2021年05月22日

【テレビ】 タモリ倶楽部 FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE


 
タモリ倶楽部って、毎週毎週、題材が面白くって、
よくもみつけてくるなあ、と感心しています。

一番好きなバラエティ番組はタモリクラブ、って
口にしちゃうと、
この番組は下ネタも多いし、
人によっては、
問題発言ということか、
ちょっと引かれることがある。
でも、本気でそう言ってます・笑。

ゲストが告知とか一切しないのも、
今となっては少数派。





■20210521放送 テトラポッドビンゴ

テトラポッドが日本に本格導入されて60周年)

テトラポッドは、登録商標。総称は「消波ブロック

「消波ブロック」はメーカーは15社以上、
製品は100種類以上あり、その一つが「テトラポッド」

消波ブロック業界のパイオニアにして最大手、株式会社不動テトラ

不動テトラの前身、「日本テトラポッド」が1961年にテトラポッドを国内に本格導入
テトラポッドは1949年にフランスで誕生

aikoのボーイフレンドではテトラポット

Google earth使って、テトラの種類でbingoって、
予算を使わないで面白い工夫で、感心します。

( 出演者のうち、芸能人はマスクをしていなくて、
  不動テトラの方はマスクをしていた。
  なんらかの決めがあるみたいだな。
  事前にPCR検査を済ませているか否かとか?)


■20210409放送 小鼓とヴィブラスラップ(キハーダ)

めっちゃ笑ったけど、

楽器の正しい使い方を真面目に説明していて、

伝統的な部分もきちんと押さえてあるところが好い。

小鼓方幸流(こつづみがたこうりゅう)大村華由先生、

ちょっとキャラ入れてますよね・笑






■20160603放送 メンマの由来

メンマ(麺麻・麺碼)とは、麺にのせる麻竹(まちくという竹の種類)を
乳酸発酵させたものだから、
日本の輸入元だった丸松物産社長松村秋水氏が名付けた、

という説が紹介されてました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%9E
  
 
  
■20170915放送 地下鉄路線図(都営版)

2000年に都営大江戸線開業の際に大幅にリニューアルされた路線図
これはフリーデザイナー大西幹治さんがてがけた。
・大江戸線を楕円に
・駅名を白枠に入れる
・枠で乗換可能を表現
・丸の内線の赤色は、イギリスの煙草ベンソンアンドヘッジスの缶の色
・東西線の水色は、たばこのハイライトのブルー
・新宿駅の真ん中に点線が入っているのは、
 大江戸線と丸ノ内線が乗換できないことを示している
地下鉄路線図都営201704.JPG



■20170929放送 船底塗料

船の底が赤いのは、
塗られている船底塗料の色。

船底塗料の目的は、
フジツボなどの付着防止。

赤いのは、
生き物を寄せ付けないよう、
主成分に亜酸化銅が含まれているから。


■20180921放送

クリーニング屋さんに〇〇舎という名前が多いのは、
明治40年に日本で初めてドライクリーニングを導入、
全国に展開した最大手の白洋舎に倣っているから。
白洋舎は、創業者五十嵐健治が、
明治39年操業時に会社組織でなかったので、
社でなく、小屋の意味の舎をつけた。

ところが、白洋舎の「しゃ」は、
正式には、
白洋で旧字体を用いている。
ドライクリーニングとは、石油などが原料の有機溶剤を使用した洗濯方法


■20181116放送

空耳アワー

在庫8万枚 を誇る、
1981年創業、神保町のCDレンタルショップ「ジャニス本店」が2018年11月に閉店とのこと。
音源確認のために、25年以上毎回80枚~100枚を借り続けていた。


■20200515放送

中学入試に出る、鉄道問題に挑戦。

開成中学校、2005年の入試問題。

上野御徒町駅で大江戸線に乗るときに、
都庁前駅に行くためには、1番線、2番線どちらに乗るか。(三択)

答え どちらに乗ってもよい。

このような首都圏に住んでいない小学生には無理筋と思われる出題は、
腕試しで受け、合格しても入学手続きをしない、
例えば関西の子供を落とすためのご当地問題であると、
森上教育研究所の早川明夫先生が解説していました。

なるほど。


■20200710放送 みうらじゅんの絶対くるブーム

法枠工(のりわくこう)をワッフルと言い張るみうら。
( 法面・のりめん=斜面 )

「あおのりのせたりするからワッフルというんですか?」
というみうらのボケに、
「そういうことですね」
とのっかる堀本興行(和歌山県)の社長・笑
「社長はやっぱりワッフルとか好きですね」に、
「ワッフル好きが嵩じてのりわくですね」
あくまでものっかっていく社長・笑。

https://www.google.com/search?q=%E6%B3%95%E6%9E%A0%E5%B7%A5&sxsrf=ALeKk00i4eIiWUmorN-fGKIqhjZvlqg9Dw:1594419368211&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwimq8KA28PqAhUjw4sBHVHmCV0Q_AUoAXoECAwQAw&biw=960&bih=936


■20201009放送 異業種テイクアウトカレー相談室





■コロナのせいで、冒頭の挨拶が変わってしまいました。


「毎度おなじみ、最近流浪していない、タモリ俱楽部でございます」(20201023)

「毎度おなじみ、普通の番組、タモリ俱楽部でございます」(20201113)

「毎度おなじみ、テレ朝ばっかりでやってる普通の番組です」(20201120)

「毎度おなじみ、ここんとこ流浪しない、タモリ俱楽部でございます」(20210115)

「毎度おなじみ、不要不急の番組、タモリ俱楽部でございます」(20210730)


■20210115放送 オンライン鉄道旅行大試乗会

タイ・メークロン線のメークロン市場

ロシア・シベリア鉄道・ウラジオストク

とても楽しめた。

今までと同じことができなくても面白いことはいくらでもあるんだな。






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2021年05月07日

【ドラマ】 コントが始まる 2021年



■キャスティング

もっと無名の俳優たちだったら、

これからどうなるんだろうと

とてもどきどきしそうなお話なんですが、


今のところ、

これだけの俳優さんたちを集めてながらも、

それぞれ以前に見たことのあるようなキャラの

こういうお話は、

なんだかもったいないような気持ちもしています。


中の人たちは、

描かれている人物像より、

もっと大人な人たちだろう、という感覚があります。



■脚本

#02

すでに解散を宣言したトリオの残り数少ない舞台を

あんなに熱心な中浜さんは何故観にいってないのか、

それは今回のお話のキメを最後にもっていくため。

( 「いつもと台詞が変わってましたね」と
  中浜さんに言わせる筋が好みです )

