2022年12月21日

【ドラマ】 刑事コロンボ Columbo 奇妙な助っ人 Strange Bedfellows



( https://www.imdb.com/title/tt0112705/ )

新シリーズ作品は、
旧シリーズと比べて人気・評価ともに劣っている傾向がありますが、

私は、この回が結構好きなんです。

フォテーリがお気に入りになったのだと思います。


( 世間の評価が高くないのは、

  シリアスとユーモアの加減と切り替えが

  それほどうまくはできていないからでしょう。

  フォテーリ役は清濁まるごとたくさん飲みこめる(ことがわかる)

  懐の深い人物を演じなければならないし、

  マクベイ役は

  肉親と他人と計画的に躊躇せず二人も射殺することと、

  マフィアの親分に狙われて気圧されること、

  両方を演じなければならない難しさがある。

  普段は落ち着いていて傲慢な態度だけど、

  最後は小心な根を見せるところを、

  パトリック・マクグーハンジャック・キャシディのような

  柄の役者さんが演じると意外と面白いような気がしています。 )



本作を私は以下のように解釈しています。


コロンボは、マフィアとして有名な人を前にして、
意図して、イタリア語がわからないふりをした。

決め手となる証拠、銃を見つけるために、
コロンボからフォテーリに協力を依頼して、
ひと芝居売った。

( つまり、
  警官がマフィアにもちかけ、
  容疑者を脅迫し、
  凶器の場所を自白させた、
  というとんでもない捜査手法なんですが、
  ドラマとして、
  視聴者がネガティブな感想を持たないように
  作り手が気を付けているところを感じます。 )

コロンボは、
フォテーリがいつ自分で手を下すかわからないと懸念し、
それではコロンボ自身の職責を果たせないので、
手を組むかたちで
フォテーリの動きに釘をさした。

フォテーリは、
イタリア系としての親しみもあり、
コロンボに協力してやったが、
( 最初から、逮捕できるならそれでよいと言っている )
見返りを期待していたわけではないにせよ、
マクベイを逮捕できたとたんのコロンボの冷たい態度に、
憤懣やる方ない。

( コロンボって、
  自分が犯人を捕まえる、
  そのために、手段を選ばない、情で動かない、
  そういう人だと私は思っています。

  今回もフォテーリの望みに
  シンパシー、エンパシーをもっているわけではなくて、
  マフィアのメンツや利益のための仕返しなど
  とんでもなく、
  その前に殺人者を逮捕することに手管をかける

  視聴者の私は、
  マフィアの凄みや
  マクベイへのお芝居や
  コロンボへの親しみが拒否されるむかつきなど、
  ドラマ・コロンボの登場人物として、フォテーリに好感を持ち、
  この回が好き・笑 )

そのようにみると、
フォテーリの芝居がかったマフィアボスぶりが面白い。

( フォテーリは、最初に登場したときと、
  そのあとでは、雰囲気が変わっていると思う。
  最初の彼の自宅での紳士然とした態度が彼の素だと思う。

  よくある、ヤクザやギャングの描写にあるような、
  表が紳士で、裏がこわもて、ではなく、
  フォテーリは
  素は紳士的で、演技で荒ぶってみせた、
  と私は解釈して、
  それを楽しんでいます。 )

また、
どこからが、お芝居なのか、と考えながら観る楽しみがありますが、

フォテーリの手下は実は警官であった、という仮説にたつと、

( コロンボを拉致して
  フォテーリのもとへ連れていった二人は、
  後半、フォテーリが従えている部下二人とは別人。
  最後のレストランのシーンで
  フォテーリに抗議するコロンボを押さえた男は、
  いかにもイタリアイケメン風で、
  フォテーリからアンジェロ( Angelo Friselli ?)と呼ばれており、
  フォテーリに指示され部屋から退出した。
  もうひとりの男は、
  ラストシーンで
  バーンスティーン(ユダヤ系?バーンスタイン Bernstein)と名乗った男で、
  フォテーリの指示では部屋から出ず、
  フォテーリがマクベイを殴ったとき、
  マクベイのかたわらに立っていたが、
  最終的にマクベイをとりおさえる役割をこころえ、
  彼が行き過ぎた暴力を受けないよう傍にいたように思える。
  自白したマクベイを外に連行したのは彼。
  「コロンボが彼に
   "Nice work, Officer..."
   と話しかけたので、
   バーンスティーンは警官だ」という説を見た。
  ふたりの男とコロンボのこの部分の会話は、
  Nice work,Friselli.
  Thank you,Lieutenant.
  Nice work,Officer...
  です。
  私は、
  アンジェロはフォテーリの手下で、
  一方、バーンスティーンは警官で、
  手を組んだフォテーリとコロンボが
  双方から人を出して、
  牽制体制をとっているのではないかと
  根拠なく妄想している・笑 )

フォテーリが
マクベイの家を訪れたところから、

アンジェロとバーンスティーンが登場するので、

ここからお芝居ということになり、

自宅のときよりカジュアルな服装のフォテーリは
十分に役を楽しんでいるようにもみえる・笑


ただ、ストーリーの細かなツッコミどころはいくつもあって、

・「訴訟手続き上の問題で釈放なんかになったりしたら」
とは
原語では、
I think what he's saying, Mr. McVeigh,
is if you get some fancy lawyer...
to save you on a technicality,
he won't be saving you.
で、
弁護士使ってうまいことやったりしたら、
わかってるよな、

フォテーリ、コロンボふたりで
フォテーリの農場?のっとりの脅迫や
コロンボの捜査手法などの口封じも含め、
マクベイをしっかり脅してます・笑

とか、

・ボンゴレと名のついた料理にクラムが使われていると、
 いつもはメキシコ料理(チリコンカーン)ばっかり食べてるとしたって、
 イタリア系であるコロンボが察することができないとは思えない
 ( 70年代の子供の私にはわからないが、
   ファミレスなどで
   イタリア料理が日本中に広まったあとの、
   90年代の私には判る・笑 )
・マフィアと連携しなければ逮捕できないほど捜査が手づまりとも思えない
・手下に扮した警官に車を接触させるほどのあおり運転をさせたり、
 マクベイを殴ったりコロンボに乱暴を働いたりさせた。
・バーンスティーン警官説にたつと、
 マフィアと連係した活動は、
 コロンボ以外のロス警察管理職が了解していることになるし、
 ブリンドル刑事ほか、多くの警察職員を、
 マフィアもからめて容疑者を不当に圧迫することに加担させている

などの問題点があらわれます。


なので、
以上の解釈は私個人の好みによるものです。


( コロンボがイタリア語を話したのは、
  「仮面の男」、「美食の報酬」、「大当たりの死」だそうです。
  Wikipediaより )


最後の場面、
マクベイはレストランの入り口の電話から
コロンボに連絡しようとするが、
out of order」のメモが貼り付けられていて、
使うことができない。
だが、
コロンボは急に呼び出されたはずなのに、
迷うことなくメモをはずして、
その電話を使った。
つまり、
綿密に準備した、しめしあわせての行動ということになる。

フォテーリのほうから、
そんな面倒をやる趣味も動機もないので、
すべてはコロンボから持ち掛けたシナリオと考えられる。

そうしないと、
フォテーリがマクベイを消してしまうかもしれないと
コロンボは懸念したと考えています。

警察官がマフィアと連係したと知られないように
細心の注意が必要だ。
イタリア系だからこそ、
マフィアがらみはもとから気をつけているのだろう。
イタリア語が話せない、
「まるっきり駄目なんです」とは
そういうコロンボの意思表明だ。

それでも、
フォテーリはマクベイが名前を聞いただけでビビるほどの
有名人のようだし、
フォテーリもコロンボのことは
イタリア系世間の噂か、警察内部情報か、もとから知っているのだろう。


フォテーリ「あんたの偉大な知性と忍耐力はつとに聞き及んどる」

 ( とぼけても、あんたのことは知ってるよ )

コロンボ「そちらのも聞き及んでます」

 ( こっちだって、あなたの組織の行状はよく把握しています )


最後のやりとり、

うまくいかなかったら手を下しましたかの質問を
( Would you have killed McVeigh? )
フォテーリは、はぐらかし、

コロンボは、
芝居が上手くいったから少し機嫌のよさげなフォテーリから
一杯やろうと誘われても、
きっぱり断り、

It's just that
I'm a cream soda type guy.
And you're not.

