲とダンスはエンドクレジットのバックでもいいような気がするが、
オチに困ったということなのかもしれない(根拠のない憶測)




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【映画】 ラヂオの時間 ( 書きかけ )



なんのためにこんなことやってるんだ





三谷幸喜の初監督作品 ( wiki

BS松竹東急でやっているのを久しぶりに観ました。


途中のもめごと、ドタバタが

個人的には、笑えるというよりは引いてしまうのは、

他の三谷作品でもよくあるところで、

大好きな映画ということでもないんですが、


ラジオドラマのエンドクレジットからあとは、

観ていてとても気持ちがいいし、

三谷幸喜は、

こういう映画が好きなんだ、

ということが明瞭に示されているという意味で

特筆される初監督作品なのだと思います。


・群像劇で最後は登場人物ひとりひとりにスポットがあたって退場していく

・50年代60年代アメリカ映画風の歌入りの曲


( どの映画も全部同じじゃないか、
  ということにはなってないのも面白い・笑

  私自身も
  三谷幸喜自身が「ワイルダーに近づけました」、
  と語るような
  新作をこれからも観てみたい )






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2021年01月29日

【映画】 記憶にございません! 2019年



かつて子どもたちの夢は、総理大臣になることだった





三谷幸喜監督作品 ( wiki



・案外、柳先生(山口崇)が、
 小学生の黒田に決定的な示唆を意図せず教授していた可能性も・笑
 だから黒田は彼のことを忘れていなかったのかも。

・「少しは空気を読め」( 宮澤エマ ”Take a hint.”  )

 ( "Read the room a little!"でもいいですか?
   でも、日本人もなんかニュアンスが伝わる、take a hint! が好い。 )


・作者の狙いが、主人公の表と裏、過去と未来ではなく、
 突然真っ新になった政治家の行動にあったのだとインタビューなどで
 了解しました。

・井坂氏、番場ちゃんほどには黒田首相に魅力を感じなかったのは、
 黒田啓介が単純な良い子ちゃんぽく見えるからでしょうか。

・改心する前の黒田をもっと深く描いても、
 中井貴一なら表も裏も両方を魅力的に演じるように思われます。

・政治家の戦いが、スキャンダルのリーク、好感度を高めるスピーチで、
 ポピュリズムの手管の土俵内でしかないところは物足りなさがある。

が、

・黒田の国会答弁、鶴丸の官房長官会見には、
 態度や口調は別にして、
 内面の姿勢として、
 本物の政治家を思い起こさせるところがあり、
 現実に対してうんざりした・苦笑

・一方、現実の国会議員がTwitterに謝罪動画を上げ、映画の大臣の謝罪シーンを思い出すなど・苦笑
 「フィリピンパブに行ってしまいましたっ」







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2020年09月08日

【演劇】 12人の優しい日本人



20200505の12人の優しい日本人を読む会を観た。

この物語が終わったときに、
なぜか微かに胸に残るわだかまり、

私たちの普段している「話し合い」とはなんだろうか、
という思いかもしれない。

法でなく、事実でなく、理屈でなく、
「2号は自分の今の状況からムキになっているにすぎない」
と、
(2号も含めて)全員一致した思いに落ち着いた。

有罪、無罪に関係なく、
陪審員たちは、自分たちの「話し合い」に満足して帰っていった。

登場人物たちは、
いつもの三谷幸喜の物語と同じく、
癖があるけど、
どこか現実にもある行動・発言をしているが、
しかし、
事は判決という
人の生き死にの問題なので、
笑って済ませられないところが、
この作品の特徴のひとつだと思う。

それにしても、
若き日の、
相島一之さんや西村雅彦さんたちの舞台を観てみたかった。
成熟した今の相島さんたちには、
もっと別の素晴らしい役があると感じたので、
なおのこと。





20200907

BSプレミアムで映画版が放送されました。






20061213記

DVDで観ました。(2005.12.28パルコ劇場版)

最初は、やる気なしでも、
だんだんと、
皆がそれぞれなりに、
一所懸命になっていくところが、
印象深いと思うのですが、

最終的にカタルシスに欠ける展開であったのが、
個人的には不満でした。

かなり難しい、演者と演者の連携が必要な、
脚本だと思いました。

でも、
特典映像で、千秋楽のカーテンコールの映像などを見ますと、
その場の感激が伝わってきますので、
現場で見ると楽しいんだろうなあと思います。

(特典DVD)
浴衣事件の映像が。(笑)
三谷さんはこういう遊び、悪戯のために、
舞台の仕事をやっているのでは?