#03

ほぼすべて、台詞とナレーションで説明してる気がする。

間髪を入れず「明日の夜とか、どうだ」と言える人になりたい。


■#06

登場人物が多いので、

一人当たりの場面が少ないのに、

1回のなかで、それぞれ輝くシーンがあったのは、

素晴らしいなと思いました。


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2021年05月04日

【ドラマ】 透明なゆりかご 2018年



NHKで放送されたドラマ。
素晴らしい作品。

・海のそばに建つ産科病院
・屋内のシーンでも聞こえてくる波の音、海鳥の鳴き声
・柔らかな陽射しが差し込んでいる、分娩室、診察室、待合室、病室

茶化して言うと、
ちょうど10回なので、
これが民放ゴールデンで1クール放送されたなら、
世の中にものすごいセンセーションを巻き起こしたに違いありません。

変な話で、
NHK金曜夜10時ドラマ10だとそうならないんですね。
それが好いと思います。

第9回放送前に発信されたメッセージ、
「まずHPのあらすじをご覧下さい。耐えられないとお感じであれば、視聴を回避して頂いても構いません。」
とは、テレビドラマとして、前代未聞な表明だと思いますが、
スポンサーをつけないNHKだから言えることですし、
プロデューサーが素晴らしいということかもしれません。
(制作統括 - 須崎岳(NHKエンタープライズ)、橋練(NHK))



初主演で、こんなに難しい役柄を
おそらく期待以上にやり遂げたので、
当たり前のように朝ドラヒロインになった
清原果耶の凄さ。

・単に上手いというのではなく、
(見たことあるという感じではない)自然で繊細な表情

・特に目立つ言動や行動をしなくても、
 ドラマの品を生み出す主役としての柄の良さ

( NHKでは、このあと、時代劇や戦争を描くドラマに出演した。
  大河ドラマに向けて、
  NHKには育成計画でもあるのではないか・笑

  連続テレビ小説 なつぞら(2019)
   「千遥役は歩んできた半生が詳しく描かれてはいない分、私がしっかりとその過去を知って演じなければいけないと思いました」
  BS時代劇 螢草 菜々の剣(2019)
   殺陣を経験した。
   「時代劇は“所作”に感情が乗るんです」
  マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜
   「(捕虜として)連行されるシーンが、精神的にしんどかったです。〜現地の村人たちから野菜などを投げつけられたり、〜恨みの言葉を浴びせられたりするので。〜本気で投げたモノが当たる痛さ以上に、心が痛かったです。」 )


もちろん、周りの俳優さんたちも、素晴らしかった。

・医者の純粋な使命感が伝わる、瀬戸康史
・医師の後ろに控え支えている存在感を醸し出す、原田美枝子
・心に残る引け目を表現する、酒井若菜


お話の内容については、

毎回が、独立したお話である一方、
10回を通じ、主人公の成長を描いているところが好かったです。

最初は分からなかったのですが、
第4回に至り、
各回の重要ないくつかのシーンは、
主人公の想像であるとの思いに至りました。
主人公は人の気持ちがわからないことに悩んでいますが、
それに代わる素晴らしいイメージ力を持っている。

−視聴者の私たちが物語の中で観た重い出来事を浄化してくれるような

心に思い描いているだけで当初は傍観者にすぎなかった主人公ですが、
第9回では、主要人物に重要な働きかけを行うことになり、

最終回では、
主人公は、人の気持ちが分からないことを認めつつ、
自分自身が嬉しかったことを語ることで、
相手の心を動かすことができました。

そして、物語の最後、
主人公が母親に、
「そんなこと、思っていないくせに」と言います。
よく聞く、ありふれた台詞ながら、

相手が思っていることを分かっているわけではないけれど、
そう口に出せる、ということが、
主人公の成長を示している、
とても感慨深い台詞でした。





【各回の感想】

第1回「命のかけら」

初見のときは、
主人公と母の会話の
一枚下のひりひりが分からなかった思い出。
どこか変な母娘だなとしか。

分娩室のシーンで、
本当はマスクをするべきところ、
分娩を初めて目の当たりにして
マスクの紐が片側とれているのに
主人公が気づかない
という演出で
主役の表情を見せるようにしている、

コロナ後の再放送で気づきました。

こちらがマスクに関する演出に
敏くなってしまっているからなのですが。


第2回「母性ってなに」

( はい、一瞬で母性に目覚めた表情を超アップで。 )

それにこたえる10代の初主役俳優・笑

( 加えて、NHKの
  母性に目覚めさせられると説得力ある赤ん坊の調達能力 )


第3回「不機嫌な妊婦」

十二分に見応えのあるお話でありながら、
かつ、
まるごと第4回の伏線になっているエグさ。


第4回 「産科危機」

スローなhappy birsthdayで始まる(「Re-Happy Birthday」)

時間経過が示される。
 12:08 出産
 12:24 出血が多い
 12:43 出血量1500、血圧90
 12:53 出血量2000
 12:56 意識レベルの低下、血圧84/52
 13:03 血圧76、挿管準備、出血量2200超
 13:13 搬送
 14:17 開腹
 15:01 死亡

エンボリ Embolization 塞栓術

母親が、
「あったかもしれないね、死のうとした事」
と言ったので、
主人公は、とあるシーンを想像し、
「きっと(母娘が)ふたりで止めたんだ」
と考える。

主人公のイメージ力が私たちに救いを与える。


冒頭と同じ劇伴で物語が終わる。


第5回 「14歳の妊娠」

一番心に残った回。

私は男なので、
このドラマが表現しようとしているところ、
理解できているのか、
はなはだ怪しいのですが、

この回に登場するお父さん(信太昌之)、

娘の出産に大反対するものの、
産まれた赤ちゃんに大感激し、

決して悪い人には描かれていないのですが、
母と子の絆の物語に、
どこまでいっても直接関わることがない・笑、という、
妊娠・出産に対する男の立ち位置の描かれ方が、
印象深いものでした・笑。
(最後に登場する妊婦の一族にも父が登場しない。
 お父さんは何処の海に!・笑)


第6回 「いつか望んだとき」

人の気持ちが分からないから、
「心から患者さんの気持ちを分かろうとする」


付き添いが必要なのは、一人きりで帰さないようにするため。



第7回「小さな手帳」

へその緒と一緒にいつまでも保管されている小さな手帳

ハードな運命に心がぐらぐらにさせられる登場人物ばかりのこの物語で、
アオイの母(酒井若菜)は、
離婚、難しい子どもの教育、ワーキングマザーとしての自立など
人生の難関をくぐり抜けた強い人だと思います。
主人公はその娘。

