2021年06月26日

【ドラマ】 生きるとか死ぬとか父親とか 2021年



今の自分はこういうドラマを求めているなと感じた。





第5話


第7話



原作を読んでいませんが、7話はオリジナルだそうで、
とても印象深いところがありました。

「それは明らかに父が撮った写真ではなかったわけで」
とは全然思わなかったので、
私はまだまだ修行が足りないらしい。

誰にも話さない秘密はある
言わないことがあるからといって友達ではないということではない

お互いの考えを「ぶつけあった」のでも、
「受容」したのとも違う、
対話が印象的でした。

北野もトキコもとても強い人ですね。
親友が不倫が嫌いなことをよく知っている。でも、とか。
父の今のことは、やはり友には語らない、とか。
吉田羊と中村優子だからなあ・笑、
ただの会話劇でも、人間的な強さが醸し出されてる。

あと、
國村隼の、
ひょうきんさとか自由奔放は表面で、
本当はよく分かっているけど、
知らん顔で、気にしてない風を
あえてしてるような、怖さ・笑。


第11話



第12話

今の自分はこういうドラマを一番求めているなと思えた。

そんなドラマを作ってくれるのが、
テレビ東京のドラマ24とは、
失礼ながら、不思議な感じもするけど、
NHKでなく、
民放のゴールデンタイムでもないから、
それができるのなら、
自分にとって貴重なドラマ枠だ。





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2021年06月22日

【ドラマ】 半径5メートル 2021年



NHKのドラマ。

いくつかの回で、

「世の中を見つめる」とは

下世話な話題を表面的に扱っている感じで、

今時の話題を消費している印象を持ちました。

ただ、第4回「なりすましにご用心」はとても面白く、

結局のところ、

週刊誌編集部の一折、二折のような舞台装置でなく、

宝子(永作博美)や香織(北村有起哉)など、

登場人物が個人的に抱えているものこそがドラマになるのだと思います。





(1)


(2)「出張ホスト百人斬り」

出張ホストの取り扱いはこれでいいのか?

よくある熟年夫婦のお話に、出張ホストをまぶしただけに感じました。


(4)「なりすましにご用心」


お話の内容はとても好かったのですが、

週刊誌が、「トランスジェンダー初めてシリーズ」の記事を作るというのは、
下世話でトランスジェンダーにとっては楽しくないような気がするのです。

(6)「黒いサンタクロース」(後編)

週刊誌の記事にすることが何の正義になるのか、

個人的には腹に落ちないところがありました。


(8) 「野良犬は野垂れ死ぬしかないってか?」

私自身は、氷河期世代より前の世代で、
かつ、
過激な表現を嫌う方ではありますので、

過激な行動にも背景があるという、

この話は自分に刺さるところがあり、

記事にすることの意義について、

頷けるところがありました。

しかし、そもそも、
社員の風未香とフリーランスの宝子との間にも、
収入など処遇の格差があるはず、
みたいなところに風未香が無自覚なところは、
以前から気になっていました。

( フリーランスだからこそ、
  組織に縛れない自由な活動を許されている、
  宝子という状況もありますが。 )


posted by inatt at 09:30| Comment(0) | ・感想など・TVドラマ・NHK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ドラマ】 ウルトラQ / ウルトラセブン



2020年4月から、BSプレミアムで、
ウルトラQ4Kリマスター版とウルトラセブン4Kリマスター版とが
HD画質に変換して放送され、それを観ての覚書。


【ウルトラQ】

私は、「怪奇大作戦」が好きなのですが、
すごく久しぶりにウルトラQを観て、
怪奇大作戦は、ウルトラQの正統的な発展形なのだなと再確認しました。



【ウルトラセブン】

(wiki)


久々に観て、

第1話から、SFヒーロー宇宙活劇として、
基本フォーマットが明確に設定されているのだと感じました。


■SFヒーロー宇宙活劇の枠組

ヒーローが宇宙人であるとか、
宇宙人であることを周りには秘密にしているとか、
ウルトラマンで確立させた設定は、
詳しく説明せずとも自明の前提となっている一方、

敵が味方隊員等へなりすます、乗り移るとか、
ダンが自らの切り札ウルトラアイを盗まれる等で一時的に手放すとか、
SF活劇の頻出パターンが複数回使われており、
そのためにこそ、
ウルトラアイやミクラスなどカプセル怪獣などの
設定を準備しているのだとよくわかります。
(子供心にヒーローが怪獣を使うなんて凄い!と思った記憶・笑
 でも、ヒーローが使い魔を所有しているというのは空想活劇によくある設定)

他の星に観測などちょっかいをして、怒らせるパターンが複数あるのは、
物語のパターンが貧しいのか、意図があるのか。
( ペダン星、アンノン星、ギエロン星 )

宇宙人も自分から攻めてくるか、
攻められたと思って反撃してくるか、

でないと、そんなに暇じゃない・笑


■特撮のかっこよさ


潜水艦出動でも4th gateをopenしてた・笑



■第8話「狙われた街」(監督実相寺昭雄)

SF活劇の枠組みを踏まえたうえで、

・導入となる奇怪な出来事
・ヒーローと敵の差し向かいの対話
・夕陽の決闘

をスタイリッシュな映像づくりで描いており、

ちゃぶ台が大事なのではなく、
活劇をかっこよく作ってあることが重要であり、
さすが、ひと味違う上物に仕上がっていると再認識しました。


■第13話「V3から来た男」

「クラタさん、何にしても我慢するのは体に悪いそうですよ」

子供番組で、大人の友情話を作る、かっこよさ・笑

初めて観たときに、
隊長に横の人間関係があることについて、
新鮮さを感じたことを覚えています。

劇伴が好い。( クラタとキリヤマで動画検索

(黄金の日日とあわせ、日曜朝のBSプレミアムが脚本・市川森一特集になった件・笑・20210627)
(次は、第24話「北へ還れ!」のときです。20210905放送)



posted by inatt at 03:58| Comment(0) | 感想など・TVドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月20日

