2005年のドラマ (
wikipedia )
再放送され(20201228〜)、久しぶりに観ました。
・作り手は、磯山晶、宮藤官九郎、金子文紀、仲西匡をはじめとする皆さん。
・豪華なキャスト
林屋亭どん兵衛一門は、大河ドラマで説明すると、主役経験者が3人で、
西田敏行(徳川吉宗)、阿部サダヲ(徳川家康)、岡田准一(黒田官兵衛)、
春風亭昇太(今川義元)、
星野源(徳川秀忠)、深水元基(福島正則)、浅利陽介(小早川秀秋)、
銀粉蝶(大政所)
出来る俳優さんたちが、全力で、人情噺。
( 「出来心」では、このうち、5人がふんどし姿を披露 )
・劇伴(仲西匡)がいい。
(Amazonで試聴可能)
https://amzn.to/4fu0uZD・
タイガー&ドラゴン ロケ地ガイド 「喫茶 よしこ」「
そば辰」のあったあたりは、まだ面影が残っているのだろうか。
・ヤスオとまるおは、やくざの世界、お笑いの世界のもうひとりの虎児
■三枚起請
マクラは、どん吉。
ナンの話から始まる。
「何に書いてもらおうっつって、ナンに書いてもらったって話」
虎児「思えば、両親が死んでから、俺は一度も笑ったことがなかった。
笑うことも笑わせることも、俺の人生には必要ねえと思ったから」
いつのまにか虎児が右手にしているRELOX
「小百合ちゃん泣いてるじゃねえかよ」
「はい、ナポリタンおまたせ」
2020年年末の再放送は、
パイロット的に単発ドラマとして制作された本回から放送する
良心的な編成でしたが、
(連ドラとしての第1回は「芝浜」)
かなり大胆にシーンのカットがあり、
五人起請といいながら、
それに関わる部分さえ端折っていました。
逆にいうと、
「三人起請なのに、五人じゃねえか」というアイデアは、
結果として、シーンが冗長になってしまったんだな、
と変な部分で納得しました・笑
腕に刺青を入れた人
辰夫、チビT、輝比弧、トシ、ヤスオ
■芝浜
マクラは、小虎。
「お義母さんが、泣いてますから」
「はい、ミートソース、お待たせ」
「どっかでお会いしましたっけ」
リサ(蒼井優)のいじらしさ、可愛らしさで成立させているお噺。
■饅頭怖い
マクラは、どん太。(どんぐりころころ)
「出川抜いたよ」(15年かけて自分の位置を塗り替えた出川さん)
浅草寺鶴子「泣いて国際通りU」(潮騒のメモリーの原型・笑)
「はじめまして」
「親なのか師匠なのか、わかんねえから、イラつくんだろ」
「あと、お母さんが泣いています」
「親子っつーのはよ、なんかよ、いいもんだな」
「落語もおもしれえけど、親子もおもしれえや」
鶴瓶と渡り合った松本まりかの花嫁、すぐにも人気俳優になると思っていた
「コーラフロートお待たせ」
「封筒用意しとけって言ったろ」
■茶の湯
マクラは、銀次郎
「月々10万の返済やったら完済するのは2008年や、ということはお前2008年まではお前カタギにならへんちうこっちゃい
( 結局どうでも2008年まで自由の身になってない)
人生ゲーム
「で、お前はどんぐりだっけ?」
「甘いよ、このマックスコーヒー」
「小百合ちゃんが泣いてますよ...泣いてませんでした」
2chの感想「正直ガカーリ」「萎えー。」
■権助提灯
マクラは辰夫
「沙耶ちゃん、今のがノリつっこみだぞ」「うん」
「メガネすっきり曇りなし、お鍋すっかり食うものなし」(落語芸術協会会長かく語りき)
「やばいぞ竜二、小百合ちゃんが泣いてる」
「つきあっちゃえばいいんじゃん」
「はーい、カレーライスお待たせ」
「そのぐらい覚えといてくれっちうねん」
(私、初見のときは、どちらがラブレターを書いたのか、はっきりわかりませんでした・恥)
■厩火事
マクラはメグミ
スウェーデン大使館は
六本木、でも青山だから。
( 20230204追記 本回ではギャグだが、今は、