( この物語では第5回と同じくアオイと父との関係の描写は省かれている)

注意欠陥多動性障害


第8回「妊婦たちの不安」

この物語唯一のお気楽キャラ・笑、望月広紀(柄本時生)


最終回「7日間の命」

第1回冒頭と最終回の最後には、いくつかのブックエンドがありますが、

川井看護師(野村麻純)の成長も描かれています。

ことほどさように、

登場人物すべてに光があたっているお話だったと思います。





20181223記

音楽(清水靖晃)が素晴らしく、
サウンドトラックを購入しました。

物語の最後に流れた「Happy Birthday to You」は、
「Re-Happy Birthday」という曲名になっていました。

それは、
第1回で語られた「透明な命」に向けた言葉なのかも、
と思いました。

慈愛の日々 - 清水靖晃
[iTunes]慈愛の日々 - 清水靖晃





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2021年04月26日

【ドラマ】 おしん 1983年



橋田壽賀子さんが2021年4月4日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。



おしん総集編(3時間30分)を観ましたが、
あらためて、
本編(74時間15分)を1年間通して観たことが、
素晴らしい経験だったと
実感しました。

長台詞や本当に叩かれて痛かったことの話だけでなく、
もっと内容について
語り継いでいく必要を感じます。

また、いつか、
田中裕子さんが、
撮影当時、その後、そして、今、
思っていたこと、
考えていることを
語っていただけたらと思います。




 
・たとえ日本が戦争するようなことがあっても、おしんだけは反対するんだ。

・決して人を恨んだり憎んだり傷つけたりしてはいけないぞ。
 人を恨んだり憎んだりすれば、
 結局、自分もつらい思いをするだけなんだ。
 人を傷つければそれは必ず自分も傷ついて苦しむことになる。
 みんな自分に返ってくるんだ。

・ひとを許せる人間になってほしいんだ。
 ひとを愛することが出来たら、
 きっとひとにも愛される人間になれる、
 そうすれば、心豊かに生きていけるはずなんだ。


俊作がおしんに教えたこと、

おしんが生涯守れたことと守れなかったこと。





誰かにとっての、たか、健、ひさ、でありたい。

効率や実利だけを考えていればよいのなら、
それが人の生き方というなら、

彼らは、おしんを援けなかったはずだ。





2019年4月、朝ドラが100作目を迎えたからか、
BSで再放送が始まりました。

私は今まで観たことがなかったこのドラマを
毎日楽しみに観ました。

毎日1年間観続けなければならない大長編(74時間15分)で、
正直、
毎日観るにはしんどい展開(佐賀編)、
ちょっとつまらない展開(スーパー設立のあたり)もありましたが、
大変満足しました。

長い長い物語を経て、
第1回の時点に戻ったとき(第288回)、
1年間毎日観てきたことからこその、
深い感慨を得て、
理屈抜きの説得力を感じる、
など、
得難い経験をしました。

それにつけても、
#おしんチャレンジ って
絶巧な名づけだと思います。
(作った方に感謝)



【朝ドラオブ朝ドラ】

文句なく、本作が朝ドラのなかの朝ドラ。

どんな朝ドラにも、
「こんな凄い、素晴らしい××があったよ」と
言えるところがあると思いますが、
そういう要素を有り余るほどに備えている作品。

Twitterの #心に残るおしん名場面 タグをみて、
さらに意を強くしました。


また、
大正から高度経済成長期までの日本のことを知る、
素晴らしいテキストとなっており、

知名度ほどには、
ドラマを実際に観た人は、
今となっては、
それほど多くないと思われ、
もっと頻繁に再放送されてもいいと思います。


昭和という時代の振り返り、
太平洋戦争の評価、
戦争反対の是非、
など、
今後も、いつまでも、
調査、振り返り、議論をし、
様々な研究、ドキュメンタリー、フィクションが
作られるべきだと思いますが、

雄の最後の手記を見れば、

それは脚本家が戦後に造ったフィクションなんだけど、

もう、結論は出ているような想いを持ちます。



【大正・昭和の女性のなりわい】

大正・昭和の女性の様々な生業が登場します。

年季奉公、
製紙工場の工女、
温泉場の酌婦、
女丁持(ちょうもち)、
髪結、
カフェの女給
住込女中、
露店屋台
魚行商
売春宿
パンパン
etc

おしんだけでなく、
ふじ、加代、佐和、初子などの人生を通じて、
当時の女性の大変な生きざまを描いています。


「売春宿」「赤子」「骨壺」とか、朝ドラと思えないもの凄い筋立て。


【男性の登場人物】

朝ドラなので、女性が主人公ですが、

主な男性登場人物の描き方も興味深いものがあります。

・日露戦争に従軍し、戦争の悲惨さから軍を脱走した男
・戦前に農民運動に携わるも転向、運動に虚しさを覚え戦後は食料品店経営に専心する男
・軍に積極的に協力し、終戦とともに自らを清算した男
・学徒出陣し、南方で餓死した男
・特攻隊で死にぞこない、経済的成功に邁進する男

そして、

・自分の先祖の物語を知り、志を持つに至った男


【方言】

現代の伊勢では、皆、標準語を喋っている。

おしんが上京したとき、
東京では、江戸弁、山形弁、佐賀弁が飛び交い、
日本の各地方の人たちが集う状況を示すとともに、
最初山形弁を話していたおしんは、
しだいに標準語になっていく。

佐賀ではおしんはひとり標準語を喋っており、
佐賀になじむつもりがなく、孤立していることを表している。

伊勢では、おしんとおしんの子供たちは、
(山形生まれである初子も、あるいは浩太も江戸弁でなく、)
標準語しか話さない。
(おひさが標準語でないのは、
 おしんの家族たちとは異なる位置づけだからだと思います)