【ドラマ】 おちょやん 2020年



2020年下期の朝ドラ

千代が、ふたつのことを交互に語る

「ほんま生きるてしんどいな」

「今まで辛いことばっかりやったかもわからへんけど
 大丈夫、だんない
 きっとこれからはええことも仰山ある

 明日もきっと晴やな」


しんどい人生のお話を1週間単位で前向きに決着させていく、
わざありのドラマ作り。


多くの苦難を強い気持ちで乗り越えてきたが、

女優への復帰、
道頓堀への帰還、
その決断は、
ひとりで下したのではなく、
春子の言動が背景にある。

春子の存在が、
千代を「お母さん」にする。

その運命は
自分の人生に勝手に湧いて降ってくるものではなく、

今までの自分の人生の道程、
自分がしてきた行いと繋がっている。 


■「おしん」を思い出すところ

「うちがあんたらを捨てたんや」という台詞、
千代とテルヲとの関係、
千代と栗子との関係、
などに
おしん」での
俊作がおしんに説いた台詞を思い出しました。


■少年ジャンプの胸熱展開



第28回は、
本番前日に主役に抜擢、
師匠の手遊びと思っていた薙刀を活用した突飛な発声練習、
徹夜の稽古、
本番でのアクシデントをアドリブで大逆転。

同じような展開の少年漫画をたくさん読んだことがあります・笑。

そんな胸熱展開を15分のなかに盛り込んで楽しませてくれます。


1週間単位で、課題に前向きに区切りがつくので、
金曜日のお話がたいてい楽しいです。

また、
朝ドラは毎回の最後はヒロインのアップが多いものですが、
本作では、
次回、次週の敵役のショット(最初は顔を映さず背後のカットから・笑)で終わることがありました。

そういうところも、少年マンガっぽいなと思うことがあります。



第84回で、
家庭劇の面々がそれぞれの事情を述べて去っていきながら、
第85回で、
自分から戻ってくるところなども、
既視感のある展開です。
でも、
それが好いのです・笑。



「お腹の音が鳴ったら、大丈夫のサインだ」(泣き笑いのエピソード)


よくある少年マンガとは違うなと思えるところは、
一平、千代は、周りの大人たちと比べて、
未だ何も成し遂げていない人間として描かれていて、
脈絡なく特別な才能を発揮して課題を乗り越えたりするようなことは
ない点です。


■子・弟子から、父・師匠への愛憎のお話

相互の愛憎ではなく、子どもからの一方的な愛憎のお話(千代・一平・千之助・寛治)

そういえば、
百久利さんの千之助さんへの尊敬もそういうところありましたね。(第68回・69回)


一方、
子の心、親知らずというところが、
テルヲ、初代天海にはありますね。

そこから、どのように「大阪のお母さん」にたどり着くのか、
大変に興味深いところでした。


■千代の特性

子役期の千代には、

お父ちゃんを蹴って鶏を売りに行かせる勝気。
「うちはかわいそやない」と反発するプライド。
「明日もきっと晴れやな」と思う前向きな性格。
「おはぎをくれない」ではなく「おはぎ、おおけに」とウソ泣きする才気。

などが、見えました。

口が達者なのは、
お父ちゃんから受け継いでいるもののように思います・笑


■河内弁

よくある大阪弁だと、
「なんで、あれへんねん。」
みたいなところ、
「なんで、あれぃんね。(字幕表記)」

となっています。

今まで、ドラマではあまり見たことがありません。


( 私は河内弁ネイティブなのですが、
  この年まで、
  自分もそう喋っていることを
  自覚していなかったかも
  しれません・笑 )


主役の方言が大変上手であるとの評価は同意しますが、
第1回冒頭の語りだけは違和感を感じました。

それよりも、

ヒロインが、
2種類の関西弁、
河内弁と道頓堀(どとんぼり)の大阪弁(船場言葉、島之内言葉)を
両方ともに、
場面に応じ使い分けているところが、

過去作品でもあまりないと思われる
特筆すべき素晴らしさです。


■アバンタイトルと主題歌

本作では、前回までの振り返りの短いアバンタイトルが入って、
主題歌が始まるパターンを主に使っているようです。

イントロなしで歌が始まる主題歌が、
振り返りの内容が、
面白くても、
せつなくても、
ともにはまるのが素晴らしいなあと思います。

また、朝ドラは月曜日だけ主題歌が少し長いのが通例ですが、
始めのAメロが繰り返されることにより、
長くするパターンは珍しいなと思います。


■オープニングタイトル

にわとりが運んでいた卵を
竹林で落としてしまい、
その卵が孵化したら、子猫で、
ビー玉のようなお月さんに向かって、
一人きりで笹船を漕ぎ、街にたどり着く。

お話のまんまでした。

そのあと、
綱を渡り、空を泳いでいたのに、
いったん落ちるところがあるのが気になります。

そのあと、ラジオに乗って浮かび上がる。
割烹着の猫の垂れ幕。




■サントラ



カチューシャの唄 ~チンドン ver.~ - 青木美香子
[iTunes]カチューシャの唄 ~チンドン ver.~ - 青木美香子




■「岡安」と「福富」

つまり、

ダウンタウン(篠原涼子)対 志村けん(いしのようこ)


■忘れんように書いとこ

・戦争も終わり、亡くなった方もいるなかで、
 千代の紫のバラの人が全然読めない件・笑
 最初、ヨシヲだと思っていましたが、
 一周回って、一平なのかな。
 山村千鳥かな、
 栗子かな・笑。
  Twitter情報で、
 栗子&栗子の子供に賭けたくなりました。
 栗子の子供(または孫)は千代のこの世でただ一人の血縁者。
 しかも、
 その登場は千代がまた独りきりになったときではないでしょうか。

 ここまで引っ張るからにはと期待も高まる・笑
 ( 第95回時点 20210416記 )




・大山社長の米粒

・高峰ルリ子のカメラ目線

・福富の椿と学生さん

・脈絡なくメタな対応
 (ルリ子だけでなく千代もカメラに向かってうなづいたことが複数回ある)


( コロナの影響で放送回数が減って、いろいろ影響を受けているのかもしれない )





