2008年01月24日
1/24 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 疲労回復
挽回とは、
失ったものを取り戻すという意味なので、
×汚名挽回は間違った使い方。
○名誉挽回
○汚名返上
このふたつが混じった間違い、
×汚名挽回を
混交表現という。
( ○的を射る
○当を得る
×的を得る
○押しも押されもせぬ
○押すに押されぬ
×押しも押されぬ
○喧々囂々(けんけんごうごう)
○侃々諤々(かんかんがくがく)
×喧々諤々(けんけんがくがく) )
ーーーーー
それでは、
疲労回復は?
回復には、
元の状態に戻すこと
物事が元のよい状態に戻ること
であるので、
○疲労回復は、
疲労を元のよい状態に戻すこととなり、
正しい言葉の使いかた。
○病気回復
○失地回復
も正しい。
なるほど
2008年01月14日
「奇特な人」は、褒め言葉 20080114 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 奇特
「彼は奇特な人だ」
×奇妙で珍しいこと
○優れて他と違って感心なこと
(若い世代に間違って理解している人が多い
文化庁調査)
「奇」には優れているという意味もある。
「奇特な人」は、本来はほめ言葉。
ーーーー
「優れて他と違って「関心なこと」」と誤字で画面に表示されてました。
前に教わっているから、問題ありませんけど。
2007年10月31日
10/31 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 手紙の宛名、敬称
年賀状などでの宛名の敬称
〜様。
男性・女性を問わず、目上・目下にも関係なく、
最も一般的な敬称。
〜殿。
(私的な場面では、)
男性が、同僚または目下にあてる場合に使われる敬称。
(公的には、)
〜課長殿というように使うことも多い。
御中
組織につけて、その組織の誰でもよいときに使う。
気付
care of (C/O)の和訳と言われている。
本来の住所にでないところにいる人へ送るとき、
「〜ホテル気付、××様」というふうに使う。
なるほど。
2007年10月17日
10/17 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 やおら
「やおら」立ち上がって発言し始めた。
×いきなり急に
○ゆっくりと静かに
「やおら」
静から動へ移る動作が悠然として見えること
柔(やわら)からきているという説がある。
おもむろに立ち上がった
○ゆっくりと立ち上がった
×がばっと急に立ち上がる
「おもむろに」は漢字では「徐に」
なるほど
2007年10月15日
20071015 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 気が置けない
前にも書いたことがありますけど
気がおけない
○気配りや遠慮をしなくてよいこと
人と人の間に心を置くことがない、
隔たりがなく、
気を許してつきあえるということ
×気配りや遠慮をしなくてはならないこと
であります。
ーーーーーーー
○愛嬌をふりまく
愛きょうは、女性や子どもなどのかわいらしさ
顔立ちや性格など、もともと身についたもの
×愛想をふりまく
愛想は、人に良い感じを与えようとする、
意識的な動作や態度
なるほど。
2007年10月02日
10/2 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 極め付き
○極め付き
×極め付け
書画骨董などにつく鑑定書を極書(きわめがき)という、
この極書が付いているものは、
確かなものとして価値が上がる、
だから、極め付き
○新しい時代の幕開き
×新しい時代の幕開け
夜明け梅雨明け、などに影響されて幕開けと言ってしまうのかも。
2007年07月16日
7/16 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 世間ずれ
世間ずれは、世間擦れとも書き、
○世間を渡ってきてずる賢くなっている、の意味
×世の中の考えから外れている、ではない。
ーーーーー
他山の石
侘山石 可以攻玉
たざんのいし、もってたまをおさむべし
↓
よその山の悪い石でも自分の玉を磨くことができる
↓
他人の「悪い行い」を自分の行いの参考にする
2007年07月11日
7/11 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 お待ちしてください
「お待ちしてください」は、間違っている。
「お〜する」は、謙譲語
「ください」は、尊敬語
これを同時に使っているから間違い。
尊敬語で統一するなら、尊敬語の「なる」「なさる」を使って、
○お待ちになってください。
○お待ちください。
が正しい。
敬語は主語がなくても、意味が通じることがあるのが特徴。
謙譲語だったら、自分の動作だし、
尊敬語だったら、相手の動作であるはず。
謙譲語「お〜する」を尊敬語のように使うと混乱してしまう。
「お持ちしますか」は謙譲語だから、
○重いものですが、(私が)お持ちしますか?
×重いものですが、(あなたが)お持ちしますか?
○重いものですが、(あなたが)お持ちになりますか?
であれば、尊敬表現になっている。
なるほど。
2007年07月03日
7/3 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 お求めやすい
お求めやすいお値段にいたしました。
は、実は文法的には間違い。
「お」+動詞の「もとめる」+簡単にできること「やすい」
となっているが、
「もとめる」+「やすい」を丁寧な形にするには、
動詞を尊敬の形にするのが、正しいやりかた。
「もとめる」の尊敬の形は、「お求めになる」なので、
○「お求めになりやすい」が正しい表現。
なぜ、×「お求めやすい」と言ってしまうかというと、
「お」+「美しい」のように、
「求めやすい」を形容詞のように使ってしまっているから。
同じく、
○「お飲みになりやすい」
○「お持ちになりやすい」
を、
×「お飲みやすい」
×「お持ちやすい」
と安易に言わないように気をつけないといけません。
言いやすい、簡単だが間違った表現に慣れてしまわないように。
なるほど、
ありがとう、ことばおじさん。
2007年07月02日
「すぼめる」と「つぼめる」 20070702 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば
傘を「すぼめる」と「つぼめる」の違いは?
漢字では「窄める」で同じ。
でも、意味は少し違う。
「傘をすぼめる」
傘の広がりを「小さく」する動作
( 台風などで風が強いときにする動作のこと )
「傘をつぼめる」
開いていた傘を「畳む」動作
つまり、
「すぼめる」は、「すぼむ」からきており、
・物の末が次第に狭く細くなる
・縮んで小さくなる
「つぼめる」は、「つぼむ」からきており、
・壷の口のように狭く小さくなる
・開いていたものが「閉じる」
・「つぼむ」は、「壷」「蕾」からきている
という類似と相違があります。
「つぼめる」は「閉じる」という意味が含まれている。
だから、
「口をすぼめる」は、口笛を吹くような口の形
「口をつぼめる」は、口を閉じている
「肩をすぼめる」ことはできるが、「×肩をつぼめる」とは言わない。
また、
「身をすぼめる」ことはできるが、「×身をつぼめる」とは言わない。
という、使い分けが発生すると考えられる。
なるほど、
教えてくれてありがとう、ことばおじさん。