コロンボは
私はあなたとは違う、とはっきり伝えます。

Okey
とフォテーリはちょっと暗い顔で残念そう。

最後の、

「チャオ」
「イタリア語でさよならですね?」( That's Italian for goodbye? )
「そうだよ、元気でな」
「チャオ」

のやりとり、

「そうだよ、元気でな」は、

Get out of here. Take care.

で、いつまでとぼけてんだと、
フォテーリはむかっ腹なのだと思います・笑
そして、コロンボは苦笑。
( 本気でチャオがさよならだと知らないわけではないということ )


つまり、このやりとりは、

「じゃあな」
「それってもうこれきりってことでしょ」
「うるせえな、もう、お前とは関わりたくない。だが達者でな」
「そちらも」

というやりとりで、

今回の協力体制はふたりとも忘れて、

このあとは、お互い知らない同士だということ。


そんな風に、
ドラマとして、
私はこの作品を楽しめています。





■諸々


・「バースタ、バースタ(basta,basta)」(やめた、やめた)?

・ペリグリーノ(サンペレグリノ・イタリアの発砲水)

・ズッペ・ド・ボンゴレ(clamのスープ)

・パスタ・ポモドーロ(トマトソーススパゲッティ)









They don't pay me enough for this kind of stuff.
をDeepLが、
こんなことでは給料が上がらないよ
と訳した。



ディアゴスティーニのDVDコレクションについていた冊子、
薄い冊子でも、
良心的な記事ばっかりでとても好かった。





刑事コロンボ 各話の感想

 http://inatt.tokyo/article/475671325.html



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2022年10月03日

【ドラマ】 アストリッドとラファエル 文書係の事件録 Astrid et Raphaëlle



「ふん」「あっ」「ふふん」「うん」「なるほど」「ありがとう」





アストリッドに限らず、誰しもそれぞれの「生きにくさ」を抱えている。

犯罪や捜査やトリックでなく、

主人公以外も含む登場人物たちの成長、好ましい変化が趣深い物語。



「「当たり」のドラマに出会った」というわくわくする感覚を覚えました。

NHKで2022年に放送された吹替版を観ました。
第6回あたりから、
Twitterの感想の増加が加速していると感じ、
自分と同じ気持ちの人がたくさんいるのだと思いました。





フランスで制作されたドラマ ( imdb )


■吹替

第一話を最初に観たとき、
原語でも少し観たのですが、
フランス語だと、
登場人物すべて、
自分のもともと知っているフランス語の雰囲気しか
感じ取ることができないことから、
登場人物の個性の違いを判別することができず、

一方、
貫地谷しほりのアストリッドの吹替は、
場面による口調の変化も分かることから、
心情を感じ取りやすいと思えることが、
大変興味深いことでした。

( 「あっ」は原語も吹替もほぼ同じ・笑 )

NHKがこの作品を選択した理由は、
ストーリーの面白さだけではない部分があると感じますし、
だからこそ、
アストリッドの吹替に俳優を起用しようと考えるわけです。


( ERザ・ホワイトハウスの吹替版をNHKで観ていたころ、
  オリジナルの放送よりどうしても1年以上遅れることに
  もどかしさを感じていましたが、
  字幕で配信すればもっと短期間で観ることのできる現在とくらべ、
   ( JPOPのYoutubeのMVに最初から歌詞の英語字幕がついていることがある
     日本の連ドラのNETFLIX同時配信
     マンガ連載の英語翻訳同時配信 )

  NHKが従来も今も
  コストや時間をかけて
  放送していることにいまさらに気づきました。

  貫地谷しほりをキャスティングし、
  吹き替えをディレクションする、
  NHK?のスタッフが存在する。

  韓流ドラマブームの端緒も、
  冬のソナタの吹き替えに、
  萩原聖人、田中美里を起用した功績は確かにあるのです。

  しかし、
  専門チャンネルや配信メディアにも
  それぞれの強みがあり、

  クリフハンガーを作りながら、
  シーズンをまたいでいくアメリカドラマは、
  本来、NHKの吹替版制作のペースと相性が悪く

  NHKは、Eテレなどで
  描写や台詞、社会背景などについての解説を加えながら、
  放送するとか、
  NHK独自の価値を出すやりかたがあるのではないかと
  考えています。

  また、かつて、私は
  吹替版をオリジナルではないものと考え、
  「雨に唄えば」「ローマの休日」
  「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などの
  好きな映像作品について
  吹き替えで観ることを避けていた時期がありましたが、
  ( 子供のときに
    初めて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をテレビで吹替版で観て、
    それに深い思い入れがあるかたがいらっしゃることも
    すごく理解できます )
  今は、
  「コロンボ」「ER」「ザ・ホワイトハウス」などの
  吹替版のほうを
  自分にとって作品内容を深く理解できるものとして
  より好むことがあります。)


■コスト氏の捜査

ラファエル・コスト氏の捜査姿勢は、正直、疑問を感じます・笑。

・犯罪資料局内に無断侵入(後に顔パス)
 後に鑑識課員も中に入ってくるが、
 ガイヤール局長は、
 内部関係者であってももう少し厳しい運用をしておくべきではなかったか・哀。 
・「さっきのは恐喝では?」
・私人に容疑者のPCをハックさせる
 ( そんなことをさせておいて、
   後に関係を尋ねられて、
   知り合いの知り合い?みたいな態度だった・笑)
・拳銃をちらつかせ、食堂の席を確保
・拳銃を息子と住む家に持ち帰り、キッチンの高い棚に置く
・容疑者に、存在しないメールの話をして、かまをかける





20221215追記

AXNミステリーを契約して、字幕版で、シーズン1から観返し、
追記していくことにしました。

吹替版に先行して、
シーズン2、3を観るつもりですので、
NHKで観る人にはネタバレになる場合があると思います。


「閉ざされた部屋」の最後の
アストリッドとラファエルの対話あたりから、

字幕版の
フランス語の台詞のふたりの個性を違いを
感じるようになってきました。





(1)

・1919年ランドリュー事件の資料( アンリ・デジレ・ランドリュー
・整然と並んだポストイットには何が記されているのかしらん
 ( 犯罪資料の番号とコメント? )
・資料局受付のラプラス
・アストリッドは捜査資料を通じてコスト警視を知っていた
・テオの父親はシーズン1では登場1回?
アクリルアミド
スコポラミン
アトロピン
・9年11か月12日間
・揃ってないルービックキューブに視線が釘付け
・レイプドラッグ・デートレイプドラッグ
・GHB(γ-ヒドロキシ酪酸
統合失調症
・自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害
・アスペルガー(アスペルガー症候群
パシフィック231Gパシフィック231
・8時12分に電話する
・大きな声や物音に顔を歪めるアストリッド


(3)「呪われた家 前編」

バスの中で、ヘッドフォンを着け、落ち着いた様子で現場に向かう。

( たこつぼ型心筋症 原語でも「タコツボ」と言ってた。報告書には「Tako-Tsubo」の文字が。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalliedhealthsci/8/1/8_64/_article/-char/ja/ )

捜査情報の守秘より、息子への怪談話・笑

エスペリト・サント療養所

解離性遁走

マチルド

ハデスの兜

わざわざアストリッドとふたりきりで夜中の屋敷へ行って、
二手に分かれて単独行動に・笑

「幽霊には根拠がない」



(4)「呪われた家 後編」


地平線に山がないパリの景色

信頼はリスクを伴う

仲間はほおっておけない

ニコラの母はレバノン人

( ロカールの原則・ロカールの交換原理 )




( 麦角菌 ) 
( リゼルギン酸ジエチルアミド ) 

(5)「ミッシング・リンク」

( AXNミステリーでは
  日本語を話しているところは字幕がない
  私はアストリッドの日本語が聞き取れない・笑 )