■第1回「うちは、かわいそやない」

物語は、大正5年から。

■第5回

脚本も演出も演技もよかった。

子供が奉公に出るということの理解が、
大人と子供で差があることを表現していた。

最後のシーンも毎田暖乃の演技が素晴らしいものだった。

作 八津弘幸 演出 梛川善郎(なぎかわよしろう)



「うちがあんたらを捨てたんや」

後の展開を見て、
言わずに済むなら言わないほうが、
人にぶつけないほうがよい言葉というものがある、
( また、人に言わせるようなことをしてはいけない )
と思うところがありました。


( 
  梛川ディレクターについて私が聞いたことのある話
  芳根京子「梛川さんにぶわーって泣いちゃって」
  夏菜  「私もなぎさんに泣いた」「いつもなぎさんだった、頼るの」
  (20170721 ダウンタウンなう)
 )



■第15回



ちゃんと判って言っているわけではありませんが、
涙ではなく、顔の表情で魅せる。
歌舞伎の見得のような。


■第35回



■第45回

一平の包帯の下がポイントと、
予想できていたので、

顔が腫れてるくらいでは、
千之助は心が動かんから、
顔に落書きがしてあることを予測したのですが、

あとから考えると、
そのくらいで笑ってしまっては面白ないし。

天海との思い出との関連があるとよかった。


高峰ルリ子(明日海りお)のカメラ目線にオチはあるのか?

この週、ずっとカメラ目線のところで笑ってきたので、

「新しい喜劇を一緒に作っていきましょ」
のところで、
思いっきりカメラ目線で同意してくれると、
視聴者の側としても、
「うん、うん」と頷く準備をしていたんですが、

ここだけ、
カメラ目線じゃなかったですね。

ルリ子さんは、喜劇がやりたくないのかな?


■第50回

「彦一郎さん!」と言うてしもて、ウケをとったルリ子さんが、
落ち着きをとり戻し、
客席にしきりに視線を送っているのが、
カメラ目線のオチだったのかな。

( こちらが勝手にメタなくすぐりと思っていたけど、
  違う狙いのフリで、
  狙いが完遂できなかったのか、
  まだ、先に決着があるのか。 )

■第57回

千代の部屋で、母と幼い自分の写真を見るヨシヲ。
もしかして、
自分が映っているとわかっていないとか。

■第58回

冷え冷えとしたお話の展開。

思えば、千代が大事にしている母とヨシヲの写真も
ずっと千代が持っていたのだから、
ヨシヲには思入れなど感じることはできず、
そもそも、
実の母の顔も覚えていないのではと思うと、

そんなふうに竹井の家を破壊した
テルヲはとんでもないことをしたんだなと思いました。

■第61回



■第65回



■第69回

千之助は、人に頭を下げるときに、
「あれ何や」と、
外連を使ってしまう人。

万太郎と好対照だと思いました。


( 万太郎はおそらく、
  そういう手管はださいと思っているはず )


■第70回

高峰ルリ子のカメラ目線。

大山社長の伝言が、
書き物を読み上げるのではなく、
そのまんまを口移しするのでなく、
熊田さん(西川忠志さん熱演)自身の熱い想いが乗っかって、
劇団員みんなの気持ちが盛り上がる、
活きた気持ちのやりとりになっているところが好かった。

その時、
盛り上がる劇団員のなか、
千代は一番端っこにいます。
このようなヒロインの立ち位置は、
歴代の朝ドラのなかでもとても珍しい。

万太郎と千之助については、
少し気味の悪い、卵の悪戯から、
関係修復のいたずらの応酬に発展し、
最後に両名とも、
「食べるもん、粗末にしたら、罰あたるんや」とお仕置きを受ける、
この落とし前が好かった。
食べ物を粗末にするからとドリフのコントが嫌いなお母さんも納得・笑。




70回で、予定の半分は過ぎているようなのですが、
まだ、「大阪のお母さん」とか片鱗も見せてない、
これからも、
いろいろ大変な予感。

■第72回



■第74回

こないちっちゃいちっちゃい石やったんやわ
それでも激痛やで
人間なんて弱いもんやな

肉親のことについて心に刺さった棘ならなおのこと。



娘から、お前を捨てたと言われたからこそ、
(ヨシヲとは異なり)
娘への罪悪感と結びついた執着が消えることがなく、
借金のような間違ったやり方でも
関係をもとうとする。


■第75回

どんなに憎んでいる相手でも、
内なる黒い気持ちを押さえつけ、
相手を奮い立たせ励ます、

それは自分自身をも救うことになる。

「許す」「許さない」の二者択一、
または、
憎まれた方から贖罪、

などとは異なる決着が好かった。


同じ長屋に、夫婦と子ども(姉弟)2人の家族がいることを
1週間かけてみせている。

みつえの
「ああ、この人も親なんやなと思てしもてな」という台詞に、
第3週、第11週のシズ・みつえの物語を思い出し、
さらなる趣を感じる。
朝ドラを毎日毎日観る楽しみのひとつです。





ええお弔いのシーンでした。



こういうことがあったという覚書





(更に参考)


「クライマックスのプロポーズのシーンでは、川村元気さんから成田凌さんだけに、本番では台本にない「結婚しよう」という台詞を言う提案をしました。杉咲さんは、びっくりしてどう反応していいか本気でわからなかったそうです。」


■第81回

一平「今から俺が何きいても、ええで言うてくれな
一平「こないな時やのに、芝居やっててええねやろか
千代「何でそないなこと
寛治「ええで。ええんですて。
一平「(千代に向かい)せやな、ええねやんな、うん