https://ja.wikipedia.org/wiki/12%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%84%AA%E3%81%97%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA
十二人の優しい日本人
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2016年12月31日

【ドラマ】 真田丸 2016年 各回の感想

 
■第14回 大坂

もう、しょうがないですよ
裏切ってしまったんですから
先が読めないのは、皆同じです
だから必死に生きているんです
人をだましたり、裏切る事もあるでしょう
でもそれは善とか悪で計れるものではないと、
私は思うのです
とりあえず先に進みましょう


■第19回 恋路

大阪城の蔵とか、その中にあった長巻とか、
お市の方が好きだった山吹の押し花とか、
「わたしたちは同じ日に死ぬの」とか、

そして、
茶々の呪いがかかった押し花をきりが食べちゃったので、
きりが死ぬ日は、そういうことなのか、と思ったり、
この先、もうひとひねりあるかどうか楽しみだったり。

まだ、物語は半分も終わってないんだけど、
こういうのを覚えておかないといけない・笑

それにしても、
きりの最初の悪評、
いらないとか、いらいらするとかの意見は
どこにいったのか・笑。

私も最初、きりの役目はなんなんだろうとおもい、
次に、うざい発言をコメディリリーフとして
楽しむようになり、
今は、大坂編で重たいシーンが続くなか、
きりが出てくるとほっとしている・笑。


■第21回 戦端

こう(長野里美)は、
このままずっと、真田家の一員として、
描かれ続けるのではないかと思い、
なんだか暖かい気持ちになった。

( 稲もいずれそうなるのだろう。 ) 

( 物語を最後まで観ていないけど、
  この大河ドラマは、
  正室と側室の両方を一族家族として、
  描くことに成功した時代劇に
  きっとなると思う。 )


■第27回 不信

真田家という家族を描くことの背景として、
天下人の一族となってしまった豊臣家の悲劇を描いているわけですが、
両家では、何がちがうんでしょうねえ。

とり(草笛光子)は、一族に囲まれて、幸せそうに亡くなりましたが、
秀吉、昌幸ともに、実母を人質に出してるわけで・笑。
今作では、恐ろしい秀吉が描かれていますが、
昌幸も相当ひどいですし・笑

いろんな両家の対比を楽しみたいと思います。
・兄弟が助け合う
・正室が側室を慰める、元正室・笑が現正室・笑を励ます


■第28回 受難

呂宋助左衛門(松本幸四郎)登場



というツイートを見ました。同感です。
 
   20050430 【DVD】新選組!スペシャル ( 隊士座談会と黄金の日日 )  
      http://inatt.seesaa.net/article/398821138.html


   「黄金の日日」の感想
      http://inatt.tokyo/article/479973833.html


■第35回 犬伏

昌幸が差し出したこよりは、スローで確認したら、両方豊臣の朱色でした。
信幸はそれも分かっていたんでしょうね。  

また、信繁が聞いた韓信についての父と兄の話、
これらは大坂城での戦い方の伏線のひとつになるのだろうな、
と思いました。  


■第39回 歳月

世の中では、
「今年の関ケ原は西軍勝つんじゃない?」と
いう声も出た・笑、本ドラマですが、
今回は、
「大坂の陣はなくてもいいんじゃない?」
と思ってしまう、
暖かくてせつない日常を描いた回でした。


■第40回 幸村

回想につぐ、回想、
それを観ながら、
「そうなんだよ、そうなんだよ、だけど、だけど」
という気持ちになりました。

そのように感じさせられることはめったにありませんので、
40回分のドラマの力、素晴らしいと思います。

一方、冷静になると、
信繁は、息子の大助のことをどう思っているのか、
第39回に囲碁の好いシーンもありましたが、
いまいちよくわからないとか、
人生の決断のときに、  
きりと大助しか登場しない不自然さも感じました。


( 「カベムシしかできません」→ 豊臣方しかできません・笑
    http://inatt.seesaa.net/article/398822384.html ) 



■第41回 入城

この長編ドラマの最大のマジックは、
「苦労、大好きですから!」などと
きりがドヤ顔しても、
 (冷静に観れば、どうみても、うざったいが・笑)
もう誰も「うざい」と言わなくなったこと・笑
  