標準語を話すことで、
特定の場所の人でなく、
日本のどこにでもいる人たちの物語であることを
示しているのだと思う。


【庶民の戦争責任を問う】

本作では、軍服がほとんど登場しない太平洋戦争を描いており、

軍人が加害者で庶民は犠牲者、のような話は出てこない。

庶民の戦争との関わりについては、竜三のビジネスの変遷が大変興味深い。

・佐賀から東京に出て羅紗問屋を開業し、大戦景気のもと、派手にカフェ遊ぶするほどに繁盛する。
・第一次世界大戦後の1920年(大正9年)の戦後不況(綿糸や生糸の相場暴落)の影響で危機に陥る。
・大衆向け子供服の製造・販売で盛り返すが、関東大震災(1923年・大正12年)で多額の借金で投資した工場を失い、東京を引き払う。
・伊勢で魚屋を始める。(1927年・昭和2年?)
・世界恐慌から波及した昭和恐慌(1930年・昭和5年〜)の影響で加賀屋も潰れ、不景気は続き、景気をよくするには小さな戦争も必要と考える。
・満州事変勃発(1931年・昭和6年)、これからは軍人の世の中だと考える。
・1938年(昭和13年)軍の納入業者になる。鮮魚から食料加工品や衣料品へ事業を拡大していく。事業以外にも軍に対して様々な協力を行う。
・敗戦により、事業を終了。

竜三の最後の身の処し方は、庶民にも戦争責任があることを表現していると思う。


同じく、
戦後の高度成長の負の面についても
庶民にも責任があると主張しているのではないか。


【戦後のおしん】

戦後のおしんには、
家族以外の、
おひささんやたかや健のような
助けてくれる人がいなくなっている。

浩太とも、戦後は専らお金の話しかしていない。

(おひささんたちは、直接的な金銭支援はしていない。)


頻繁に
(主に初子が、おしんに対して言う、)
世の中が変わった、
人の考えが変わった、
という話がでてくるが、
何が何故どのように変わったのかは
はっきりとは示されない。


ひとつは、
プラグマティックに実利選好を第一に考える、
ということかもしれない。

( 2020年8月9日 NHKスペシャル 「渡辺恒雄 戦争と政治〜戦後日本の自画像〜」
http://inatt.tokyo/article/476954142.html


【大団円感のない結末】

私にとっては、
ずっと浩太に感情移入できなかったので、
このドラマの終わり方に、
大団円を感じないのですが、

初放映時は浩太は人気があったと聞いたことがあるので、
それぞれがどう感じるのかはわかりません。

作り手は、
おしんの人生を
すべて肯定的にとらえているわけではないと
感じているので、
大団円にまとまっても
私自身は違和感を感じたと思うので、
結末に不満はありません。

バブルや平成不況を経て、
スーパーたのくらがどうなっていったか、
やや悲観的な思いを持ちますが、

ひとつ言えることは、

おしんとの旅により、
圭が抱えることとなった夢が
叶うことを願っています。


【忘れられない登場人物】

少ししか登場していない人物でも、
その後、どんな人生を歩んだのだろうと
思いをはせる人たちがたくさんいました。

材木問屋女中頭のつね(丸山裕子)
 彼女も立派なプロフェッショナルだと思う
 (演じるにあたってスタッフから「鬼になれ」と言われたとか)

松田先生
 教育がとても大事なことであり、それを担う人の素晴らしさ

恒子
 恒子の場合は、
 その後どんな人生を送ったんだろう、と思うよりは、
 見ていないのに、
 どんな人生だったか、
 もう、知っているような気持ちになっている・笑

 ( それとも、自分自身も怖いお姑になったのか・笑 )


アテネの女給たち
 彼女たちも「おしん」であり「加代」でもある。
 震災や恐慌や空襲を潜り抜けたのか、どうか。

おしんの弟、妹たち(正助・こう・すみ)はどうなったのか・笑
 惣領の庄治は農地改革があったからよかったけど。

 ( 谷村ふじ(泉ピン子)が産んだ子供は、
   庄治、はる、みつ、しん、正助、こう、すみ、の7人。
   死ぬ間際にふじが思いうかべる夕餉の場面には、
   子どもが6人しかいないようだ。
   つまり、末娘でおしんが奉公にでるきっかけとなったすみが
   ふじの頭から抜けてしまっているようだ。)

川村清一
 戦後のおしんの成功のもととなる重要人物。
 天国で、土地は初子に譲るべきだったと悔いてはいないか・笑
 雄の代わりにおしんに親孝行したと考えた場合、
 そのお金は、
 終戦直後、
 ヤミペニシリン、メチルアルコール、高利貸などで、
 遮二無二に荒稼ぎしたもの。
 ( 仁がスーパーたのくらの再建をあきらめた際、
   申し訳ないと思う人として、
   川村の名を挙げていました。)


【主要登場人物】

竜三
 クズなところもありながら・笑、
 嫁の母に会うなり、爽やかに
 「お母さんよく来てくださいました、私が田倉竜三です」
 と言える人。

 カフェの女中にモテるけど、
 「浮気」のようなエピソードは一切なかった。


お清
 高森和子さんの名演。
 おしんをはじめ、台詞を噛んでもそのまま放送しているところが、
 まま見受けられるところ、
 お清にはない、
 あってはならない、
 怖いお姑でなくなる、
 観る人が醒めてしまう。

 台詞回しだけでなく、
 第219回、
 おしんの言葉を聞いているときの表情も凄かった。


【おしんのテーマ】

この物語のテーマは何か、脚本家が明確に記しています。

「ひろく明治、大正、昭和と激動の時代を生き抜いてこられたかたたちの人生史を知り、そのかたたちの生きざまを通じて、私たちが見失ったものをみつめ直したかったからである。それはまた、日本が明治から昭和へと近代国家に急成長する過程で、そぎおとしてきたものでもある。」

「“おしん”という名もない女性の一生を描くことで、今、私たちが生きるための指標を探れたらと願っている」

(橋田壽賀子が『母たちへの鎮魂歌』と題して「ドラマ・ガイド」の巻頭に載せた文として、
 おしん・シナリオ(一)奉公篇の序にあるものを引用)


また、第16回、第17回の俊作の台詞や
第219回のおしんの台詞もテーマのひとつでしょう。


戦争が終わったら、
戦争中は自分も黙っていたくせに、
自分ひとりは戦争に反対してきたみたいに、
馬鹿な戦争だったとか、
間違った戦争だったとか、
偉そうなことを言って。
私もそうでした。
暮らしが豊かになるためだったらって、
竜三の仕事に目をつぶってきました。
戦争のおかげで自分だってぬくぬく暮してきたくせに、
今になって戦争を憎んでいるんです。
雄や仁を奪った戦争を恨んでるんです。
そんな人間に比べたら、
竜三はどんなに立派か。
自分の信念を通して生きて、
それが崩れたときに
節を曲げないで自分の生き方にけじめをつけました。