容疑者のGPS情報を参照することが可能で、その情報をもとにすぐ逮捕


「それってヤバいよね」「ヤバいです」


「警察関係者以外立ち入り禁止ただし適格者を除く
「予定なら準備ができます

「あなたは目印になりつつある


( 乾性溺水 )
遅発性溺水
獣脚類
竜盤類
鳥盤類
(ルイ・グロ 九連環 ( M Louis Gros ))
グレイコード
フォルスラコス


(6)「閉ざされた部屋」


( シアン化カリウム )

「すねないように手加減を」

( ロマン・ガリ )

ダークウェブから東欧の青酸カリを入手する
(個人的にはdark webをからめた初めてのドラマ)

フランスの警官は、
外から見えるところに拳銃を提げておくものなのかしらん

機械式のタイプライターで打たれた文書から、そのタイプライターをどれくらい特定できるものか、興味がわきました。
打たれる文字の特徴から割り出す程度のことでしたら、
推理小説家なら、もとから承知しているのでは。


アストリッドは、
からくり箱を見ないで開けることができる
(くらい何度も開けている)。



( Twitterの感想が徐々に盛り上がってきているのを感じます )



( ジョン・ディクスン・カー・三つの棺・みっつのひつぎ・密室講義 )









(7)「フルカネリの指輪」


「自分にとって、その人は何か」


お洒落なものやかっこいいものでなく、
指ぬきという飾り立てようのない日用品が出てくるところが印象的だった。
( 根拠のない勝手な個人的な感想だが、
  アメリカや日本のドラマにはない感覚のような

  話がそれますが、
  指貫を何故そういう名で呼ぶのか、
  子供のころからピンときてない )


( フルカネリ Fulcanelli )



( ストーリーの構築上、警察内部スタッフの情報漏洩を使っているところは、いただけない。
  すぐばれる行為で、まさしく物語上の都合。 )


(8)「存在しない男」



ルールから外れたのなら、こちらもルール違反する話

( プロピレングリコール グリセロール )

( ソーマキューブ )

( カッサンドラ )

倉庫438



なるほど、偽名であることを示唆しているのですね。
日本なら横溝推理小説の登場人物名を持ってくるようなものか。

( 細心の注意を払って、身を隠して生きている人は、バスのなかでたばこを吸ったりするような目立つふるまいはしないと思う )

( ベレジンアンダーバー28 bxxxxxxxx_28なんだと思うけど、正確な綴りが知りたい、絶対伏線・笑 )

( 警視、アポがないどころか、停職中だ。いくらなんでも組織人としてのルールを完全に逸脱していて、それが警察組織ならなおのこと、異常手段すぎるような。)

( プレノン prénom )

( 唾液のph値はいつどのように調べる? どのように変化するとどのような判定に? )


(9)「消えた遺体」

E4171

C8 A45 316

( タングラム・パラドックス )

( ポールの部屋でネクタイを持っている鑑識がAcega氏?その前にフレデリックが映るのでそちらに気を取られる )


(10)「五線譜の暗号」

ときどきあることですが、
日本語題名は、原題から離れていますし、ちょっといただけません。

原題の"Invisible"は大変趣のある題名だと思いました。
( ので、そこを日本語で頑張って欲しいと思う )

「見えないけど、居る」ということを感じた。


「人と違う私を皆笑うが、私は人と同じ彼らを笑う」

( トゥルベル夫人 ヴァルモン メルトゥイユ侯爵夫人 ヴァルモン子爵 「危険な関係」 )

13件もの冤罪がその手口とともに明らかになったら大問題だ。

 ( だから、「現実には難しい、でも小説や映画ならありうる」という台詞を入れたのか。 

   日本のドラマなら、警視庁は絶対に隠蔽する・笑 ) 

( 犯罪資料局の出入口にはカメラがあるはずだ )


( 無汗性外胚葉形成不全 遺伝子変異により発症する? )

( イコル イーコール )

( アセギャ・Acega氏が第8回9回にも登場しているという情報を目にしましたが確かには確認できていません )

( 「ウーゴにささげる」 HUGO )





■シーズン2

(1) L'Étourneau

( ホシムクドリ )

( マルソーの事件 )


(2) Irezumi

( ジャン=ポール・マラー シャルロット・コルデー )

事情聴取ができるようになる。

なるほど、2021年でも、
フランスではこんな感じになるんだと、たいへん興味深いものでした。

そしてこれを観たフランスの人が、
日本をどんなふうに捉えるようになるのか。

加えて、
NHK総合で放送されたときの反響が楽しみだ。


(3) Le Paradoxe de Fermi

( ゴルディアスの結び目 )

( アブダクション エイリアン・アブダクション )

比喩的表現を察することができるように。







パズルは苦手なので、やらないだろうと思いながら、ソーマキューブを注文した。

解答がついていたので、1回ばらばらにして、解答見ながら、元に戻した・笑

それぞれ別々の木からパーツが作られているようだが、

ひとつの木から切りだしたようなやつがあると

出来上がりの木目が綺麗でいいだろうな、

でも、パズルとしたらつまらないのか・笑






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2021年07月17日

【ドラマ】 刑事コロンボ Columbo 各話の感想


 
2020年4月から、NHK BSプレミアムで再放送が始まったので、
自分用の無駄書き

(wikipediaリンク)
(imdb)



【日本語版の素晴らしさ】

・吹き替えの翻訳、演出、演技が、
オリジナルに忠実なだけでなく、
日本の視聴者に向けた、
時には一歩踏み込んだ味付けを行っている。

一人称の「あたし」や「うちのかみさん」だけでなく、

初放映当時でも
すでに耳なじみの薄い、
「よござんす」とかが
子供心にも新鮮な物言いに聞こえたが、

よく考えると、
70年代ロサンゼルスとは不似合いで、
あくまでも、
昭和40年代50年代の日本で観て面白い、
を追求した吹き替え版制作なのだと思う。

コロンボの言葉遣いは、
捕物帳の岡っ引きの語り口と思えばよい。

( 日本で1995年3月17日に放送されたという、
  「完全犯罪の誤算」でも「よござんす」という台詞がある )

実現しない仮定だが、
オリジナルそのままであることを第一にした
吹き替え版を作ると
オリジナルの面白さが
かえって日本の視聴者には伝わらない、
ということになるのかも。

でも、日本以外でこのドラマを観た人に、
日本の「コロンボ」は、
オリジナルと異なる味わいが時に楽しめるんですよ、
と語ってみたい・笑。

( 翻訳 額田やえ子 )

旧シリーズに比べて、新シリーズの人気が高くないのは、

翻訳の工夫がそれほどでもなくなっているという面も感じます。



【倒叙物の主役は探偵でなく犯人】

・コロンボに登場する犯人の動機は、
それっぽく設定されていても、
物語上は重要でないことが多く、
とにかく殺すことが物語の始まりですが、

それでも、
私の記憶に残るエピソードは、
「別れのワイン」「忘れられたスター」など、
謎解きよりも、
犯人や周りの人たちに感情移入できるものです。

倒叙物の主役は犯人で、
肝はその心情描写であり、
犯人が殺人という悪行と引き換えにしても執着しているものが、
単に地位やそれに伴う金だけでないことが
上手く描かれているエピソードを面白く感じます。


( 一方、探偵役のコロンボは、(古畑任三郎も)
  客観的に見て、嫌な奴で、
  それは、
  犯人の人物像を浮かび上がらせるよう、
  犯人をいじり、ときにえぐいツッコミをする立場だから。

  そこをピーターフォークの(小池朝雄の)(田村正和の)
  キャラクターと演技で
  視聴者に嫌われない人物に見せている。 )
  


【コロンボの職業意識】

・コロンボの職業意識は、
殺人犯を捕まえることを唯一無二の使命としており、

( 犯人が逮捕されず、
  天罰を受けるとか法律以外の報いを受ける、
  という結末をコロンボがあえて選択する、
  という物語はひとつもない
  (ひとつあるともいえるが、
   それはコロンボが積極的に選んだわけではない) )