■第44回 築城

40分間のアバンタイトル・笑



大河ドラマを作る人たちへの最高の賛辞だと思う・笑。

三谷さんが子供の頃、大河ドラマ黄金の日日に感動し、
そのことを忘れず大河ドラマの脚本を書き、
そのドラマに感動した子供が
いつか、また大河ドラマの作り手になったりしたら素晴らしいですね。


家康の「仕寄せ」の指導、
今まで、なんとなく、
1600年も1614年も同時代的にとらえていましたので、
なるほどと思いました。

確かに、当人にとって当たり前な15年前のことも、
経験していない年下にとっては、
具体的に想像できないことですね。

おなじく、
15年間の幽閉は、とてつもなく長いということだと
あらためて感じました。


■第46回 砲弾

家康からの文を「読まんでいい」と渡す真田信尹。
発した言葉ではなく、
源次郎の肩に手を置き、口にしなかった言葉が、
観る人に伝わるところに感動した。


■第47回 反撃

幸村に
「お前にしかできぬことだ」と言われて、
これが惚れた弱みなのか、
「おまかせ、あれ!」
と言ってしまう、きり・笑

そんなこんなで
降りかかる無茶ぶりをこなすうちに、
図らずも高スキル者になってしまって、
女ぶりもあがり、
世間ではすっかり高評価なのも、
なんだかせつない感じもいたします・笑


■第49回 前夜

脚本家が、
「誰々の娘であろうが、誰々の妻であろうが、1人の人間として実際に存在していたんです。」
と49回分の物語を作り、
それを演じて血肉とした俳優のアイデア(口吸いしながら喋る)も加わり、
魅力的なシーンが生まれ、
ナレーターが、
「高梨内記の娘に関しては〜」と締めたとき、
かつて確かに存在したひとりの人物が鮮やかに実体化された、
と感じた、得難い瞬間を体験した。


■第50回 最終回

観終わったとき、この回の題名は「青空」なのではと思いました。

信繁が最後に見上げた空、
信之が「参るぞ」と見据えた空。

でも、もう一度観たら、
信繁は最後に見たのは茜空のような気がしますし、
信之は自分の前に続く道を見ていたようにも思います・笑

物語全体を見渡せば、
毎回毎回、信繁が策を立てては走り回っても、
本当に成功したのは、
九度山脱出と真田丸の戦いだけだったような・笑

どんなに主人公が頑張ってもあがいても、
運命(歴史)は変えられないのかもしれないけれど、
それでも、
信繁を含めて、物語に登場したすべての人物が、
その人それぞれに生きていることを納得し、
いとおしさを感じて見終わることのできる、
素晴らしい大河でした。




有働由美子アナウンサーのナレーションが良かったことを覚書。



時代考証を担当した、駿河台大学法学部黒田基樹教授のワンポイント解説

 https://www.surugadai.ac.jp/sanadamaru/


真田丸 完全版 第四集 [DVD]
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2015年11月07日

【映画】 ギャラクシー街道 2015年 ( 三谷幸喜はいつかミュージカル映画を作るのか )



20151106記
 
事前に悪評も見ていたのですが、
だから観にいこう、と思ってしまった。

有楽町の映画館は、金曜夜というには、ちょっと寂しい観客数でした。

でも、全然「アリ」な映画でした。
もう一度観に行こうと思う。

( 後で書きますが、宣伝のしかたが間違っていると思います )

映像作品を繰り返し見たくなるのは、
共振を得にいくのかな、と思いました。

脱皮する夫だけど好き、
食べ物の食べ様が可愛くて好き、

という物語の登場人物の気持ちに共振させられたら、
それが映像作品の力だと思う。

だから、この作品はきちんと映画になっていると思う。

ーーー

20151113にもう一度、観ました。
同じく金曜日の最終上映は、がらがらでしたが、
それよりも驚いたのは、
上映中ひとつも笑い声が起こらなかったこと。
三谷さんは、生の反応を知るために、
映画館に足を運ぶことがあると
どこかで読んだことがありますが...