また、
おしんの次世代の女性を描かなかったところも、
この脚本家の他の作品の特徴も含めて興味ぶかい。


【田中裕子】

田中裕子の演技を抜きにして、このドラマは成立していないこと、
誰の目にも明らかですが、

20190524の日経私の履歴書で
橋田壽賀子は、
「これまで秘密にしていたのだが、大人になってのおしん役、田中裕子さんは、私とは言葉を交わさなかった。目も合わさなかった。多分、脚本ができる前に仕事を受け、いざ始まってみると役柄が気に入らなかったのだろう。なのに田中さんは見事にというか、スタッフの期待以上のおしんを演じてくれた。それでこそ本当の名優だ。」
と言っている。
田中裕子は、おしんのどんなところが嫌いだったのだろう。

自身はおしんの世代の生き方に興味がなかったのかもしれない。


【誰かにとっての、たか、健、ひさ、でありたい】

このドラマを観て、感じたことのうち、
とても大事なことと思ったひとつは、

ビジネスや身の回りの賄いなどに関してはとても有能であるが、
家族の気持ちを慮る点には少し欠陥があるような・笑、

( おしんの師である、くには、
  まさしくそういうふうにおしんを仕込んだと思う。 )

そんな、おしんではなく、

見返りを求めず、おしんを折々で援けた、
たか、健、ひさのような人を見習わなければならない、

ということです。


【「おしん」を知らず、平成を通り過ぎた。そして、】

おしんが放送されたとき、
私は大学生でした。

世の中では大変な話題でしたが、
私自身は、
朝ドラ、しかも、一見古臭くみえる筋立てのドラマには、
まったく興味がありませんでした。

そして、平成の間も
おしんというドラマの内容を知ることなく通り過ぎました。

世の中は、作者の思い
(「私たちが見失ったもの」
 「今、私たちが生きるための指標」)
に関わらず、
バブルを経て、
失われたxx年を経由し、
今に至っています。

私自身は、
令和になって、はじめてこのドラマを観て、
いろんな感想を持ちました。

もし、
1983年に私がおしんを観て、
今と同じような感想を持ったら、

私自身の人生は何か変わっただろうか、

そして、おしんを観終わったこれからの私の人生は何か変わるのか、

そんな大袈裟な感慨を持ちました。


【各回覚書】(作成途中)


おしんは、昭和天皇と同じ明治34年(1901年)生まれ。

物語は、明治40年春から。(おしん数え7歳)。
なか60歳。作造37歳。ふじ32歳。
谷村家は、五反の小作と二反の畑。
( 1反は30メートル四方のイメージ )


第3週

16回

「たとえ日本が戦争するようなことがあっても、おしんだけは反対するんだ」

17回

「決して人を恨んだり憎んだり傷つけたりしてはいけないぞ。
 人を恨んだり憎んだりすれば、
 結局、自分もつらい思いをするだけなんだ。
 人を傷つければそれは必ず自分も傷ついて苦しむことになる。
 みんな自分に返ってくるんだ。」

「ひとを許せる人間になってほしいんだ。
 ひとを愛することが出来たら、
 きっとひとにも愛される人間になれる、
 そうすれば、心豊かに生きていけるはずなんだ。」


223回

母さん、人間、水さえあったら生きられるって本当ですね。
ここのところ、谷川に沿って歩いているので、ありがたい事に水には不自由しません。
雑草と水だけで、もう何日が過ぎたか。
これ以上、もう痩せる肉も無くなりました。
母さんのライスカレーが食べたい。
子どもの頃、今夜はカレーだって時は、ズボンのベルトを緩めて食卓に座りました。
あれが本当の幸せってものだったんだと、今になって気が付きました。
もうあんな時は、二度と帰ってはこないのだろうか。
その時は何とも思わなかった事がどんなに幸せだったか。
それが分かった時には、もう手の届かない世界になってしまいました。
今なら、あの1杯のライスカレーのありがたさを心から味わう事ができるのに。
何もかも遅すぎました。

母さん。
母さんがお釜のご飯のおこげにしょうゆをまぶして握ってくれたおむすびは、本当においしかった。
お魚やレンコンやゴボウのササガキや、枝豆やニンジンや、いろんな色どりが楽しかった母さんの五目ずし。
あずきをつぶすのを手伝いながら、生つばを飲み込み、母さんの手から魔法のように現れるのを待っていたおはぎ。
母さんが作ってくれたものはどれもおいしかった。

僕はとても女々しい男です。
でも、時々どうして僕がこんな異国で灼熱に焼かれ飢えに苦しみながら、当てもなくさまよい歩かなければならないのか分からなくなります。
誰のために、何のために。
母さん、教えて下さい。
僕はお国のためよりも、天皇陛下のためよりも、母さんのために生きなければならなかったのに。
母さん、ごめんなさい。

290回

父さん、僕ね、
いつか加賀屋ののれんを再興してみせる、
そう決めたんだ。
僕は、加賀屋の大奥様やそれにお加代様のことが
大好きになっちまった。
僕のこの体の中には、その人たちの血が流れてんだ、
すごいじゃないか、父さん。
父さんのやれなかったことを、俺やってみるよ、
やってみせる、できるさ。









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2021年04月17日

レンタルなんもしない人


 
この人のことを最初に知ったのは、
NHKのドキュメント72時間。
だから、毎日Twitterを見ている割には、
知るのが遅かったのだと思う。

世の中がこの人を必要としているみたいだ、
ということから感じる何かが怖いと感じたようだ。

それからTwitterをフォローしていた。
彼のことを羨ましく思う自分もいるのだろう。


妻子と別居となり、
ザ・ノンフィクションでは、
「嫌なことを避けて逃げて生きていたらどうなるかっていう、
 これも実験の一つかもしれない
「スティーブ・ジョブズはあまり育児に参加しなかったって聞きますし、
 もしもスティーブ・ジョブズが育児参加を頑張っていて
 iPhoneが生まれなかったら僕は残念なんですよ
「新しい価値を生み出そうとしている人が
 育児とか家事とかを優先してしまっているとしたら、
 残念な世の中だと思いますし、
(目指しているのはその新しい価値の創造みたいな?)
「かっこよく言うとそうかもしれない
「世間で言われていることの圧力を常に感じていて、
 その圧力が今回も息苦しく感じたから家を出た
と語っていた。
(後に本人が編集に異を唱えていた)




このおなら恐怖症の方の依頼は、
Twitterで見たとき、とても印象深く
記憶に残っていたが、
ザ・ノンフィクションで、
依頼者が顔出しで登場したのに驚いた。

「ちゃんと何かを匂おうとすると、もしかしたらこれかなというような(匂いがある)
「まあ、やり過ごすような程度のものではありますけどね
と匂いを肯定したのにまた驚いて、
依頼者は頷いていたが、
テレビカメラに映りながらの反応だから、
内心どんな心持ちなのだろうと思った。

匂いがあるかないかは、
依頼者の第一の問題ではなかったのではないか?