捜査姿勢は冷徹なもので、
犯人に共感することはなく、
犯人の気持ちはほとんど考慮していないと感じています。

それは、「別れのワイン」や「忘れられたスター」でも、
基本的に同じと思っています。

犯人の状況や心情に心を寄せているのは、私たち視聴者。

コロンボが犯人を慮っているように見えるとき、
吹き替え台本がうまくそう仕向けているところがあると思います。


それでも、

コロンボ一人で犯人のところに赴く場合
(「別れのワイン」「忘れられたスター」など)
と、
刑事や警官複数を伴い、
最後は警官に連行させる場合があり、

コロンボの犯人に対する心持ちにも、
様々なものがあるのだと思うことがあります。


【コロンボの違法?捜査】


・窃盗

 「別れのワイン」

 「殺しの序曲」


・他人の所有物を破損

 「忘れられたスター」

 「4時02分の銃声」


・無銭飲食詐欺

  高級イタリアンレストランにワインを持ち込み、
  同伴者にそのワインに難癖をつけさせ、苦情を言い立て
  3人分のディナーのお代をタダに・笑。
  難癖をつけるのが、
  食前やメインのワインでなく、
  最後のafter dinner wineというところがポイント・笑。


・マフィアと連携して、容疑者を脅迫


コロンボの捜査手法は、
ときに
有能な弁護士によって非難され、
陪審員の心象を悪くすることがあるように思うが、

( 「奇妙な助っ人」で
  起訴後に弁護士を使ってなんとかしようとするな、
  と警告するところがあります・笑 )

だからこそ、
扱う事件は、
人が羨むセレブリティが
私利私欲のために犯す殺人である必要があるのだろう。


【各話の覚書】

12
アリバイのダイヤル The Most Crucial Game
( https://www.imdb.com/title/tt0068402/ )


15
溶ける糸 A Stitch in Crime
( https://www.imdb.com/title/tt0069900/ )


初めて観たとき、
子ども心に、体の中で糸が溶けるということに恐怖を感じた。
( 一方、動機となる犯人の心情とかは理解できていなかったと思う )

16
断たれた音 The Most Dangerous Match
( https://www.imdb.com/title/tt0069906/ )

「お気の毒だが、縦から見ても横から見ても明らかなんだ」

17
二つの顔 Double Shock
( https://www.imdb.com/title/tt0069904/ )

子どもの頃、この殺害方法を本エピソードで知った。
なすすべなく、こんな簡単に殺されてしまうことが恐ろしかった。

溶ける糸もそうですが、
初回放送の頃は、自分が幼く、
あまり内容を理解できておらず、
殺害方法だけよく覚えているみたい・笑

倒叙方式の物語に初めて触れて、
人を殺す意思を持った人物描写に
子供心に恐怖を感じていたのかもしれない。

ペック(ジャネットノーラン)さんとコロンボのやりとりは、
コロンボが本気で失礼なのか、わざとなのか、
もうひとつ伝わってこなくて、
空回りぎみな感じがします。

ペックさんがパリス兄弟を育てたという台詞もあったので、
彼らの関係性ももう少し深く見てみたかった。


19
別れのワイン Any Old Port in a Storm
( https://www.imdb.com/title/tt0069901/ )

面白いと感じた、一番古い記憶のコロンボ
 http://inatt.tokyo/article/476695740.html
 (NHK初回放送 1974年6月29日・wikipedia情報)


21
意識の下の映像 Double Exposure
( https://www.imdb.com/title/tt0069903/ )

サブリミナル効果を知った作品。
こうしてみると、
いろんなことをこのシリーズで教わっている・笑

最後のシーンで、
声を出して笑いながら、左目からぽろり涙を落とす犯人。

27
逆転の構図 Negative Reaction
( https://www.imdb.com/title/tt0071348/ )

「このコート、もう7年も、着ておりまして」
「まあ、気の毒にね」
「貧乏は恥にあらず」

「それじゃつまり、変装して、お仕事中で」
「まあ、でもお上手ですわ、刑事さん。私でさえ騙されました」
「変装のことは誰にも話しませんから。お上手ですわ。本職は違いますわね」


(コロンボのコートを見たときのシスターの台詞は、
 原語が面白いです。
 "Oh, that coat! (舌打ち3つThat coat, that coat, that coat...”)

(このシーンのコロンボの表情が大好きです。
 どんな有名人・成功者とも堂々と渡り合う彼が
 とてもせつない顔をします。
 ウィークリーさんに、
 車と運転をどんなに皮肉られても、
 いい証言がとれればニコっとしてるんですけどね。)



「お隣のコッカースパニエルに惚れてたんですねえ」

(不釣り合いな恋ですねえ・笑 − アメリカン・コッカー・スパニエルのお姿


「君、今の目撃したね」
「今の行動をちゃんと目撃したね」
「君も今の彼の行動を目撃したね」

「残念でしたね」


28
祝砲の挽歌 By Dawn's Early Light
( https://www.imdb.com/title/tt0071348/ )

二晩、現場に泊まり込み、事件を解決。

「訓練、終わり!」



29
缶詰買ってメキシコに行こう 歌声の消えた海 Troubled Waters
( https://www.imdb.com/title/tt0072806/ )

客船乗客として場違いなコート姿のコロンボ、
何度も話題に出るが登場しないコロンボ夫人、

今回は、プライベートなので、以下の発言は本気のもの・笑
「あれ、遊び過ぎでね、時々調子に乗るんですよ」

鼻歌で「ダンジガーさん~」と歌いながら迫るコロンボ、
原語ではただの鼻歌、
日本語版制作チームも脂がのったお仕事ぶり。

いつもと違って、
とても明るい音楽で終わります。


初回放映(1976年1月3日・wiki情報)時、
とても愉しく観たのを覚えています。

最近になって、当日の新聞のテレビ欄を見たのですが、
お正月番組も1月3日ともなると、
観たいものががだいぶ減ってきて、
NHK総合の午後、オペラを放送してました。
当時の私はそんなん興味ない・笑。

そのなかで、一番の楽しみな番組がコロンボだったと思います。

29作目「歌声の消えた海」が昭和51年のお正月、
32作目「忘れられたスター」が昭和52年のお正月の放送、

当時のコロンボは、
NHKがお正月に組み込む、
スペシャルな扱いの番組だったように思います。


32
忘れられたスター Forgotten Lady
( https://www.imdb.com/title/tt0072803/ )

私が一番好きな回
 感想: http://inatt.tokyo/article/459482045.html


36
魔術師の幻想 Now You See Him
( https://www.imdb.com/title/tt0074330/ )

「これ燃(も)しちゃってもいいですよ、まだうんとこさあるから。

「お気の毒ですが、完全犯罪なんてものはないんだよ。それこそあなたの幻想ですよ。

原題の
Now you see him
は、手品関係の言い回しと聞いていましたが、
私の英語力ではよくわかりませんでした。
DeelLに訊いてみたら、「ご覧の通り」と答えてきて、
なんだか、すとんと腹に落ちました・笑。



(エンディングで流れたのは、ダニーが歌っていた「シャレード」。)

40
殺しの序曲 The Bye-Bye Sky High I.Q. Murder Case
( https://www.imdb.com/title/tt0075864/ )

「私はこの仕事が心底好きなんです」

天才クラブでなく、
天才と凡人がともに所属する推理クラブとかクイズクラブのお話にして、
天才だが人の気持ちがわからないとか、
凡人だが地道に正解を見つけられるとか、
幅のある複数のキャラクターが登場すると、
もっと面白くなるような気がします。

「ゆうべ、お宅に伺った時、あたし、傘間違えちゃいましてね」



もし、今あえてレコードプレーヤーを購入することになったら、これ ( ADC Accutrac 4000 ) にしよう。


・借用、外泊、敗北、欠勤

元は、asphalt, uncle, delight, leave

dutch-uncle
turkish-delight
french-leave


No,never. I couldn't do that.