Zabu−1グランプリというものがあるらしい )
「堪忍ニン」
まるお「思たら両親が死んでから、ワシはずうっと笑いっぱなしやった
笑うことと、笑かすことしか、ワシの人生必要ない、ちうてな。」
左手に数珠をしているまるお
「まりちゃん泣いたら、あたしだって泣いちゃうよ、いいの?」
竜二がデザインしたふざけた舞台衣装が、何故か、思いつめた漫才師夫婦の対話に似合っている
ーーー
肝心なところ、
まるおまりものふたりの顔を同時に映すことはなく、
ところどころ、
まるおの表情、
まりもの表情を、
画面に映さず、
最後の肝心な台詞は、
話した人も聞いた人も
どんな表情をしていたのかわからなかった。
画面に映らなかったものに思いをはせて、
私にとって、
いつまでも忘れらない一話となった。
まりもは、
最初、自分への愛情を試そうとして、
次に、まるおの芸への本気を試そうとして、
結果、両方を確認することができた。
自分の過去、まるおの将来、
まるおの表情から両方を感じとれたことが彼女の幸せであった、
一方、
相方を失っても、笑いに突き進もうとする、
まるおは幸せなのか、どうか。
彼は、いつかこの先でまた破滅するのではないか。
ふたりが最後に分かり合えたかどうか、よくわからない。
(相手を試す嘘の作用と反作用)
と、今の私は考えます。
そして、
虎児もこの後、
まるおと同じように、
生き方を試されることになる。
唐土の孔子の感想
http://inatt.tokyo/article/398821148.html麹町の猿の感想
http://inatt.tokyo/article/398821475.htmlまあ、それらはいったん置いといて...
「井上和香!」
■明烏
マクラは、白石克子
舞台から長瀬智也に蹴り落された星野源が、
次のシーンで額に絆創膏を貼っていることに、
15年経って気づきました・笑
「師匠(落語芸術協会会長)がいねえと、あいうえお作文ができないんすよ」
「ママ、沙耶ちゃんが泣いてます」
「はい、レモネードお待たせ」
■猫の皿
マクラは、柳亭小しん
「うなどんはな、入門前だったからな」「うどんです」
「んなこと言ってると、お前、小百合ちゃん泣いちゃうぞ」
「ペペロンチーノお待たせ」
■出来心
■粗忽長屋
「魔法が、魔法がとけちゃうう」
「俺の代わりは、もういねえんだよ」
「理由はひとつだよ」
「ツープラトンだよ」
「話にオチがつかないんだよ」
「変なアップリケのついてないやつだぞ」
「かしこまりぃ」
「はーい、煮込みお待たせ」
■品川心中
「ほんなら、最後の10万はな、わしが短い噺教えたるわ」
「ダメだって笑うんだよ」
「小百合ちゃんが、泣いてる」
小手伸也が出演していることに気づきました。
「はーい、焼きそばお待たせ」
■子は鎹
「そこに座ってたんだよ、3年前まで。
いっしょに笑って、いっしょにご飯食べて。
なんで今いないの」
( 西田敏行さんは、2024年10月17日にお亡くなりになりました。謹んでお悔み申し上げます。
大好きな俳優さんというわけではありませんでしたが、
私にとってはこのシーンが忘れられません 20241117追記)
ナンの話で終わる「そっちのナンじゃねえよ」
「タイガー、タイガー」「有難いがー」
■私が観てみたい続編のエピソード
・銀次郎とりさの復縁
・日向の若妻の極妻奮闘
・隠居組長が落語家復帰
・ジャンプ亭ジャンプのスランプ脱出
・どん太の醜聞に鶴子大活躍
・どん吉一家の嫁姑小姑問題
・うどんの初恋と芸の肥やし
・まるおの復帰と栄光と破滅
・中谷中(組長どん兵衛)、W竜(どん太竜二)のダブル漫才
・どん太の芸能協会会長就任騒動
などなど
虎児、まるお、ヤスオ、右手に時計(数珠)をはめている人のお話