2022年06月11日

20220611 言葉には複数の意味があるのが普通



国語辞典の制作に関わっていらっしゃるかたが、
一般の人たちの言葉の使い方にも目を凝らし、
Aの意味でもBの意味でもどちらもあるよ、
とおっしゃっている。



一方、
Twitterやピンタレスト・Pinserestなどでは、

あれは間違い、これは間違い、ということを教える情報が溢れている。


そのどちらにも目を通し、

どちらに向かっても誤解のおこらない言い方をしようと
心がけるのは
ちょっと面倒だなと思うこともある。






「私の」「言葉の規範意識」






2022年06月08日

2003年の大人?言葉 / 御社・弊社は1980年代以降【書籍】 オトナ語の謎。 2003年



20220608 初稿

ふとしたことから、「御社」「弊社」は1980年代以降一般化した用語で、
1970年代はあまり使っていなかったと知りました。



一方、2014年3月にネットのどこかで目にして、
「御社は話し言葉、貴社は書き言葉」という個人的なメモが残っていました。

こういうことはとても曖昧なものですが、

個人的な覚書として、

2003年12月刊行の本書を手元に置き、
こういうことがあったら、調べられるようにしようと思いました。


【本書に掲載されていない・2003年には普通の用語】

・貴社

【本書に掲載されている・2003年頃使われていた】

・御社
・弊社
・ハンコをもらう(決定者に承認してもらう)
 (この言葉が一般的でなくなるのはいつだろうか?)
 (2023年、社外へ向けての社印角印以外はハンコを一切使う必要のない会社はいくつもあると思う)


【本書に掲載されている・が、使われなくなってきているのでは】

・中国語の勉強(麻雀)

・ゼロックス(コピー)


【本書に掲載されていない・2003年以降に耳にするようになった】

・ほぼほぼ(個人的には2011年に初めて耳にした)

 「ほぼほぼできています」

  私は仕事の報告でこれを聞くと心のなかで(終わってないんや...)とため息をつきます・笑


 2016年6月30日の朝日新聞に
 『「ほぼほぼ」気になりませんか 部下に仕事の進み具合を聞いたところ、「ほぼほぼ、終わってます」との返事。この「ほぼほぼ」、何だか気になりませんか。いつ、どんな意味で使われ始めたのか、調べてみました。』
という記事があったらしいのですが、中身は確認していません。

「ほぼほぼ」は、三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の2016の大賞だそうです。

 https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2016/2016Best10.html


・なんなら(個人的には2010年代後半)

 「カレーがほんとに好きで、なんなら毎日食べてます」
   20190701 https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20190701_12.html
    このページで、NHK放送文化研究所は、
    新しい使い方の意味を説明していない、できていない。
    この用法が辞書に載るとき、どんな説明になるのか。
    ( 前に述べたことをさらに強く肯定、補強するために言いかえる時に使う? )

・巻く(急いで処理する)(個人的には2020年以降)


単語の選択や判断は、個人的なもので根拠は何もありません。




2022年05月11日

「ご愁傷様です。謹んでお悔やみ申し上げます」「故人様のご冥福をお祈りします」



自分用の覚書




ご冥福をお祈りします


2009年12月03日

12/2 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 采配を振る

 
采配(さいはい)とは戦場で軍勢を率いる際に用いた指揮具。
10尺ほどの柄に千切りの紙片や獣毛(犛〈はぐま〉の毛という)などを
細長く垂らしたもので、振って合図を送るために用いられた。

したがって、

○采配を振る、が正しく。
×采配を振るう、は誤用。


同じく、

○社長が陣頭に立って、指揮を執る。
×指揮を振るう。

指揮という言葉のなかに、手を振り動かすという意味が含まれている。


なるほど。

2009年06月03日

6/2 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 上を下への大騒ぎ

 
○上を下への大騒ぎ

鎌倉時代からある言葉。

×上や下への大騒ぎ
×上へ下への大騒ぎ

上を下へ返す、
上に置くものを下にするくらい混乱している、
という言葉からきているので、

上を下への、が正しい。

同じく、
卑劣なやり方で、失敗させられること、

○足をすくわれる、が正しく、

×足もとをすくわれる

掬うは、横に払う、下から上へ持ち上げるという意味で、
足もとは、本来、足そのものじゃない。

なるほど

2009年05月20日

5/19 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 珠玉

 
珠玉とは、
美しいもの立派なものを褒めたたえていう語。

料理の話で、
珠玉の一品とはいうが、
珠玉のフルコースというと違和感がある。

珠玉とは、
海から産する玉(真珠)と山から産する玉(宝石・翡翠)を指し、
だから、
小さくて価値が高いというニュアンスが含まれている。

したがって、
○珠玉の小品、珠玉の短編とは言うが、
×珠玉の大作、珠玉の長編小説は、違和感がある。


なるほど。

2009年04月16日

4/15 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば ご持参ください

 
参るは、行くの謙譲語。

ただし
雨が降って参りました
夜も更けて参りました
子どもたちが参りました
などでは
参るは、謙譲語でなく、丁寧な表現。

したがって、

○ご持参ください

は、誤用ではない。


なるほど。

2009年04月08日

4/7 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 閑話休題

 
閑話休題の
閑話は、無駄話・雑談
休題は、話をやめること

だから、
閑話休題は、
無駄話はさておき、本題に戻ること。

無駄話と本題の順番を逆にて、
使ってしまわないよう注意。


私は、閑話休題(それはさておき)、
と書いてある文章を覚えていて、
それで間違えないようにしています。

2009年03月18日

3/17 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 悲喜こもごも

 
悲喜こもごもの、こもごもは、
漢字で書くと、交交

つまり、悲喜こもごもは、
悲しみと喜びをかわるがわる味わうこと。


だから、
×合格発表のシーンを、
悲喜こもごも、と表現するのは正しくない。


また、号泣の号は、叫ぶこと。

号令は、大声で命令すること、
怒号は、怒って大声でどなること。

だから、×声を出さずに泣くのは、
号泣じゃない。


なるほど。

2009年01月20日

20090119 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 流れにさおさす

 
流れに掉さす

棹は、舟を操るための長い棒で、
棹さすとは、棹を水底に突き立てて舟を進めて流れに乗ること。

だから、
○傾向に乗って、勢いを増す行為をすること
であり、
×傾向に逆らって勢いを失わせる行為をすること
ではない。

なるほど。