が、

あたしが?、とんでもない、上司に叱られるよ、無断で警察辞めたら。


4つの単語の選択を含めて、素晴らしい翻訳(創作)。(額田やえ子)



41
死者のメッセージ Try and Catch Me
( https://www.imdb.com/title/tt0075866/ )


"THE NIGHT I WAS MURDERED”
By
Abigail Mitchell


でも、あなた、立派なプロでいらっしゃるし、
あたしもそうなんです


こうなってみると、
もしあなたが姪の事故の捜査をやってくださってたら、
こんなことはせずにすんだでしょうに



42
美食の報酬 Murder Under Glass
( https://www.imdb.com/title/tt0075865/ )


「証拠っていうのは、こういうのをいうんですよ」

「あなたの才能は尊敬しますが、あとはてんでいけませんな」


43
秒読みの殺人 Make Me a Perfect Murder
( https://www.imdb.com/title/tt0077353/ )


「私負けないわ。闘って生き残ります。それが私の生き方」


子供の頃、エレベーターの中のシーンを息をつめて観たことを覚えています。


46
汚れた超能力 Columbo Goes to the Guillotine
( https://www.imdb.com/title/tt0097083/ )

新シリーズ第1作、

最後の犯人とコロンボの行動、
ふたりとも、常識的にはありえない狂気的な行動であり、

原題の雰囲気なども含め
見た目のインパクト重視になっているように思います。


求めているのは、そういうものとは、ちょっと違う、
と思う、新シリーズ。


51
だまされたコロンボ Columbo Cries Wolf
( https://www.imdb.com/title/tt0097082/ )

"GOTCHA"


53
かみさんよ、安らかに Rest in Peace, Mrs. Columbo
( https://www.imdb.com/title/tt0097088/ )

「RIP、コロンボ夫人」と思う主格は、
コロンボ以外の人だとおもうので、
「かみさんよ〜」ではなく、

「安らかに、コロンボ夫人」

とか直訳でいいようにも思うのですが、
もうちょっと気の利いたやつ、
私にはいまのところ別案を思いつきません・笑。


子どもの頃、
旧シリーズをNHKで観ていましたが、
次第に、
コロンボが犯人を見下しているように感じ始め、
それが好きでなく、
コロンボ作品をだんだん観なくなりました。

また、
私は、倒叙ものの主役は犯人だ、という考えで、
新・刑事コロンボの問題点は、
犯人ではなく、
コロンボが主役になっていることだと感じています。

この回も同じことがいえて、
主役然としたふるまいで、
こんな手管をとる捜査官に共感することは私には難しい・笑。

(現実感のない、奇矯なキャラの捜査官を主人公にしたお話なら
 わかるのですが)

(この回で平手打ちされるのも彼に焦点をあてたお話だから)

(多くの人は、
 よれよれのコート姿を浮浪者と勘違いされて
 切ない顔をするコロンボを愛していたと思います)


しかし、今までにない新しいことに挑戦しているという意味では
このお話は嫌いじゃありません。



「録画を止めて」→「録画再生を止めて」


60
初夜に消えた花嫁 No Time to Die
( https://www.imdb.com/title/tt0103987/ )



私は
シリーズ内の多数の作品中に
ひとつくらいこういうものがあってもよいと思いますが、
コロンボシリーズに関係なく、
ピーターフォークが一度やってみたかったことを
やっているだけなのかなとも思います。

三谷幸喜なら、
この前提のなかで、どんなふうに料理するか、

「コロンボの甥」などのネタの扱い、

事件が「自分事」になったときの、
コロンボの心情や態度、

など、
大変に興味深いですね。


62
恋におちたコロンボ It's All In The Game
( https://www.imdb.com/title/tt0106589/ )

このお話でのコロンボの行動は彼らしくないと私は思いますが、

原題が示すメロドラマ風味がこの回でやりたかったことなのでしょう。

( めずらしく手錠を使うのもそういう意味 )


私なら、

氏名不詳の男性共犯者を海外に逃がそうとする犯人、

それを予測して阻止するコロンボ、

「〇のためなら、なんだってやるわ」と

コロンボに言い放つ犯人。


(その時のコロンボの表情がみたい。

 「初夜に消えた花嫁」より、

 かっこいいハードボイルドなコロンボになると思うのですが・笑)


そんな、お話を妄想します・笑。



65
奇妙な助っ人 Strange Bedfellows
( https://www.imdb.com/title/tt0112705/ )

この回が結構好きなんです。

They don't pay me enough for this kind of stuff.

みたいなコロンボらしくない台詞を
重ねて2・3個、フォテーリやマクベイに向かって
語るところも見てみたい・笑。

感想
 http://inatt.tokyo/article/495103281.html


67
復讐を抱いて眠れ Ashes to Ashes
( https://www.imdb.com/title/tt0144141/ )

遺体と一緒にダイヤモンドを火葬しても燃え残る

刑事コロンボシリーズで教えてもらった、最後の知識になるかもしれません。

子供の頃と違うのは、自分でも調べてみたことです。

780度で焼くとダイヤモンドは燃えない。

もっと高熱で焼くと燃やすことができるそうです。



・4回犯人役をやった、パトリック・マクグーハン( imdb )

古畑で4回(4種類の)犯人役ができるほどの人って誰だろう。

津川雅彦、小日向文世、浅野和之、...

( 浅野和之さんの古畑の犯人役観てみたいですね。
  気弱な世間知らずの犯人や
  裏はぎらりと悪意をもった犯人や
  いろいろできるような気がします )

( 一方、西田敏行や中井貴一だとどれも同じようになるような気がする )

もう実現しないからこそ、想像が膨らむ。(20220918)




posted by inatt at 23:52| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月09日

【ドラマ】 グッド・ファイト The Good Fight / グッド・ファイト2



20200105記

2011年にERが最終回を迎え、グッド・ワイフを途中でリタイアして、
長らく、海外連続ドラマを観ていませんでした。

このドラマは、地上波CBSでなく、有料サービスで配信されたそうです。






20200308記

第1シーズンの最終回を観ました。

実は、第1回を観たあと、
物語の先が知りたくて、
Amazon prime で、
全話、観てしまったのです・笑

お話はとても面白かったですけど、
私がアメリカのドラマを観なくなったわけが、
わかったような気になりました。

世の中のいろんなことを
ソフィスティケートに描きつつも、
その目的は、
刺激的なエピソードを
観る人が消費していくこと、
その先には、
何も残るものがないように思うのです。

NHKで最終話を観たのは、
続編の放送があるかどうか知りたかったからですが、
案の定、
先が観たくなるようなクリフハンガーを放置して終了しました・笑。

今回、
アメリカの連続ドラマが、
動画配信サービスと相性がよく、
NHKと相性が悪いと、
理解しました。








20201228追記

米大統領選挙でトランプが負けたこのタイミングで、

NHKでセカンドシーズンの放送が始まっています。

とりあえず思うのは、

この物語の弁護士たちが、

もっともテンション高く快哉を叫ぶのは、

多額の賠償金や和解金を獲得したとき。

「そういうとこやぞ、君たち」

( そういうとこは、
  トランプも
  君たちも
  きっと同じだよ )

と感じます・笑

また、
黒人弁護士が主の法律事務所が、
警官の黒人に対する暴行の訴訟を主力案件としていて、
他事務所がそれを奪おうとしてきたところを
反撃するあたり、
訴訟だけでは社会の問題は減ることなく、
経済が回るドライブでしかない、
との感想も持ちました。

かつてのERのように
当シリーズがNHK総合で断続的に放送される予定になっているのかどうか、
確かにはわかりませんが、
現実でトランプ大統領が敗北したため、
第4シリーズのNHK放送はあるのか、
どのようにシリーズが終わるのか、
興味はありますが、

そもそも、
この番組は、
いわゆる三大ネットワークでは使わない用語の台詞も登場するという、
配信前提に制作されたドラマであり、

NHK総合で放送するにはいかがなものか、

という思いも頭をかすめないこともないです。

いや、日本では、
現実の政権の横暴やそれに対する反抗を
モチーフにするドラマの制作は想像できないので、
あえてこれをNHK総合で放送することには意義があるのかも。

配信だけでは、私はおそらくこの番組を観ないでしょうし、
内容を理解するために、
NHKの解説コラムがとても勉強になっていることも確かです。
https://www9.nhk.or.jp/kaigai/goodfight2/column/column_9.html

また、シーズン1を観たころと比べて、
コロナの1年を経て、
日本の社会・政治状況もなかなかに大変なので、
自分の考えも変わってきているところがあります。

アメリカではそんなことが起こっているんだ、
ということが、
これから日本で起こっても不思議でないことを
ふまえて観たほうがよいのでは、という感覚です。




20210209期

第2シーズンの最終回を観ました。

グッドワイフと同じ感想を持ちました。

・やられたら、やり返す

・やられる前に、やる

このあたり、銃が必要なアメリカ社会のことを思い浮かべたりしました。

また、エイドリアンは、

民主党に対してやりかえすのか、どうか。


このあとについては、NHKで放送されれば、観ると思います。







グッド・ワイフの感想
 http://inatt.tokyo/article/398822424.html


imdb
 https://www.imdb.com/title/tt5853176/



posted by inatt at 04:30| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月05日