一平の胸中、
現状にあまり疑問を感じていない千代の態度、
寛治の感受性、

台詞はシンプル、
演者が深く演じる、

好いシーンでした。


■第89回

「私はただ、しようと思うことは是非しなくちゃならないと思っているばかりです」

美しい台詞は千代の内に染みて蓄えられ、
一時的に見失っても無くなることはなく、
ここぞというときにその身のうちから溢れ出て、
自らを奮い立たせる。


■第90回

福富の椿さんの消息も明らかになるとよいのですけれど。
福富がみつえによって料理店として続いていくなら、
またそこで働くとか。


■第95回

一平が老け演技をしているのに対して、
千代が口調の若い未成熟な演技なのは、
それも計算された俳優の演技なのかも。

「お家はんと直どん」の台詞

「親として、この結婚は反対です」
「あんたさんは生娘の初恋を踏みにじるおつもりですか」
「そういうあなたこそ生娘の初恋を踏みにじったドタヌキのくせに」
「あんた、おてるさんかいな、ああ、えらい年季が入ったなあ」
「私は今日まであんたにだまされた、傷物にされたと恨んでました」
「わしはあの時からずっと、あんさんのことを思ってましたんやで」
「ほかの奥さん貰て娘さんまでいてるくせに」
「それとこれとは話が別やがな」
「もう取り返しのつかへんことですけど、あんたの気持ち分かって、うれしいわあ、直どん」 


■第97回





「そういうあなたこそ生娘の初恋を踏みにじったドタヌキのくせに」

( 第95回の千代と千之助のドタヌキの台詞のやりとりをふまえ用意されたものかも)

岡福の調理場には、二代目天海襲名時の集合写真が掛けられている。
( 第113回で千代が見上げることになるもの )
( その下には、福助みつえ一福3人で撮った写真もあるようです )


■第99回

ルリ子さん、千之助、大山社長が物語から既に退場済みであることに、
展開上の必要性があるんだなあと思うことなど

寛治の料理が満州で覚えた(ヨシヲから教わったかもしれない)ものであること



■第100回

朝ドラらしからぬエグイ展開なのですが、

・テルヲの件すら中間イベントだった

・親も弟もこの世を去り、
 同じような境遇の片割れ、長年の同士は
 別の家族を作り、
 ひとりぼっちに戻される

・きっぱりと自ら離縁を決断し相手の幸せを願うことを口にしながら、
 「ほんまにそない思てんのか」と自分を疑った。
 現実世界で自分を偽り演じているのではと。

・そのような気持ちでは、今までと異なり、
 舞台のうえで、演じることにより状況を昇華することもできなかった

( 台詞通りもアドリブによる変化もできなくなった千之助は自ら舞台を降りた )


奉公に出されたときは「うちがあんたらを捨てたんや」と言い放った。
テルヲに対しては恨みを飲み込み励ました。
今度はどうやって乗り越えるのか。

( 第95回と第100回のふたつの劇中劇を続けて撮影しているのなら、
  座席に座っている岡福一家含め、
  俳優のみなさんってすごいですね
  杉咲花と成田凌は、
  初演と再演初日と再演千秋楽と
  3回とおりの演じわけを準備しなければならない。 )

( クランクアップの写真での千代の姿が、
 「お家はんと直どん」の衣装のようでしたが。
  最終的に4通り演じたということですね。 )

( 相手にも自分と同じような人生の道程があり、
  尊重し、慈しむということなのか、どうか。20210428記 )


・あさイチの受け

華丸「どうしよう、土日手分けして探そう」
 本編でのみつえや香里の態度とも響きあう、素敵な受けでした。

(火曜日に、「これ受けれたら、もうホント「受ける力」っていう本だせる」
 と言った博多華丸師匠。)


■第21週「竹井千代と申します」(第101回〜第105回)

 神回ならぬ「神週」だと思いました。


■第101回

桜庭君、頑張れ、芸能史に貢献してるぞ。
(桜庭三郎:野村尚平)



■第102回

「箕輪悦子」という言葉が出るたびに、
挿まれる天海祐希さんが写る村川茂監督作品映画のポスター、
さて、何カットあったのか・笑

千代と栗子が再会したとき、雷雨なのは、
「明日もきっと晴やな」と言うこともできない状況だから・泣

第101回最後の急ぎでかける人、
今回冒頭の千代の家を覗き伺う酒井・桜庭に吃驚する子ども、
本作は、後景の役者さんに小芝居させる演出が多いと思います。



■第103回

温かく笑えて何回も見たくなる回でした。




千代は四つ葉のクローバーも持っていた。

栗子は、
三味線ひとつ、と春子。

ひとつのおはぎを奪い合うのでなく、

相手の大事なものも
自分のものと同じく慈しむこと。


また、
深刻な心の痛みの問題を
「ま、そんなこともあるわな」と柔らこうに受けて、
阿呆な話でほぐすやりかたもあるのだなあ。


■第104回

後悔しないため、足を運び直に「力を貸してください」と頭を下げるが、
無理強いはしない。

本当に「あないな思いは二度としたない」のは
(舞台での腹下しでなく)
戦中の慰問団のこと。

長澤誠と花車当郎、大人な二人ですね。


■第105回

(第100回の「お家はんと直どん」の舞台の最後のカット
 ー遠方の座席から舞台を映した
 は、栗子の視点でしたね。)



■第109回

今までも何度か経験したことのある、

朝ドラヒロインが、
半年を経て、
最初とはまるでちがった顔つき、表情に見える、
ということをこの回の最後のシーンで
感じました。


■第110回

栗子さんの戒名は、「寂念捧花信女」

・「寂念」とは、「雑念を取り去った静かな心」だそうです。
・「捧花・Pěng huā」をGoogle先生は、「花束」と訳してきます。

副音声「窓明かりの部屋に、そっと立てかけられた栗子の三味線」


(Instagram @jyoukokuji から引用)
・「寂念捧花信女(じゃくねんほうげしんにょ)」
(思い静かに花を捧げると言う意味です。寂念は雑念を取り去った心、捧花とは中国語で花束のことでもあります。)
・テルヲの戒名「渓嵐月晃信士(けいらんがっこうしんじ)」母サエの戒名(第1話に登場)「渓月明英信女(けいげつみょうえいしんにょ)」
・千代にとっての栗子さんのような、自分が知らないだけで、皆それぞれに陰ながら応援してくれている人がいる事を、私達は気づかないままに過ごしているかもしれません。
・栗子さんは「私達は生きているのではなく、毎日たくさんの思いにつつまれて生かされている存在である」ことを伝えるための配役だったのではないでしょうか。



