2007年06月11日

6/11 知るを楽しむ この人この世界。 日本語のカタチとココロ 金田一秀穂 第1回 外国語として見た日本語

 
NHK教育の番組

「これ」「それ」「あれ」の使い分け

「これ」は、自分の領域にあるもの。
「それ」は、他人の領域にあるもの。
「あれ」は、外の領域にあるもの。

領域は心理的領域、
自分の背中は自分の領域じゃない。
他人の背中が自分の領域であることがある。

「そこそこ、そこが痒い」
「ここが痒いのですか」

ーー

「あげました」と「くれました」

×「Aさんは私に、花をあげました」
○「Aさんは私に、花をくれました」

もらった人が自分や身内の場合=「くれる」
もらった人が他人の場合=「あげる」


なるほど。

2007年05月16日

5/16 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 奇特な

 
■これってホメことば? 奇特な人

「彼は奇特な人だ」の意味は?

○優れて他と違って感心なこと
×奇妙で珍しいこと

間違えてしまう理由は、奇特な奇には、

1.優れて
2.他と違う、珍しい

という複数の意味があるから。

( ナットク日本語塾 )

■これってホメことば? したたかな人

彼女はしたたかな女性だ
1.ずる賢く、計算高い
2.非常に強く何事にも屈しない

本来は、2の意味。
漢字で書くと、「強か」「健か」
元は、「確か」が変じて「したたか」
奈良時代に既に存在している。
しっかりしているさまのこと。

ただし、明治時代から、
一筋縄ではいかない、くせ者という意味で使われ始めた。

受け取る人が1の意味でとってしまう可能性があるので、
人に対して使わないほうがよいのかも。

なるほど、
ことばおじさん、教えてくれてありがとう。

2007年04月11日

4/11 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 一段落(いちだんらく)

 
物事が一つの区切りまで片付くこと、
「一段落」は、「いちだんらく」と読む。
「ひとだんらく」は、間違い

「ひと〜」とつい読んでしまうのは、

一仕事、一安心、一雨、一声など、
「ひと〜」と読む単語が多いから。


「二人袴」
 狂言では「ふたりばかま」
 歌舞伎では「ににんばかま」

「二十四節気」
○にじゅうしせっき
×にじゅうよんせっき

「四国八十八ヶ所」
○しこくはちじゅうはっかしょ
×しこくはちじゅうはちかしょ

2007年02月19日

2/19 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば

 
昔の時間の数え方について、分り易く説明していたので、
メモしました。

日本が太陰暦から太陽暦に変わったのは、
太陰暦の明治5年12月3日を太陽暦の明治6年1月1日にしたとき。
このときに、時刻の数え方も変わった。

四六時中は、4×6=24で、24時間のこと、
昔は、二六時中と言っていた。
それは、2×6=12のこと。

昔は、1日を十二刻、12に分けて考えていた。
日の出から日の入りを昼とし、
日の入りから日の出までを夜とする。
昼、夜をそれぞれ6つに分ける。
その12分割を十二支に割り当てる。

23時から1時までを子とする。
丑(うし)は、1時から3時まで、
その2時間を4つに分けると、
3つめは、2時から2時半まであたり。
その時間帯が丑三つ時。

午(うま)は、11時から13時まで。
その真ん中が「正午」
正午の前が「午前」、後ろが「午後」

もうひとつは、お寺が打つ鐘の音の数。
子の刻は、九つ、丑の刻は八ツ。
古代中国では、九つが縁起が良いとされていた。

「お江戸日本橋七つ立ち」は、朝4時ごろの出発。
お昼のおやつは、昼14時ごろ、の八つにあたる。



時間表

2007年01月31日

1/31 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾

 
NHK教育でやっている番組


「憮然として立ち去った」

○失望してぼんやりしている様子
×腹をたてている様子

憮は、心が無い、失意にぼんやりしているの意


「姑息」
○一時しのぎ
×ひきょうな

姑には、しばらくと意味があり、
息には、休むという意味があり、
しばらく休む、すなわち、一時しのぎ

私も、知識としては分かっているつもりなのですが、
無意識の言葉感覚では、
間違った意味のほうで、まず解釈してしまうことが多い。

2007年01月15日

1/15 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば

 
・おすそわけ
 すそは、「裾(衣類の下の端)」=わずか

 人からもらった品物や利益の一部分を他人に分けること、
  すなわち
 余分なものをあげるということなので、
 目上の人には、失礼なので、使うべきではない。

・おもたせ
 手土産でいただいたものをすぐに
 持ってきた人に、
 「おもたせで失礼ですが、」と出す。

 今、おもたせを、お土産、手土産の意味で使っている場合があり、
 これは、誤り
 ×人に喜ばれるおもたせ
 ×おもたせの定番
 ×東京おもたせ

( 映画さびしんぼうで、
  お正月に年賀にやってきた樹木希林・小林聡美親子が、
  持ってきたケーキを「おもたせですが」と
  渡していたなあ )

( その後の、天気予報のコーナーで、
  たんぽぽの開花が、
  長崎(1/11 平年より54日早い )
  京都(1/11 平年より56日早い )
  ということらしい )