依頼者は、匂いのことだけでなく、
彼に実際に会い、尋ね、確認したいことが確かにあったのだと思った。


(20190916)


(20200409)ドラマ版


(20200603)


(20200927)
ふと思いましたが、
レンタルさんが、スマホを落としたり、盗まれたり、
twitterのアカウントを乗っ取られたりしたら、
大変だなと。

(20201001)



ドラマの最終回の内容にあわせて、放送終了後に表明したのかな。

(20210421)


自分がしたくないことを避けて、ここに至っていることは素晴らしい結果だと思う。



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2021年04月05日

【ドラマ】 タイガー&ドラゴン 2005年



2005年のドラマ ( wikipedia )

再放送され(20201228〜)、久しぶりに観ました。

・作り手は、磯山晶、宮藤官九郎、金子文紀、仲西匡をはじめとする皆さん。

・豪華なキャスト
 林屋亭どん兵衛一門は、大河ドラマで説明すると、主役経験者が3人で、
  西田敏行(徳川吉宗)、阿部サダヲ(徳川家康)、岡田准一(黒田官兵衛)、
  春風亭昇太(今川義元)、
  星野源(徳川秀忠)、深水元基(福島正則)、浅利陽介(小早川秀秋)、
  銀粉蝶(大政所)
 出来る俳優さんたちが、全力で、人情噺。

 ( 「出来心」では、このうち、5人がふんどし姿を披露 )




・劇伴(仲西匡)がいい。

(Amazonで試聴可能)


タイガー&ドラゴン ロケ地ガイド
 「喫茶 よしこ」「そば辰」のあったあたりは、まだ面影が残っているのだろうか。


・ヤスオとまるおは、やくざの世界、お笑いの世界のもうひとりの虎児






■三枚起請

マクラは、どん吉。

ナンの話から始まる。
「何に書いてもらおうっつって、ナンに書いてもらったって話」

虎児「思えば、両親が死んでから、俺は一度も笑ったことがなかった。
笑うことも笑わせることも、俺の人生には必要ねえと思ったから」

いつのまにか虎児が右手にしているRELOX

「小百合ちゃん泣いてるじゃねえかよ」

「はい、ナポリタンおまたせ」


2020年年末の再放送は、かなり大胆にシーンのカットがあり、
五人起請といいながら、
それに関わる部分さえ端折っていました。
逆にいうと、
「三人起請なのに、五人じゃねえか」というアイデアは、
結果として、シーンが冗長になってしまったんだな、
と変な部分で納得しました・笑

腕に刺青を入れた人
 辰夫、チビT、輝比弧、トシ、ヤスオ


■芝浜

マクラは、小虎。

「お義母さんが、泣いてますから」

「はい、ミートソース、お待たせ」

「どっかでお会いしましたっけ」

リサ(蒼井優)のいじらしさ、可愛らしさで成立させているお噺。


■饅頭怖い

マクラは、どん太。(どんぐりころころ)

「出川抜いたよ」

浅草寺鶴子「泣いて国際通りU」(潮騒のメモリーの原型・笑)

「はじめまして」

「親なのか師匠なのか、わかんねえから、イラつくんだろ」

「あと、お母さんが泣いています」

「親子っつーのはよ、なんかよ、いいもんだな」

「落語もおもしれえけど、親子もおもしれえや」

鶴瓶と渡り合った松本まりかの花嫁、すぐにも人気俳優になると思っていた

「コーラフロートお待たせ」

「封筒用意しとけって言ったろ」


■茶の湯

マクラは、銀次郎

「月々10万の返済やったら完済するのは2008年や、ということはお前2008年まではお前カタギにならへんちうこっちゃい
( 結局どうでも2008年まで自由の身になってない)

人生ゲーム

「で、お前はどんぐりだっけ?」

「甘いよ、このマックスコーヒー」

「小百合ちゃんが泣いてますよ...泣いてませんでした」

2chの感想「正直ガカーリ」「萎えー。」


■権助提灯

マクラは辰夫

「沙耶ちゃん、今のがノリつっこみだぞ」「うん」

「メガネすっきり曇りなし、お鍋すっかり食うものなし」(落語芸術協会会長かく語りき)

「やばいぞ竜二、小百合ちゃんが泣いてる」

「つきあっちゃえばいいんじゃん」

「はーい、カレーライスお待たせ」

「そのぐらい覚えといてくれっちうねん」

(私、初見のときは、どちらがラブレターを書いたのか、はっきりわかりませんでした・恥)


■厩火事

マクラはメグミ

スウェーデン大使館は六本木、でも青山だから。

「堪忍ニン」

まるお「思たら両親が死んでから、ワシはずうっと笑いっぱなしやった
笑うことと、笑かすことしか、ワシの人生必要ない、ちうてな。」

左手に数珠をしているまるお

「まりちゃん泣いたら、あたしだって泣いちゃうよ、いいの?」

竜二がデザインしたふざけた舞台衣装が、何故か、思いつめた漫才夫婦の対話に似合っている


ーーー

肝心なところ、

まるおまりものふたりの顔を同時に映すことはなく、

ところどころ、
まるおの表情、
まりもの表情を、
画面に映さず、

最後の肝心な台詞は、
話した人も聞いた人も
どんな表情をしていたのかわからなかった。

画面に映らなかったものに思いをはせて、
私にとって、
いつまでも忘れらない一話となった。

まりもは、
最初、自分への愛情を試そうとして、
次に、まるおの芸への本気を試そうとして、
結果、両方を確認することができた。
まるおの表情から両方を感じとれたことが彼女の幸せであった、

一方、
相方を失っても、笑いに突き進もうとする、
まるおは幸せなのか、どうか。

彼は、いつかこの先でまた破滅するのではないか。

ふたりが最後に分かり合えたかどうか、よくわからない。

(相手を試す嘘の作用と反作用)

と、今の私は考えます。


そして、
虎児もこの後、
まるおと同じように、
生き方を試されることになる。


唐土の孔子の感想
 http://inatt.tokyo/article/398821148.html

麹町の猿の感想
 http://inatt.tokyo/article/398821475.html


まあ、それらはいったん置いといて...