■第111回 最終週「今日もええ天気や」

最終週は、温かい泣き笑いで十二分に楽しませてもらえるはず。

たくさんの朝ドラを観てきましたが、
そんなふうに週初めから確信できるのは初めてのことです。


■第112回

ラジオドラマ出演も
道頓堀への帰還も
どんな気持ちで決断したのか、
千代は一言も口にしていない。
ただ、
その背景には春子の言動による後押しがあったことが描かれている。

千代がシズから叱られている背景で、
一福はうどんを2玉、
千代と春子のために茹でようとしている。



【一平の喜劇観】

お前の苦しみはお前にしか分からへん
俺の苦しみはお前なんかには絶対にわからへん
そやから俺は芝居すんねん
芝居してたら、そういうもんがちょっとは分かる気がする
分かってもらえる気がする(第39回)

(「桂春団治」で描こうとしたものは、)
ありのままの私自身です。愚かで哀れな人間です。
けど、そういう目ぇ覆いたなるようなことの先にこそ
本当の喜劇がある。(第111回)

「もし、そないなことになったら、

 ( 千代の苦しみ、
   一平の苦しみ、
   哀れな人間同士が芝居をぶつけあったら、
   相手の苦しみがちょっとは分かるのかもしれない、
   それはほんまもんの、)

 喜劇やな」


■第113回



このシーンで重要なのは一平、灯子の謝罪ではなく、
春子のためという思いが後押しをした千代の気持ち。
若い頃のように体をぶつけていったり、
相手に荒い言葉を投げたりするのではなく、
自分の気持ちを確かめているような仕草や
自分から襖を開けて灯子・新平に近づいていく動きに表れている。

( だから、一平の方は胡坐座り・笑 )



「テルヲの血をひいた姪」というもの言いは「私にも家族ができた」ということ。



■第114回

シズさんがかめさんたちを呼んだのだから、
みつえさんは椿さんを呼んでほしかったな。

( 舞台に向かって右後方から、
  客席と舞台を俯瞰するカットがありました。
  あれは栗子の視点では? )



熊田さんは「裏方」
を体現している役だと思いました。

■最終回

幕が閉じたとき、一緒に拍手したくなる、終わり方でした。

(サエさんとヨシヲは
 顔が似てるなあと思いました)

(栗子も登場するかと思いましたが。
 シズさんが春子に花籠を持たせるとか。)



朝ドラヒロインの職業上の仕事について、
その仕事に就くことに重点がいき、
ヒロインがその仕事により、
他の人に影響を与える描写は意外と少ないと思うのですけど、
本作では、
千代の演じる映画・舞台が、
栗子を励まし、
その栗子が千代を救い上げるという
めぐり合わせが、とても好かったです。


( 「わろてんか」にも出演していた成田凌さん、
  「ヒロインの相手役?
   松坂桃李さんは、
   幽霊出演で楽しそうやったなあ、
   まあ、なんとかなるやろ」   )  







■#熊田さん下のお名前教えて



桂吉弥さんのインスタライブ(20210515)
熊田さんの下の名前、
二世役者の下の名前、
松竹座の「田中のおばちゃん」、
のお話

私は脚本の八津弘幸さんと吉弥さんのお話から
こんなことを思いました。

「鶴亀の熊田さん」と呼ばれることが、
忠志さんにとっては勲章であると。

役の上ではありますが、
「吉本の西川さん」と同列になったのだと。

(1:23:50〜)






■背中合わせのけんか音頭



■総集編

「人生は泣き笑い」「今日もええ天気」





アクセントの正しい表記を知りませんが、
自分の覚書のためのメモとして。

本編  おおきに ( 京都? )
総集編 おおきに ( 大阪? )

ヤフー知恵袋から引用
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1446057669
京都…→→↑↓
大阪…↑↓↑↓


■黒柳徹子と浪花千栄子

20210705の徹子の部屋(西川忠志 西川きよし)
黒柳徹子が寛美と夫婦役で芝居をしたときがあり、
そのときに、浪花千栄子とも共演した。
「もう、浪花千栄子さんというかたほど、上手な方はいらっしゃいませんでしたね。
もう、驚きました、私。」 


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2021年06月16日

【ドラマ】 大豆田とわ子と三人の元夫 2021年



毎回、1時間ずっと飽きることなく、

たくさん、あははと笑いながら観ているドラマ、

なんですけど、

洒落ていることには
洒落ていること以外の何があるんだろう、

とも思う。

また、
松たか子が、鋼鉄の丸太みたいに、
強い人を演じて成立しているお話。


(「松たか子さんにこんな役を書いてみたい。〜職業は歯科医でしょうか。松さんが歯医者って怖いですね。何の躊躇もなく黙々と削りそうで」(坂元裕二))


大豆田とわ子のような人は世の中にいないと思うし、

誰にも、いつまでもちやほやしてくれる三人の元夫は存在しない。

( 代わりに、とわ子にマウンティングしてくる、門谷(谷中敦)や西園寺は、現実にもたくさん居る )

( 小鳥遊さんはどうか?彼に幸は訪れるのか? )

でも、

この物語を観た人が何か前向きに幸せな気持ちになれるなら、

それが素敵なドラマというものなのかもしれない。

ただ、

表面的な気持ちよさに浸るだけでは、

よろしくないような気もしている。


このドラマが、
コロナ禍の最中、
2021年6月の2021年東京オリンピック開催の前月に放送され、
一部に熱い支持を得たことは、
何か不思議なような、
関係あるようなないような。

10年後にこのドラマがどのようにみえるのか興味深い。





いわゆるトレンディドラマ
私は1クール全話観たことがほとんどない。

それらが制作、放送されたころ、
私は、
それらが放送されている時間に家に帰ったことがなかった。

リゲインとかタフマンの時代だ)

たまに断片を目にしても、

このドラマの登場人物たちは、

外目にスマートな仕事ぶりで、
とても家賃の高そうな小綺麗な住処に棲んでいるのが、

自分の生活感からはとても遠くに感じられ、
現実感がなかった。

そして、一番理解できなかったのは、
男女がくっつくにしても、分かれるにしても、
納得感を持てなかったこと。
くっつくことになってるからくっつく、
別れることになってるから別れる、
みたいに思えた。

