【To-y 30th Anniversary Edition 3 (第3巻)の話】
連載時のカラーを再現した、
トーイ 30周年完全版。
68ページ目がカラーで、
69ページ目がモノクロなのですが、
69ページの遠藤プロデューサーの台詞、
「園子…」
は、連載時は、
( カラーに間に合わなかった… )
というような台詞であったのを、
単行本になるときに、
全ページモノクロでも不自然でない、
今のものになっていると、
記憶していました。
カラー再現の完全版なので、
台詞も戻していただければ
よかったです・笑
それが書きたかっただけです・笑
( 連載時のカラーページに登場できない、
と作中人物が嘆くネタは、
同時期に少年サンデー連載だった、
究極超人あ〜るにもあります。
どちらが先であったのかは、
記憶が定かでないです。 )
( クルクルくりんの連載第1回(1983年)に同じネタがあることに
気づきました。
「よかったなカラーページにぎりぎりでまにあって」
ということは、もっと遡れるのかもしれない。
好きな漫画家、
とり・みき、ゆうきまさみ、上條淳士が
同じネタを使っていると気付き、
また、
毎週連載を読んでいればこその思い出で、
感慨深い。
20220801追記 )
(20160229記)
20201128記
この物語の素晴らしさのひとつは、
ニヤという、
音楽を聴く、受け止める人、
パフォーマーを応援する人
を魅力的に描けていることではないかと思います。
自分の好きな音楽を追いかける、
好きな音楽を創る音楽家を追いかける、
私は読み手として、ニヤに感情移入していました。
( トーイがアドリブで歌ったテレビ番組を観たあと、
夜中ひとりでうずうず走りまわるとか・笑
ザ・ベストテンを毎週観ていて、
同じようなこともあったような気がする・笑 )
そこが、
音楽を創る・パフォーマンスする人を描いた他の物語との違いがあるように思います。
( 「推し活」の大先輩なんだな・笑 20230616追記 )
また、
音楽に加え、
登場人物それぞれが、好み、自ら選択している、
髪型やファッションなどのスタイルがあり、
読者がそれらを含めてキャラクターを愛す、
ドラえもんの登場人物の髪型や着ている服とは違う、
描き方の嚆矢のように感じています。
20201127追記
・マニ籐のお面のグッズがあるのなら、絶対買います・笑
20201130追記
吉祥寺へ、「上條淳士『TRIBUTE TO TO-Y』展」を見に行きました。
http://www.libestgallery.jp/2020/20201119.html
原画を見ることができたのがとても嬉しかった。
印象的だったのは、印刷かと思ってしまうほど、きれいな原稿。
当時と現在の絵柄の違いにも思うところがありました。
同じ人物を描いても、髪質が明らかに違う・笑。
今より細く、柔らかい、後れ毛がある。
( 技術的なことだけでなく、
その時代の空気を呼吸しながら描いたものを、
後にそのままに再現しても、
過去の絵の模写でしかなく、
作品とはならないということなのかも )
( 今の描かれるものの髪型は、
まさしく化粧品のコマーシャルのような表現になっている )
ゆうきまさみと河合克敏の絵があったので、
(河合克敏は、上條淳士との初対面の場面に、
YOKO・村瀬葉子も登場させている)
1980年代の週刊少年サンデーに連載していた作家たちの絵柄が
とても好きだったことに思いをはせました。
あだち充、ゆうきまさみ、上條淳士、河合克敏など。
(江口寿史と大友克洋もありますけど、小学館少年サンデーが好きでした。)
描線がシンプルで、過剰な描きこみがないところに洗練を感じ、
(顔面に皺がなく、つるつるとか・笑)
重要なカットこそ、効果線や効果音に頼りすぎない、
止まった絵、リアルな背景画から動きやその場の空気を感じる。
20201216追記
何年ぶりかわからないが、
「山田のこと」を読んだ。
あらためて思ったのは、
本編とこの外伝以降、
トーイや他の登場人物はともかく、
私は山田二矢に一度も再会できていない。
この物語は、
1987年に完結していたのだと思った。
( 2020年に、
50代のトーイはもちろんのことだが、
それより、
桃やイサミがどんな髪型でどんな服装で
何をしているのか
描いてみてはどうか。
イサミは親が痴呆症になっても、
きちんと介護しているような気がする。
意外というか当然というか、
カイエなんかは、
凄く真っ当に立派になっている予感。
ベンチャー投資ファンドの設立者とか・笑
森が丘園子は工藤静香みたいな感じ。
娘が歌手になると言ったら、
彼女はどんな態度をとるのか・笑
)
( 20221220追記
トーイが朝ドラで航空学校教官の役をやったり、
哀川陽司がロンドン在住で、
世界的に知られた音楽家になっていたりするんだな・笑
作者が現在描く絵柄がそんな感じなんですが、
2022年、吉川晃司のほうに、トーイのその後を感じるのです・笑
だからこそではありますが、
吉川晃司っぽくない、50代のトーイの姿に興味があります。
草g剛風とか、どうですか。
狂気とおとぼけが両立している。 )
・連載開始時カラーページ
https://websunday.net/4270/
To-y 30th AnniversaryEdition 3 (小学館クリエイティブ単行本)
上條 淳士
by G-Tools
ふと、
2016年1月のSMAPの解散騒動のことを思い出しました。
大手芸能プロダクションの敏腕マネージャーの独立騒動と退社。
結末が少し違うみたいだけど。
「ねぇ、中居くん おどってる?」
20221211追記
Anniversary Editionは、電子化されており、
PCの大きい画面で見開きで楽しめる画が流石だと思います。