「井上和香!」


■明烏

マクラは、白石克子

舞台から長瀬智也に蹴り落された星野源が、
次のシーンで額に絆創膏を貼っていることに、
15年経って気づきました・笑

「師匠(落語芸術協会会長)がいねえと、あいうえお作文ができないんすよ」

「ママ、沙耶ちゃんが泣いてます」

「はい、レモネードお待たせ」


■猫の皿

マクラは、柳亭小しん

「うなどんはな、入門前だったからな」「うどんです」

「んなこと言ってると、お前、小百合ちゃん泣いちゃうぞ」

「ペペロンチーノお待たせ」



■出来心


■粗忽長屋

「魔法が、魔法がとけちゃうう」

「俺の代わりは、もういねえんだよ」

「理由はひとつだよ」

「ツープラトンだよ」

「話にオチがつかないんだよ」

「変なアップリケのついてないやつだぞ」

「かしこまりぃ」

「はーい、煮込みお待たせ」


■品川心中


「ほんなら、最後の10万はな、わしが短い噺教えたるわ」

「ダメだって笑うんだよ」

「小百合ちゃんが、泣いてる」

小手伸也が出演していることに気づきました。

「はーい、焼きそばお待たせ」


■子は鎹


「ここに座ってたんだよ、3年前まで」

ナンの話で終わる「そっちのナンじゃねえよ」

「タイガー、タイガー」「有難いがー」






■私が観てみたい続編のエピソード

・銀次郎とりさの復縁
・日向の若妻の極妻奮闘
・隠居組長が落語家復帰
・ジャンプ亭ジャンプのスランプ脱出
・どん太の醜聞に鶴子大活躍
・どん吉一家の嫁姑小姑問題
・うどんの初恋と芸の肥やし
・まるおの復帰と栄光と破滅
・中谷中(組長どん兵衛)、W竜(どん太竜二)のダブル漫才
・どん太の芸能協会会長就任騒動

などなど







虎児、まるお、ヤスオ、右手に時計(数珠)をはめている人のお話


2021年04月04日

【TV】 植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之 1〜5





出演者の名前が番組名に含まれている、
山田孝之の冠番組・笑


Eテレらしい番組フォーマットに、
Eテレに出そうもない山田孝之、
NHKアナウンサーに必要のない資質を発揮する林田理沙アナウンサー、
本編より手間がかかっていそうな、本編場面がでてこない番宣動画。

(林田アナの衣装だけでなく髪型も番組の意図によるものと4で気づかされました)





近江アナだと番組として成立しないだろうと想像。
この番組の出演を命じられたことでNHK退社を決意した(嘘)


3(20200130放送)

ヒモの駒崎さんの演技?が素晴らしい・笑
−いかがなものかと、強く思います


4(20200826放送)



趣味がジャンベのとてつもなく偉い仮名ジャンベさん、
権力者を揶揄する表現、最近のNHKでは見られなくなっていますが、
大丈夫でしょうか・笑

「オオバコ」で出てきた安倍総理の画と
ジャンベさんの画は、
ネクタイの柄が同じという指摘を目にしました・笑

4の放送が、8月26日、
安倍首相が辞意表明したのが8月28日、
巧まざることと思いますが。


5(20210325放送)



山田孝之のプレイがこれ以上進むと、
Eテレの範疇を超えてしまうと思います・笑


20210403・土曜日19時から、Eテレで放送された、
「みんなのうた」バースデースペシャル!という番組で、
井ノ原快彦と司会と担当した林⽥理沙アナウンサーは、
当番組とはまるで方向性の違う、
髪型、衣装、ふるまいで、
その高低差に大変驚きました・笑。











贱 Jiàn
https://www.deepl.com/ja/translator#zh/ja/%E8%B4%B1


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2021年04月01日

プロジェクトXの作り方


 
ある男が、...
「頭を抱えていた」
「壮絶な戦いが繰り広げられていた」
そして、
「立ち上がった男たちがいた」
「壮絶に戦った男たちがいた」
「挑戦の物語」
「名もなき男たちの壮大なドラマがあった」

「長い闘いの始まりだった」
「いくつもの試練が待ち受けていた」

「圧倒された」
「息を呑んだ」
「皆、打ちのめされた」
「困難を極めた」
「神経を擦り減らしていった」

「徹底的に調べた」
「〜する作戦に出た。しかし、」
「リーダーの××、立ちつくした」
「そのとき、○○が、名乗り出た」
「命運を〇〇に預けた」
「すがる思いで」
「一心不乱に取り組んだ」

「総力戦になった」
「メンバーは焦った」
「とんでもないことを言った」
「最後の勝負にでた」
「一か八か、その方法に賭けた」
「そのとき、奇跡が起こった」

「あの頃の感動ったらね、今でも忘れない」


最後は、...
「笑顔があった」
「○○さん、よくやりましたね!」


出演    国井雅比古アナウンサー
ナレーター 田口トモロヲ

・自分で書いておきながら、何故か、目頭が熱くなる私。
  
・ナレーターは余人に代えることができません。

・内容がなんであれ、事を為すために、同じく大事なことがあるというか。

(初稿 20070216)





NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」は、

2000年3月28日放送から2005年12月28日放送まで196本。

2021年3月よりリストア(デジタル・リマスター処理)のアンコール放送。


■(第1回)巨大台風から日本を守れ 富士山頂・男たちは命をかけた

冒頭番組の説明

国井アナ「戦後の日本人は、英知を結集するといいますか、
     集団の力、チームワークを生かすプロジェクトを作りましてですね、
     さまざまな事柄に挑戦してまいりました。

久保純子アナ「そのプロジェクトを陰で一生懸命支えてきてくれた人たち、
       無名の人たちがこの番組の主人公なんです。

20代の大成建設の現場監督が、逃げ出そうとする作業員を
「男は一生に一度でよいから子孫に自慢できるような仕事をすべきである」
と説得する。
(後に作られた「富士山頂気象レーダー工事従事者氏名」板は、
 三菱電機社長名)

いろんな立場、経歴の人たちの思いが重なりあっている

コメンテーターとして、松坂慶子と見城徹が出演しているが、
事実と当事者の述懐だけで十分で、
第三者の解説・感想など不要であることがよくわかる。


■(043)えりも岬に春を呼べ 〜砂漠を森に・北の家族の半世紀〜

創作物以上にいろんな要素を含んだ物語

人間は自然を壊すことも創ることもできるが、人間ひとりの一生分の努力が必要






( プロジェクトX〜挑戦者たち〜の放送一覧 Wikipedia  )