予定調和を見せられても、
心に得るものがない。
白雪姫でもシンデレラでも、
結婚してからあとが、
ドラマなのではないのか。


「大豆田とわ子と三人の元夫」では、当初、それと同じ気配を感じた。

・コロナのない世界
・本人の意識はどうあれ、仕事では成功
・都心にあんなお洒落なお店を開店するには資金がどれだけ必要か
・大豆田とわ子の家のリビングは何平米なんだろう。
 ダイニングリビングに加えて
 少なくとも、とわ子と唄の部屋があって、家全体は何平米なんだ。
 ( 彼らの生活圏は渋谷区内だ。 )
・視聴者の大多数は、
 2年間、毎日お客さんに挨拶しても、反応もされず、顔も覚えてもらえず、
 田舎に帰ることになった小谷翼(石橋菜津美)側だと思うけど、
 彼女の人生は、ドラマ内において、
 渋谷のビジネスホテルに常泊することができる慎森のエピソードとして、
 消費・消化されてしまったように思える。


こんなことをドラマでいちいち言うのは不毛だとも分かっていますけれども。


ただ、このドラマは、

そういうお洒落をかなり極上に料理することができていると思う。

複数の元夫との関係を予定調和でなくお話を綺麗にまとめた。

母親の不倫さえ、お洒落に処理できてしまっている。


このドラマの脚本家の意図はどこにあるのだろう。

■各回の感想

#3



#4

田中八作と棉来かごめの首を傾げる仕草、
脚本か、演出か、演者の考えか、
松田龍平と市川実日子は納得か。
ただ、それっぽいだけで、本当は意味がないような印象でした。

#5



#7



#8



前の3人の夫たちとも、
こんな風に訳の分かんない感じに距離が詰まって行ったんだろう、
と思いながら観てた。


#9



大豆田とわ子と田中八作は、ともに
綿来かごめとぴったりと合うピースの形をしている点で、
運命的に近しいが、
お互い同士は、つながりあう形ではない。


#10

人間って、長い時間がかかるかもしれないけど、成長する

・お土産っていります?と言ってた人がおそろいのシャツをお土産にする
・壊れた網戸をいつの間にかひとりで直せるようになる
・自転車だって、お父さんが教えてくれなくても、必要があれば自分でできるようになるのだろう

ーー

私の好きは、
その人が笑っててくれること、
笑っててくれたら、
あとはもう何でもいい、
そういう感じ。

って言ってたけど、
とわ子自身は、
仕事とかごめと唄以外のことで、
人のために動くようなことは
ほとんどない・笑






それはともかく、伊藤沙莉のナレーションという発明。









なるほどと思う。
「一人で生きること、苦しみながらも仕事して生きていくこと、他者を許して責任を引き受けて大人であること」
と、言われると私は、おしんを思い出す。



「怪談めいた非現実感」を私も感じた。







2021年06月06日

【将棋】 実力上位者は下位者の実力を見極められる



かねてより、
実力上位者は下位者の実力の違いを見極められる、
と感じているのですが、

( 初段の人は、二段と三段の実力の違いがわからないが、
  三段の人は、初段と二段の強さの違いを判別できている
トッププロの上位は各棋士がどれくらい強いか把握できている )

20210605の ABEMAトーナメントで、
チーム羽生が、
中村太地七段を初戦から三連投させ三連勝したところ、
羽生善治九段の
見た目からは想像できない、
勝負師としての正確、冷徹な、判断力、決断力に、
恐ろしさを感じました。





20210914

「藤井聡太三冠誕生に同じ三冠の渡辺明名人が独白「藤井さんといかに戦うか」」

   https://hochi.news/articles/20210913-OHT1T51187.html

渡辺明名人は、

タイトル戦を重ねている藤井は今も成長し、変化していると映るのだろうか。
と言う質問に

 「いや、去年の棋聖戦五番勝負の時から完成度は高かったので、変わっているかどうかということは本人にしか分からない領域の話だと思います。この1年で大きく変わったとは思わないですけど、勝率的にはずっと高いので安定飛行を続けている印象です」

と答えていますが、私は、
藤井氏のほうが実力が上なので、自分から藤井氏の実力を評価できない、と言っていると解釈しました。


(「(タイトルを)2つ3つとなると、スケジュール的にもキツくなってきます。だから、トップグループの30人くらいに対して、毎回いっぱいいっぱいの研究をせずとも、普通に指して勝てるくらいの力関係にならないと難しいです。自分も20代後半に二冠、三冠となる中で意識したことは羽生(善治九段)さんと互角で戦えるかどうかでした。羽生さんと互角に戦えれば、他の人には7割くらいの勝率を残せる。そうなるとタイトル戦でも有利になってくる、という基準になっていました」 
  こういうことを公に発言してくれる渡辺名人。藤井三冠はすでにこのレベルになっている。豊島竜王と互角で他の人には7割以上。 )


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【ドラマ】 獄門島 2016年 長谷川博己金田一



僕はただ、訳(わけ)が欲しかったんです。今日(こんにち)を生きる訳が。





20170504記
 
NHKBSで放送された、
長谷川博己金田一の獄門島 を観ました。
( 初回放送は、20161119 )
これまでの映像化作品とは異なる風味の新鮮な金田一でした。


次は、悪魔が来りて笛を吹くなのでしょうか。


心配なのは、
この作品の金田一の心が救われるような物語の原作を
横溝正史は用意していないこと・哀


それはある意味当然で、
横溝正史は戦後、
このドラマの金田一が思っていたことと同じ思いを
胸に抱えているかもしれない読者に向かって、
執筆していたわけで、

金田一自身に、
物語の暗さを漂白するための、
日本の現実から浮いた属性を
あえて持たせていたと思います。(*)

風采はあがらないが、
なぜか憎めず、
他人の物語に入り込み、
どろどろとした因縁にまみれた事件に関わっても
自身は染まらない。

その物語とキャラクターは、
昭和30年代に現実味を失い、
昭和50年代に絵空事として復活し、

今、別の、鬱な背景や属性を必要としているなら、
それはとても興味深いことです。

  