下ネタは、あえてやっているとすると、
もの足りないのは、音楽かもしれないと思いました。
舞台では音楽は流れないけど、
シットコムでは笑い声が必要。
映画では、劇伴が必要。

また、
THE有頂天ホテルでのYOUの唄、
ステキな金縛りでの主題歌、ONCE IN A BLUE MOON、
そして今回のThe End of the Universe/宇宙の果てまで
には、
共通の嗜好があるように思うので、
三谷さんが満足するものができるまで、
これからも繰り返されるかもしれないですね。


( 20221104のA-Studio+で、
  「一回、映画でミュージカルをやりたい」と語っておられました。
  そのときのために、
  過去の映画では歌のシーンを入れてきた、
  準備というか、実験のために。
  日本のミュージカル映画では、
  アメリカ映画と異なり、
  入り込めない何かがある、
  その違和感の、その謎を解いている途中だと。 )


最後、香取慎吾が、
ショップから出て行く各登場人物と会話を交わすと
よかったなと思いました。
最初と同じような愛想のない会話でも、
観ているほうは印象が変わると思う。

あと、この方向性を進めるなら、
今までの三谷映画とは
異なるスタッフと組む必要があるのかも、
とかとか、余計なことを考えながら観ていました・笑


ーーーーーーーーー

それにしても、
今、世間でこの映画が批判されているところなど、
テレビで大ヒット作品を生み出してきた、
この映画の作り手たちが事前に気づかないはずがなく、
その作品が問題作である所以は、
作り手が分かっていて、
あえてそれをやっているところだと思う。

ビリーワイルダーを敬愛する三谷幸喜の好みと
大興行収入を望む製作側の希望、
どんな折り合いをつけたのか、
お互い見えないことにしているのか・笑

だから、
子どもを連れていきたいと思う映画では決してないのに、
テレビ局資金が入っているよくある映画と同じように、
テレビCMを流す宣伝方針のほうが
作品内容よりよっぽど問題だと思った・笑

( これも作り手たちは、十分に分かっているが、
  あえて触れないことにしてるはず
  万人に受けると思って作っていない、
  と表明した宣伝なら、
  中傷まがいな批判は封じることができたのでは )

三谷幸喜は、
ビリーワイルダー作品のような映画を
いつか作ることを望んでいる。
その一方で、
日本のテレビドラマの保守本流、
大河ドラマの脚本も現在担当している。
そこでは、
日本で最も脚本家にプレッシャーのかかるテレビ番組で、
相応の世間的評価(視聴率)を得ることも
自分に課しているはず。

この両立が達成されたら、
それこそ、他で聞いたことのない稀有な事例になる。


( 20221105追記

  長編ドラマ大河ドラマを3作書き、
  結果(視聴率)も出した。

  次のチャレンジは、
  ミュージカル映画か、
  ワイルダー映画か。 )





20230304追記

三谷さんが、鎌倉殿を終えて、
「稀代の喜劇作家にして群像劇の名手」とか枕詞のつく巨匠扱いとなったので、

本作で、

私は、金曜日の夜に、2度、日比谷の大きい映画館にでかけ、

2回とも、十数人しか観客がおらず、
1回目は、熱いファンなのか、無理やり大きな声で笑う観客がひとりだけ、
2回目は、本当に最初から最後まで、誰一人笑わなかった、

というのを目撃したことをはっきりと書き残しておくことにした。

この映画はホントに謎で、

三谷さんが好きな米国コメディと同じような乾いた都会的な雰囲気をはずして、

本作は、宇宙を舞台にしたホラー映画を思わせる、

画面も少し暗く、ネバネバなものをたくさん出し、

登場人物たちが最後カーテンコールのように去っていく、

三谷さんの得意技をあえて封印していたり、

西川貴教さんのこれまでの三谷映画のなかで一番の熱唱を大空振りさせたり、

意図的なのか、なにか背景があるのか、

今までの成功パターンを避けて、

わざわざスベリにいっているような作品だと思います。

( あと、偶々かもしれませんが、
  挑戦的なことをするときに、香取慎吾を起用する・笑 )


三谷さんは変な言い訳はしないので、

私の疑問が解けることはないのかもしれません。


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2014年09月16日

20140913 【ドラマ】 日曜劇場「おやじの背中」 第十話『北別府さん、どうぞ』


 
三谷幸喜脚本。

小林隆さんの代表作がひとつ増えましたね。

( キャストがなかなか贅沢ですが、
  「国民の映画」出演者が多いですね。
  http://inatt.seesaa.net/article/398822432.html )  

