2007年11月01日

11/1 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 文化

 
文化って何?

辞書には、
人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果、
とあるらしい。

「文化」は、室町時代には、
権力や刑罰を用いないで導き教えること、という意味だった。

大正時代に、「文化」が流行言葉になった。
新しいもの、便利なものが、文化として、
「文化〜」が、
便利、ハイカラ、モダン、新式である、というように使われた。

例えば、
「文化住宅」
大正11年上野公園で平和記念東京博覧会が開かれ、
そこで、文化村といわれる住宅展示場があった。
ここで展示された住宅を文化住宅と呼んだ。
これは非常に西欧風の中流向け住宅であった。

関西では、
第2次大戦後に建設された木造2階建ての手軽な住宅を
文化住宅と呼んでいる。

他にも、
文化鍋、文化包丁、文化干しなんて言葉がある。

セロファンで包んだ干物を文化干しと紹介していましたが、
私は、別のところで、
天日干しでなく電気の熱で干したものが
(ハイカラだから、)文化干し、という
説明を聞いた記憶があります。

私は、関西で、
木造2階建ての集合貸家住宅を文化住宅と聞いていました。
そして、まさしく文化住宅で育ちました。

2007年10月22日

10/22 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば どら息子

 
どら焼きは、形が銅鑼に似てるから。

どら息子は、
家のお金を使い果たす放蕩息子で、
金を尽く、から、鉦を撞くとなって、
銅鑼息子になった。

どら猫は、どら息子からきている。
  
  
なるほど。

2007年10月15日

10/15 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば フレーフレー

 
運動会などでのフレーフレーという呼び声は、

英語のhurray/hurrah、
万歳(歓呼、喝采の声)からきているといわれている。

大正時代に定着した言葉。


さて、綱引きのオーエスという言葉は、

フランス語の、Oh,hisse ( オー、イス )
それ、引け!という言葉。
フランス海軍が帆を引くときの言葉。

幕末、幕府海軍を指導したのがフランスであり、
そのときに伝わったといわれている。


徒競走の始めの合図

位置について、用意は、昭和3年くらいから使われている。

徳島県や兵庫県播磨では、
おんやまー、げっせ、どん、というが、
on your mark get set
から来ていると言われている。


なるほど。

2007年10月08日

10/8 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 風邪を引く

 
風邪は、何故、「引く」ものなのか。

平安時代から、この言い方だったようだ。

「引く」には、「吸い込む」の意味がある。
病気の原因を吸い込む、から風邪を引くというようになった。

風邪のもとは「風」
古代中国では、体に影響を及ぼすもの。
竹取物語の使用例では、
大気の影響を身に受けることを広く「風」と言っていた。

江戸時代のはじめごろの用法で、
茶がかぜをひく、という言い方がある。
茶葉に空気や風が触れたため、風味がなくなること。

江戸時代に、感冒のことを、
特に体に悪い影響を与える風として、
邪な風、風邪(ふうじゃ)と呼ぶようになり、

明治時代に風邪(かぜ)と読むようになった。
  
  
なるほど。

2007年10月01日

10/1 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 筆まめ

 
筆まめは、漢字で、筆忠実

忠には、真心という意味があり、
実には、内容があって偽りでないという意味がある

忠実(まめ)とは、まごころがあり、誠実であること

この言葉は奈良時代にはあったようだ。

その解釈がひろがって、

面倒がらずによく働くさま(=まめな人)になり、

めんどうがらないで誠実に筆をとる(=筆まめ)

ということになった。

まめ(忠実)には他の意味もあって、

生活の役に立つこと。実用的。
身体の丈夫なこと。達者。(=まめに暮らす)

悪い意味の言葉としては、
くちまめ(口忠実)
 口数の多いこと。よくしゃべること。また、そういうひと。
というのがある。
  
  
なるほど。

2007年09月27日

9/27 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば おす

 
挨拶のことば、「おす!」の語源は。

おはようございます、の最初のお、最後のすを残したもの。

つまり、おす、は、朝の挨拶。

元は海軍で、同輩・後輩に使われていた、くだけた挨拶。

「押忍」は当て字。

挨拶は、元の言葉が短くなったものが多い。
「あばよ」は、「さ あらば よ」の短くなったもの。
  
  
なるほど。

2007年09月11日

シルバーシート 20070911 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば シルバーシート


 
昭和48年9月15日(19730915)にシルバーシートが登場した。
当時の国鉄、中央線。

本来、英語のsilverには、高齢者のニュアンスはない。

最初のシルバーシートを準備したとき、
準備期間がないなか、たまたま、
新幹線の座席の布の在庫があって、これを使った。

この布の色がグレーであり、
それで、これをシルバーシートと名づけた。

それがもとになり、
日本では、
シルバーに高齢者の意味が含まれるようになった。

なるほど。




2007年08月28日

8/28 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば 模造紙

 
模造紙って何故模造紙というのか。

明治初期、大蔵省印刷局が
みつまたを原料に造った和紙を「局紙」と言った。

1878年パリ万博にこれを出品し評判になった。
オーストリアがパルプを原料にこれを模造しました。
大正時代にこれが日本に輸入され、更に日本で模造された。
これを模造紙と呼んだ。

模造紙は、日本各地で、いろいろな呼び方をされている。

大洋紙、B紙、広洋紙、広幅洋紙、大判紙、
鳥の子洋紙、雁皮(がんぴ)、など。

大洋紙は、大きな西洋の紙という意味か。

なるほど。

2007年07月25日

7/25 【TV】 お元気ですか日本列島 ことばおじさんの気になることば あとの祭り

 
あとの祭りという祭りがある。

祇園祭の山鉾巡行には、かつて、
さきの祭りとあとの祭りがあった。
(昭和41年からひとつになっている)

さきの祭りは20基あまりの山鉾、
あとの祭りは9基の山鉾、
あとの祭りのほうが淋しい。

これがあとの祭りの語源という説がある。


「関の山」
それ以上はできないという限界、精いっぱい

三重県の関町の伝統的な夏祭りに山車(だし)がでる、
これを関の山車(やま)と呼んでいる。

これが関の山の語源という説がある。
  
  
なるほど。

2007年07月24日

「〜してもらっていいですか」は敬語表現ではない 20070724 【TV】 ことばおじさんのナットク日本語塾 書いてもらっていいですか?



20241012追記

元記事は、2007年ですが、

今では、会社でみんなが普通に使ってます・笑

あらためて元記事を読んで、

「もらう」は、自分の都合で相手に何かをしてもらうことで、敬語表現ではない

ということを覚えておこうと思いました。


( でも、今度は、

  「書いていただいていいですか」となる・笑 )


言葉おじさん(梅津正樹アナウンサー)が今、感じていることを伺ってみたいと思いました。



 
書いてもらっていいですか?は、まわりくどい

書いてもらえますか?でいい。

さらに、

「もらう」は、
自分の都合で、相手に何かをしてもらうことで、
敬語表現ではない。

だから、もらうの謙譲語、いただくを使って、

お名前を書いていただけますか
名前をお書きいただけますか

などというのが正しい敬語表現。


日本語は、文が長くなると丁寧さが増すように受け止められる傾向があるから、
だんだん、表現が長くなることがあるので注意。