(*)
本陣殺人事件で語られる、
金田一はアメリカから戻ってきたという設定も、
意味のあることなのかも。

作者は、最後の事件が終わったあと、  
金田一をもう一度アメリカに返した。




20210605に再放送されたものを観ました。

長谷川金田一は、今のところ、これ一作のみですが、

それでよいのかもと思いました。








私は本作で
世を拗ねて、職業私立探偵にはならなかった金田一を感じたのですが、
脚本家は、
戦後の世情にどっぷりつかっていった、
金田一を想定していたようです。









市川・石坂金田一の映画獄門島の感想
 http://inatt.tokyo/article/398821915.html


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2021年06月01日

【ドラマ】今ここにある危機とぼくの好感度について



勝手に想像していたよりは、ドラマの反響があまり聞こえず、そのことが今ここにある危機





「『半径5メートル』『ここぼく』勝田夏子CPに聞く “いま”を切り取る2作が生まれた背景」
 https://realsound.jp/movie/2021/05/post-764490_2.html

・(2020年)10月期の放送予定で、(2020年)4月頃に撮影する予定だったんですが、コロナ禍の関係で撮れなくなり、リスケジュールした

・渡辺あやさんと前々から「最近、言葉が破壊されているよね」「日本語が壊れていっているよね」という話をしていたんです。つまり、何か言っているようで何も言っていないような言葉や、はぐらかして何も答えないみたいなことが世の中で罷り通っていると。20年くらい前だったら許されない振る舞いだったことが、今は政治や行政の世界でも企業社会でもたくさんあって、それで逃げ切ったもん勝ちみたいな世の中になってしまっている現状に、私も渡辺あやさんも非常に強い危機感を持っていたんです。そういった状況をテーマにドラマを作れないかというところから始まりました。

・当初、大学の施設からウイルスが漏れるという展開を予定していたんですが、こういう事態になってしまったので、アレンジした

















・物語で起こっていることは現実でも起こっていること
・主人公の成長物語ではない
・勧善懲悪ものではない
・現実にあるやばいことに気づくためのお話


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2021年05月29日

【TV】 あの人に会いたい (一覧)

 
NHKの番組
「 「あの人に会いたい」はNHKに残る膨大な映像音声資料から、歴史に残る著名な人々の叡知の言葉を今によみがえらせ永久に保存公開する「日本人映像ファイル」を目指す番組です。 」
https://www.nhk.or.jp/archives/people/?year=2004


#017 加藤唐九郎 (1898〜1985)
焼き物を作って、己が救われるまで努力するよりしょうがない
http://inatt.tokyo/article/398821617.html

 
#155 角谷一圭 (1904〜1999)
安心したらあかんですわ、安心してるとね、ペケでますよ
http://inatt.tokyo/article/398822127.html


#170 升田幸三 (1918〜1991)
人生というのは話し合いだと思う
http://inatt.tokyo/article/398822201.html


#191 埴谷雄高 (1910〜1997)
書物の中に残された埴谷の魂は、精神のリレーを待っています
http://inatt.tokyo/article/398822258.html


#307 森繫久彌 (1913〜2009) (の妻)
女房が紙芝居やるんですよ、 汽車の中で、 無蓋貨車の中でね
http://inatt.tokyo/article/471423178.html


#535 海老一染之助 (1934〜2017) 海老一染太郎 (1932〜2002)
染太郎さんが病死、その棺を染之助さんは、おめでとうございます、の決め台詞で送りました
http://inatt.tokyo/article/459906584.html


#628 福本清三 (1943〜2021)
誰かが見ていますよ、ほんまに。一生懸命やる。
https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009250628_00000




http://inatt.tokyo/pages/user/search/?keyword=%82%A0%82%CC%90l%82%C9%89%EF%82%A2%82%BD%82%A2




あの人に会いたい
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2021年05月25日

【ドラマ】 MIU404 2020年



20210525記






「てかさ、これからどうなんだろうなあ
「毎日が選択の連続
「また間違えるかもなあ
「まあ間違えてもここからか



ドラマ「アンナチュラル」では、
当事者には非のない、不条理に降ってくる死があり、
それを周りの人がどう受け止めるか、という話が多かったが、

本作では、何かのスイッチで進む道を間違える人がいて、

その時が来るまで誰にもわからないスイッチを
周りの人がそれを止めることはできなかったのか、
に焦点があたっている。

そして、
「人を救う、人に救われる」という他者への働きかけだけでなく、

分岐点に立ったとき、
自らが正しいほうのスイッチを入れる、
ということが描かれているのかなと思っています。

・違法ドラッグに手を出さない
・闇カジノに出入りしない
・闇カジノ主催者の誘いに乗らない
・人の携帯は覗き見しない
・逮捕より人命救助を優先する

また、
父の子供へのモラハラが、子供の衝動的な犯罪の引き金になったり、
ほんの遊び心であっても、
虚偽通報が妊婦搬送を遅らせ胎児死亡を招くこともある、
という想像力の大事さ。




【女性の機動捜査隊隊長】

チームのリーダーが、
大昔の石原裕次郎、渡哲也のような男性でなく、
また、5年前なら生瀬勝久だったかもしれませんが、
そういう一癖あるタイプでもなく、
15年前は妄想癖のある交通課婦警だった女性(時効警察)が、
とは冗談ですが、
違和感なく普通に、
女性隊長が、男性捜査官に指示を出しています。

あと5年、10年したら、それの何が気になるの?
ということになるかもしれませんが、
なおのこと覚書しておきます。

女性の隊長というのは、なんとなくではない設定なのかなと思います。
女性だからといって、特別なことがあるわけではない、
という表明なのではないでしょうか。


【反社の扱い】

昔のドラマでは、
やくざや暴力団を、
不遇な、世の中に居場所のない人の
やむを得ずたどりつくところとして、
消極的に認めていることがありました。

タイガー&ドラゴン ( 2005年 )とか。

しかし、本作では、
久住の立ち位置は、
金で暴力団を利用することで成立しており、
また、
青池透子の不幸は、
正規のルートで暴力団の協力企業に
そうとは知らず勤めてしまったこと。