【ドラマ】 刑事コロンボ 忘れられたスター Forgotten Lady



「ねえ、どうしてそんなことをしたの、どうして」
「君のためさ、君のためだよ、君のね」


「スターとはね、不思議なものなんだ。
 それは何というか、
 奇妙な恍惚と自己顕示欲を満足させてくれる。
 これをうまくさばけるのは、ごくわずかな人しかいないんだ。
 かわいそうに、グレースにはそれができなかった。
 (溜息)
 彼女は確かに野心がありすぎた」





【一番好きなコロンボ作品】

私が一番好きなコロンボのエピソード。
脚本も演出も演技もとても好い。

何故好きか、ということを一言で説明することは
あんまり意味がないとは思いますが、


興味を持っていただくための説明としては、

コロンボ全作品のなかで唯一、

コロンボが犯人に罪を認めさせることができなかった事件、

といえるかと思います。


Directed by HARVEY HART
Written by BILL DRISKILL

( https://www.imdb.com/title/tt0072803/ )

・グレースが帰宅して、今夜の愉しさを身体で反芻したあと2階を見上げる表情にひやりとした気分になります。
・ウィリス博士も、コロンボと同じく、映画の中のグレースのファンだったのでしょう。その役名はローズメリー・ランドン。
・ネッドが図らずも犯人の心情を説明している。一番の理解者だから。
・謎ときは犯人の前では行われない。ホームシアターで小声で推理が語られる場面は陰翳があり印象的です。
・コロンボに抗議するグレースの顔にかかる映写機の光。
・グレースを座らせ、お別れに頬に接吻するネッド、ふたりをみつめるコロンボ。
・「自己顕示欲」と「君のため」
・最後のカット「奇妙な恍惚と自己顕示欲」

一方、
・ウィリス博士は、テレビでのグレースの発言を見たとき、もっと深刻な顔をするはずではないかと思う。ましてやその直後に「ふざけた本」など読む気にならないはず。あるいは(医者としての非情な判断で)絶対カムバックできないと確信している。

・コロンボが相手の業績や人気を褒めても、大方、口だけと思って見ていますが・笑
ウィラー/ダイヤモンドコンビの映画がコロンボ夫妻の思い出なのは本当のことと、
コロンボの表情から感じました。(だからといって、捜査に手心が入ることはない)


【最後の台詞】

1977年1月3日がNHK初放映だそうですが、(wiki)
その時、
最後の2つの台詞に衝撃を受けたことをよく覚えている。


「頑張ってみせる、二か月間(ふたつきかん)は」
「そう、それがいいね」


小池朝雄はもちろん、
小林昭二(こばやしあきじ)の吹き替えがかっこいい。
(ウルトラマン世代の私にとって思い入れのある俳優さんです)
 

DVDで字幕でも観て気づきましたのは、
このふたつの台詞は、原語では、

"(It) might take a couple of months.
"Yes.Yes,it might.

なので、「頑張る」「(がんばって)みせる」とは言っていないのです。

吹き替えでは、

グレースのために2か月もたせてみせる、
頑張るとネッドの意志を表に出した発言に対し、

( 彼は、事件当夜のことをホントは何も知らないのに、
  コロンボが彼に語ったもろもろの情報をもとに、
  「2か月、頑張る」のだ。 )

コロンボは、
その行動は(彼にとっても、グレースにとっても)それがいいんだろうね、
と彼の意志を認めている、と私は受け取りました。

それ「が」いいね、と言っていて、
それ「も」いいね、なら、ニュアンスが変わります。


原語では、

コロンボの職業意識は、真犯人を挙げることしか興味はなく、

わざわざ自分から真犯人の逮捕を遅らせることなど考えていないと思います。

( 犯人に対して同情したり配慮したりする気は全然ないですよね、
  どうやって警察に連れていくつもりだったのか )

だから、
真犯人でない人の主張に付き合うのは茶番でしかないけど、

ネッドが、
( すぐひっくり返される? それは違う、)2か月かかると自分は思う、と言ったことを、

コロンボが

(そうか、なるほど、あなたはそういうつもりなんですね、
 あんたなら他の人とは違う、)

2か月かかるね、

(それはそれで仕方がない)

と冷静な状況判断として受け止めた、思いました。

( 少し私の想い入れ眼鏡がかかってますけど・笑
  ピーターフォークの仕草や表情は同じでも、台詞や喋りの間の違いで、
  ニュアンスに差異が出ることが大変興味深い。)

( 吹き替えの台詞は、額田やえ子台本とも異なっているというブログを読みました。
    https://blog.goo.ne.jp/zon-be/e/51a0d0196da1c6fdb01d8b059cf07cfd )

直訳では、
当時のお茶の間の視聴者に伝わらないかもしれない、
という判断があったと思いますが、

オリジナルを勝手に変えすぎることなく、
観ている人に好いシーンを届ける、
吹き替え版の素晴らしい仕事。

作品が発している、
複合的な主張の重心が
言葉、声質、語りの間のちょっとした違いで、
微妙に変わっていくんだなということを
コロンボの吹き替えでしばしば感じます。


(また、

 子供の頃から、海外の映画・ドラマを
 吹き替えでたくさん親しんできて、
 今、私にとって一番心に残っている吹替の台詞は

 本作の
 「君のためさ、君のためだよ、君のね」です。
 原語では、
 "For you,Grace...For you,Grace.For you. ですが、
 私は、
 吹き替えのほうがずっと好い。

 3つめの"for you"をジョンペインは苦渋をもって口にしている
 ように、私には思えます
 小林昭二は「君のため」という「意志」を強調しているように
 感じます。)


【執事レイモンド】

端役の警官も含めて登場人物が皆、印象的な本作ですが、

特に執事夫妻、レイモンドとアーマのおふたりが、
本作の雰囲気を好いものにしています。

コロンボがコーヒーをこぼさないか気にする、
コロンボに灰皿持ってついてまわる、
など、

部屋で銃を撃っても執事が気づかない、
広いお屋敷を隅々まで常に綺麗にしているんでしょうね。

演技も面白く、
帰るのかと思ったらもう一度2階に上がるコロンボを見つめて、
苦虫を噛み潰しています・笑。

心から誠実に雇い主に仕えているような彼らの描写が、
ウィリス夫妻の以前の穏やかな生活を想像させます。




ご主人に精一杯仕えたふたりが、
もう少ししたら失業するとは同情を禁じ得ません。

ウィリス博士の遺言のなかに、
彼らに遺贈される財産があるとよいのですけれど。


【あなたのあの自動車事故】

グレース・ウィラー(ジャネット・リー)とネッド・ダイヤモンド(ジョン・ペイン)が、
どんなスターで、どんなコンビで、どのような人生を送ってきたか、
とても少ない情報しかありませんが、

「あなたのあの自動車事故(*1)以来、私は駄目になった。人気絶頂でこれからという時に」
「あなた抜きでは誰も雇ってくれなかった(*2)」
とネッドに語るグレース、

何かしら戸惑いも見せながら、
「(あの頃、結婚したいと思っていたし)今も同じ気持ちだ」
と断言するも、
と複雑に表情が揺れるネッド。

短いシーンなのにいろいろに想像を掻き立てられます。

私は、

ネッドにとって、グレースは、
人生で最も愛した大事な人であることには間違いないが、

昔と同じような熱さを変わらず持ち続けているかというと
今は、微妙に違う想いが混じっている、
というような複雑な感情を持っているように

思いました。

ネッドは、
グレースのカムバックの意義や成功の見込みについて、
グレースとまったく同じ感触は持っていないことを
表情や発言でしばしば示しています。


売れっ子だった頃の関係性や、
ネッドの飲酒運転?による交通事故の経緯など、

ふたりには深い紆余曲折がありそうです。


最後のネッドの選択は、

( 描かれていない、
  ふたりの長い歳月の物語を背景にして、 )

非常に複雑な、
苦渋もまじった感情を抱えながらのものであったことを
ジョンペインの演技は表現しているように思えます。

( 一方、
  小林昭二の吹替は、
  もっときっぱりとした意思を表現していると感じます )


(*1) that stupid driving accident and your foolish drinking
(*2) No one would hire Wheeler without Diamond.