この番組の意義はなんだったか。たくさんの知らなかったことを教えてもらったが。

この番組をたくさん観たら、日本は活気を取り戻すか、成功プロジェクトを新たに生み出すか

プロジェクトの当事者にも整理・説明できないこと
 新田次郎(富士山レーダー)
  「なんとも非常に熱っぽいひとつの一団ができあがっちゃったわけです、
   それで、あの仕事ができあがった。
   今考えてみてもわかんないですね、
   どうしてあの素晴らしい仕事があの短期間でできたか。

「名もなき人」を従来の偉人とおなじようにヒロイックに彩り描くことの是非

「命をかけた」「友の死を越えて」という表現

当時の映像、あとから作った映像が、区別なく混在して示される

プロジェクトの無茶は、プロジェクトの成功によって、問題なしとなるのか、どうか。


( YouTubeをプロジェクトXで検索 )


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2021年03月27日

【ドラマ】バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜



この物語はフィクションです。
実在の人物・放送局等とはあまり関係ありません。





バイプレーヤーと言っても、
経験を積み重ねた名のある俳優さんたちの物語と思っていましたが、
この終わり方は素晴らしいと思いました。





内容におふざけがはいっているので、

かえって、

田口トモロヲ(プロジェクトX)、
松重豊(英雄たちの選択)
の、
中身に関係なく、独特の雰囲気が出せる、
ナレーションの凄さに気づかされた・笑。

( 田口トモロヲが英雄たちの選択を、
  松重豊がプロジェクトXを
  語っても雰囲気が変わってしまうことに気づいた・笑 )

語りとしてだけでも、
橋本さとし、貫地谷しほり(プロフェッショナル 仕事の流儀)を
キャスティングしてほしいと思った・笑

「バイプレーヤーとしての、流儀がある」





第1話



第2話



第5話



第7話

「イイてれ」という表記で大爆笑してしまった。

確かに、宇梶剛士さんは、Eテレで観たことない気がする。

( 個人の感想です )

第9話



語弊のある言い方になりますが、
トモロヲさんのナレーションが、
民放ドラマでなく、NHK大河ドラマで、
若手俳優が演技に悩むという雰囲気を高めています。


最終話






posted by inatt at 04:37| Comment(0) | 感想など・TVドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ドラマ】 俺の家の話




マスク、能面、マスクマン、フェイスシールド。

大事なお願いはマスクしないで直接出向いて土下座。

マスクをした人のいろんな所作や動き
 ・マスクで涙を拭う
 ・告白されて、顔がほころぶとマスクから鼻が出る

2022年1月になってもみんなマスクしている世界線


人は皆、いつかこの世を去るが、マスクは残る






プロデューサー磯山晶、脚本宮藤官九郎、主演長瀬智也の
池袋ウエストゲートパークが2000年、

私自身は、
2005年のタイガー&ドラゴンから、クドカン脚本のドラマをよく観るようになり、

2021年に至り、

長瀬智也がバツイチで、もひとつさえないお父さんで、
西田敏行の介護をするドラマを観ていることが、
感慨深い。

作家や俳優の円熟を
20年かけて見ているという感慨でもある。

荒川良々のケアマネジャーとか、

ふざけたり揶揄したりだけでなく、
取扱の難しい題材の料理の仕方の上手いこと。

( 2007年のドラマ「演歌の女王」の感想で、
 「介護や痴呆を題材にして、笑いをとろうとするのは、難易度高すぎ」
 と書いたことがあります。 )


また、
本作は、
コロナ禍の世の中であることを前提にしたふるまい、描写。
三宅弘城がマスクから鼻を出しているのはそういう人物描写。


それにしても、複雑で、苦くて、温かくて、泣ける。

昔の作品は、過剰に誇張されたドラマと感じることもあったが、
本作は、大袈裟な展開や描写に、現実を感じる。

・介護はイベント
・リハビリを一所懸命やると認知症が改善したりするが惚けたふりを続ける
・隠れてプロレスラー稼業
・「私の家の話」も全部本当かどうか
・月6万に増やして嘘を演じることを依頼
・「死に方がわからない」
・能は褒めてもらえないけど、プロレスは褒められた
・逃げるのも才能
・ラーメン好きなやつってさ、ラーメン好きなやつの気持ちしかわかんねんだよな
・親に聞こえるところで、「親の介護もあんたの人生なんだよっ」
・「お子さん達が思い出すでしょ、これだけ迷惑かけたんだから」
・「認知症患者の行動には親族にしかわからない伏線があるんです」(怖)
・「泣きながらやっても、笑いながらやっても、介護は介護ですからね」
・「結構です。どうせ忘れちゃうんでしょ」
・「ときどき、言っちゃいけないこともさ、吐き出しながらやれるといいよね」


「育ちの悪さが足に出てんだよ
「親の顔が見てえわ
とか、
認知症で忘れちゃったわけじゃなかったけど、
寿限無の盗みを疑ったことは真実
とか、
観返すことによりさらにえぐい、

惚けとは別のところで、自然と吐き出される心のうち。

( 寿一に起こったことが、
  寿限無だったら、
  とは、ちょっと恐ろしい想像 )



■第4話



クドカンならではと思うのは、
鐘のなかに大州が隠れていると思って、
ドラマを感じ、
実際は鐘の後ろに
道成寺の衣装の寿限無がいることに
ドラマを更に重ねるところ。

( 普通のドラマは姿を隠すのは一人 )

■第6話

コケティッシュな魅力を自在に操る戸田恵梨香・笑。



■第7話

寿一は左膝を故障しているので、
畳のうえで左足だけ伸ばして座っているシーンに気づきました。

殺気があるとは、長瀬智也自身に対して、作り手たちが感じていることなのかも。


( このあと、殺気が消えた演技も見ることになる )

■第10話

正直に記録しておきますが、

録画で観始めて、
途中で、最初から観なおしました・笑。





そこが、タイガー&ドラゴンから発展しているところなのかな。






「父殺し」から「父の介護」へ──『カラマーゾフの兄弟』から読み解くドラマ『俺の家の話』

  https://www.cyzo.com/2021/03/post_269924_entry.html

「さて、あなたは、『俺の家の話』が、上述した『カラマーゾフ』のように進む(寿限無が寿三郎を殺害、後に自死、次男が発狂、無実の長男が冤罪となって実刑判決を受ける泥沼の法廷劇が開始)と予想するだろうか?」




話はそれるが、
俺たちの旅のカースケや島耕作は親の介護はしない。
いつか、介護される彼らが描かれることがあるだろうか。