反社会的勢力は、
(当たり前ですが)
絶対的に否定される存在として描かれていると思います。



【各回の感想】

■第4話「ミリオンダラー・ガール」

美村里江の名演。
根拠はありませんが、
美村さんは、撮影中止前に台本を受け取っていて、
自粛期間中ずっとこの役と向き合っていたのかもしれません。

「透子」という珍しい名前にも意味が与えられているかも。

事件の発生は、2019年5月17日金曜日。

「多い方をとって助けたはずの青池透子が再び道をはずれたんだとしたら、どうしてそうなったのか、知る義務がある
「土壇場で分かるよな、そいつがどんな奴か。
「兎ってさあ、追いつめられると、狼も真っ青な強烈なキック繰り出すんだって

(アイコンが兎の呟き)
最後にひとつだけ
わたしが助ける
自由になれる
そんなの嘘だ
逃げられない何もできない
弱くてちっぽけな小さな女の子
誰が決めたの
つまらない人生
もう死ぬみたい




私の頭が勝手に思い出したことですが、
レベッカのボトムラインという曲。

「Keep the Bottom Line
 くいしばるひざを ゆるめりゃ
 自由になれちゃう この街はdanger
 Keep the Bottom Line
 いつだって ギリギリのすまし顔だけど
 本当の愛も知ってる」

街はいつの時代も危険だけど、
いきつくところに対する楽観度の残り具合が、
1980年代と2020年の違いかもしれない。



■第7話

家出少女ふたりは、
アンナチュラル第2話の花とミケが救われた形、
という意見を見て、
なるほどそうだなとほっとした気持ちになりました。


■第8話「君の笑顔」

「君の笑顔」とは蒲郡が思い出せない妻の笑顔?

事故の事を覚えてないよね、と伊吹に問われたときの、
蒲郡(小日向文世)の笑みにはぞくっとしました。

志摩は、
「お前にできることは何もなかった、何もだ」
と言われた男を相棒にした。

主人公がお互いをバディと認めるまでに8話もつかって物語を構築しています。



■第9話「或る一人の死」

・誘惑にかられながらも、人の携帯を覗き見しない、というところが印象的でした。


■第10話

・「死んだやつには勝てないって言ってたけど、
  それ、違うよ、
  生きていりゃあ、
  何回でも勝つチャンスがある」

・大層な手順で盗聴器をしかけた暴力団。
 メールひとつでパソコンを乗っ取った久住。

・虚偽通報とフェイク動画で、
 実際に警察を混乱させることができるのか、
 何人協力者が必要なのか、
 興味深い。
 本物の警察はそこまで脆弱じゃないと思いたいですが。


■第11話「 ゼロ」



「お前達の物語にはならない」
 敵役の捨て台詞ではない、重要な主張のように響きました。

題名のゼロとは、

オリンピックはなくなり、
コロナでいろんなものが変わり、
あなたはどちらへ向かいますか?
と問いたいのかどうか。

スイッチは自分で選ぶ。
人に選ばせてはならない。

でも、志摩は揺れ動いている。
「なあ志摩ちゃん、刑事やめたりしないよな」

(バディものでありながら、
 主人公が相棒に判断を委ねたことを
 心の奥で悔やんでいるという描写に
 冷やりとします)

(虚偽通報で生まれなかった命もあったが、
  起訴可能な法律上の罪では、久住は、割とすぐに刑務所から出てくるのでは?)

(お前達の物語にはならない、とは蒲郡も考えていることなのかも。
 また、「宮崎」「酒鬼薔薇」も連想する。
 久住や彼らをワイドショー的に消費しても意味のあることにはならない)

ゼロという題名は、
ゼロから小さな正義を積み重ねる、
という意味だったのでしょうか。

小さな正義から小さな救いが生まれ、
伊吹と志摩のこれまでの行動が、
SNSを通じて、
メロンパン号のデマを消すのに役立った。

「てかさ、これからどうなんだろうなあ
「毎日が選択の連続
「また間違えるかもなあ
「まあ間違えてもここからか

虐げられているマイノリティの存在など、
世の中の暗い部分から目をそらさないが、
あくまでも
エンターテイメントとして
前向きに終わらせる
作り手の意識を感じました。




・機捜うどんからはじまる奇跡のピタゴラ装置

・「俺たちと、ここで苦しめ」とは、
 ルールを守り、他者を尊重するという同じ土俵で、ということかしらん。

・2019年10月15日とか何してたかな、と自分のスケジュールを再確認してしまった。
 
 メケメケフェレットが俺と組まへん?と囁いてくるのは、2019年10月16日0時

 九重がメールを発信したのは、2019年10月15日15時5分

・撮影が中断され、放映期間・回数も変わることにより、ストーリーがどのように追加・変更されたのか興味深い。




(ドラマ「フェイクニュース」)

なかったことのようになっているのが残念なNHKのドラマ、
「フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話」を思い出しました。

2018年放送のドラマですが、
MIU404では、
さらに進んで、
確かにどこか遠くの戦争の話ではないことが描かれていたと思いました。





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↓これが当たっていたら凄い。確かにこの脚本では登場人物は物語上無意味な動きはしない。





【国立競技場】

最終回放送は、2020年9月4日(金)でしたが、
たまたま、9月3日の朝、
国立競技場の周りを歩きました。
(という、個人的な覚書)

20200905・国立競技場・90




【銀座の裏通り】

青池透子が逃げ回った銀座の裏道、
弱くてちっぽけな小さな女の子を見つけた路地。

(と、私が思っている場所)の写真

miu404・銀座の通り・縮小11.jpg

miu404・銀座の通り・縮小21.jpg
(ロケ地)




【主人公の名前の話・一未、藍、ゼロ】

私は、数学が得意ではありませんが、
(話題になったのは、「虚数のiは1未満」という言い方)
「実数の軸と虚数の軸はゼロ/0で交差する」という説明を見て、腹に落ちました。

1未満とか、虚数と同じく、脚本家は最初から「ゼロ」を意識していたのかどうか。

タイムラインが沸いてしまったのは、
まさしく、このドラマで描いたことが現実に起きるという証明になった・笑。













アンナチュラルの感想
 http://inatt.tokyo/article/458024514.html


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