( 物語で描かれたこと以外にも、
  グレースとウィリス博士の馴れ初めや、
  グレースが再び野心を持つに至った流れも、
  それぞれ興味深い物語があるのかも。 )  


【グレースの「寝落ち」】

Twitterでの感想を見ていて、
推理の論理に「寝落ち」などの可能性という穴がある、
という指摘に、なるほど、と思いました。
でも、
脚本がそれに触れていなくても、
彼女はこの映画ではそんなことはしないのでは、
と感じさせるお話になっているとは思いました。


犯人の殺意は本心からのもの、という指摘も
どきっとしました。
そのような酷薄な自分勝手に思える人が見せた幕切れの微笑み。


【射撃訓練】

射撃訓練のエピソードは、コミックリリーフであるだけなく、
「身代わり」の「共感」のためにあるようにも思えます。

本作の脚本、演出には細かい仕掛けを感じます。

コロンボの飼い犬も必要があって登場させてますよね。


【Walking My Baby Back Home】

映画ウォーキングマイベイビーは、ジャネットリンが実際に出演した、
1953年の映画 Walking My Baby Back Home だそうです。
 https://www.imdb.com/title/tt0046531/

 https://www.youtube.com/results?search_query=walking+my+baby+back+home+


【ジョンペイン】

ネッドを演じたJohn Payneの他の作品を私は勉強不足で観たことがないのですが、

IMDBを見ると、本作は最後の出演作なのでしょうか。

"It might take a couple of months."

が、キャリアで「最後の台詞」だったのでしょうか。


私にとっては、本作一作だけで、忘れられない俳優さんになりました。

https://www.imdb.com/name/nm0668361/


【SPEAK LOW】

グレースとネッドがパーティで披露したのは、「SPEAK LOW」という曲だそうです。



【ザ・トゥナイト・ショー】



【ザイアス博士】


【フジテレビドラマ「黒井戸殺し」】

20180414に放送された、フジテレビの「黒井戸殺し」を観て、
しばらく忘れていた本作のことを思い出し、
DVDを取り寄せて観て、
このドラマの魅力を再確認することができました。

(初回記事作成 20180520)





















刑事コロンボ Columbo 各話の感想
 http://inatt.tokyo/article/475671325.html

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2020年08月06日

【ドラマ】 刑事コロンボ Columbo 別れのワイン Any Old Port in a Storm



偉大なるワインは、偉大な美術品と同じなのを知らんのか
細心の注意をもって、保存すべきなのに

 



コロンボシリーズで傑作の誉れが高い作品。( imdb )

NHKBSプレミアムの「刑事コロンボ ベスト20〜あなたが選ぶ!思い出のコロンボ〜」
で、ファン投票1位でした。(2018年11月)

ピーターフォークもfavoriteだったらしい

この先も、人気投票すれば(日本では)いつも本作が1位になるように思います。
( 私は「忘れられたスター」に投票します・笑 )

・犯罪が暴かれなくとも報いを受けている犯人に感情移入する
Donald Pleasenceの吹き替え(中村俊一)が元の声よりも少し気の弱さを感じさせるのがよい)
(事が決着したとき目を潤ませる犯人はコロンボでは珍しい)
(犯人は気持ち的にオチている、そうでないと事件はまだ証拠不十分)

・コロンボが犯人を(珍しく)尊重し、気持ちを慮っている
(犯人が褒めたコロンボの努力も、
 コロンボにとってはあくまでも犯人逮捕のためにしたことであり、
 コロンボ自身もそこを褒めてもらったと受け取っていると思いますが、
 コロンボと犯人が心を通わせたように見えること自体が珍しい。)

・印象的な秘書のカレンさん(Julie Harris

・NHK初放送時(1974年)の日本では一般的でなかったワインの蘊蓄が興味ぶかい
 ( この頃は、日本酒を冷蔵庫に保存するようなこともあまり目にしなかったと思う )
 ( 「美味しんぼ」第4巻(1985年初版)「酒の効用」で、
   大新聞社のフランス駐在経験のある小泉編集局長は自宅にカーヴを持っている。
   山岡は温度管理をしていない店頭に日本酒を置きっぱなしにしている酒屋を批判する。) 
   

そのようなところ、
謎解きの展開も無駄のない秀逸な脚本だと思いますが、
論理だけでなく感情からも観る人に働きかける、
コロンボシリーズの中でも味わいが深い回。

初放映時、子どもの頃に観て、
その含みを受け取ることができたのか、
初めてコロンボが面白いと感じたという記憶がある回です。

子どもにもエイドリアンの心情が伝わったのだから、やっぱり名作。
(カレンさんの怖さが分かったのは大人になってから・笑)


でも、今の私は、
エイドリアン・カッシーニという人物に魅力を感じない。
彼は、
ペダンチックで見栄っ張りの鼻もちならない、
経営者としてもそれほどでもない人物に見えるし、
カレンさんに対する態度の変化も利己的な内面性を感じます。
殺害方法も発端は衝動的ながら、
かなり残酷といえるもの。(*1)

また、
コロンボも、
いつもどおり最初から犯人に目をつけているし、
火曜日の天気を知って口笛吹いてるし、
ワインの一夜漬け勉強は犯人の懐に入り込むためだし、
(犯人と一流レストランで会食するところまで持ち込まないといけない)
捜査のためなら窃盗するし、
エイドリアンがそれをチクったらやっぱり問題だろうから、
犯人に優しい。

( 「上司に告げ口されたら首ですからねえ」

   所有物を盗まれているんだから、

   エイドリアンさん、告げ口してもいいと思うけど・笑 )

ああ、興醒めなこと言ってごめんなさい。

ただ、
犯人を突き止めるために、
容疑者の最も得意とするものに
容疑者が認めるほどに詳しくなり、
そのことを使って、
犯人を逮捕する。
それを容疑者自身から褒められるのは、
コロンボにとって
このうえない誉れである。

また、カッシーニ氏としても、
自分が人生を賭けたものを
コロンボが深く学び、
カッシーニ自身のそれに対する深い知識、高い能力に
敬意を表した(とカッシーニ氏が思っている)形で、
犯罪が明らかにされたことに
満足したのである。





■「つまらない理由で結婚する人はたくさんいるわ」



このあたりの、
エイドリアンやカレンの台詞について、
原語と翻訳では
微妙な相違があり、大変興味深い。

「愛情は強制によって生まれるもんじゃないよ、カレン
「たぶんそうね、でも愛がなくても結婚はできるわ
「つまらない理由で結婚する人はたくさんいるわ

You can’t force me into loving you,Karen.
Maybe not. (But) you don’t have to love me to marry me.
Lots of marriages have been built on much less.

カレンの発言、
原語は、愛情の有無の話ですが、
翻訳は、結婚する理由の話になっています。

私は、
カレンのふるまいや発言の内面について、
「つまらない」という原語には登場しない表現を用いた、
翻訳のほうが、より想像が膨らみます。

そして、この翻訳が勝手な一人よがりでもないことには、

「刑務所は結婚より自由かもしれませんな
I guess ,freedom is a purely relative.