三谷脚本で、
病院を舞台に、患者が偶々、医者の白衣を手にすれば、
何が始まるのか、もう判っているのですけど、

( この三谷作品のお約束を踏まえていないと、
  THE有頂天ホテルの役所広司の嘘などもそうですが、
  結構いたいたしくて見てられない気持ちになる。
  http://inatt.seesaa.net/article/398821632.html )

前半は、コメディとしては、少しもたもたしてる気がして、
三谷氏自身の舞台演出や映画監督なら、
どこか違ってくるのではないかなどと
考えながら観ていたのですが、

最後の10分は笑って笑って泣きました。
お話の顛末はすべて予想どおりでしたが、
それは、伏線の置き方など、
脚本がよくできているからで、
とても気持ちの好い、
読後感が残りました。

もともとは、北別府さんは、市村正親さんが演じる予定だったそうで、
その場合は、
もっと、売れない役者の業のようなものが滲みでている
演技を見ることができたかもしれません。

吉田羊さんが呟く、
「お父さん、かっこよかったね」
という台詞には、
お父さんとして、に加えて、
役者として、かっこいい、
の意味が含まれていると思います。

( 大変失礼ながら、小林さんは、
  役者の役でありながら、
  役者の感じがあんまりしない・謝
  市村さんを想定しているので、
  本業が役者なのであり、
  小林さんのために書かれた場合は、
  また別の職業が用意されたのではないでしょうか。)

が、
いずれにせよ、何度も観返したくなるような逸品だと思いました。
 

amazonビデオ 
おやじの背中【TBSオンデマンド】, Ep. 10 "第十話 「北別府さん、どうぞ」作:三谷幸喜"
Amazon インスタント・ビデオ ~ 土井裕泰
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/B00NLOGWHW
  
 



20240217追記

TBSの三谷幸喜ドラマは、そんなに多くないと思いますが、

( 演出 土井裕泰・のぶひろ )

エンディングのクレジットロールの

出演者がカーテンコールのように登場、

音楽 ( Come Fly With Me / Frank Sinatra ) 、

クレジットのフォント(カクカクした感じ)が

他の三谷脚本ドラマ、三谷監督映画と共通のテイストなのが、

興味深い。



三谷幸喜監督映画における歌
 http://inatt.tokyo/article/498030580.html





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2011年12月25日

12/24 【演劇】 90ミニッツ



 
三谷幸喜作演出の演劇。

ここは、笑うところなのか、そうでないのか、と
迷ってしまうところがあるような、
過渡期なのかしらん、と思うところもある作品でした。
posted by inatt at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想など・三谷幸喜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

20111105 【TV】 ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ


 
大変、楽しみました。
まして、
映画「ステキな金縛り」を観て、
三谷幸喜の映画監督日記「監督だもの」を読んでありますので。

( 逆でも楽しめるとおもいますけども。 )
( 「監督だもの」を読むと、
  相島一之氏が漆原という名前で出演している意味がわかります。 )
( しかし、
  飯田基祐氏だけ、どこに出ていたのか、見落としました。 )

三谷氏は、自分のホンと、
自分が信頼できる役者とがいれば、
これくらいはいくらでも作れるということかしらん。

  
できれば、ホテルものなので、
「THE 有頂天ホテル」がらみのネタがあっても、よかったな。

ボーイで香取慎吾がカメオ出演するとか、
台詞だけでも、
・行方不明の支配人とか、
・ホテル探偵とか、
・ヨーコというコールガールの商売敵とか。
  
  

監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記
三谷 幸喜(話)

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2011年08月01日

20110731 【演劇】 ベッジ・パードン

  
三谷幸喜作演出の演劇。

2回目でしたが、今日は最終日でしたので、

・浅野和之氏がちょっと動きを追加したことに反応して、
 野村萬斎氏が素で笑ってしまったこと。

・ベッジが味噌汁の豆腐の量を増やしたこと。

・三谷氏が乱入したこと。

などがありました。

ひとつめ、ふたつめはともかく、みっつめも打ち合わせなしでやったのでしょうか。

そういう千秋楽らしいアドリブも含めて大変楽しみました。

1回目観たときにはなかったカーテンコールが

千秋楽ということからか、今回はありました。

細かい感想は、後日。

ーーーー

20110729に観たとき、俳優の小野武彦さんが観に来ていました。
なぜ分かったかというと、
休憩時間にロビーの目立つところで、
携帯に向かって少し大きな声で話していたからです。
「それじゃ、テレビドラマのなかのキャラとおんなじ」
と思いました・笑。
  
  

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