最後に、エイドリアンは、原語・翻訳とも、
偽りの結婚をしない「理由」を語っている。

この回が備えている趣をさらに膨らませている吹き替え版だなと感じ入ります。





モンテフィアスコーネ

モンテフィスコーネ、最高のデザートワインだ
お気に召して、よかった
それに、別れの宴にも、ふさわしい



カキにモーセル、
肉には、ジンファンデル
フェリエヴィンテージポルト、1945年の。

モーゼルFerreira Vintage Port、フェレイラ・ヴィンテージ・ポート)

(20220906記)



たぶん、伊勢丹新宿ワイン売り場の店員さんも本気で感謝している、素敵なお話。

( 「ホント、ダメ元なので、ナイならナイで全然OKです」 
  「なんかホント、すいません、あればでかまいませんので」
  「本当ムリ言ってすいません」
  とか言いながら、依頼するとこ、ホント共感する・笑
  言っていることは本心なんだけど、
  それが本当に欲しいからこそ、
  わざわざ足を運んで、恥ずかしがりながらも依頼してる。
  そして親切な店員さんのおかげで入手できたときの感激と嬉しさ。

  ここから先は私の勝手な妄想ですが、
  店員さんのほうも、

  ワイン売り場を担当して、
  ワインの知識を深めることに熱心な店員さんは、
  2010年頃の出来事だそうなので、
  TSUTAYAかどこかでDVDを入手し、
  おそらく、勤務時間外に、自宅で、
  初めてのコロンボを観る。
  ワインに興味があれば、
  本作はとても面白いに決まってる。
  作品に魅せられ、
  自分の知識のためにも
  お客さんの要望に応えるためにも
  ワインの銘柄を調べ、
  お客さんを満足させ、
  自らも素晴らしい職業上の経験を得た。

  「別れのワイン」というドラマから生まれたエピソードを描いた
  「別れないワイン」という題名も好い・笑 )
 
  エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ



■小説版 ( 横溝正史の予言 )


二見書房の小説版(昭和49年11月30日初版)より

(*1)リックの死体


『床の上には、一週間前とほとんど同じ姿勢でリックが倒れていた。苦しんだ様子もなく、縛ったロープもゆるんでいない。失神したままで窒息死したのだろう。死後硬直も解けている。おそらくそんなに死を意識することもなかったに相違ない。』

程なく正気に戻っていたら、恐ろしい目にあっていたということ。


巻末に「コロンボ談義(3)」として、
横溝正史と石上三登志の対談が収録されていて、
大変興味深い話がいくつもあった。

対談が行われたのは、角川映画「犬神家の一族」(昭和51年)が創られる少し前、
書店店頭に多くの横溝著作角川文庫が並び始めた頃でしょうか。
(ブームの頃、町の書店でも文庫コーナーには
 横溝作品が幅1メールほども平積みされていたことがありましたね。)
(対談時に、横溝は既に70歳を超えていますが、大ブームはまだ来ていません。)

石上「金田一耕助の映画は以前あったんですが、最近映画化の話はないんですか。」
横溝「ないですね」

石上は、自分が映画監督だったら「獄門島」を映画にしてみたいと言い、
石坂金田一が生まれる前に、
金田一は、かつての片岡千恵蔵ではなく、
コロンボみたいなタイプの俳優がよい
と指摘しています。

・倒叙推理ものの特徴
誰が犯人か、という手法では、犯人の気持ちをはっきり出せない。
倒叙推理ものは、犯人の性格を描写できるところがうらやましい。(横溝)
(倒叙ものは、犯人こそ、主役なんですね)

・倒叙推理ものと1時間余りのテレビ番組との好相性
謎解きでは、最後のなぜ犯罪をしたか納得させる説明と事前の伏線配置が難しい。
(それなりの尺と工夫が必要)
映像作品では、重要な役はスターがやるのだから、配役から犯人を推測できてしまう。
(したがって、倒叙もの1時間1話完結でスターが犯人を演じるスタイルは、
テレビドラマシリーズに向いている。)
(市川監督金田一映画のことを思い出します。
まさしく、配役で犯人がわかると言われましたし、
それを逆手にとった作品(女王蜂)もありました。)

・探偵/警察官は私生活をみせず、
 観る人がイメージを膨らませて、
 親近感を持たせることがシリーズものの原則(石上)

( コロンボ、古畑の私生活はそのとおりですね。
  横溝は、金田一に緑ヶ丘荘の探偵事務所を設定したことを悔いていました・笑 
  私は昔、福家警部補がどんな人か全然わからないと感想を書いたことがありましたが、浅い考えでした・笑。ただ、映像作品にする際は、シリーズものの主要人物としてどんな特性をもたせるかは大変重要になる。)

シャーロキアンと同じようなファンがコロンボにも出てくると1974年時点で横溝は断言しています。






■DVD





刑事コロンボ各回の覚書

 http://inatt.tokyo/article/475671325.html


posted by inatt at 11:53| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月26日

20110326 【ドラマ】 グッド・ワイフ the GOOD WIFE


 
毎週観たいと思ったドラマです。


最初は、
主人公の物語と、
それにからみあう訴訟事件が解決したときの爽快感が
面白かったのですが、

やがて、
非常にソフィスティケイトされた下世話話だなあ、
と思うようになりました。


恨みが恨みを呼ぶ、
策謀が策謀をよぶ、

自分を守るという理由ならば、
手段を選ばず、
やられないうちに、やりかえす、

という、展開の先に、
何か幸せな結末があるとは到底思えません。




グッド・ファイトの感想
 http://inatt.tokyo/article/472979991.html



2007年09月17日

【ドラマ】 ハイスクール・ミュージカル2

 
フジテレビにて、
舞台版キャスト吹き替え版というのを観ました。

( オリジナルと同じなのかどうかわかりません。 )

1と同じく、
安心して楽しめるエンターテイメントでしたね。

音楽は、iTMSからダウンロードもできます

サウンドトラックについていたDVDを予め観ていたのですが、
演者がとても芸達者であるということがよくわかります。
日本ではとても無理、という感じです。
  
 
( ハイスクールミュージカルの感想 )

( ハイスクール ミュージカル ザ・ムービーの感想 )
  
  
ハイスクール・ミュージカル2(DVD付)
TVサントラ

ハイスクール・ミュージカル2(DVD付)
ハイスクール・ミュージカル ハイスクール・ミュージカル サウンドトラック スペシャル・エディション(DVD付) Hannah Montana, Vol. 2: Meet Miley Cyrus ハイスクール・ミュージカル:コンサート(DVD付) High School Musical 2: What Time Is It [Limited Edition]



DVDが発売されるようです。(080103)
  
ハイスクール・ミュージカル2 プレミアム・エディション
ザック・エフロン. ヴァネッサ・アン・ハジェンズ. アシュレイ・ティスデイル. ルーカス・グラビール. コービン・ブルー ケニー・オルテガ

B000X2XZ16

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ハイスクール・ミュージカル:コンサート(DVD付)
ヘアスプレー オフィシャルガイド(DVD) (日経BPムック)



(080127追記)

DVDを観ました。
私はディズニーチャンネルを観ていないので、
フジテレビで観たものとの比較になりますが、

個人的には、
雇われ支配人フルトン氏に、
共感いたしました。(笑)

フジテレビ版ではカットされていた、
シャーペイの曲のシーンが、
自分勝手に元気でよかったです。
もう一曲、シャーペイのいい曲が増えると、
物語が、
「セレブ姫の野望と改心」、
に変わってしまいますけども。



まあ、
トロイとガブリエラは狂言回しにして、
思い切ってそういう風にしても、
十分面白かったと思います。

それで3作目は、
チャドたちをメインしたりしてね。



2007年06月24日

【ドラマ】 ヒッチコック劇場 第20話 脱獄囚狂宴(きょうえん) PRISONERS

 
大変面白かったうえに、
もういちど始めから観なおしたくなるトリックがあり、
加えて印象的なラストシーンがありました。

しかし、このシリーズは、今回で視聴を止めます。

今回はともかく、どうも病的なお話が多い気がして。


ヒッチコックの面白さは、
「めまい」にしても「サイコ」にしても、
そういうところだとは思うのですが。


ーーーーーーーーーー

20個観たなかで、面白かったのは、

65才の花婿 THE PEARL NECKLACE
 http://inatt.tokyo/article/398821866.html
 https://www.imdb.com/title/tt0508334/

殺意の放課後 THE GLOATING PLACE
 http://inatt.tokyo/article/398821958.html
 https://www.imdb.com/title/tt0508425/

脱獄囚狂宴(きょうえん) PRISONERS
 https://www.imdb.com/title/tt0508411/

でした。

ーーーーーーーーーーーーー 

(20070624のNHKBS2での放送の感想)





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6/23 【ドラマ】 ヒッチコック劇場 第19話 処刑道路 ROAD HOG

 
特に捻りのない、

しょうもない男にただ復讐をする、救われないお話でした。